●取り憑く亡者 のどかで自然豊かな村。言ってしまえば町から離れた田舎。そんな場所にある一つの神社で、エリューション・アンデッドが発生した。発生したそれは、この地に封じられていた悪い悪人の霊だという。 悪人はたいそう女性が好きらしく、村にやってきた時から村の若い女性を好き放題していたという。しかもずるがしこく、悪さをするにも狡猾に手口を変え、怪しまれる前に逃げ出していたとか。そんな悪人がどうして封印されるに至ったかといえば、悪人がこの地の巫女を気に入ってしまい、それに執着したから巫女が封印することができたと、言われている。 そして、その巫女の胸はとても豊満と評判だったと記録にまで残っている。その胸に惹かれて、悪人は執着していたのだとか。 そんな悪人であるが、エリューション化して蘇った時には人にとり憑いて悪さをする存在として顕現し、村の若者にとりついてしまった。 とり憑かれた若者は意識をなくしエリューションの操り人形となってしまい、村の女性を襲うようになってしまったのだ。……しかも、伝説を裏付けるように胸の大きい女性ばかりを狙う。 狙われた女性は乱暴――と、言っても胸を揉まれて品評されるだけなのだが、それはそれで被害ということに間違いない。 このある意味神秘的な事件を察知したアークは村の伝承を手に入れた。というのも、封印された神社はすでに廃墟であり、人がいないため簡単にその伝承が書かれた物を入手することができたのである。 伝承はこう伝えていた。 “彼の悪が復活したとき、巫女を用意せよ。胸の大きな巫女に彼は惹かれ、隙が生じるであろう。” 当然、廃墟となってしまった今の神社に巫女はいない。 ならば、アークの出番だ。 ●取り除け亡者 また厄介なアンデッドもいたもんだとある意味感心するリベリスタたちを前に、『運命演算者』天凛・乃亜(nBNE000214)はこれみよがしに胸を揺らしながら説明を始めていた。こういうのがいるから発生するんじゃないかそういうエリューションは。 「まあ、伝記もの依頼といえるんじゃないかしら。たぶん」 そんな風にどこか遠くを見た視線で言ってから、乃亜はアークの調査で見つかった資料を机の上に出していく。古文書や、見取り図、巫女を描いた絵画、巫女服の種類、太古のブラ。なんだか怪しくない? 「ええ、まあこれは過去の神秘事件に関する貴重な資料だから厳重に保存されるわ。この事件が終わったら」 涼しい顔で乃亜は言い切る。神秘の研究者だからなのか、割とこういうところには動揺を受けないらしい。 「簡単に解説するわね。出現したエリューション・アンデッドはフェーズ2。特殊な能力を持っていて、人にとりついて動かすことができるわ。倒す方法は、本体が外に出た時に攻撃して倒すか、それかとり憑かれている人ごと倒す必要があるわね」 後者はアークとしてあまり推奨しないけど、と乃亜は付け足す。今回とりつかれた人も一般人であり、理不尽なまま倒され命を失うのはよくないことだろう。 「もちろん、よほどのことがない限り実体化はしないみたいだけど……エリューション・アンデッドが激しく動揺すると本人の意思に関係なく出ちゃうみたいね。あと、古文書によればいい気になって出てきたところを封印したみたいよ」 動揺させる、いい気にさせられる手段は何? とリベリスタが質問すると、乃亜は自らの大きな胸を持ち上げて。 「これよ」 と、言った。これ以上ないぐらいのドヤ顔だったという。 でも実際、それで封印したと古文書は言っているのだから、何とも言えない。 「あ、そうそう。巫女服はこちらで用意しておいたわ。その神社で使われていたものみたいね」 ということで持ってきたハンガーには、見事にミニでとにかくミニな巫女服が並んでいた。 「……ほんとよ?」 ミニ巫女服を前に、唸るリベリスタたちであった。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:nozoki | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 2人 |
■シナリオ終了日時 2012年07月05日(木)23:29 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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■サポート参加者 2人■ | |||||
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●やって来たぞ巫女服で さて、今回は巫女服である。何が巫女服かといえば、当然女性陣の身を包むものが巫女服ということだ。 しかも、ミニから正統派まで取り揃えてある。……のだけど、今回の依頼内容的にミニが多い。 「これ……巫女服というより、巫女風って言った方が正解よね?」 そのツッコミも尤もである。赤と白のカラーコントラストから感じられる清純感とは裏腹に肌の露出は驚くほど多く、『銀猫危機一髪』桐咲 翠華(BNE002743)のすいかのような胸も存分に出しているし太ももや下着に至っては少し動けば見えてしまいそうな雰囲気である。 今は幻視によって猫耳と尻尾を隠している翠華だが、これで出していたら役満と言える組み合わせであっただろう。 「普段から改造巫女装束を趣味で着てるから、正直このミニ巫女服に何も文句を言えない自分がいたりするわけで……」 やはり見えてしまいそうなイメージを周囲に与えるミニな巫女服を着て、『月光花』 イルゼ・ユングフラウ(BNE002261)は遠い目をしている。所謂田舎の街道だから人がいないが、周りに人がいる場所だったらどんなに視線が集中したか……。考えるだけでも、見られたくない人が多いとわかる。だから、今回も強結界を用意してきた。 イルゼはいつもの改造巫女服とそう変わらないことに気付いたので、そこまで恥ずかしくはない。……触られるのは当然嫌だけど。 「とり憑かれた子は、中学生くらいなら興味を持っても仕方のない年頃だし、傷つけずに解放してあげたいところね……」 思案をしながら腕を組んで、その動きですいかのごとき質量こと大きな胸がたぷんと持ち上がる。イルゼは自然とやっている仕草で、なにも感じていないがこういうのがおっぱい星人に有効なんです。 「全く……助兵衛なエリューションもいたもんじゃ。こんな重いだけの何がいいんじゃか……男性の考えは良く分からんわい」 ぷんすかぷんすかと、かわいらしく怒っているのは『巻き戻りし残像』レイライン・エレアニック(BNE002137)。肉体的に若返ってから、急成長したそこはよく凝視されたり、触られたりして散々だ。今回だって、これを使わないといけないのだからおばあちゃんも大変である。 「まあ、巫女服は一度着てみたかったし、そこだけは感謝かの!」 巫女服をふりふりとさせながらレイラインは一回転をしてみる、ぷるんと揺れた大きな胸が揺らめいていく。 「なんといいますか……話を聞いただけでげんなりしちゃうというか、色々ツッコミどころの多いエリューション、ですねぇ……」 肩を落とし、本日何度目になるか分からないため息をつきながら『局地戦支援用狐巫女型ドジっ娘』神谷 小夜(BNE001462)はとぼとぼと歩いている。巫女装束はいつも着ているもので、小夜はこの集団では珍しい本物の巫女だ。 そんな小夜であるが、巫女服をしっかりと着こなし胸は出ないようにしている。スタイルの良さがその上からでも分かるような小夜なので、少し勿体ない感じもする。 「そもそも着物って胸があまり出ないように着るのが普通なのに、古代の巫女さんとやらはどんな着こなしをしていたのでしょうか……」 そう思い立ち、資料にあった古代のブラを取り出してみる。どう見てもマイクロビキニだったので、懐に仕舞って見なかったことにする。 「バニーの次は巫女服……」 ランタンを手にモデル歩きで田舎の道を行く『虚実之車輪(おっぱいてんし)』シルフィア・イアリティッケ・カレード(BNE001082)はどこか自信満々である。慣れてしまったのだろうか。 ミニタイプの巫女服をジャケットを羽織るように着ており、色々と付けてない。それでも気にせず戦おうとしているのは、シルフィアの覚悟の表れだ。ちょっとずれてるけど。 「予習も情報もバッチリよ! 負けたらあれでしょ? ――でしょ?」 詳しくは伏せる。 「エリューション化してまで執着するなんて、男の助平心もここまでいくと立派……なわけないわね。今度こそ、その情けない執念消し去ってあげましょう」 慣れない巫女服と整備されていない道に難儀して転びそうになりつつも、『エーデルワイス』エルフリーデ・ヴォルフ(BNE002334)はエリューションをいい気にさせる方法を考える。……やっぱり触らせる? 「……その最後の最後に、冥途の土産渡すような感じになるのは複雑だけど」 成仏さえるのが今回の目的であり、そのためには胸を触らせるのも辞さない考えなのだけれども、当然悔しいものだ。でも、覚悟はできている。 中学生にとり憑いたエリューションは敵だ。女の敵だ。 (少し羨ましいぞ!) 中学生男子の友だ。 といっても、一般人の命を優先。そこは煩悩巨乳好き中学生男子の『ライトバイザー』瀬川 和希(BNE002243)といえど抜かりなく、安全な場所の見当を付けていた。 (あぁ、そのとり憑かれた一般人とは話しこんでもいいくらいだ。同じ中学生だし) 同じ趣味を持った同学年の同士だ。救わなければならないという気持ちが強くなる。 (そして、思う。巨乳は文化) そして周りの仲間たちを見渡す。こんなにも頼もしく、こんなにも見続けたい仲間と一緒に仕事をすることは、和希にとって喜びだ。思わず顔が緩みそうになるが、そこはぐっとこらえて瞬間記憶を忘れない。もしもチラっと見えたらラッキーだもんね!! 「どんな任務であれ……了解」 「ふふふ、何でしょう。この心の底から湧きいずる様な感情は……」 そして、ここに俯く女が二人。淡々と呟いている『ネメシスの熾火』高原 恵梨香(BNE000234)と『おとなこども』石動 麻衣(BNE003692)だ。 ミニの巫女服を着ているものの、胸はすとんとした見事な絶壁。詰め物を用意したけど、それが余計に悲しくなってくる。 恵梨香はこの内から湧き上がる感情を押し込めて、麻衣はこの感情を燃やして怒りの燃料としていた。遠目から見るとすごい怖い。 「大丈夫大丈夫私はきっと大きいから。いえ絶対に大きいのよ真の姿では」 そして、もう一人。『自堕落教師』ソラ・ヴァイスハイト(BNE000329)は9歳相当のボディをミニな巫女服に包んで、隠しきれないロリボイスを振りまいている。自分の真の姿ならば余裕、本当はSクラスの胸だけど成長が止まっているからAAA。きっと。 「いけるいける絶対いけるって気合の問題よ」 無謀な挑戦と言われようとも、やらねばならないときはある。ソラは諦めずに行くつもりだ。 それを誰が止められようか。 ●更にあらぶる者たち そして、夜。生い茂り見辛くも歩きにくい草むらの中にリベリスタはいて、周囲を警戒していた。 「今の思いを言葉にすると“胸を揺らして、敵を倒すだけの簡単なお仕事です”って感じね」 警戒しながら、翠華が語る。そういう依頼ですので、よく揺れます。 まず、風によって草むらと胸が揺れる。 その揺れた草むらの中から、勢いよく飛び出てきた影が一つ。あっ、やせいのおっぱい星人が現れたぞ! 「ふむ。クラシックスタイルな巫女服は体型を隠しているが、隠し切れないものが服の下にあると睨んだのは正解のようだ。慎ましい下着に包まれた細身ながらもお固いそれは、一度は拒絶をするがそれでこそ挑みがいのある……」 「ちょっ……何するんですかっ、この変態!」 しかも現れたおっぱい星人ことエリューションは不意打ち気味に小夜の胸を巫女服の上から掴みかかり、なんと一揉みで評価を下した! 早い! ESPで察知した恵梨香がしっしと追い払うと、飛び退いて距離をとったおっぱい星人である。 それから何度も頷くエリューション。豊満な胸がいくつも並んで、揃って巫女服を着ている。 「貧しい者よ……哀れな」 「なによ貧乳って。9歳で成長止まってるんだから胸が小さくて当たり前じゃない。この身長で胸だけ多くくても気持ち悪いじゃない」 ぶーぶー、と文句を垂れるソラ。悔しくなんかないし、悔しくなんかないし、と心の中で何度も言う。 「そっちは偽乳だな」 ビキッ。そして鋭い観察眼が恵梨香と麻衣の偽装を見抜くエリューション。これが麻衣の怒りを買ったのだが……作戦があるのでギリギリ抑える。今はまだ憑依されている。まだ殺す訳にはいかない今すぐ消し炭にしたいけど。 ともかく、作戦は始まる。相手がこちらに興味を持っているのなら、やることをやるだけだ。 つまりは、胸元を見せつけること。触らせること。 「どうかしたの……お姉さんの服が気になるのかしら?」 「うん!!」 「あの素直さはオレも見習いたい」 感心する和希を他所に、グラビアアイドルのようなポーズ(雑誌で学んだ)を取った翠華におっぱい星人はゆらゆらと引き寄せられていた。そして、息を呑んでがんばっている翠華の胸を、巫女服の上から……。 「柔軟性! キーワードは柔軟性だ……! 溢れんほどの巨大さで揺れまくっているこの胸は非常に大きくて柔らかく、誘うように揺れ動いている。だが、猫のような気まぐれさで侵入者を拒むしたたかさがあって、良い。……うむ」 (んっ、自分から積極的にというのは……恥ずかしいし、二度とやりたくないわ。……人には、絶対に知られたくないわね) どうも高評価らしく、鼻息荒く解説されながらも翠華はがんばっていた。がんばってそれを受け入れることで、相手の満足を引き出して本体を引きずり出そうとしていた。 そして、それは他のメンバーにも言える。 「うっふーん。あっはーん」 ソラもさっきから前屈みに胸寄せをやっているのだが、視線すら来ない。おかしいなと首をひねる。 「なんで見向きもされないのよ。わけがわからない。ねぇみんな? おかしいわよね? みんなはわかるわよね?」 目を逸らす和希。他のメンバーも言葉や態度には表わさなかったが、心の中でごめんと呟いたという。 「こーいうのはどう? ……はぁ……んっ……」 見た目中学生の相手に大人のお姉さんが集団で囲んで誘惑をしている。というと、非常にアレな漫画的シチュエーションであるが、それがなんだか間抜けだなと思いながらエルフリーデが自分の胸を揉んで声を出してみる。凛とした外見とは裏腹に意外と本格的な声だ。からかうのが好きなエルフリーデのことだから、どこかで練習していたのかもしれない。 それに気をよくして、おっぱい星人は肩の力を抜かした翠華から離れてエルフリーデに向かった。当然揉んだ。 「締まった体に、相手を狙い打つまっすぐ突き出たおっぱい。なおかつ強く触っても尚跳ね返すほどの弾性を持ったこれは優雅さも感じれて……、まるで孤高の獣……!」 「あん、凄い……上手……」 触られて褒められてもやっぱり本格的な声を出しているエルフリーデだが、 (こんな相手に褒められても嬉しくないわ……) 本心では沈んでいた。ダメ出しではないけど、なんで人に胸を喜んで差し出さなければいけないのかを改めて考えさせられてしまったからだ。 しかしまあ、効果自体はあったので、中身が少しずつ顕になっていく。 「エクスタシィ!」 ここまでやってようやく満足したのか、中学生にとり憑いていたエリューション本体が飛び出した! ほっとする一同。 「ふぅ」 和希は満足したような声を出したけど。 「もう大丈夫だから、ね。今回の事は夢だと思ってなさい」 優しい声で中学生を大きく包容力のある胸に抱き止めて、イルゼは頭を軽く撫でる。気絶していた中学生は安心したような表情に変わる。 「よっしゃ、ここからは任せな!」 瞬間記憶でおっぱいシーンと飛び込むタイミングを逃さず見ていた和希がそんな中学生を受け取り、そのままダッシュを使って安全な場所へと向かう。速攻で! 「それじゃ……茶番はココまでにして、さっさと終わらせるわよ」 「恥ずかしい真似させてくれた分、きっちり弾丸打ち込ませてもらうわよ」 しまったと振り向くエリューション本体に、はだけた巫女服の胸元から取り出した二つの銃が突きつけられる。和希には悪いが、タンマはなしだ。 ●翼よあれが巫女っぱいの火だ 執念のダブルアクションで戦場に戻ってきた和希は、息を荒くして状況を確認していた。 「まだボコられてる途中だな!!」 和希が説明した通り、エリューションは怒りに燃えた女性陣からの連続攻撃を受けていた。エリューションも一応攻撃をしているけど、回復と回避が組み合わさって大きなダメージを与えられていない。 「貴方のような! 破廉恥なエリューションは! 滅びて! しまいなさいっ!」 「このなんとも言えない感情…これが怒り?」 「胸の無い女の子の悲しみがお前に分かるんかい!」 触られた者たちと貧乳組の攻撃は苛烈である。基本回復役の小夜や麻衣のマジックミサイルが飛び交いまくってることからもそれは分かるだろう。 「オレも前でバリバリ戦う! やっちゃるぜ」 そんな苛烈な攻撃の中に、和希は飛び込んでいく。 数分後。 「うわーそんなまさかー。このおれがとりつかれてしまうなんてー」 今度は和希がとり憑かれてしまったぞ! うわー大変だ! 「ほれほれ、こっちじゃ! ふふ、その体を捨てて本体で掛かって来た方がいいんじゃないかえ?」 「よっしゃ捕まえた!」 執念のダブルアクションは再び起こる。回避行動をとりつつ挑発をしていたレイラインを捉えて、もみもみタイムだ。 「にゃぎゃー!? こ、こりゃ! どこ触っとるんじゃ!?」 「猫! ……こちらは高級なシャム猫の如ききめ細かさ、柔らかさ! それでいて元気いっぱいな揉み心地を与えながらも、純粋な乙女のような恐れをこの胸から感じる……大丈夫だよおっぱい!」 「ええい離さんか! わらわは心に決めた者にしか触らせるつもりは無いのじゃー!!」 じたばたと、揉まれながらも乙女の言葉を吐き出してミニ巫女服巨乳おばあちゃん猫はもがく。もがくたびに尻尾と猫耳が小刻みに揺れ、そしてなによりも巨乳がぶるんぶるんと揺れて見た目にも楽しそう。 この行動で分かる通り、和希はとり憑かれてしまったのだ。なんとかしてまた取り出さねば。つまり……また作戦しなきゃいけないな! 仕方ないなー! 「ふぅ……。大きさなら、自信はあるわよ?」 イルゼはため息をついてから、改めて自分の巫女服に手を突っ込んで軽く自分の巨乳を揉んで見せつける。ちょっと怖いけど。 「ほほう、これはこれは」 「……もっと、揉んでみる?」 「よっしゃ! おおっ、これはこれは……やはり大きいことはいいことだ。活発で弾んでいる胸が異物を抵抗するようにぶるぶると震えているのもかわいいな。いいものだ」 怖いものがあるけど、引くわけにはいかない。指摘されながらも足をしっかりと地面に踏み締めて、イルゼは挑んでいた。まっすぐに目を見据えて。 「あら、そんなにおっぱいに興味があるの? なら、こういうのはどう?」 さて、そんなイルゼの横から現れて、何もつけていない胸を強調するように前屈みになって現れたシルフィアが、誘惑を始める。 「保健体育の特別授業、受けてみる?」 こんな風に甘い言葉(シチェーションは突然だけど)と共に胸元を指でゆっくりと降ろされたのなら、手を出さないおっぱい星人はいない。 「む!! これは! 白くも柔らかいまるでマシュマロのような感覚! だというのにツンと上を向いているその巨大な双丘は自信を表している……! 貴様、この胸に自信があるな!」 シュポーン。興奮しすぎて、和希から出てくるエリューション。 「あっ」 「逃がさないわよ。お触りお代、頂かないとね♪」 飛び出たエリューションがやばいと逃げようとしたところをシルフィアがピンポイントで捕らえる。 そして女性陣全員の視線が集まり、総攻撃が始まった。 「女の敵め、覚悟するのじゃー!!」 レイラインのソニックエッジで鬱憤を晴らされて消滅していくエリューション。終わるときは、案外あっけないものであった。 「念のため、燃やしておきます」 「はぁ……、最悪最低のエリューションでした、ね。二度とこんなのが出てこないことを祈るばかり、です……」 無表情のままフレアバーストでエリューションの残骸を消し炭にする恵梨香と、肩を落としてため息をつく小夜。ため息ばかりで、なんとも言えない相手だったと狐耳を伸ばしながら思うのであった。 ちなみにとり憑かれていた時の記憶はなかったらしく、回復した和希は夜空に向かって号泣しながら慟哭したとか。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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