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おっぱいと水着

●大きいのが大好きさ
 今、数人のフィクサード集団“大きいのが好きなんだ”……略して“大好き”は悩んでいた。というのも、彼らは選択を強いられていたからである。
「あちらに付くか、こっちに付くか」
 彼らはふたつのフィクサード組織に接触していた。小さい組織と大きな組織のふたつであり、そのふたつの存在が大きいことはいいことだの皆を悩ませていたのだが……特に今回は絡まないので“小さい方”と“大きい方”と呼ぼう。
「“大きい方”は戦力的にも充実している。スポンサーもいるから、俺達の武器も充実させられるだろう。こうやってプールの中に潜んでいる必要もなくなる」
 大好きの彼らは皆、水中の中で会議をしていた。みんな水中呼吸の能力を持ち、ついでに会議をするための能力を持っているからだ。
 彼らは普段、深夜の学校のプールや市民プールに潜んではこうやって会議をしている。
 フィクサードといっても、やっているのはそういうことだけだ。水中で活動するのが主な能力、といっても犯罪的なことが彼らの頭に思い浮かばないので海で蟹と戯れていたりする。
「しかし、“小さい方”。こちらは俺達にとって最も大事なファクターがいる。少数の組織だが、そのファクターのために俺達がそっちに付くのは皆も依存がないことだろう」
「……ああ。分かっている。俺たちは大好きなんだ」
 プールの中で頷く大好きな奴ら。彼らは、小さい方
「小さい方の、勧誘してきた人。すげえ胸が大きかったな」
「ああ、素晴らしいおっぱいさんだった……」
 とても深く頷く大好きな男たち。小さい方だけど、彼らにとってはそっちの大きさが大事だったのかもしれない。いや、大事なのだ。
「じゃあ、決まりか」
「いや、でも……うーん。ほら、俺達そっちに付いたら大きい方に潰されない?」
「それは困るよな……う、うーん」
 ちなみにカレイドシステムが見た未来では、大好きの彼らは小さい方に合流する前に大きい方に叩き潰されたという。哀れ。

●で、なんでアークが介入するの?
 山から降りてきた熊を見るような目で、リベリスタたちはビキニ姿の『運命演算者』天凛・乃亜(nBNE000214)を見ていた。零れ落ちそうな胸の大きさには感心するが、依頼のために寄ったブリーフィングルームでこんな格好をされても困る。
 そして、その隣には、ハンガーにかかった様々な水着があるから困る。まるで使ってくれと言っているような。
「これは私が考案して作った新型装備よ。こう見えて高性能で暖かいんだから」
 ハンガーの水着の説明に入る乃亜。乃亜は元々研究職なので、こういう説明をさせると得意げになる。でも、リベリスタたちはちょっと理解できない。どう見ても水着だし。まだ春だし。
「で、これはまだ試作品なのよね。ということで、ちょっとテストしてきて頂戴。ちょうどいい案件もあるのよ」
 ということで、依頼の話に移る乃亜。すごく強引な話の転換なので、リベリスタたちは突っ込みたくて仕方なかった。
「水中が好きなフィクサード集団がいるのよ。少数でそんなに戦力がないから簡単に倒せると思うんだけどね」
 資料によれば水中が得意な以外特に大した能力はないらしい。ならば、この新型装備を試すのにちょうどいいのだろう。
「放っておいてもいいんだけどね、説得や捕縛を試みて頂戴。一応珍しい能力だものね、水中が得意って」
 色々あるけど研究のためにも説得や捕縛をしてほしいのだという。まあ、一応リベリスタたちは納得して頷いた。
「で、このフィクサード集団……大好きはみんな大きいおっぱいが大好きなのよ。この要素、説得に使えるんじゃない?」
 うん……と、沈むリベリスタだった。
 そういう依頼なのね、分るわ。
 リベリスタの誰かがそんなことを言った気がした。


■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:nozoki  
■難易度:EASY ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ
■参加人数制限: 8人 ■サポーター参加人数制限: 0人 ■シナリオ終了日時
 2012年05月11日(金)00:03
 胸に関しては大は小を兼ねませんが、大きいことはいいことでもあります。乃亜もそういうコンセプトがあります。
 ということで、そういうおっぱい依頼です。はい。
 一応説得依頼ですので、皆様の説得力溢れるプレイングよろしくお願いします。
 ダメそうだったら倒してもいいですよ。

●勝利条件
 フィクサード集団“大好き”の説得または捕縛

●舞台
 夜のプールです。大好きが勝手に拝借したプールですが、季節外れなので周囲に人影はありません。結界を使えば人目は問題ないでしょう。
 水は結構冷たいです。

●大好き
 水中呼吸と、水中でナチュラルに会議することができるレベルで水中が得意なフィクサード集団です。最近エラが生えるんじゃないかという要らない心配をしています。
 4人存在しますが、皆同じ能力と嗜好を持っています。ただ、一人はリーダーなのでちょっとHPが高いです。
 戦闘能力はほとんどありません。とはいえ、戦った場合は水中戦に気をつけてください。
 彼らは人生を狂わせたレベルで大きな胸が好きです。
 胸をアピールする、もしくは大きな胸について語ることができれば彼らの印象は良いでしょう。
 小さい胸は「ああ……そう」みたいな反応されますが、がんばってるのは認めます。
 殴っても大丈夫です。
 フィクサードとしてはそんなに犯罪的なことをしていません。なぜなら、けっこうバカだからです。

●水着
 乃亜が作ったそれなりに暖かい水着です。色々なデザインがあります。
 戦闘に耐えられるように作った水着らしく、今回の依頼のために貸し出されます。
 特にプレイングに書かなければ勝手に水着にさせられますので注意してください。
 自前で用意してもいいです。
参加NPC
 


■メイン参加者 8人■
マグメイガス
アーデルハイト・フォン・シュピーゲル(BNE000497)
ホーリーメイガス
大石・きなこ(BNE001812)
クロスイージス
フィオレット・フィオレティーニ(BNE002204)
インヤンマスター
イルゼ・ユングフラウ(BNE002261)
ソードミラージュ
ルカルカ・アンダーテイカー(BNE002495)
スターサジタリー
★MVP
ブレス・ダブルクロス(BNE003169)
ダークナイト
夜乃神 璃杏(BNE003413)
レイザータクト
カミラ・フォン・リューネブルク(BNE003794)

●着替えシーンはお約束
 場所は、フィクサードに不法占拠されたプールから少し離れたところにある更衣室。ここからプールまでは少し歩かねばならないが、ここが一番近くて安全な着替え場所であった。
 そんな更衣室の壁に、トカゲのように張り付いている男が一人。この更衣室の中では今まさに女性陣が水着に着替えている、と言えばやっていることは一つだ。
「へっ、準備は完了したし、後はお約束をするだけだな。でもくそっ、この更衣室窓がねぇ。当たり前だけど窓がねぇ」
 犬の嗅覚も使って、鋭い目で覗き穴を探す張り付き男――『さすらいの遊び人』ブレス・ダブルクロス(BNE003169)は、変態だがイケメンだ。
 しかし、そんな彼の努力も虚しく中は覗くことができなかった。
「くっ、こうなったら壁が薄いことを祈って聞き耳を立てるしかない……!」
 とはいえ、それだけでは寂しいので少し更衣室中の描写をしよう。
「でもこのゲームは良い子のためのゲームなんだからおさわりは厳禁で! 見るだけです! 生殺しです! でも読者サービスは忘れない!」
 はい。
 そういうわけで、『静かなる古典帝国女帝』フィオレット・フィオレティーニ(BNE002204)の言う通り、今回は読者サービス的にビーチボールをする作戦だ。これから着替える水着はフィクサードを説得する際の重要なファクターになりえるので、更衣室の中では皆慎重に水着を選んでいた。……たぶん。
 そんなフィオレットは機械化している足を上げ、同じく機械化している腕を器用に動かして大胆な三角ビキニを体に通していく。ほとんど布の部分はないと言っても過言ではないようなもので、スタイルが抜群な体をギリギリ隠している。
「ん? 海外じゃこんなの普通普通。イタリアの学校の友達なんかもっと過激だったよ?」
 イタリアすごいですねと『シュレディンガーの羊』ルカルカ・アンダーテイカー(BNE002495)はそれを見ながら思う。でも、セクシーさなら自分も負けていないとは思う。なぜか? ……なぜだろう。
「せくしーせくしー」
 自信満々に水着姿なルカルカだが、いつもと恰好がそう変わらないというのは禁句だ。
「こらなんだこれ、なんでこんなおっぱいのサイズがでかいんだ」
 それはともかく、どうすればこんな胸がでかくなるのかちょっと理解に苦しむルカルカだった。今横を見ても上を見てもおっぱいばっかり見えるし。
「おっぱいいいわよねおっぱい。この世の至宝よね。おっぱいに人生左右されてもいいじゃな。人間だもの。フィクサードだとかリベリスタだとかもうどうでもいいんじゃない? だから説得とかどうでもいい気がしてきた。私はおっぱいな子たちとこのキャッキャウフフするの」
 そんなおっぱいの一員。大胆な黒ビキニでこれでもかと大きな胸を締め付けている『テンシサマ』夜乃神 璃杏(BNE003413)もまた、そんなおっぱいまみれの空間を鋭い眼光で眺めていた。その顔には喜びが溢れているので、ルカルカとはまた別の意味があるのだが。というか漏れている思考が答えなのだけれど。
「あ、安心してルカルカ。私は小さいのも好きだから」
 ちゃんとフォローもする。
「そうね」
 ルカルカは生返事。
「……アーク着任早々に変わった依頼ですが、長旅の一時の休息と思ってやってみましょう」
 さて、それはともかくこれが初依頼の『蒼き革命』カミラ・フォン・リューネブルク(BNE003794)は、試作品の水着の中からどれを選ぼうかと迷っていた。せっかくプールで遊ぶのだから、と糸目で悩む。
 しばらく悩んで選んだのは白い競泳用水着。少しスタイルに自信がないカミラは動きやすさからもこれを選ぶ。といっても、カミラはこの巨乳軍団の中でも上から数えた方が早いレベルの爆乳なんだけど。
「ビキニなどを着るほどセクシーさは無いので、このワンピースにしようと思いますわ」
 嫌味か貴様! とルカルカは思うが、その後ろ姿を見て色々と納得してしまった。なぜなら、後ろは大胆なホールドカットになっているし、前から見たら横からはみ出そうなリオカットだからだ。
「欲望は生者として必要な力。それを持たない者は聖者か死者のみ。しかし、強大な力であっても見極める意思を持たなければ道を見誤る。ならば、私は道標となりましょう。儚くも優しく輝く月のように」
 ところで、真面目に語りながらも、水着を前にして少し嫌そうな顔をしているのは『銀の月』アーデルハイト・フォン・シュピーゲル(BNE000497)だ。決して水着になることや肌をさらすことが嫌なわけではない。
 金槌なのだ。
 それでも意を決して、無駄にフィクサードたちに道を誤らせるわけにもいかないから、黒のビキニを体に通す。体に纏わりつく長い銀髪を指で流して、大きな胸を張る姿はまるでモデルのようだ。シースルーのパレオも合わせると、ラインの美しさが際立つ。
「今回はフィクサード退治と言うよりは水着の性能テストみたいな感じですね。細かい事は気にせずに水遊びを楽しんじゃいましょう」
 仕事の関係で着なれたビキニを大きな胸に装着しつつ、『鉄壁の艶乙女』大石・きなこ(BNE001812)は大らかに笑う。今回はそういう難しい依頼ではない。だからいつものようにポロリしたらその時はその時、ときなこは気楽だ。
「……何かおかしいような?」
 まあいいかー、と三つ編みを直しながら笑うきなこだった。手慣れておる。
「変態相手に見せに行くと思うとわざわざ大胆なのを選ぶのもはばかられるし、かといって地味なのだと説得に効果が薄いかもしれない。……ということで、あえてお任せでいかせてもらったのだけど」
 これは自分が選んだわけじゃない、という言い訳のためにもどんな水着かはお任せしてきた『月光花』イルゼ・ユングフラウ(BNE002261)であったが、その水着を袋から出して絶句する。
「……」
 スリングショット。ブラジル水着とも言われる、V字型の大事なところだけを守る紐のような水着だ。
「……別に自棄ではないのよ?」
 実験用の水着なら仕方ないと、お気に入りの巫女装束をばさりと脱いでいく。露わになっていく巨乳は、白い肌もあって――、
「すごいことになっている気がするが、まるで聞こえねえ見えねえ生殺しか!!」
 一方そのころ更衣室の外では。必死な形相のブレスが壁に耳を付けて聞き耳を立てていたという。描写はここまでなのよ。

●水着で遊ぼう! 説得は二の次。
 さて、本番。フィクサードたちはプールにやってきた侵入者たちに警戒をしていたが、その姿を確認すると皆目を見開いた。
 水着の美女集団。男が一人に貧乳が一人混じっているが、大胆な恰好の巨乳爆乳美女たちがビーチボール片手にやってきたのだから、彼らがトビウオのように跳ねるのは仕方ないことだろう。
「フッ、ブラザー。驚いたようだな。俺も最初見たときは驚いて跳び上がった」
 ブレスはナチュラルな動作でデジカメを設置しながら、その様子に親指を立てる。
「ブレス。なんでルカを撮影しない? 脱ぐわよ? 超脱ぐわよ」
 チラチラとその様子を見ながら、自分の水着の紐に手をかけるルカルカ。ブレスは無言で顔をそらして、カメラの向きを変える。フィクサードの皆も「ああ……」という微妙な顔をしていた。
「世界はマネーとおっぱい。仕方ないのね」
 ということで、ブレスを手伝い始めるルカルカであった。フィオレットのジャスティスキャノンを避けながら。
「始めまして、皆様方。私はアーク所属のリベリスタ、アーデルハイト・フォン・シュピーゲル。今夜は社交界のお誘いに参りました」
 上品さに驚くフィクサードたちだったが、シースルーのパレオをドレスのように扱うアーデルハイトの美しさと黒ビキニの下から除く大きなものを前に深く頷くのだった。
「さて、水に浸かったのはよいものの、これからいかがいたしましょう?」
 そうして丁寧な挨拶をした後、アーデルハイトはプールに入ったのだが、そこで突然固まってしまう。ダンスなら手慣れているし、地上でも空中でも自在に動く自信はある。だけど、水はだめなのだ。
「水浴は好きでも水泳は苦手なのです。だってほら、吸血鬼は流れる水を渡れないのですよ」
 金槌なのだから。
「あの……よろしければ、エスコートをお願いしたいのですが……」
 水の中に落ちてオロオロと困るグラマー美人を前に、キュンとしてしまうフィクサードたちであった。
 しかも、濡れた髪が体のラインに沿って張り付いており、憂いのある瞳で見つめられたからにはもう……。
「こう、アーデルハイトさんとかって憧れだよね! 綺麗な大人の女性って感じで!」
「えっ……それとこれはどういう関係が?」
 そんなアーデルハイトに後ろから襲いかかる刺客ことフィオレット。
「スキンシップー。イタリアじゃふつうふつう」
 むにゅり。グラマーなアーデルハイトの胸を手で拝借して、いじってみる。
「えっ、タッチしてもいいの!? あっ、ちょっとだけ、ちょっとだけだから!
「や、やられるのはちょっと……うあっ」
 興奮する璃杏はそんなフィオレットの後ろから寄り添って軽く揉んでみる。むにゅん。
「皆様はどの様な泳ぎの型がお好きですの?」
 さて、泳げないアーデルハイトとは対照的に、バレーの前にカミラは一泳ぎをしてみせる。戸惑うフィクサードたちだったが、
「遠慮なさらず」
 美人に手を握られれば、緊張も解れていき……好きな泳ぎといえばやはり背泳ぎと言った。おっぱいが浮かぶからね。
「では、試してみましょう」
 そうして、しばらくフィクサードたちと泳ぐことで、緊張と警戒を解くことはできたようだ。
 カミラは一旦プールから上がり、ボトムの食い込みを直しながらその成果を確認した。ちなみに水平に設置されたカメラはそれをしっかりと取っていたとか。

 作戦通り、プールの中でビーチバレーが始まった。激しい動きの中で、やっているみんなの胸を派手に揺らしながら、水しぶきと共に進んでいったのだ。
「やぁ!」
 あえて揺らすように、態勢を低くしてから大きく動いてのトスをするイルゼ。フィオレットと並んでとても際どい水着故に、こぼれ落ちそうな率はとても高い。視線も誘導される。プールに仕込んだカメラも危ういところを映していたとか。
 ちなみに、イルゼ自身はちょっと天然気味なので、慣れてきた自分の恰好はそんなに気にしていないところがある。冷静に見るとほとんど隠していない恰好なのだけれども。
「ご一緒します?」
「一緒にやろうー」
 視線を感じて、フィクサードたちに優しく微笑みかけるイルゼ。活発そうな顔で、爽やかに誘うフィオレット。
 ということで、フィクサードたちも一緒にビーチバレーをすることになった。この誘い、断れるはずもない。
「あぁほんとみんなかわいねぇ。アーデルハイトのおっぱい……。きなこのおっぱい……。フィオレットのおっぱい……。イルゼのおっぱい……。カミラのおっぱい……。私はどのおっぱいを凝視すればいいの?」
 ビーチボールが跳ねると共にでれでれとした顔で胸のガン見をしながら、自身もすいかのような胸を揺らしてビーチボールを叩く璃杏。おっぱい言えて幸せそうである。
「あら?」
 そんな璃杏のビキニが、大きすぎる胸の振動に耐え切れず剥がれそうになった。お約束だが、
「ポロリもあるよ」
 そこは全力でルカルカが手ブラガード! 手ブラしながらグッ、と親指を立てたのは気のせいだ。
「あたーくっ!」
 飛んだボールに向かって飛び上がり、全身のバネと乳を振り回して、水着を限界いっぱいまで引き伸ばしたアタックをしたきなこ。その勢威に耐え切れず、ビキニが剥がれてしまうが……、
「安心と信頼の絆創膏ガードなのです!」
 中に装備していた絆創膏が、見事に大事な部分を防いだ! ……セーフ!
「……そこですわ……ねっ!」
 そのアタックを返すカミラ。こちらは爆乳を揺らしながらブレスに向かって打った。
「今、見事なオパーイを揺らしながら戯れているお嬢様方はアークがお前達の為だけに招集した方々だ。アークに合流すればあのような素晴らしいオパーイを持つお嬢様、お姉様とお近づきになれるぞ。来る者拒まずの故に女性全員がお前等が望むオパーイの持ち主じゃないし、野郎の嗜好も同好の士とは限らん。だが、あらゆる種類のオパーイが集まるアークなら、互いに切磋琢磨し、磨き上げられた至高のオパーイを拝められるし、新たなるオパーイを開拓出来る。さぁ、お前等もアークに集い、自らが望むオパーイを探すんだ」
 飛んで来たビーチボールが顔に直撃しながらも淡々と語るブレスに、胸を打たれるフィクサードたちであった。涙するものすらいる。
「なんてありがたいんだ……」
「俺もありがたいと思う」
 ブレスは、まるでフィクサードの方向を見ず胸だけを見て言っていた。だけど、その言葉は確かに胸の奥に届いたと思う。
「私達と同じ組織に来てみない?」
 ということで、イルゼの言葉を皮切りに説得が始まった。

●いざ説得
 ビーチバレーの段階でほとんど陥落状態といっても過言ではないのだが、一応説得に入る。
「さてさて、もしよろしければみなさんアークに入りませんか? さきほどの遊びでお分かり頂けたと思いますが、アークは人材が豊富ですよ! 私たち以外にも胸の大きい女性は沢山いますし、あなた方が満足すること間違いなしです! なによりこれから暑くなってきます。そうなればどうなるか……そう、薄着です! これ以上は私の口からは言えませんが、あなた方ならお分かり頂けるはずです。どうですか? 悪い話ではない……むしろチャンスのはずです!」
 最初に語りかけたのは、きなこだ。手振り身振り巨乳振りの言葉は、彼らの心にクリティカルだ。先にポロリした時にも見えた絆創膏がちらちらと見えるのも、威力が高い。
「アークは素敵なおっぱい組織よ。今のこの状況見ればわかるでしょ? おっぱいなお仕事がたくさんあるのよ? 趣味と実益を兼ねるお仕事よ? 断る理由あるの? 今なら私たちの胸見放題!! 巨乳リベリスタの生写真もつけるわよ?」
 面倒そうに語る璃杏であるが、仲間の胸をガン見しながら言っていたので説得力があった。その間も絶え間なく揺れているすいかのような胸の存在も、彼らの心を溶かしていく。更に、谷間から取り出した生写真もその説得に役立ったという最強コンボだ。
「まあ、うん。アークに来れば巨乳女性なんか鑑賞し放題なんだからYOU、うちに来ちゃいなYOって感じ?」
「……」
 フィオレットも乗ってくる。間違ってはいないのだが、何か釈然としないルカルカなのだった。カメラが没収されたこともあって、少し悲しい顔をしている。
「迷うのは構いません。ですが、忘れないでください。その胸に抱いた誇りを」
「貴方がたの、その水中での類稀な御力……。私達と共に生かしてみませんか? きっと双方にとって有意義な御話だと思いますわ」
 胸に手を置いて、アーデルハイトとカミラは語る。誰の手が胸に置かれたのかは、ここでは伏す。ちなみに、実質これがトドメになる。
 ということで、彼らは案外あっさりとアークの仲間になった。
 水着のテストもうまくできたので、素晴らしい成果であるのは間違いないだろう。
「なにより、素晴らしいおっぱいだった」
 璃杏が、腕を組みながら頷いた。フィクサードたちが続いて頷き、最後にブレスが頷いた。
 頷いてばかりだが、頭を屈めると胸の谷間がよく見えるのでそうしているのは彼らの秘密だ。

■シナリオ結果■
成功
■あとがき■
 これまでで一番最低の終わり方をしたと思います。nozokiです。
 素晴らしいおっぱいでした。はい。

 MVPの理由は、凄まじい説得力だったからです。