● 白昼の地方都市の街中に、其れ等は突然やって来た。 ビルの巨大地下駐車場の壁面をぶち破り、続々と現れては階段を上り地表へと……。 人と変わらぬ姿を持てども、生気に欠ける虚ろな木偶達。 ヒトでは無くヒトガタ。人では無く人形。 最早生み出される事は無いと考えられていた其れを、知る者が見ればこう呼ぶだろう。 フィクサード、黄咬・砂蛇がつくりし悪意の塊、砂人形と。 そして異形は其れだけに留まらない。 砂人形に続くは、石の鎧を纏う木偶の群れ。更には一際精巧な、木偶達を指揮する岩石の王が4体続く。 「え、何これ? 映画か何かの撮影?」 好奇心を刺激された若者が、砂人形の一体に近寄り尋ねる。 好奇心は猫を殺す。其れは無知故に。知る者は、君子は、危うきには近寄らぬのに。 次の瞬間、軽く振るわれた砂人形の腕は、近寄る若者の首を180度回転させて砕いた。 白昼の惨劇が幕を開く。 バスに取り付いた砂人形が自爆し、横倒しになったバスが引火して燃え始める。そして更なる爆発が。 悲鳴を上げて逃げ惑う人々を、撲殺していく木偶達。 駆けつけた勇敢なる警官の発砲は、砂人形を庇った石の鎧を纏う……石人形に弾かれる。 其の石人形の鎧が炸裂し、逃げ遅れた人々が破片に貫かれて骸と化す。炸裂した鎧の中からは、新たな砂人形が。 岩石の王に率いられてそれぞれ4つのグループに別れた木偶達は、唯ひたすらに破壊し、殺す。 車も電車もビルも人も、全て纏めて一緒くたに、破壊そのものを目的とするが如く。 死を、悪意を、過激に、裏野部的に、撒き散らす。 自己の存在を主張するかの様に。 ● 「此れはまだ引き起こされてはいない……けれどこのまま行けば実現してしまう惨事の未来だ」 握り締められた『老兵』陽立・逆貫(nBNE000208)の手の中でチェスの駒、ポーンが砕ける。 「奴等がどういう存在なのかを私は報告書でしか知らないが、何を引き起こすかは見てしまった。忌々しい事だ」 ポーンの残骸を忌々しげに机の上に放り、逆貫はリベリスタ達を見据える。 そう、恐らく其の存在に関しては、逆貫よりも一部のリベリスタの方が詳しいだろう。戦いを通じて肌で感じた彼等の方が。 「奴等は巨大な地下駐車場の側面をぶち破って現れる。恐らくは其処が戦場になるだろう。100m四方はある広い空間だ。高さもトラックが入れる程度にはある。」 敵の数は多いが、其れでも充分に戦いを行える広さだろう。ビルが崩れさえしなければ、の話であるが。 リベリスタ達に手渡される敵の資料。 「敵は司令機に率いられてグループ単位での戦闘を行う。素直に諸君等と戦わず地上を目指すグループもあるだろう。今回の任務は、民間人への被害を防ぎ敵を壊滅する事。難しい任務にはなるだろう」 それと、もう一つ。 「だが敵はポーンの、或いは歩の群れだ。創造主の、指し手の意を体現するだけの人形だ。諸君等は何だ? 香車か? 銀か? 角か? ナイトか? クイーンか? ビショップか? 何れにせよアークの精兵たる諸君等だ。よもやの不覚は取ってくれるなよ。では諸君等の健闘を祈る」 皮肉と毒塗れの激励が。 木偶達の資料 砂人形26体 長ドス装備と拳銃装備の砂人形が入り混じる。 麻痺と毒系統のBS無効。 半径10m内を吹き飛ばす自爆が可能。 石人形26体 石の鎧を身に纏った砂人形。砂人形よりも速度に劣り、攻撃力と防御力に優れる。麻痺と毒系統のBS無効。 石の鎧を炸裂させる事で20m範囲内の敵全体に対しての攻撃を仕掛けることが出来、石の鎧炸裂後はノーマルの砂人形と同じデータに変化する。 岩石王4体 阿徒と呼ばれたフィクサード、吽母と呼ばれたフィクサード、河口と呼ばれたフィクサード、岩井と呼ばれたフィクサードの其々の姿を模した、岩で作られた人形。 戦闘指揮1lv。麻痺と毒系統のBS無効。 一部のクリミナルスタアのスキルを使用する。攻撃力と防御力に特に優れる。 木偶達の司令機としての設定がなされており、全ての岩石王が破壊されると全ての木偶が停止する。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:らると | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年05月11日(金)23:07 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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● 『手前は阿徒『吽母』、手前共にとってもこの戦いは決して本意ではありやせんが、引ける道もございやせん。許せとは言いやせん。唯、死んで下さい』 聞こえる筈の無い2人の声が、『猟奇的な妹』結城・ハマリエル・虎美(BNE002216)の耳朶に蘇る。 もう彼等を覚えてる者は少ないだろう。砂潜りの蛇との最初の出会いの事件で、彼にその死すら利用された2人のフィクサード。 無数の木偶の群れの向こうで、仁義上等と見栄を切る2体の岩石王の動きは、虎美の記憶の片隅にあった彼等の動きと寸分違わず、ほんの僅かな懐かしさを感じると共に、神経に障る。 僅かであれ共感を覚えれた彼等が、死して尚その姿を利用されているその事実に、それが狙いなのだと判っていても苛立ちは抑えられない。 「勇めよ、者共。妾達の戦いに敗北は無い」 虎美と共にあの時の戦いに参加した『鋼鉄魔女』ゼルマ・フォン・ハルトマン(BNE002425)が口にする台詞も……そう、あの時と同じ。 思えばゼルマにとってはアレがアークに来ての初陣だったのだ。 彼女達は砂人形を幾度も幾度も幾度も見て来た。故に、対処法も既に心得ている。 壁面を次々に破壊して現れる木偶の群れに対し、『消えない火』鳳 朱子(BNE000136)の刃が足元の消火栓へと突き刺さり、無理矢理に起動させられた天井のスプリンクラーと共に水を撒き散らし始めた。そして鳴り響く非常ベル。 包囲が可能であれば出現箇所を取り囲む形で包囲する事も考えていたリベリスタ達だったが、生憎出現範囲が広すぎたのだ。 だが其れは彼等にとっても幸運な事ではあったのだろう。数に劣る彼等が下手に取り囲んでしまったならば、砂人形達は包囲する彼等に対してただ只管に特攻自爆を繰り返したであろうから。 砂は水を吸い泥となる。 体表を泥にされて動きを鈍らせた砂人形達が、那由他・エカテリーナの……或いは忌むべきとして封印された名ではあるが『残念な』山田・珍粘(BNE002078)の神速の一撃、多重残幻剣に腕を、首を、切り飛ばされて失い伊達と化す。 けれども血は流さない。彼等は木偶。彼等は人形。切り口から砂を零しながら、反撃を繰り出してくる砂人形達。 向けられる銃口に、振り翳された長ドスに、那由他のドレスが翻る。 阿徒、吽母の岩石王が率いる木偶達と別れ、河口と岩井の岩石王が引き連れる木偶達は地上を目指す。 駐車場の出口はリベリスタ達の用意した複数のトラックで防がれてはいるが、この数の前では多少の障害物程度ではバリケードとしては不十分だ。 例えば数体の砂人形が自爆をすれば、ただそれだけで道は開かれる。 替えが効き、幾らでも使い捨てれる使い勝手の良い鉄砲玉で自爆人形。それがこの木偶達なのだから。 故に、彼等は動揺しない。先頭行く木偶達が、『ならず』曳馬野・涼子(BNE003471)が放つ殺意に荒れ狂うオロチの如き攻撃、暴れ大蛇を受けて動きを止めても、彼等の動きに動揺等は無いのだ。 唯只管に敵へと迫り攻撃を、銃で、長ドスで、或いは自爆で。 駐車場に、最初の爆発が複数回轟く。 ● 河口は、岩井は、相良雪花の為ならば己も含めた仲間達の犠牲を厭わない男達だった。 けれど違う。此れは違う。彼等は犠牲を厭いはせずとも、使い捨てにして自爆させるような真似は決してしない。 例え水に濡れて動きを鈍らせては居ても、間近に迫った砂人形の複数掛かりの自爆は涼子に大きな、受けた者によっては致命的ですらあったろう程のダメージを与えた。 更に続いた木偶達の攻撃の前にも、傷付いた彼女が崩れる事なく踏み止まれたのは、『てるてる坊主』焦燥院 フツ(BNE001054)が事前に付与していた守護結界や、涼子が傷を負ってすぐさま動いた『境界の戦女医』氷河・凛子(BNE003330)の天使の息、回復があったがこそだろう。 そしてもう一人、大きく涼子の助けとなった者が居る。傷付いた涼子にすかさずトドメを放とうとしたのは岩井の岩石王。 構えられた銃口に込められるは不可視の殺意、対象の頭を打ち抜き確実に落とさんとするクリミナルスタアの無慈悲な一撃、ヘッドショットキル。 だが火を噴いたのは岩井がその手に持つ其れではなく、神に拳を向ける不良シスター、敬虔にして不敬の徒でもある、矛盾する信仰を矛盾する事無く己の中に収めし、『アリアドネの銀弾』不動峰 杏樹(BNE000062)が構える黒兎の描かれた一丁の自動拳銃、魔銃バーニー。 放たれ、岩石で出来た岩井の頭にヒビを入れたのは、スターサジタリーが誇る精密射撃、落ちる1¢硬貨さえ撃ち抜くその精緻さから名付けられた1¢シュートだ。 先んじての射撃に殺意の流れを狂わされた岩石王の怒りが杏樹へと向かう。 岩石王率いる木偶達の、最大の武器はその数だ。 複数個所に分かれて立ちはだかったリベリスタの前衛を浸透して後衛に迫る事を可能とする数の差。例え半数を使い捨て、更にその半数を使い捨てたとしてもまだ上回る事の出来る数の力。 個々の力ではなく総合力で、平然と駒を使い潰せるその非情な利便性で、木偶達は圧倒的にリベリスタを上回っている。 向けられた銃口から吐き出される銃弾は正に弾幕。腰溜めにドスを構えて突撃して来る様は槍衾を彷彿とさせる正に戦列。 そして彼等の本命は、本当の怖さは其れ等ですら無く平然と我が身を犠牲に、周囲を巻き込んで行われる自爆。 けれども、だ。 素早い動きから放たれた幾つもの光弾が、毎度お馴染みのまるで蜂の大群の襲撃が如き無数の弾丸による連続射撃が、群れる砂人形の群れを貫き打ち砕いていく。 杏樹と虎美、二人のスターサジタリーによる神秘と物理両側面から攻撃。 「くたばれ糞野郎」 数が違いすぎて浸透を食い止めれない事などはじめからわかっていた。だから涼子の行動は変わりはしない。 自分を囮に、自分に少しでも多くの敵を、ただ一個の敵陣に突き刺さる楔として、突き刺さる! まるで胸の内のもやもやをぶつけるかのように放たれる殺意の奔流、暴れ大蛇。 腕を、足を、頭を、砕かれて動きを封じられた砂人形に、横合いから猛然と進み出た朱子のメガクラッシュが炸裂する。 弾き飛ばした敵の間を縫って、彼女が目指すは岩石王。 例え何度来ようとも、彼女の、消えない火の行動は変わらない。悪は、全てこの手で。 銃弾が飛び交い、長ドスが振り回される。そして舞い散る血飛沫すら掻き消す体力の減った砂人形が行った自爆の爆風。 巻き込まれた朱子の体が揺らぐ。けれどすかさず、そして奇しくもほぼ同時に動いた凛子とゼルマ、二人掛かりの聖神の息吹が、朱子を、涼子を、仲間達を、癒してその膝を折らせない。 「何度でも皆さんを立ち上がらせます!」 凛子の言葉に、朱子が、涼子が更に前へと進み出る。 ● しかし此処までなら以前と同じ、……否、以前と比べても随分と条件は優しい。以前は、あの廃ビル前での戦いでは100体もの砂人形をリベリスタ達は相手取って勝利をもぎ取っている。 だからこそ、本番は、以前との違いは此処からなのだ。 打ち込まれるハニーコムガトリングの銃弾を弾き散らしながら前に進み出るは石人形の部隊。 その堅牢さ、その強引さは、あの岩喰らいと同種の物だ。 何故砂人形が石の鎧を纏っているのか、砂人形は砂潜りの蛇の技の一つである筈なのに。 けれど石人形達は名乗らない、喋らない、応じない、動じない、ただ眼前の敵を打ち砕く。岩喰らいがそうである様に。 杏樹がスターライトシュートの手応えに僅かに顔を顰める。 ダメージは恐らく通っている筈……だが、硬い。物理で効果が薄ければ神秘で攻めるのが定石だが、石の鎧は物理神秘双方に硬いのだ。 弾けた石の飛礫が涼子の四肢を穿ち、彼女から戦う力を奪い取る。 石の鎧を爆散させ、中身である砂人形が露出し、水を吸う。体表を泥と化した砂人形は動きを鈍らせるのだが、そう、そろそろ消火栓やスプリンクラーの水にも底が見えはじめていた。 数と防御力に物言わせ、無理矢理押し寄せる石人形の群れ。 けれど石人形達の只中で、群れに飲み込まれながらも舞う様に戦い、無機質な石の中で一人異彩を放つ那由他。 伸びる石の腕を跳ねて避けた那由他の姿が複数にぶれる。生み出された多数の幻影の姿に惑う石人形達に繰り出された神速の攻撃、多重残幻剣は確実に彼等を捕らえ、その知能を狂わせた。 敵味方の区別を失い、その全てを撒き込まんとその身の装甲を爆裂させる狂った石人形達。 舞い散る飛礫と、更に連続して起こった自爆の爆風は、周囲の木偶や、那由他をはじめとする一部のリベリスタ達にも大きなダメージを与える。 リベリスタ達が被った被害は決して軽いものではないが、しかしその暴発で木偶の戦力も大幅に削り取られていた。 一進、一退。戦いは続く。 運命による踏み止まりを余儀無くされた那由他や、傷付いたその他の仲間達を癒さんと飛び交うゼルマの、凛子の聖神の息吹。 ゼルマを庇ったフツのサングラスが砕け、瞳から血の涙が零れ落ちる。 そんな最中、再び石人形達に向かって吹き荒れたオロチの如き殺意。それは、倒れた筈の涼子から。 彼女は運命に頼らず、己が力で限界を越えて踏み止まったのだ。 血に塗れて放たれる暴れ大蛇は、その威力以上の何かでもって、石人形達の鎧を砕く。 ● 砂人形を減らし、石人形を減らし、それでもリベリスタ達は未だ数を減らしていない。 誰もがボロボロだ。技を放つ力も残り少なく、運命を対価にしてのカードを切った者も居る。 それでも、それでも、リベリスタ達は未だ全員が己の足で立っていた。 けれど傷付いた彼等に、ついに岩石王が自らの手を下す。 構えられた4丁の拳銃。狙うはしぶとくも立ち上がり石人形を屠って見せた涼子。放たれたのは4発の殺意の銃弾、『必殺』のヘッドショットキル。 涼子の頭部に、深紅の華が咲いて散る。 河口に岩井。『相模の蝮』蝮原 咬兵の直属の部下を務め上げ、蝮からの信頼も厚かった男達。 その実力も勿論折り紙つきで、そんな彼等と生き写しの岩石王はフェイクと言えども決して侮れる相手ではない。 フツが周囲に展開する速度封じの結界、陰陽・結界縛が残った砂人形、石人形達の動きを纏めて鈍化させ、その隙を逃さず岩石王へと接敵した朱子と河口の刃がぶつかり火花を散らす。 更には何時の間に其処に居たのだろうか? 朱子の影からするりと躍り出た那由他の河口への一撃は、けれども咄嗟に放った岩井の銃弾に肩を打ち抜かれて狙いが逸れる。 しかし追い討ちを狙う河口の膝が不意にガクリと地に崩れる。絶妙のタイミングで河口の膝に楔を入れたのは、杏樹の1¢シュート。更に出足の止まった岩石王達や木偶に対して虎美のハニーコムガトリングが銃弾をばら撒く。 だが岩石王達とてそう易々とはやられない。阿徒と吽母、駆け寄る2体の岩石王の姿が不意に消え、次の瞬間、虎美、フツの喉から血飛沫が噴出した。 ナイアガラバックスタブ、アークのリベリスタ達がこの技に出会ったのも、思えばそう、あの頃だ。 嘗てその威力に驚嘆と畏怖を持って迎えられたこの技は、今この時においても未だ決して侮る事など出来ない性能を誇る。 けれども、しかし、だが、此処までだ。 砂人形は侮れない。使い捨てが効き、尚且つ自爆までする兵士は侮れない。 石人形も侮れない。新たな力として装甲と攻撃力を獲得した、岩喰らいにも通じる石人形は、砂人形にも増して侮れない。 岩石王は脅威である。その姿に見合った力を持ち、木偶達を統括するこの司令塔は脅威と言う他無い。 けれども、しかし、だが、……やはり此処までなのだ。 本物の阿徒と吽母であれば、本物の河口と岩井であれば、矜持の為に、或いは信念の為に、劣勢になろうとも刻々とその脅威を増しただろう。 だがフェイクは違う。フェイクは所詮フェイクに過ぎず、志もなくば運命の力も持たない。 嗚呼そうだ。きっとそうだ。 逸れは最初から判っていた事なのだ。 崩れ落ちた岩石王の残骸や、石人形、砂人形達が持っていた武器等をサイレントメモリーで丹念に調べたゼルマが首を横に振る。 未だに凛子が木偶の素材や、ビルの出来る限りを調べて黒幕であるあの男への手がかりを捜し求めているが、此れも恐らくは無駄だろう。 ゼルマは、この事件があの男の仕業なら此れは宣戦布告だと読んだ。故に案内状がある筈だと。 けれど、違う。 そう、逸れは最初から判っていた事なのだ。 だからこそあの男の仕業である事が確信できる。 虎美が、最初にあの4人を模した岩石王を見た時に感じたそのまま。 あまりにもあの男らしく。 これは『砂潜りの蛇』黄咬・砂蛇がアークのリベリスタ達に仕掛けた。 嫌がらせ。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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