●おおよそ二時間の推理の果てに 見下ろせば波打つ海が見渡せる断崖絶壁。傍らには自殺への呼びかけが置かれている。 そんな場所に、追い込まれた犯人の女性とそれを追い詰めた探偵の女性が居た。犯人は人質の首筋にナイフを突き立てており、一発触発の雰囲気だ。 「まさか、あなたが犯人だったなんてね!」 探偵と犯人は旧友同士であった。トリックに利用されたとはいえ、あの温泉旅館での楽しい思い出と、海鮮料理を共に味わったあの時の感動、そして友情は本物だと思っていたのに。 「あなたの犯行は、この時刻表によって証明されるわ。そう……考えてみれば簡単な時刻表トリックだったのよ」 犯人の、ナイフを握る手に力が入る。 「そうよ! 私はあの日……」 震えながら、回想する。彼女はあの日、あの時、殺人を犯したのだ。 「あの男だけは、どうしても許せなかった!」 友人に対する負い目か、自慢のトリックを見破られたことによるショックか、それともこの状況がそうさせるのか、犯人は自供と共に動機を語り始めた。それは悲劇的で、思わず同情したくなるような内容であった。 だが、殺人は殺人。罪は罪だ。決意を目に込めて、探偵は更に問う。 「だけど、偶然それを見ていた男がいた。あの男にあなたは脅されていたのね」 階段から落ちて頭を割って死んでしまった二人目の被害者……。ガラの悪いチンピラのような男で、探偵もいい思い出がない。 「五百万! それだけを手に入れるのに、私がどれだけ苦労したか……!」 こちらの犯行動機も語る犯人。暗に自分がその件の犯人だと言っている。 「そして、そこで人質になっている彼があなたの最後のターゲット。だけど、ダメ! これ以上殺したらあなたは戻れなくなるわ!」 友人として、犯人を救おうと必死に手を伸ばす。そこで、間が良いのか悪いのか、パトランプの光と共に、サイレンが断崖に鳴り響いた。 驚いた犯人が、手元からナイフを落とす! ナイフから逃れた人質が犯人の首を掴み、締め始める! 「お前さえ、お前さえいなければ!」 「やめて!」 状況は一変した。辿り着いた刑事たちも、状況を見て人質に飛びかかる。果たして、この事件の結末は!? 海から出てきた巨大なカニが、ハサミでみんな海にたたき落としました。 ●蟹と砲台と温泉旅館 モニターを見上げながら、リベリスタたちは壮大にずっこけた。コントじゃないんだから、と誰かが言うが、彼らの見事なずっこけ方も割とコントのようであった。 「今回はカニのエリューション・ビーストの撃破依頼。未来に被害者が出る以上、放っておけないよ」 眠そうな目を閉じかけている『リンク・カレイド』真白イヴ(nBNE000001)の言だ。それもそうだ、と思う一方、あの二時間ドラマのような話をずっと見ちゃったんだろうな、とリベリスタたちは思う。未来予知も大変だ。 「ん……よいしょ」 緑と赤のオッドアイは真白イヴの気合と共に見開いていく。 「カニのフェーズは2。だけど、一緒にフェーズ1のエリューション・ゴーレムも引き連れているから注意だよ。こっちはビームを撃ってくるから」 カニは物理攻撃に強く、ビーム砲塔のエリューション・ゴーレムは非常に攻撃力の高い魔法攻撃を行ってくる、とは真白イヴの補足である。また、ビームはチャージが必要なようで、連射できないのが特徴だとか。 「この二体はコンビネーションが厄介。気をつけてね」 すっかり目を覚まし、仕事の顔に戻った真白イヴの言葉に、同じく仕事の顔に戻ったリベリスタたちは力強く頷く。それぞれの顔に、戦いへの決意が浮かぶ。 しかし、その表情もすぐに破顔する。イヴの小さな掌の中に、温泉旅館の予約権を見つけたからだ。 「これは、戦いの後に使って」 どうも、アークの粋な計らいというやつだった。 少し前に殺人事件が起きてしまって、今格安の温泉旅館というところは伏せてあるけど。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:nozoki | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2011年05月18日(水)22:44 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●キチン質の獣 ざざーん、ざざーん。 強い波が崖下に打ち付けられて、水しぶきと共に大きな音を響かせる断崖絶壁。まるでドラマの撮影の舞台だと、そこに集ったリベリスタたちは思う。 「話は聞かせてもらったッ!」 帽子の鍔に人差し指をかけ、そして勢い良く指を断崖へと向ける。ふっ、と『Gentle&Hard』ジョージ・ハガー(BNE000963)のニヒルな白い歯が浮かぶ。鼻も高く、硬派に決まっていると自分では思う。 「依頼者も、犯人も、……やっぱり居ないんだよな」 だけど、指を向けたその先には、犯人も訳ありな被害者もなく、力なく肩を落とす。探偵として看板を出して幾星霜、事件の匂いを嗅いできたというのに、漂うのは磯の香り。健康的だ。そして犯人はカニだ。ジョージはその事実と涙を呑み込んで結界を張り巡らせた。 「ぐー」 そして美味しそうな匂いもする。それもそうだ、これから戦うのは巨大なカニのエリューション・ビーストである。カニといえば海産物の中でも、高級食のイメージだ。今まさに腹を鳴らした『祈りに応じるもの』アラストール・ロード・ナイトオブライエン(BNE000024)も、凛とした表情の中に、そうしたイメージを基に、食い気を表している。 「前の依頼の飛魚や飛鰯は美味しかった。この蟹も美味しそうな気がする、興味深い」 アストラールは自分の言葉に頷く。頭が垂れて、それに追従するようにアホ毛がピコピコと揺れた。 シリアスな顔して何考えているんだ。と、それを見ながら突っ込みたくてしょうがないリベリスタたちであった。 「温泉旅行! カニ料理! それも無料! うひゃー!!」 既にテンションマックスポジティブ全開で戦闘終了後のことを騒ぎまくっている『ぐーたらダメ教師』ソラ・ヴァイスハイト(BNE000329)も、アストラールに負けず劣らずのボケボケっぷりである。そのロリロリでフリフリな恰好は、この断崖絶壁に似合っていない。 「カニかあ……焼いたり茹でたりで幸せになれるんだよね」 とは、『いつも元気な』ウェスティア・ウォルカニス(BNE000360)の言。こちらのアホ毛は風に揺れる。場所が場所だけに風通しが良い。ぽわぽわとした、温かい表情で未来のカニ料理を想像している。 「まあ温泉と海鮮料理が待ってるんだからぱぱっとかたしちゃいたいね」 いよぉーし、と気合を体に込めて体勢と表情を整える。横ポニーが左右に振れて、根元のリボンが晒される。 「さて、早めに片付けてしまおう。休める時には休みたいからな」 そんな緊張感のある言葉とは裏腹に、アロハにウクレレの男が爽やかな顔を風に晒した。『自称アカシャ年代記』アーゼルハイド・R・ウラジミア(BNE002018)の伊達メガネの向こう側には、やりきった、というニヤニヤの表情が張り付いている。片手には携帯電話。どこかに何かを連絡したのだろうか。 (海鮮料理……温泉……! わくわくしてきたわ!) クールなはずの心が既に吹き飛んでいるのは『みにくいあひるのこ』翡翠 あひる(BNE002166)だ。もちろん、浮かれていないと自制はするし、戦闘になればきちんと戦えるという自信はある。だけど、イメージは止まらなくて。 (それから……。えへへ……) 横目を使い、強結界を張る焦燥院 フツ(BNE001054)を見ながら、あひるは想像だけで顔が紅く染まる。心の中で、ボンッ、と爆発音がしたような気がした。 「南無阿弥陀仏……」 当のフツはそれに気付いているのか気付かないのか、念仏を唱えている。 「例の蟹が出てくるポイントというのは……此処か」 断崖絶壁に近付き、事前に情報として受け取った出現ポイントへと足を踏み入れるのは『誰が為の力』新城・拓真(BNE000644)である。 「この両手で掴める物は少ないかもしれない、それでも俺は──」 一際大きな波を発生させながら、海から飛び出てきたのは、広げた両手に収まらないほどの大きさをもったカニ。そして背に張り付いた砲台。この奇妙な共生を可能にしている何かは、倒すべき相手。だから、拓真は腰のブロードソードを二刀連続で抜いて、剣閃と共に宣言する。 「放置という選択肢はない。遠慮なく、調理させて貰うとしよう」 食べるかどうかは別として。 ●燃え上がるカニ まずは、美味しそうになった。もとい、掛け声と共に放たれたアーゼルハイドとウェスティアのフレアバーストを受けたカニが赤く燃え上がった。 「そう、カニを赤く染め上げるのはこの俺!」 ふははは、どうだ! とアーゼルハイドは高笑いをしながら下がる。これも、断崖絶壁という戦い難い場所から内陸部へと引き寄せる作戦の一環である。まずは一撃与え、挑発したのだ。 「まずは一撃! こっちにおいで、ってね!」 ヘビーボウの矢を補給しながらステップを踏んで、ウェスティアも下がる。美味しそうな匂いもするけど、我慢我慢。背中にくっついている厄介な砲台は残ったままなんだから。 「さしずめ怪獣カニバズーカって所か。ヘイ! カニさんこちら!」 どこかの怪人同士を合体させたような名称を叫びながら、オートマチックによる銃撃を加えるジョージ。これもまた、注目を集めて引き寄せるための戦術だ。 「良くぞ来た、今日の夕食」 そして怒りを誘発させるような言葉と共に放たれたアラストールのジャスティスキャンが、誘導を成功させた。本人はおそらく、スキルの効果で誘導されたのだと思ってるけども。 誘導されるがまま、横歩きで勢いよく迫るカニ。怒りもあって更にほんのりと赤く染まった腕を勢いに乗せて振り回し、アストラールを襲う。 「――オオオオォォォォッ!!」 ブロードソードで切り払おうと受けるが、その力は想像以上! 剣ごと体を吹き飛ばされて、断崖絶壁を超えて海の上まで体が飛んだ。そのままでは落ちてしまう! 南無三! ……と、思いきや、アストラールの顔には安心が浮かんでいる。なぜならば、この時の為に動いてくれた仲間がいる。翼の加護の力がある。 「皆に、翼の加護を……」 あひるの祈りと共にアストラールはふわりと浮き上がり、絶壁まで戻った。仲間の無事にほっとした顔を浮かべるあひるであったが、カニの砲台が光り始めていることに気付いて、慌てた。 「……あっ、あっ、あっ! あ、危ない……!」 溜まった光は輝きを持つ凶器となり、一気に放たれた。目標はウェスティア。 「――ッ!?」 光の速度は一瞬である。防御も回避も間に合わず、光が通り過ぎて体力を根こそぎ奪っていく。体中が熱く、色々なものが一瞬で焼かれた。だけど、それでもウェスティアは立つ。フェイトの力を使ってでも。 「……なんとか、なる。絶対、なんとかなる!」 喜怒哀楽の哀以外を表情にコロコロと転がしながら食いしばる、この後に幸せな温泉宿夢気分が待っているのだ。こんなところで負けていられない。 「成程、只の蟹と甘く見ていては確かに……!」 拓真は戦慄を抑えながら、疾風居合い斬りを飛ばして砲台を狙う。誘導はできた、だからここからが本番だ。 本番に変わったことを感じ取ったあひるは、吹き飛ばされた仲間を心配する顔をクールに張り直し、カニを睨みつけてクロスを掲げる。 「皆を、傷付けさせない、から……。悪いカニさんには、おしおき……ね」 クロスからはマジックアローが発射され、カニの砲台を狙う。飛んで行った魔力の矢は空中で弧を描き、砲台に降り注ぐ。 「大丈夫か? 無理はするんじゃないぞ。体は一つだからな」 その間に、フツは傷癒術を使って、ウェスティアの傷を癒す。口ずさんでいるのは仲間への心配の言葉。それから、 「テテテン、テテテン、テーテー!」 どこかのアイキャッチを口走りながら、フツはカニを横目で見る。彼なりに思うところがあるのだろう。たぶん。 「厄介な砲台はここで潰させてもらうわよ! なんといってもカニ料理のため! そう、絶品カニ料理!! カニカニカニ料理!早く食べたい! 刺身にお寿司、茹で蟹! カニミソ! かにしゃぶ! とにかく、かーにー!!」 ソラが言葉の洪水を垂れ流しながら大量のマジックミサイルが雨あられとなり砲台に降り注いだ。鬼気迫る笑顔を浮かべながら飛んでいくそれには、恐ろしい勢いが乗せられている。まさしく執念の塊。そんなマジックミサイルは直撃し、砲台は火を吹いて崩壊した。 「カニ、カニカニカニ!! カニー!!」 後はカニ本体のみということを、ほとんど奇声となった声でソラは宣言する。 「目だ! 脚だ! 鋏だ!」 「ここは、賭けに出る! ……勝負だ!」 その勢いに応じるかのように、1$シュート、メガクラッシュと、スキルが連続して飛んでいく。それに対して、カニも高い防御力を持って奮戦したが、攻撃のダメージはフツとあひるの回復力を上回ることはできず、ほとんど一方的にやられていき、脚や腕を失った。泡も吹いた。 「蟹……鍋……。よし、正面から叩き割る!」 そして、決着。 決めたのは、ぶつぶつと言っていたアストラールが正面から放ったヘビースマッシュだ。ブロードソードは硬い殻を打ち破り、腹を破って致命的な一撃としたのである。 ●湯けむり温泉リベリスタ事情 さて、時は夜。リベリスタたちは温泉宿に居た。 まずは戦いの疲れを癒すべく、リベリスタたちは温泉に浸かっている。男女それぞれに分かれている温泉は、ほぼ貸切状態であり、遠慮無くリベリスタたちは湯に身を委ねられた。効能は疲労回復、滋養、肩こり等々。 「はぁ、生き返るよね……」 女湯。ウェスティアは肩まで浸かって、今日の戦いで受けたダメージを癒していた。ビームで焼けた体に、温泉の刺激がピリリと伝わる。だけど、それは心地よい刺激となって、ゆったりとした気分を与えた。 「はふぅ……。えへへ、きもちいいー」 サイドポニーを下ろした髪の毛を手で濯ぎ、ウェスティアは温泉に入れる幸せを噛みしめていた。この後、身に降りかかる惨劇の夜など、彼女は想像もしなかった。 「お約束その二! 女湯もとい男湯覗き!」 それはともかく同じ頃、温泉の塀を、浴衣姿のソラは苦心しながら登っていた。小さい体に力を込めて、断崖絶壁とも言える竹でできた壁を登っていく。ある意味今回の戦いよりも体を張っている、何が彼女をそうさせるのか。ちなみに、お約束その一だった「あなたスタイル良いわねゲヘヘヘ」作戦は、脱いだら(ぺたんこ的な意味で)すごいあひるが居たので心情に配慮して断念されました。 そんな事は露知らず、男湯では拓真が負っていた傷を癒すべく、湯に浸かっていた。奇しくもウェスティアと同じような格好である。 「しかしまあ……。この短い期間の間に随分と生傷が増えた物だ」 染みた傷から、幾多の戦いを思い出す。アークのリベリスタが動きだして一ヶ月とちょっと、色々な戦いがあった。 拓真はゆっくりと浸かりながら、そんな戦いを思い出していた。 しばらくして。 「さあ、幾多の障害を乗り越えてやって来たわ! お約束として、ここはきゃーとかぎゃわーみたいな悲鳴を上げてもらうわよ!」 と、ようやく竹の壁を登りきったソラが男湯を覗き込む。湯気に包まれて見え辛い空間であったが、ソラの目にはひとつの獲物が映っていた。男性陣は基本的にみんな上がってしまっていたので、この影一つだけしか残っていなかったのだけど。 そしてその影は、ソラに見られても動揺したような表情は一切見せず、にこりと笑ってこう言った。 「申し訳ありません、このような格好で」 それはコーヒー牛乳を手に、バスタオル姿で佇むアーゼルハイドであった。落ち込むソラを背に、アーゼルハイドは腰に手を当ててコーヒー牛乳を飲むというクラシカルなスタイルを貫いている。 「どうです。この後卓球でも」 「おー。卓球ね! やるわ!」 ぴょんぴょんと跳ねる現役教師ソラと、必殺の卓球技を見せてやろうと意気込むアーゼルハイド。ふたりは意気揚々と卓球場に消えて行った。 リベリスタが集まる宴会場。蟹に食らいつく者たちと、いちゃいちゃしている男女が居る。色気より食い気とはいうが、この場には両方取り揃えられている。……ちなみにこの蟹は先程まで戦っていたアレである。やけに美味しそうだったアレ。 「予想通り――美味」 浴衣姿の騎士様こと、アストラールは戦いの記憶と共にカニの身を食らう、そして旨味を感じ取りながら食らう、とにかく食らう。まるでブラックホールのような姿である。 「ほんとだ。すっごく、美味しいわ……! ん、これも美味しいわよ。はい」 フツの隣にちょこんと座るあひるが、箸を使ってフツの口へとカニの身を運ぶ。いわゆる「あーん」というやつで、あひるは今にも爆発しそうであった。まだ顔と声はクールだけど、いつ口元から崩れるか分からない。 「あーん」 照れながらも遠慮無く、それをフツは頂く。ボンッ、とあひるの頭から音がした気がする。 お互いに、苦笑して、それからはにかむような笑みが浮かぶ。 「じゃ、散歩にでも行くか。……転ぶなよ?」 「う、うんっ!」 食事も色々と堪能した彼らは、夜空の下へと歩いて行った。お互いに腕を気にして、手と手を重ねるタイミングを図りながらの、幸せな散歩へと。 「あー、探偵、したかったぜ。……カニがうめえから良しとすっか」 カニを肴に、酒を嗜むジョージ。探偵の仕事はできなかったが、仕方ない。今はこの身に染みるアルコールと、キチン質を……、 「き、きゃああああーっ!」 甲高い女性の声が廊下中に響き渡る。そうか、忘れていた。こんな旅館にみんなで泊まったのなら、起こる事象はひとつ。 「事件かっ!」 ガタッ、と跳ねるようにしてジョージは動く。待ちに待った事件だ。帽子を被ってさあ行くぞ! 「……で、こんなオチか」 「あ、大声上げてごめんね」 「えへへ……」 事件の内容は、早めに寝ていたウェスティアがソラによって悪戯されそうになっていた。というものである。これでは事件ではない、ただのはしゃぎ過ぎである。 「まったく、平和だぜ」 でも、今日だけはいいんじゃないのかな。と誰もが思う。命がけの戦いで、傷ついた者たちもいれば、死の危機に瀕したものも居る。だから、今日だけは……楽しい夜を。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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