●おっぱいとバニーガールと
さて、この悪乗りと仕方ないで塗り固められた祭の主役こと雪花は、はみ出しそうな大きな胸を揉まれていた。いきなり何を言っているのかと思われるが、これも神那ってやつの仕業なんだ。
「お誕生日おめでとうございます! そんな記念日でもアーティファクトを解析するなんて勤勉な人だわ。フッフッフ……それならば、この私が一肌脱ぐしかねぇな!」
雪花と同じバニーガール衣装になっている神那は、両手に花もとい両手におっぱいを掴んでいた。即ち、乃亜と雪花の巨乳。そんな神那も大きいので、6つの巨大な質量がパーティ会場に展開されている。おっぱい地獄。いや天国か。
「ウヘヘヘヘ。どっちの胸が大きいんやーもっと触らせてみー? ワハハハハ!」
「ど、どっちかというと乃亜さんが」
「い、いえ、雪花も負けていないわよ」
なのに神那は恥ずかしがっていないので、ワールドイズマインの力を使って注目を集めることで二人を赤面させ俯かせている。
とまあ、そんなこともあったので雪花には身辺警護がついた。これは夏栖斗、快、竜一の三人による自主的な警護だが、雪花はこれを目を輝かせて信頼した。
「いやっほう!!! バニーちゃん!! きゃっほう! 雪花、砂蛇の時みたいに守るぜ」
でも夏栖斗が流している鼻血、
「離れない、絶対に離れない!離さない!ぴったりくっついて警護だ!くんかくんか」
触れそうな距離で匂いを嗅ぎながら女の子を探している竜一、
「失礼、チェックにご協力を」
やっぱり触れそうなぐらいに雪花に密着しつつ女性に向かって何か言い出している快の三人を見て、クエスチョンマークを浮かべながら首を傾げる雪花だった。何かがおかしい。
「チェックですか。アタシの貧相なスタイルでは相良さんの代役は務まらないかしら。それに衣装程度、大して恥ずかしいものでもないし、困ったわね……」
そんな快のセリフに反応したのは、割り込むように横からやって来た赤いバニーガール姿の恵梨香だ。本人の言うとおり、小さな体にバニーガールなのだが、これはこれで似合っていた。ロリボディにバニーは似合うと証明されている。快だって思わず目線がお尻に行っていた。
だけど、恵梨香は真剣に悩んでいた。心の奥にある羞恥心を抱えながら。
「いやあ、巨乳バニーもいいけどツルペタバニーも趣がありますね。我々検挙率100%を誇るわけですから」
「しかし、恥ずかしがってる女性ってのは、こう、ぐっと来るものがあるよね」
心情が見透かされたようで、恵梨香は少し俯いた。
「それにしても任務をいい事にここぞと変態行為を行うなんて、恥を知らないという事は恥ずかしい事ではないの?」
だけど、それはそれ。これはこれ。説教はします。
「今日は……今日ばかりは間違ったことしてない…!! 矛を収めよう……」
そんな説教に反応してやって来たのは朱子。武器を出しかけたが、先に誕生日プレゼントの眼鏡を渡すことにする。
「これはプレゼント……眼鏡。伊達だけど」
「ありがとうございます。眼鏡、ですか。ちょっとかけてみますね」
くすっと笑いながら、変わったプレゼントを受け取った雪花はそれをかけて上品に微笑んでみせる。やっぱり眼鏡も似合う、と朱子は思いながら横の男を腹パンした。
「昨今の雪花の境遇を見ているとなんだか涙が止まらんでのう……。頑張って身体を張らなくてもいいんじゃぞ。そういうのは年寄りに任せておくのじゃ!」
さて、男たちの身体検査を庇っているのはやっぱりバニーガール姿の冬路だ。ウサギのビーストハーフなのでウサミミギは自前。
でも、流石に肌を晒すのは恥ずかしいのか、赤くなってぷるぷるしている。
「恥ずかしい思いをしなければいけないんですって? このわたくしがそのようなはしたない事するはずがありませんわ! そう、このようなバニースーツを着て! あまつさえウサ耳をつけ! 精鋭たるリベリスタの方々の視線の元に晒されるなんて! ……あら?どうしてわたくしこんな格好を?」
同じくバニーガール姿で前に出ていた撫那もまた、身体検査を受けてから俯いてぷるぷるしている。自分が着替えていたような気もするが、たぶん第二の人格のせいであろう。ちなみに撫那も冬路も見れば分かるほどの巨乳なので、こういう姿で俯いていると余計に強調されて肌色と深い谷間が多く見えるので目立って視線を集める。
「……ちょっと待て、わらわは恥ずかしがってる雪花と乃亜を励ましに」
そこに、遠くから声が聞こえてくる。何か、と会話しているレイラインの声だ。
「いやだからわらわは着ると一言も。――人の話聞いてるかえ!? 何を持って大丈夫なのじゃ!? ……く、来るな! 来るにゃぎゃー!!」
にゃー!! と、猫のような叫び声を挙げてから、しばらくすると……赤のビキニを着たキャットガールのレイラインが豊満な体を隠しながら赤面してやって来る。
「そう、仕事には勝てなかった……そう、だからこれは仕方ないのですわ! ぴーすぴーすぅ!」
「……ぴーすぴーす」
「恥ずかしいのはものっすごい恥ずかしいけれど……わ、私が恥ずかしい思いをして少しでも若者を救えるのなら、躊躇せぬ! ぴーす!!」
両手を広げてピースサインを作りながら、半泣きな巨乳三人であった。脚も広げているのは恥ずかしい思いをする一貫なのだろう。
「誕生日会……と聞いて……。記録の……ため……呼ばれたので……デジカメを……適当に……撮影していく」
そして、それをデジカメに収めるエリス。彼女もまた、バニーガール姿であった。白と黒の色合いがメイドらしさを表現している。
胸はないがパッドはある。だけど別にそれが恥ずかしいとは思わないし、そもそもバニーガール姿も恥ずかしいとは思わない。いつも穿いてないし。
エリスはピース3人組を映し、次ににやにやしている男どもを映像記録に収める。後で見ると楽しそうだ。
「もちろん……雪花には……乃亜と……一緒に……誕生日記念の……写真を……撮影」
「が、がんばります」
「いい絵になるようにがんばりましょう」
こっちは正しくピース。恥ずかしいけれども、がんばる雪花と乃亜。
このビデオカメラの映像は蝮原 咬兵と仁蝮組に送られましたとさ。
「この騒ぎは何です。……はぁ、雪花さんの誕生日? それはおめでとうございます」
それを横目に一礼するリーゼロット。バニーガールの服を片手に寄ってきた男性陣をじろりとジト目で見てから、続ける。
「しかし恥かしい事ですか。うむう。自分は恥かしいなんて感情持ち合わせていませんからね」
試しにバニーガールを受け取り、着替えてきてから戻ってくるが、やっぱり恥ずかしいとは思えないので頭をひねる。
「そうですねぇ……では恥かしさは見ている人が多いほど上がるでしょうから。見られたら恥かしい事でもしてる人をじっと見ていましょうか」
ということで、じっとピースをしている3人組を眺めるリーゼロッテだった。
「仕方ない! 任務だし! 仕事だし! くんかくんか」
そんなリーゼロッテも一緒に撮影している竜一。
「いつもお疲れ様です」
そんな竜一のブレなさに思わずリーゼロッテはこう言う。
「ふふ、ちょっと、楽しいかも……♪」
バニーガールはまだ終わらない。といっても、今度はウサ耳だけ付けた羽音だ。バニーガールだと背中の羽が上手く収まらないのかもしれない。
「雪花、お誕生日おめでとー……♪」
「ありがとうございます。これがプレゼントですか?」
ウサ耳羽音は雪花にプレゼントを贈る。それは綺麗になりますようにとお祈りされた鏡。羽音らしいプレゼントである。
「はい、姿見。全身が写るように……大きいのに、したの」
どこが羽音らしいかというと、この密かないたずら心が透けて見える所だ。だけど雪花も天然なところがあるから、ただ恥ずかしがりながらも自分の姿を映し出す。
「ほら、見て? 雪花のバニー姿、写ってるよ」
「……え、ええ。ちゃんと写っていますね」
そんな姿を自分のビデオカメラでひそっりと映す羽音。くすりと笑うその姿は、楽しそうだ。
その表情に、雪花も顔を紅く染めながらくすりと笑うのであった。
●更に恥ずかしい者たち
さて、撮影やバニーガール乱舞が一段落ついたところで、
「こにゃにゃちわ! げんきしてる~? マンモスハッピーなバースデイどえーすね、翔んでる雪花選手! どんどんひゅーひゅーぱふぱふー!」
この勢いのある口頭からの連打攻撃。主に自分に対して食らう捨て身の拳。その使い手は螢衣。
「ゲロゲロな困ったちゃんをダッシュでチョメチョメしたおすのに、
ナウなヤングとかオジンとかオバタリアンとかシコタマ集めて
トレンディーにフィーバーするのちょべりぐー! ってかあ?」
ノンストップでお送りしております。
「モーレツにシビレルー! ってゆーかー。漏れもトゥゲザーしてイケイケになっちゃうよコノヤロー! イェーイ! エブリバディー、ノッてるか~い!? みたいなー。もう許してチョン……マゲ」
「……」
耐え切れずにKO。雪花にドン引きされに行くという目的は果たしたが、これでよかったのかは疑問である。
ちなみに、後に恥ずかしい大賞を螢衣は受賞したという。がんばった。
「砂蛇との戦いでは雪花に助けられたところもある。だから、そのお礼のためにも雪花の誕生日は賑やかで幸せなものにしたいのだが……。誕生日を祝いつつ、雪花に恥ずかしいことをさせる。難しいものだな」
むむむ、と真剣に悩んでいるのはクリスだ。あまりにも悩みすぎてさっきまで螢衣がやらかしていた壮大な自爆をスルーしていたのはいいのかわるいのか。
ともかく、クリスは動く。
「雪花、はい。あーん」
「あ、あーん……」
まずはケーキの切れ端をフォークで器用に持ってきて少し躊躇いがちに口元を動かしていた雪花の口にシュート。カーっと赤くなってエキサイティング。
これもかなりの恥ずかしいポイントを稼げたが、クリスは首を捻って足りないのかと考える。
「あなたは幼少の頃の雪花のエピソードを何か知らないか? 面白いものがあれば話して欲しい」
「や、やめてくださいー!」
ということで、周りのヤクザな人たちに聞き始めるクリス。これは……恥ずかしい。しかも蝮に電話までかけてた。
本人の前で親に昔の話を聞くような暴挙! なんと恥ずかしい!
「雪花さんの素敵な姿を拝見できると聞いて!!!」
そこで助け舟。というわけではなく、泥船がドアを蹴破ってやってきた。というのも雪花のバニー姿にかぶりついてきた茉莉である。
茉莉本人もバニーでダイナマイトバディなバニーなのだが、どうも恥ずかしがってはいない上に涎と鼻血でだらだらなのでセクシーな感じはしない。それどころか息遣いもちょっと怖い。
「しまった、瞬間記憶を取得しておくべきでした!」
あちゃーと頭を軽く叩く茉莉。ちなみに男性陣は視界に入れないようにしている。顔には出さないがこだわりがあるのだ。
「恥ずかしい誕生日だなんて、雪花も災難ね」
「ええ……」
同じこだわりを持っているティアリアはくすくすと笑いながらも、そのこだわりには邪魔となる男性陣を利用しようとしていた。
「乃亜も中々いい格好じゃない。ほら、二人とも男子のや組の男衆の視線集中してるわよ?」
「……どうも、ありがとうね」
まず、視線が胸やタイツに集中していることを指摘してくすりと笑う。
「あなたもよ。くすっ、私は着ないけど、いい格好ねこれ。男の欲望がぎらついている、そんな感じだわ」
それは茉莉やイセリアなど、バニーな女の子たちみんなに言っている。
「こういうのは女の子同士で楽しまないとね」
くすっと笑って、ティアリアは自分も刺さるような視線に戻るのであった。
「雪花さん、こっちむいてー、ポーズとってー。あ、みなさんもポーズとってくださーい」
「こ、こうですか……」
「任務のためなら仕方ないわね。そう、仕方ないわ」
プロ仕様なカメラを用意したエーデルワイスが、皆に声をかける。自分は普通の格好であることをいいことに、胸元を強調するような屈んだポーズやお尻を突き出したようなポーズを雪花に指示していく。
もちろん人のいい雪花のことだから、これに従う。でも、顔はもちろん真っ赤で今にも逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。
「もうちょっとドキッとする感じでこう、男共をグッとさせるような! これも全て封印解除の為!」
それを言われると弱い。雪花は半泣きになりながらも、ポーズを取っていく。
「困ったな! このイセリア、世に生を受けてより、何一つ恥じる人生を送ったことはないからな! いや、だだ、雪花殿が恥ずかしい思いをしなければならぬというなら、この私も! ……というわけでバニーガールの扮装をしてみたが、あまり恥ずかしいという気はしないな! 任務に必要なことだからな!」
そこに横から通りがかったイセリアが、混ざってくる。こうも自信満々なイセリアであるが、実際堂々とした態度の金髪長身スタイルよしバニーはとても絵になるので、少し羨ましいと思う雪花だった。
「だがな、雪花殿、その姿のどこが恥ずかしい? 一点ずつ指摘してやろう。そもそも、いいスタイルじゃないか。胸、腰、尻のライン。あえて指をさすが、普段の和装からはなかなか想像できぬ姿だろう?」
「う、うう……」
あえての指摘。イセリアのプロポーションもあって、余計に自分の格好を意識してしまい、俯いて一歩下がる。
「あ、ごめん。このプロ仕様カメラ、なんか使い方がよくわかんなかったので失敗。もう一回お願いしますねー」
「えっ」
だけど、許さないエーデルワイスであった。
「えっ、これを着用するんですか!? そんな話は聞いていません!」
更に言えば、真琴も被害者だ。真面目に誕生日祝いに来たというのに、趣旨を説明されて渋々とバニースーツを着ることになった。
「やはり……露出が多すぎて……恥ずかしい」
「そう言われると私も恥ずかしいです……」
カーっと赤くなりながら、巻き込まれて写真に収まる真琴であった。その巨乳を遺憾なく発揮するバニースーツは似合ってはいるが、二度と着たくないと思う。
そんな真琴とイセリア、更に雪花と乃亜を巻き込んだライトが照らす。ねっとりと。
「アングルの豚、いやさアングルの鬼と呼ばれたあっしの撮影技術に任せなさいって!」
その主はオーク。ひたすらに際どいアングルからの撮影もあるよ!
「おおっと手がすべったぁ!」
「ひゃあぁぁ!!?」
「お約束よねぇ!」
うっかりケーキのクリームが飛んで白く染まる胸、胸、おっぱい。もうやだ、とへたり込む雪花と乃亜。別に気にしないイセリア。真琴は泣いて逃げた。
「見せられないよ」
フォローしたのは凛子。手持ち棒付きの看板で、カメラと男たちの視線からシャットアウト。
「でも、この年でこの格好はさすがに……ね」
しかし、自分の姿を見て恥ずかしくなる。ウサギの着ぐるみはさすがに目立ってしまう。
「おめでとうございます。櫛をプレゼントします」
「ありがとうございます。綺麗な漆……大切にしますね」
だから、雪花に櫛をプレゼントすると少し下がっていった。上品にそれを受け取る雪花バニーと自分、という図がやっぱり恥ずかしい。
「……文字通り死闘の果てに彼女を救い、共に戦い仲間として迎え入れた……。……凄いね、アークも彼女も。そういう絆こそ……『強さ』だって。オレが欲しい……信じたいのが、正にソレ、なんだよね」
ところでタイミングが悪いのがルークだ。アークの強さ、雪花を助けて受け入れたということに感心しながらやって来たのだが……。
「Thank you for having me today.Happy birthday, dいぁ……what?」
当人は白く塗れていて、それを救ったという男たちは身体検査と称して女性を追いかけていた。ひどい話だ。
「well……I think……I……」
思わず、プレゼントも手から零れ落ちる。
「えっと今日のパーティの主役の方はどちらに……バニーですと、私もコレは予想外でした、まさかここまでやるとは、アークは恐ろしい所ですね。このような可憐な方がこんな格好をしているのに私が何も恥ずかしい事をしないのは失礼にあたるというもの! と」
ルークが固まりながら見ていると、自分をアピールするためにパーティ会場で手品をしていた楽が雪花に近づいていく。
あ、誰かが近付いたとほっとしたルーク。
「と言う訳で是非私を踏んでください!」
「嫌です」
だけど、この紳士みたいな男はこう言った。しかも顔をフルフル震わせて断られた。
「ハッハッハッハッハ」
でも断られても楽しそうである。これがアークだ。
「違うんだよ! これはね、依頼でね、着ないといけないから練習なんだよ! う、練習で着てみたら、ほ、ほら、恥ずかしくないですし」
大学生になってもスクール水着が似合う壱也だっている。これも強さ……なのだろうか。ちなみに必死で弁解しているが、その小さな体にスクール水着は似合いすぎて非常に小学生。恥ずかしながらの仁王立ちも相まって、インモラルな感情を抱かせる。
「…何はともあれ、誕生日を祝うんだ! 雪花ちゃん、お誕生日おめでとー!! かわいいなぁー!! 写メ撮っていーい? 写メ!!! ……って。か、かわいいのにきょぬーだなんて……」
「そ、そう言われましても。これは体質ですから……」
ちくしょー! と手を振り回しながら写メールを撮りまくるのであった。そのカメラのレンズはもちろん胸の谷間に向けて。
慣れてきたが当然雪花も恥ずかしい。
「誕生日おめでと、雪花♪」
「ひゃい!?」
でも後ろから抱きつかれるのは流石に想定外。眉が跳ね上がり、目を飛び出しそうになった。
抱きついたレイチェルは、耳元に口を持っていきながらひっそりと囁く。
「ところで……その格好って、下着付けるの?」
ボン、と雪花の顔が爆発した。いや、爆発しそうなぐらい紅く染まった。
「……です」
この時、封印の箱は開かれて中から件のアーティファクトが出てきたというが。あんまり関係なくレイチェルは続ける。
「え? ちょっと声が小さくて聞こえないなあ。みんなに聞こえるように言ってほしいな」
にやにやと、純粋でぴゅあぴゅあな質問(本人曰く)。
「あ、抱きしめてるのは逃がさないためじゃないよ。本当だよ。ぎゅーっ」
「あ、あう……」
こうして、恥ずかしい誕生日パーティは続いていく。
ひっそりと回収されたラビットイヤーが雪花に装着されたり、一番辱めたで賞をレイチェルが受け取ったり、胸ばかりを撮影されて恥ずかしさについに耐えきれなくなった乃亜が暴れていたりと波乱はあったものの、パーティは明るく元気に進んでいった。
後に雪花はこの件に関してこう語る。
「もう、二度とあんな格好はしませんからね!」
ごもっとも。
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