●道端の石 その女子高生は、登校中に見つける道端の石が気になっていた。どこにでも転がっていそうな石であることには間違いないのだけれど、不思議な存在感があってそこを通るたびにちらりと見てしまうのだ。 それに、そんな存在感以外にも少し気になっていることがある。 「……不思議だなぁ」 見るたびに少しずつ大きくなっているような気がする。 昨日見た石とは違うかもしれない。そう考えられるから、手にとってじっくり見るほどではないけれど、視線はいつもそちらに向かっていた。気になるのだ。 「うーん」 でも、その次の日もまた大きくなっていたので、女子高生は思わず手にとることにした。だけど、何か変わっているところがあるわけでもないので、すぐに手から零す。 それを繰り返している内に、石はいつの間にか女子高生と同じぐらいの大きさになっていた。ずっしり重い、立派な石。これぐらいになると、流石に人目につくため、人々はそこに集まって皆で首を傾げていた。 「おー、おー?」 いつも石を見ていた女子高生もその一員である。野次馬の背で見えないために背伸びして、すっかり巨大になってしまった石を覗いていた。 「お?」 すると、その石は突然霧のようなものを吹き出す。それは野次馬を一瞬で石像に変えてしまい、女子高生の尻餅をつかせた。 「……え?」 そして、巨大な石は突然浮かび上がり、女子高生に向けて野次馬たちを石像に変えた霧を吹き出し……。 そのエリューション・ゴーレムは、道端に転がるただの小石であった。ただそれはエリューションであるにも関わらず、小石であるだけに動かない存在である。それ故に、何者にも気にかけられずに、日々力を蓄えることができたのであった。 フェーズ1の段階をそうしてやり過ごし、フェーズ2となったエリューション・ゴーレムは巨大な石の魔物と変質。変質したこのエリューションは、これまでまるで自分を見向きしていなかった人に対して襲い始めた。 襲う方法は、石の体から霧状の何かを吹き出すブレス攻撃である。このブレス攻撃は石化の力があり、噴きかけられた者は石像へと変わってしまうという。 元が石であるだけに、その意思や考えは分からない。しかし、人を襲うという凶暴性から、これをこれ以上放って置くわけにはいかないとアークは決定した。 ●石割 ブリーフィングルームのモニターに映されるのは浮いている巨大な石。とはいえ、見た目的には何の変哲もない石だった。 「石よ。エリューション・ゴーレムの石」 なんとも簡潔な説明をする『運命演算者』天凛・乃亜(nBNE000214)だ。実際そのとおりなのだから間違いはないのだが。 「攻撃方法は体から霧を吹き出すブレス攻撃だけね。ダメージもあるけど、一番怖いのは石化能力だわ」 あとは見ての通り硬くて遅いわ。という補足をして、説明は終わる。 「まあ、資料にもある通りやることは単純ね。夜中の内にこのエリューション・ゴーレムを撃破する、それだけよ」 道に居るので人払いもそれなりに気を配らなければならないが、夜中ならば大きな問題にはならないはずだ。 「がんばって石を割ってきてね。これでも、脅威であることには変わらないから」 石を割るなんて珍しい経験だな、と思いながらリベリスタたちは準備を進めるのであった。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:nozoki | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年03月19日(月)23:34 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●道を行く どこにでもありそうな道を行きながら、こんな場所にエリューションが発生したことの異常さをリベリスタたちは感じ取っていた。道はいつもそこにあり、在るのが当たり前のものだ。そこの安全が壊されるということは、日常が侵食されるということにほかならない。 「道端の石が牙を向く。比喩で使えそうなフレーズだが、本当に牙を向いてくるのはそうそうあるまい」 肩を落として、ふうとため息をつくのはヒルデガルド・クレセント・アークセント(BNE003356)だ。騎士らしい佇まいは、この世界では非日常であるが、リベリスタとしてエリューションとの戦いに赴くならば正しい格好とも言える。見方によって正しいものというのは簡単に変わってしまうものなのかもしれない。 「とはいえ、油断ならんな。気を引き締めていこうか」 今はAFに隠している剣に気を集中し、戦いの前に呼吸を整える。それからマントを翻し、ヒルデガルドは騎士らしく堂々と道を行った。 「……そっち、違いますよ?」 「む。すまんな」 しかし、ヒルデガルドは方向音痴であった。『癒し風の運び手』エアウ・ディール・ウィンディード(BNE001916)に指摘されてようやく気付き、行く道を変える。おちゃめな騎士だ。 「こっちー」 そんなエアウはくるりと一回転して、正しい道に人差し指を向ける。その動きにウェーブの髪が同調して、ふわりと揺れた。それからにこりと笑っておちゃめで可愛らしい外人さんに太陽のように明るい笑顔を向ける。 「でも……。石、なんだよねぇ?」 んー、と肘を曲げて指を頬に突きつける。何を考えているのか分からない相手だから、こっちも困惑。 「何か不思議だけど被害が出るなら抑えなくっちゃ」 よし、と手を握ってからエアウはゆるい笑顔に戻る。こうしたゆるい天真爛漫さがエアウの特徴だ。それには周りも癒されていく。 そんなエアウは戦闘でも癒し手である。故に、石化の力を持つという今回のエリューションとの戦いには大きな要因となるだろう。 「石化ブレスを使うのが厄介なゴーレム退治ですね。ブレスさえ注意すれば何とか皆さんと一緒で対処できると思いますので注意しませんと。特に回復役のエアウさんが石化したら厄介ですしね」 ということで、それを指摘する『子煩悩パパ』高木・京一(BNE003179)だ。今回の敵は石化だけをやってくるとのことなので、京一はそこを警戒しているのである。 そんな訳で、ちらりと見た重要人物……エアウは女の子らしく衣装と髪型を手鏡で気にしていたので、娘もいつかこうなるのかな、と京一は思ったりした。 「誰かが石化したらすぐに回復できるようしましょう」 頬を軽く叩いて、京一はスーツのネクタイを締め直す。ネクタイを締め直しながら、未来のことはとりあえずこの戦いを終わらせてから考えようと思うのであった。頭の片隅に、娘にネクタイを締めてもらう未来を置きつつ。 「石のエリューションかぁ。じっくりコツコツってスタンス、嫌いじゃないんだけどな~」 首を捻り、じっくりと力を蓄えたという石のエリューションについて『星守』神音・武雷(BNE002221)は思う。 「うーむ。仕方ないんだな~」 そんな風に間延びした口調と、牛のようなのんびりさが武雷とそうした石の性質の共通点を醸し出し、仲間達に「あー……」と思わせた。どこか石っぽい。 「うおー!!」 だけど、武雷はリベリスタであり、猛牛でもある。その角は強く昂ぶる闘争本能を表し、興奮した肉体は筋肉を盛り上がらせた。見た目は暑苦しいが、戦闘では頼りになりそうだ。 「おっし、でっけぇ瓦割りとでも思ってがんばるかね」 そんな武雷と同じく、力を込めて腕を振り上げるのは『鋼鉄の渡り鳥』霧谷 燕(BNE003278)だ。男らしい表情に、男らしい腕の動きが周りに活力を与える。同時に薄着で隠れていない抜群なスタイル……大きな胸や臍が動きでさらけ出されて、男性陣は目のやり場に困るんだけれども。 「石のゴーレム…なんていうか…激しく殴りたくない敵っスね」 だけれども、『忠犬こたろー』羽柴・呼太郎(BNE003190)は中学生マインドでじっくりと見ていたりしていた。その口からは、燕と正反対のことを言っているけれども。 そんなことを言っているので、燕に睨まれる呼太郎。思わず目を逸らして。 「あ、いやいや……! これも大事なお仕事! ちゃんと倒して皆で帰るっスよ!」 子犬の尻尾のように、手をぶんぶんと振ってやる気を見せる。ちゃんと結界も使って働いているアピールも忘れずに。 その時の顔がころんとした子犬の笑顔だったので、可愛い物好きの燕は「仕方ねぇな」と許した。可愛いは正義とはこのことか。 「そのまま野郎自身を墓石に加工してやるぜ」 やる気は十分。両手を合わせて、燕はぐっと拳に力を込める。固い石を正面からボコるつもりだから、そのつもりで気合を入れているのだろう。 「空飛ぶ石……、なんだかメルヒェンなのです」 石のエリューションに対してちょっとハッピーでふわりとした感想を漏らしているのは無邪気で可愛らしい『ナーサリィライムズ』アルトゥル・ティー・ルーヴェンドルフ(BNE003569)。今も甘いお菓子を食べて幸せそうだ。夜に食べると太るけど、甘いお菓子は女の子の動力源だから止められないの。 「メルヒェンに狂気はつきもの! こわい! こわい!」 おおこわいこわい、想像上の石の怪物。声を上げていやいやとしながらも、頭を振ってそれを振りきろうとするアルトゥル。 「このまま放っておいたら、たくさんのひとに被害がでますもん、ね。だから、アルは、アルトゥルは。たおしますたおしぬきます。ぜったい!」 両手を広げて手のひらパッパッ。一気にまくし立てるように喋って、戦う準備は万全。これがメルヘンに負けない、アルトゥルのハッピーパワーだ。 「石と言えど、人に害をなすならば私達の敵だ。排除する」 そんなハッピーに対して、硬く言い放つのは『影使い』クリス・ハーシェル(BNE001882)である。マントを翻し、美形でかっこいい顔をきりりと決めたクリスは、夜に映える。月明かりと星明りが、クリスの銀の髪と黒のマントを包み込んで映画のワンシーンのような場面を演出しているのである。 飛行の力でふわりと浮かんで、クリスは行く。他のリベリスタたちも照明を持ちながらこれに続いて、石を探し始めた。 戦うということは決まっている。だから、まずは見つけなければ。 だけど、今から戦うことは考えている。ブレス攻撃に対抗するために散開して探しているのだ。 「さてさて、いったいぜんたい、どこにいるのでしょうか!」 きょろきょろ、きょろきょろ。光が道を照らして、リベリスタたちの探索は進む。 一方、京一は神秘の戦いが一般人に見つからないよう、赤いコーンと看板で偽装をしていた。こうした小さな労力が、神秘を守ることの一端なのだろう。 リベリスタの戦い方は、一つではないのだ。 ●石割 異常に成長した石は、探し始めてすぐに見つかった。もちろん、これが石のエリューションで間違いないだろう。 「見た目は石だけど、エリューションだから気を抜かないようにね?」 それを見て、まずはエアウが仲間達に声をかける。油断している仲間はいないけれども、一応言っておいたほうがいいかなと思ったから。 「うむ。石だけに、硬そうだからな」 それに対してちょっとズレたクリスに、たははと笑うエアウ。変わった外人さんばかりで、ちょっと楽しいと思う。 さて、ともかくエリューションが得意とするという石化ブレスは脅威だ。石にされてしまえばどんな達人であろうとも簡単に動くことはできないだろう。 それを恐れて、冷や汗が流れる京一。と言っても、自分がやれられるのを恐れているわけではない、仲間達がやられてしまうのを恐れていた。 「……よし」 だから、京一は依頼の時に使う仮面を付けて感情を抑えこむ。自分は戦うマシーンだと言い聞かせ、仲間のサポートに回ろうと思う。 「まずはそーっと、そーっとするですよ。ミルクティーもゆっくり混ぜるのがコツなのですよー」 距離をおいて、まずは準備を進めようとするリベリスタたち。それを言い出したのは、案外アルトゥルだったりする。なんだかんだでリベリスタとしての仕事はきちっとするタイプなのである。どこか凶悪なライフルも持っているし、メルヘンとは本当は怖いものなのかもしれない。というかそもそもダークナイトだ。 「呼太郎君、よろしくなー」 「じゃあ、行くッスよー!! 怖いッスけどー!」 そして、準備を終えたリベリスタたちは、武雷が投げたライトを目印に同時攻撃を開始。まず突っ込んだのは呼太郎だ。 「くらえ! ……つぁー!? 見た目通りバカ硬いっスね……!?」 ということで槍の背側と体のひねりを使って叩きこまれたヘビースマッシュの一撃だが、ヘビーな反動で逆に手を痛めた。でも、ダメージは通った……と思う。 「そのブレス、封じさせてもらうぞ」 上空から飛び込んだクリスが、上方向から影を落として縛り付ける。ギャロッププレイの一撃だ。 縛りの一撃はうまく石を包み込んでダメージを与えたが、石は縛りが完璧になる寸前で抜けだして、ゆらりと飛び上がってしまった。 「くっ……影から逃れるか!」 そして、逃れた石のエリューションはお返しとばかりに石化ブレスを吐き出してリベリスタたちに攻撃する。石から広がっていく粒子は、周囲のものを石に変えながらもエアウに迫っていく! 「えっ。きゃあっ!?」 エアウを狙ったのは偶然、かもしれない。しかしそれは、回復役を狙った凶悪な一撃だ。 「石っころの思い通りにさせるってのも、しゃくだろ!?」 しかし、その前に立ち。それを代わりに受けることで防いだ者が居る。それは武雷だ。 だが、その代償は体の石化という結果である。うまく散開できていたので、武雷だけが石化したというのは作戦通りでもあるのだが。 「ここは私に任せてください」 仮面の男……京一が石化した武雷に指を向けてブレイクフィアーを使う。それによって武雷は石と化した自分の体を再び動かし、ふんっと無事なことを表すマッチョなポーズを取る。 「さあ、どんどん癒すよ~」 更にエアウの天使の歌によって武雷は体力を回復させ、更なるマッチョポーズを取った。確かに無事なようだ。 「さて! アルの準備、おっけいです! はじめましょう!」 さあ反撃だ。まず攻撃したのは、物陰に隠れたアルトゥルであり、放たれた攻撃はライフルによるアーリースナイプであった。 精密な射撃を動きの遅い石は避けられるはずもなく、命中した銃弾はその表面に傷を付けた。 「その動きを封じる! 止まれ!」 続いてもう一人、遠距離から攻撃するのはヒルデガルドだ。トラップネストによって石の体を絡ませ、その動きを封じる作戦である。 放たれたトラップネストは見事狙い通りに動き、石の巨大な体をがんじがらめにすることに成功! チャンスが生まれた。 「今だ! 皆も続け!」 「オッケー! ボコす!」 ヒルデガルドの号令に応えた燕が石の懐に入り込み、練り込んだ力を土砕掌に込めて解放する。寸勁のように放たれたそれは、石の頑丈さを無視してダメージを与え、かなり効果的なダメージとなった。 「もう一度、行くッス! まあ、ダメージ低そうっスけど……地味に削っていくっス」 ということで、呼太郎はとりあえず槍の背で石をポコポコと叩いてちょっとずつダメージを蓄積させる。石の上にも三年、これも結構なダメージだ。 「動きを止めている。今ならば!」 クリスは後ろに飛び退き、マントと影を揺らがせている。その背には月光。 「影よ、切り刻め!」 石の巨体を捉えた影に命令を送れば、それは影の剣となって石の体を次々に切り刻んでいく。これは大きなダメージとなり、石の体を綺麗にカットしていった。 ここで石が動こうとする……のだが、麻痺の力によってうまく動くことが出来ず、体を震わせるだけに終わったが。 「さあ、お前の相手はこのオレだぜ!」 そこに入るのは、武雷のジャスティスキャノン。怒りを与える光が石を包み込んで、ダメージとなってその硬い体に傷つけた。 「私たちは石なんかに負けないんだから!」 更に、回復を必要としなくなったのを見たエアウがマジックアローを発射。神秘の力で作られた矢が、弧を描いて元気に飛び、石に直撃していく。ちょっと落ち着きのない動きの矢なのは、発射したエアウの影響か。 「だいぶ余裕が出てきましたね。では!」 ということで、京一も攻撃に回る。飛ばされた式符・鴉は、石をついばみ体を削っていく。時間をかけて作った体だろうと、神秘の力の前には脆いところがある。 「そんじゃあ、最後は派手に行くか! どーん!」 ここで再び動いたのは燕だ。男らしく腕を高く振り上げて、レンガを叩き割るような要領でこの巨大な石に挑む。 振り下ろされた一撃に、捕らえられた石は対応することはできない。直撃だ。 もちろん、レンガのように割れてはくれなかったが、土砕掌の一撃は石の体にヒビを作ることに成功した。 「あちゃ、ダメだったか。じゃあ、後は頼んだぜ!」 親指を立てて、後続に任せる。 「石に気持ちがあるかないかなんて、アルには分かりません。でも。きっときっと一人ぼっちは、誰にも気にされないのは悲しいことだとアルは思うから」 「お前が何を考えているかはわからない。しかし、人に牙を剥くというのならば、我々が力なき人々の代わりに牙を剥こう」 それに応えた後続の二人、アルトゥルとヒルデガルドがそれぞれヒビを狙って動き始める。標準を仲間が作ってくれたヒビに合わせ、トドメの一撃。……いや、ニ撃。 「アルたちが遊んであげるから、そうしたらもう、ばいばい。だよ」 アーリースナイプとピンポイントがヒビ割れた体に命中し――しかし、石は砕けない。再び動き出し、縛られていたその体を無理矢理に動かして、反撃を開始する。 「あれぇ?」 首をひねるアルトゥルの前で、石化のブレスを放つ石。そのブレスは近距離に集まっていたリベリスタたちを一斉に囲むように放たれており、一気に彼らを石と化した。一網打尽、というやつだ。 「……!?」 驚き、燕は周りを見る。周囲は一気に石化し、動きを止められていた。 自分の体もまた、足から手までが石化していき……。 戦いは続いている。予想以上に石は頑丈で、リベリスタたちの攻撃を受けながらも石化ブレスを連打し、ダメージと共に動きを封じる。 「石化ブレスは俺には効かないっス! こんな時の為に呪い無効持ってるっスからね……でもダメージは地味に来るっスね……!」 何度か受けた呼太郎はフェイトの力で立ち上がったが、周りを見ればダメージと石化の合わせ技によって倒れている仲間達。フェイトの復活も敵の攻撃に間に合っていない。 じわり、じわりと追い詰められていく。と同じように、石化しながらもフェイトで復活した京一が立ち上がって周りを見る。 「引き上げ時、ですかね」 このままでは追い込まれたまま、何も出来ずに倒されてしまう。 武雷と呼太郎はそれに頷いて、石化したエアウとクリスを癒してから、共に逃げることを伝えた。 「仕方ない……!」 ヒルデガルドは歯を噛み締め、背を向けて走りだす。背に石化のブレスが迫ってくるのを確認しながら、戦闘不能になったアルトゥルの体を引きずって逃げ出した。 横目で道端の石を気にしながら。 こうしてリベリスタたちは敗走したのであった。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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