●異形の虫たち 鬱蒼とした暗い森の中で、巨大な虫たちが蠢いていた。 虫たちは倒れた獣に群がり、その肉を一心不乱に貪っている。 肉を食み血を啜る、べちゃべちゃという湿った音が、周囲に響いていた。 獣の死骸を貪る虫たちの体表が、ぼこぼこと激しく波打った。 どろどろした赤黒い肉が盛り上がり、黄色い体液が滲み出す。 瞬く間に、それは虫たちの体を覆い尽くした。 まるで、虫たち自体が巨大な腐肉の塊と化したかのように。 やがて、虫たちの“食事”が終った後――残されたのは、哀れな獣の白骨だった。 新たなる肉を求めて、虫たちは再び彷徨い始める。 ぐねぐねと蠢く腐肉の群れは、赤黒い奔流となって森の中を進んでいった。 ●害虫駆除 ブリーフィングルームでリベリスタを出迎えたのは、背に黒い翼を持つフライエンジェのフォーチュナだった。体調でも悪いのか、やや顔が青い。 「……集まったな。それじゃ、始めるぞ」 『どうしようもない男』奥地 数史(nBNE000224)は軽く挨拶を済ませると、ファイルを手に説明を始めた。 「任務はエリューション・ビースト十六体の撃破。フェーズは全て2、外見は……すまん、ちょっと今回は口頭の説明で勘弁してくれ」 端末に伸ばしかけた手を引っ込め、青ざめた顔でファイルをめくる。怪訝そうにするリベリスタ達に向けて、彼は再び口を開いた。 「元になったのはハエの幼虫……まあ、いわゆるウジ虫だな。で、それが1メートルくらいまでデカくなった上に、体表が腐った肉に覆われてる」 そこで一旦言葉を切り、大きく息を吸って唾を飲み込んでから後を続ける。 「こんなのが十六体、群れをなしてうぞうぞ蠢いてるわけだ。……はっきり言って、ものすごく気色悪い」 言いながら、数史は口を手で押さえた。吐き気を堪えているような表情である。 もしや、と思いリベリスタが問うと、彼はげっそりした顔で力なく答えた。 「……実は、こいつらをアップで“視た”おかげで昼飯を全部戻した」 久々の肉だったのに、とか貧乏くさいことを言いつつ、気を取り直して説明を続ける。 「それで、だな。こいつら、最初は大人しく死肉を食ってたわけだが、フェーズの進行で見境がなくなってきたらしい。今は、肉と見れば生きてるも死んでるも関係なく群がってくる」 個々の能力はともかく、数が多い。囲まれて集中攻撃を受ければ、かなり厄介なことになるだろう。 幸か不幸か、目の前に“肉”がある状態なら逃げることはないらしい。一匹残らず撃破を頼む、と数史が言う。 「――あと、エリューション・ビーストが来た方向に白骨化した人の死体が視えた。遭難したのか、自分から迷い込んだのかはわからんがな。任務にはあまり関係ないとは思うが、一応伝えておく」 どうか気をつけてな、と言って、数史は説明を締め括った。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:宮橋輝 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年02月15日(水)23:25 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●闇に蠢くモノたち 昼間でも薄暗そうな鬱蒼とした森は、深夜のこの時間、ほぼ完璧に闇に閉ざされていた。 暗闇を見通す目を持たない者は、暗視ゴーグルや懐中電灯がなければ数メートル先すらわからないだろう。 その中を、八人のリベリスタが警戒して進む。 「――随分と物騒な虫ですね」 『デモンスリンガー』劉・星龍(BNE002481)が、森の奥に潜んでいるであろう虫たちを評してそう言った。 死肉も、生きた肉もお構いなしに食い荒らす、体長一メートルほどもある蛆虫のエリューション・ビースト――しかも、表面は蠢く腐肉に覆われている。 それが、今回は十六体だ。腐肉を纏った巨大な蛆虫たちが視界を埋め尽くすさまを想像して、『朔ノ月』風宮 紫月(BNE003411)が思わず顔を顰めた。 「十六体も……ですか。確かに、奥地さんがあぁなってしまうのも、無理はないですね」 彼らを“視て”昼食を戻したらしい黒翼のフォーチュナを思い浮かべて、紫月は溜め息をつく。雪待 辜月(BNE003382)も、「固形物食べてこないで良かったです」と、冷や汗を額に滲ませていた。 「数史はこんな仕事をしているのに度胸が無いのね。今後もっと見たくない物を見る事になるのだから慣れないといけないと思うわ」 一方、『bloody pain』日無瀬 刻(BNE003435)の言葉は容赦がない。確かに、未来視で“視た”ものに対していちいち過剰に反応していてはフォーチュナは務まらないだろう。『銀騎士』ノエル・ファイニング(BNE003301)もまた、顔色一つ変えることなく口を開いた。 「フェイト持たぬエリューションならば全て消し去る、それだけです。気味の悪さ等、些かの障害にもなりはしません」 まずは待ち伏せのポイントを定めるべく、リベリスタ達は一度足を止めて紫月が持参した地図を広げる。『重金属姫』雲野 杏(BNE000582)はまず、フォーチュナの未来視により導き出された蛆虫たちの進行ルートを確認し、彼らの現在位置を予想した。 「出来うる限り、広い場所で戦闘を行えるようにしたいですね」 『無何有』ジョン・ドー(BNE002836)の言葉に、『錆天大聖』関 狄龍(BNE002760)が頷く。 「そうだな……木に囲まれてる空間が理想的だ。つまり、こちらは遮蔽物に隠れつつ、敵を蜂の巣に出来るってわけだ」 森の中ならば、湧き水などでぽっかりと開けている場所もあるかもしれない。 条件に従い、リベリスタ達は待ち伏せ場所をピックアップしていく。自分たちの現在位置、蛆虫たちのいる予想地点と進行ルートも踏まえて、彼らはポイントを定め、そこに向けて移動を始めた。 ●“肉”を辿って 辜月の提案により、蛆虫たちの誘導には大量の生肉が用いられることになった。彼やジョン、杏は寄せ餌用に持てる限りの生肉を持ってきていたが、生肉は“幻想纏い”に収納しきれなかったため、周囲には生肉の臭いが漂っている。 「やだ、肉臭くなってないかしら」 そう言って、杏が服の袖の匂いを嗅ぐ。蛆虫たちをこの場所に誘導するため、彼女は手に抱えられるだけの生肉を持ち、背の翼を羽ばたかせて森の上空へと飛んだ。 辜月が地面に生肉を撒き、さらにその後方で生きた馬を木に繋ぐ。外気に晒された冷たい肉よりは、生きた動物の肉の方が食いつきが良いかもしれない。 「戦闘時にお肉に気を取られてくれれば、多少戦いやすくなりますし……」 その後、懐中電灯を暗がりに放る。少しでも明るさは確保しておきたいところだが、ジョン達が持参した照明だけでは戦場全体をカバーすることは難しかった。星龍が暗闇に目を凝らすも、今ある光源では百メートル先までは見通せない。やはり、暗視ゴーグルに頼ることになるだろう。敵が側面や後方から来る可能性も考え、星龍は警戒を強めていく。 少しして、杏が戻ってきた。彼女は攻撃が届かない空中から生肉を落とし、蛆虫たちの進行ルートからこの場所まで確実に誘導できるよう、道標を残してきたのだった。 「あっちに肉を撒いておいたから、それとは逆のあのあたりで待ち伏せしましょ。逆から来る可能性も考えて警戒を怠らないで。アタシは上から見てるわ」 仲間たちにそう言った後、杏は再び上空に戻った。蛆虫たちの攻撃射程外を保ちつつ、彼らが来るまで空中から見張るつもりでいる。 寄せ餌は用意した。これでも足りないようなら、生きた肉――つまり自分たちを餌に引き寄せるしかない。狄龍は「ぞっとしねェ話だがな」と言いつつ、右腕の【明天】と左腕の【昨天】 を構えた。 「ま、代わりに鉛弾をたっぷりくれてやるさ」 夜目がきく刻が、自分たちの周囲を警戒する。敵の数が多いことを考え、ほぼ全員が互いにフォローがきく距離を保ってはいるとはいえ、後方にいる回復役が真っ先に狙われるのは避けたい。ノエルもまた、暗視ゴーグルで視界が狭まっている仲間たちのことを考え、“目”としての役割を率先して引き受けていた。 持ち前の観察眼を活かし、紫月が暗闇に目を凝らす。彼女は声を出さなくとも仲間たちに連絡が行えるよう、ハイテレパスも発動して備えていた。 「皆、来たわよ……準備はいい?」 空中から蛆虫たちの姿を確認した杏が、“幻想纏い”を通して仲間たち全員に伝える。体内の魔力を活性化させた彼女に続き、リベリスタ達は次々と自らの力を高めた。同時に、紫月の防御結界が周囲へと展開されていく。 「さぁ、行くわよ……、3、2……」 杏がタイミングを計りつつ真っ直ぐ降下し、蛆虫たちを射程内に捉える。 「……1、ゴー!」 彼女の声と、放たれた一条の雷が、虫たちとの戦いの火蓋を切った。 ●腐肉が覆う戦場 激しく荒れ狂う雷が、森を一瞬、青白く照らし出した。 杏の初撃にタイミングを合わせ、リベリスタ達が蛆虫たちに一斉攻撃を仕掛ける。 「さあ、害虫駆除を始めるとしましょうか」 やや後方から蛆虫たちを視界に捉え、刻が己の生命力を暗黒の瘴気に変えて放った。その傍ら、彼女は夜目を活かして仲間たちの死角となる木の陰などに注意を払い、まだ姿を見せていない蛆虫の奇襲を警戒する。 「害虫退治、いいねェ。遠慮なくぶっ潰せるってモンだぜ」 刻の言葉に、狄龍が弾丸をばら撒きながら笑った。敵に向けて伸ばした指先から絶え間なく発射される弾丸が、蛆虫たちを蜂の巣にせんとその身を穿つ。 (とは言え、既に人肉の味を覚えちまったみてェだからな。遅かれ早かれの問題なんだろうが、一匹も逃せねェ) 幸いと言うべきか、蛆虫たちは“肉”がある限り逃げることはない。彼らを逃がすことがあるとすれば、それはリベリスタ達が敗れた時だろう。 「貪欲で暴食の権化というべきもの。早々に退治をしないといけませんね」 極限の集中により人を遥かに超える動体視力を得た星龍が、千丁に一丁と言われる命中精度を誇るライフル――“ワン・オブ・サウザンド”を構えてトリガーを絞る。放たれた魔力の弾丸は業火と化して蛆虫たちの頭上に降り注ぎ、その身を炎に包んだ。 「ふむ、数が多く、中々に厄介なものです」 自らの卓越した頭脳を超集中に導き、戦場のあらゆる可能性と状況の演算を行うジョンが、視界を埋め尽くす勢いで次々に迫る蛆虫たちをモノクル越しに鋭く見る。 「――ですが、早期に対処しなれば被害が甚大になるのは必定。一匹たりとも逃さず殲滅をしなければなりませんね」 自らの頭脳が組み上げた『最高の命中プラン』に従い、ジョンは全身からきらめくオーラの糸を伸ばした。視界の暗さをものともせず、気糸は蛆虫たちの脆い部分を正確に撃ち、その動きを鈍らせる。 「少し気持ち悪いですけど、犠牲が出てからでは遅いです」 うねうねと蠢くグロテスクな蛆虫たちと、周囲に漂う腐臭に顔を顰めつつも、辜月は敵から目を逸らさない。活性化した魔力を強力に循環させて仲間全員を視界内に収め、いつでも回復が行えるように備えていた。 全身に闘気を漲らせたノエルが、前に数歩を踏み出し、蛆虫たちの反応を窺う。回復役や、特に厄介な相手を狙うような知能があるかどうかを確かめるつもりだったが、蛆虫たちの一部は寄せ餌として撒いた生肉に群がっており、リベリスタ達には見向きもしない。一方でこちらに向かっている個体も複数いるため、手当たり次第という言葉がまさに相応しいだろう。 「醜悪という他ありませんね。……まあ外見は関係ありません。消えて頂きます」 そう言って、彼女は極限まで装飾を排した白銀の騎士槍を構えた。 (戦場が戦場ですから、やり辛いですね……) 暗視ゴーグル越しの狭い視界から蛆虫たちを眺め、紫月が心の中で呟く。とはいえ、リベリスタ達も対策を練り、出来る限りの準備を整えた上でここに立っている。いかに戦い難い環境であり、また敵の数が多くても――あとは、討ち果たして勝つだけだ。 紫月の呪力が、闇色の空から雨を降らせる。炎に包まれる蛆虫たちを、今度は凍てつく氷の雨が襲った。 戦場を奔る杏の稲妻が、狄龍の両手からとめどなく発射される弾丸が、襲い来る蛆虫たちを次々に貫き、彼らを撃ち倒していく。撒き散らされた腐肉が星龍の業火に炙られ、吐き気をもよおすような悪臭を発した。 順調に数を減らしているというのに、眼前には胸の悪くなるような光景ばかりが広がっていく。刻の放った暗黒の瘴気がおぞましい地獄絵図を一瞬だけ覆い隠し、ジョンの気糸が軌跡を闇にきらめかせて蛆虫たちを射抜いた。続けて、全身に雷のオーラを纏ったノエルの一撃が蛆虫の一体を葬り去る。 地面に撒かれた寄せ餌を食い尽くした蛆虫たちが、さらなる肉を求めてリベリスタ達に殺到する頃には、既に三分の一以上の蛆虫が倒されていた。しかも、寄せ餌の誘導で蛆虫たちを一点に集めたことにより、回復を担う辜月や紫月は彼らから見て後方の位置をキープしている。まだ敵の方が多いとはいえ、二人が致命的な損害を負うことはまずないだろう。 既に倒されたものも含め、蛆虫たちの数を数えながら、辜月が癒しの福音を仲間達へと響かせる。 「庇って貰う分の支援はこなしたいですし。力及ばず誰かが倒れてしまう、なんて後悔は避けたいです」 そんな彼の思いは、確実に仲間達の背中を支えていた。 「退く事は許されません。であれば、任務の成功を為すのみです」 紫月もまた、神々しい光を放って仲間達の不運や隙を払う。グロテスクな虫の類は苦手だが、それを理由に逃げるわけにはいかない。 「――あと半分ね」 杏が、自分の放った雷に打たれて崩れ落ちた一体を見て、戦場全体に視線を走らせる。倒したのが八体、まだ動いているのが八体。しかも、その殆どは既に傷ついている。 戦況は圧倒的にこちらが優勢――そう分析しつつも、ジョンは決して油断することなく気糸を走らせる。穿たれた傷口に別の蛆虫が食らいつくも、あらゆる癒しを拒む呪いによって蛆虫の傷が塞がることはなかった。 柔らかい肉を求め、執拗に群がる蛆虫たち。一気に距離を詰めてくる彼らを払いのけるようにして、ノエルが騎士槍を振るった。 「このような蟲風情にくれてやる血肉などありません」 彼女はそのまま、己の全身を雷気に包む。 「蛆のままであればまだ価値があったものを、これでは有害なだけですね。終わらせて差し上げましょう」 雷撃を纏う騎士槍が、その名に刻んだ信念の通りに蛆虫を貫き、これを屠る。 回復役に支えられながら、リベリスタ達は一気呵成に残りの敵を攻めた。 星龍の驚異的な動体視力が、蛆虫たちの蠢くさまをコマ送りの如く捉える。彼は素早く“ワン・オブ・サウザンド”のトリガーを絞り、蛆虫たちを光の弾丸で貫いていった。 数を減じた蛆虫たちに対し、刻が呪いを放つ。自らの暗黒の瘴気に蝕まれた苦痛を何倍にもして、彼女は蛆虫にそれを刻み込んだ。おぞましい呪いの力に耐え切れず、蛆虫の体が溶けるように崩れていく。 残るは、ただ一体。【明天】を纏った狄龍の右手が、最後の蛆虫を指す。 指先から放たれた鉛の弾丸が腐肉に覆われた蛆虫を貫き、これを全滅に追いやった。 ●待ち人のもとへ 「十六体全ての殲滅を確認。任務完了です」 倒した蛆虫たちの死体を数え、ジョンが仲間達にそう告げた。 「お疲れ様でした」 星龍が皆に労いの言葉をかけつつ、帽子を被り直す。 敵は全て討ち果たしたものの、ふと見渡せば周囲は酷い有様だった。地面にはそこかしこに赤黒い肉の塊や肉片が飛び散り、寄せ餌に用いた生肉の臭いに腐った肉のそれが混ざって、鼻が曲がりそうな悪臭を漂わせている。 「……暫くゼリー飲料生活かなぁ」 手で鼻と口を抑えた辜月がうんざりしたように呟き、杏が肩を竦める。 「暫くお肉は食べられそうに無いけど……良いダイエットになりそうね」 この惨状を忘れるまでは、肉の匂いだけでも胸が悪くなりそうだ。一方、酸鼻を極める眼前の光景に対しても、刻は眉一つ動かさない。 涼しい顔で皆に撤収を促す彼女に、狄龍が異を唱えた。 「まだ遭難者Aの死体が残ってる。遺品も含め、回収してやらないとな」 “遭難者A”の遺体は、蛆虫たちが来た方向を辿った先ですぐ見つかった。 「犠牲者、でしょうかね……」 骨だけの遺体を見て、ノエルが呟く。あの蛆虫たちにたかられたのか、肉は綺麗に無くなっており、全身の骨格は人間の形を留めている。傍らに散らばった遺品と見られる品々は思ったよりも新しかった。 人が滅多に立ち入らないような場所に自ら踏み込んだとなれば、自殺志願者だったのかもしれない。 「いずれにせよ、弔いはしておきましょう。……エリューション化しそうな要因は、少しでも減らさねば」 彼女らしい理由で提案するノエルに、紫月が頷く。 「ええ。流石に、野晒しというのは捨て置けませんし」 散らばった遺品を、狄龍が一つ一つ丁寧に拾い集める。回収した遺体と遺品は、アークを通じて然るべきところに送れば良いだろう。 「運が良けりゃ、そいつを待ってるヤツが居るかもしれねェしな」 失踪した家族や友人の行方を案じている者が、どこかにいるかもしれない。 たとえいなかったとしても、このまま誰にも見つけてもらえないまま放置されるよりはましだろう。 遺体の倒れていた場所に紫月が花を供え、死者の安息を祈った。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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