●属性付き 肌を刺す冷気。氷点下を記録する気温。荒れ狂うブリザード。 それを中心として、周囲数キロメートル圏内は極点に達していた。 光があるのだから、太陽は出ているのだろう。だが、それも吹雪のせいで見えはしない。住民はとうに避難済みだ。 真っ白で、真っ白で、真っ白な世界。一面の銀世界。一億の雪世界。 向こう側を観ることはできない。そこら側を観ることすらできない。 時は1月後半。冬真っ盛り。どう考えても国内気象として異常な大地。その名を北海道といった。 ●属性憑き その日、リベリスタ達がいつものブリーフィングルームに集まると、『運命オペレーター』天原和泉(nBNE000024)は中央に設置された机にそれを置いた。 電化製品、扇風機である。羽はついていない。どういった原理で風を起こすのかはわからないが、穴の開いた団扇を分厚くしたような形状をしている。なんともロマンに溢れ、なんというか特に使わなくても欲しい。そんな未来的形状だ。メーカーロゴが『冥時牛乳』となっている以外は。 しかし、この季節外れなひみつ道具がどうだというのだろう。 「これは、以前に回収して頂いたアーティファクトです。北海道属性を持っており、発動すれば周囲一帯を北海道属性に変化させる性質があります」 そう、これはかつて北海道で暴発し、北海道に北海道属性をもたらした相乗効果で北海道を極寒の北海道に変えたものであった。 「今回、またも北海道にてこれと全く同じ形状のアーティファクトが暴走を始めました。効果はほぼ同じ。属性は―――シベリア属性になります」 まーたわけのわからんこと言い出したぞ。 「スイッチを切りさえすれば暴走は収まるようです。ただ、効力圏内は氷点下の気温と猛吹雪。例え装備を整えたとしても極地活動に不慣れな皆さんを送り込める環境ではありません」 ではどうするというのか。 「はい、そこでアーティファクトの性質を利用します。元が納涼家電ですので、効力圏内の生物が暑そうであるほど影響を強く与えるようです。その為、涼し気な格好で圏内に侵入すれば効力を緩和することが可能であると思われます」 嫌な予感がしてきた。 「よって、できるだけ薄着―――いえ、水着で活動してください。防寒と呼べる装備の全てが本件では効力を発揮できません。流石に全裸で行動すれば色々とアレでアレな感じにアレに引っかかったりもしますので。はい、水着で」 和泉は微笑みを絶やさない。こんな笑顔で何ぬかしてんだこいつ。 「ただ―――」 それで終わりかと思われたが、和泉はその先を口にした。 「シベリア属性は北海道属性の上位属性にあたります。よって、ただ水着であるというだけでは防寒として不足しているでしょう。ですがこれ以上脱ぐわけにもいかないため、何かしら他の手段でのアプローチが必要となります」 そこで、和泉は扇風機の隣に小さな木の棒を置く。そこにはアタリと書かれていて。 「冷たいものを食べる。団扇で扇ぐ。そういった納涼作業を行いながら行動してください。雪と寒風の中ですので、そうしなければ命に関わります。寒いとかそういう次元ではないかもしれませんが、命を落とすよりはいいはずです。きっと」 誰か助けてくれ。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:yakigote | ||||
■難易度:EASY | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年02月07日(火)23:24 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●メールし過ぎの息子とか居た気がする 北海道とシベリアが夢の競演。今日はリベリスタに地獄を見ていただきましょう。 こう、ロシア系の外人が。何故か露西亜魂とか書かれたジャパニーズ下着姿で。くわっと目を見開いて片手を上げ。強調線と共に。 「これは我が祖国名を語り人々を滅亡させるための人類滅亡計画だったのだよ!」 とか言われたらこう言うしか無い。な、なんだってー。 「任務開始だ」 『我々は強いられているんだ!』ウラジミール・ヴォロシロフ(BNE000680)は何事も無かったかのように歩き始めた。よし、私のノリを返せ。 北の大地には一切そぐわぬビキニ姿。とても可愛らしくはあるのだが、やはり場違い感は否めないその格好で、『戦姫』戦場ヶ原・ブリュンヒルデ・舞姫(BNE000932)は高らかに宣言した。 「銀河美少女、颯爽と見参です!」 訂正。お誂え向きな気がしてきた。 「ねえ、寒そうな胸でしょ!? あはは!」 自虐的に『敬虔なる学徒』イーゼリット・イシュター(BNE001996)が笑う。なんだろう、目頭が熱い。彼女は気位が高い。その言葉にも、それが伺える。 「なんで、こんなにさ……暑いの!? す、すこしぐらい、すずしくなって、ももももらわないと」 やせ我慢。だって悔しいから。それでも、アーティファクトには融通が効かないのだろう。暑いのか、じゃあ涼しくしてあげないと。より一層の吹雪が彼女に降り注いだ。 『サムライガール』一番合戦 姫乃(BNE002163)はスクール水着姿だ。これしか持っていないというが、歳相応。変に背伸びするよりも、よく似合っている。そこには姫乃の直筆でしっかり『五之一 一番合戦』と書かれていた。ほら、やっぱり自分の名前は自分で書かないといけないものだから。えらく古風な名札だなオイ。 寒さを防ぐために、暖をとってはいけない。寒くならなければならない。そこに『Knight of Dawn』ブリジット・プレオベール(BNE003434)は理不尽を感じていた。でも、仕方が無いのだ。だって命に関わることだから。水着で、納涼して。まるでバカンス。こんな極地でさえなければだが。 「住民の方々が避難済みで本当に良かったですわ……こんな場所で水着姿なんて、絶対おかしいですし」 まったく、誰のせいだ。 ビキニ姿にガンベルト。麦わら帽子にハイビスカス。夏真っ盛りな格好の『フロムウエスト・トゥイースト』キャロライン・レッドストーン(BNE003473)からすれば、本当は銃を撃って回りたいところだ。しかし、失敗するのも御免被る。であれば、アーク職員にも聞いたように簡単そうなところからコツコツとこなしていくのがいいのだろう。初の真面目なお仕事、是非とも成功させたいものだ。真面目……ごめん、ちょっとオープニング読み返してくるわ。 冬の北海道は、ただでさえ氷点下を記録する大地である。ここに、シベリア属性が加われば最早マイナスだなんだと騒いでいたのが遙か遠くに思えるほどの地獄に変わる。その中を水着で行動し、なおかつもっと涼しいことをしろと。そんなことを言われているわけだ。『敗北者の恋』甘咬 湊(BNE003478)は空を仰ぐ。真っ白で何も見えないが、暗くない以上は太陽があるのだろう。口にしかけたそれを飲み込んだ。とりあえず、連呼しそうになるこれは禁句だろうか。 ほんと、誰がこんなこと考えたんだろうな。 ●いや、実はほとんど見たことないんだ 寒い。布団から出るのも辛い。ずっとくるまっていたい。そんな時にふと思ったのです。そうだ、納涼をやろう。 寒さで死なないために、水着で行動しろという。そうしなければ足りない。否、そうしたとしても足りないのだと。だからもっと涼しくならなければならない。寒くて潰れてしまわないように。可能な限り涼しくならなければならないのが今回の任務である。 それはそれとして、水着でやるべきことといったらなんだろう。泳ぐ、当然だ。撮影、そんなことをしている場合ではない。そう、サンオイルである。だが、勿論のことただそれを塗るだけなど効果はない。寧ろ暑い太陽の下で行うそれ。この環境下では逆効果だろう。そこで取り出したるはハッカ油。濡れば夏でも冬の涼しさ。本来は数滴で足るこれを、本日は日焼け止めのごとく全身に塗りたくりたいと思います。マジか。 数滴で充分。薄めて使っても効果覿面。これを、原液で塗りましょう。日焼け止めオイルのごとく。寝そべった背中に。真夏であれば官能的とも言えるこのシーン。今現在においてはただの地獄絵図でしかなかった。女の子同士で塗りあいっこ。きゃっきゃうふふ? 無理言うなって。 「ふおおおお、メンソールぅぅうううう!!」 「痛いっ! 痛いからっ!! 寒いとかじゃないの、痛いの!! でもいいの! こうするの!!」 「こ、これは危険ですわ! ひんやりどころか感覚がなくなってきたんですが!」 事前装備がこれの段階で始まるシベリアin北海道。こうご期待。 しまった。いくら水着にしてもこれだと全然お色気書けねぇでやんの。 ●昔、北極にペンギンが居ると思ってた 暑いってのはまだいい。寒いってやつには死を感じる。 友だちから聞いた話なんだけど。 歩きながら。進みながら。『重金属姫』雲野 杏(BNE000582)の話はそこから始まる。常套句。冠言葉。この一文から続くそれは、いつだってこういうものだ。ホラー。即ち、怪談。 「その知り合いで、ナンパばっかりしてる奴が居てね。その日はナンパした子達と地元で有名な心霊スポットに行くことになったんだって」 よくある話だ。耳にすることの多い。それだけに想像は容易く、恐怖を加速させる。記念に写真を撮って。動画を起こして。 「その知り合いが撮影した動画を見たら明らかに人間の顔が映り込んでいて、唸り声も録音されていたの」 ふとした非日常。それは好奇心を掻き立てる。特別という特殊という満足感。本当の罠は、それが甘いということさえ忘れさせる。それを恐ろしいと。触れてはならなかったのだと。気づいた時にはとうに遅いのだ。 「日が昇るか上らないか位になった時に、突然仲間の姿が見えなくなっちゃったんだって。何処行ったんだろうって探してると突然車が動き出して、車に飛び乗って何してるか聞くと、仲間がこう言うの」 一緒に死のう。 不安が現実に変わる瞬間。それはもう、崖から先へと半歩を踏み出しているに等しい。どうにか助かったとしても、それはつきまとう。憑き、纏う。 「後日、警察の調書を受け大破した車の後部席の写真を見せられると」 そこで、話は終わる。ぞくりと背筋を震わせるそれを、悪寒以外のなんと言おう。ふと、後ろを振り返る。振り返った。振り返ってしまった。 前を向いて、脚を早めよう。不審に思う仲間にも何も伝えず。口にすれば、目に写ったものを認めるにも等しいのだから。 皆、出発前にハッカ油を身体に塗りつけた。それはただでさえ感じる冷気を更に強烈なものへと駆り立てる。そして、その上から氷水を被ったロシア人が居た。 「心頭滅却すれば火もまた涼しい……」 この場合は逆じゃないのかとか、そんなことは些細なことだ。見てくれ。これが現地人だ。これがシベリア体験者だ。嗚呼、ロシア人。どうしてだ、寒くないのかロシア人。 「男は黙ってかき氷を食うものだ」 お前食ってんのそれスイカじゃねえかとか、誰もツッコミを入れる者はいない。それもそうだ。一見平気そうに見えるこの男。他の仲間よりも寒さを感じていないように思える。しかし、しかしだ。逆接。そうであるならば。今回のアーティファクトは、彼にこそより一層の冷気を叩きつけている。皮膚は凍り、最早身動きも叶わぬはず。嗚呼、だがそれを。 「ロシアーネは天に還る時に他人の助けを借りぬ!」 片手を天に突き出してウラジミール。復活。ロシア人復活。これぞ祖国の血。そろそろ怒られそうだからやめとく。 問、二月のイベントと言えば。 そこに節分だなんだと答えているようでは色気がない。そう、メインイベントはお菓子屋の陰謀ことバレンタインである。 舞姫の手元にもそれ、チョコレートがある。貰ったものだ。本国では男性からも贈られるのだとかなんだとか。その風習、こちらに来ないことを祈る。 「プレゼントされましたのよ、うふふ」 ドヤ顔だ。このブリザードの中でドヤ顔だ。見てくれマジでアイテム持ってんだぜこの子。さあ、装備詳細を見て確認しよう。そこにははっきりと、『取得:2012/02/03 戦場ヶ原・ブリュンヒルデ・舞姫(BNE000932)からのプレゼント』の文字が! 「くっはー、自給自足だったー!」 でも待ってくれ。アイテム欄には赤い糸の文字もある。これを辿れば素敵な王子様に行き着くんじゃないか。さあ確認しよう、『取得:2012/02/03 戦場ヶ原・ブリュンヒルデ・舞姫(BNE000932)からのプレゼント』の一文を! 「うっはー、自分につながってたー!」 寒い。寒すぎる。 イーゼリットがスプーンでノンアルコールカクテルを食べている。この言葉に間違いはない。飲む? 何のことだ。この極低温で、液体を保てる物質がそうそうあるわけないだろう。上下の歯が噛みあわない。唇はとうに紫だ。それでも足りない。全然足りない。噛みあわなくても食べる。意地でも食べる。だって、暑いんだもの。暑いから納涼しているんだもの。 扇子で仰ぐ。指先にはもう感覚がなくなって久しいが、それでも仰ぐ。暑い。そう、暑いからだ。負けてなるものか。シベリア。北海道。それがなんだ。暑いから水着でこんなことしてるに決まっているではないか。 振り返る。この大雪で、誰もはぐれていやしないか確認する。号令。誰もまともに応えられない。それでよし。全員顔が真っ青だ。 「シベリアがしっべりあー!?」 最早ギャグにもなっていない絶叫をあげる。意地でも言わないあの言葉。暑い暑いとうわ言のように繰り返した。もうなんか心頭めっきゃめきゃ。あ、このフレーズなんか素敵。 アメリカンサイズ。それは日本のそれとはかけ離れ、想像を絶するものである。例えば、姫乃の用意したアイスクリーム。バケツみたいな容器に入ったこれは、こちらではどう見ても業者用。だが、向こうでは個人用なのだとか。そら太るわ。 しかし子供の夢。憧れ。これをまるごとひとつ。輝かしいロマンだ。だが、仲間にも分けていれば足りなくなるやもしれない。そこで取り出したるはこちら。子供に人気のキャラクターが袋にプリントされたアイスバー。パッケージだけで中身はどれも同じという話もあるが、それはそれ。しかし、夢いっぱいというには少々数が物足りないか。 「アークの力はこんなものでござるですか。がっかりでござるですね」 お前これ経費で買ったのか。 「販売元に問い合わせてでもかき集めてくるでござるです! 赤と白のボールぶつけるでござるですよ! やめるでござるです! 紫のボールはもったいないでござるです!!」 相変わらずハマっているようで。お父様お母様。お宅の娘さんは立派に普通へと路線変更しつつありますよ。やや我々寄りですが。 寒さを凌ぐために寒くなる。そこには理不尽を感じるものの、そういうものであるならばやっていかねばならない。ブリジットも、そうあれと努力していた。 ハッカ油を身体に塗り、アイスクリームを食べて。水を被るのは―――控えておくとしよう。自分では、流石に凍ってしまいかねない。 寒くなるのだと聴いて、オヤジギャグなんてものを調べてはきたものの。その内容は彼女にとって少々難しいものだったようだ。 「これが日本の感性なんですわよね。わたくし、少し驚きです」 いいえ、日本人でも割と辛いんです。それ。 しかしそれが無くとも十二分に寒い。吐息で温めようにもそうすることが寒気を強めていく。痛い。全身が縛られているようだ。だからそう言うのか北海道。 「リ、リタイアしますわ! いえ、むしろさせてください!」 できるわけがない。ここは道中ど真ん中。今ここで抜け出すなど、仲間と離れるなど自殺行為に過ぎない。 「む、無茶ですわ……任務達成前に凍死しますわよこれ!」 大丈夫。そうならないために皆で冷やしあってんだ。流した涙もその場で凍り、冷たさを助長させた。 酒。それは命の水。酒。それは明日への活力。この気温、普通の飲み物であれば凍りついてしまうだろう。でも酒ならば大丈夫。凍ること無く飲むことが出来るのだ。たぶん。 だからキャロラインはこれを飲んでいた。道中始終飲んでいた。カクテル系にして心はワイハ。夏のロマンス。ブルジョアの味。しかし考えても見て欲しい。ここはハワイではない。北海道だ。シベリアと言ってもいい。そんな場所で酒。それは逆に、防寒とみなされてしまうだろう。 「うう寒……酒が足りないのね、継ぎ足しましょ!」 吹き荒れる風。荒れ狂う雪。飲めば飲むほど勢いを増すブリザード。酒を飲めば吹雪が意気込む。桶屋な感じ。 これは酒が足りないからだ。足りないせいなのだ。飲むだけでは足りない。もっと全身にまみれなければ。酒を被る。頭からだ。ハッカ油と混じって冷える体。その上、発生した気化熱が体温を根こそぎ奪っていく。 「じゃんじゃんかぶって、外から中から酒漬けよぉ! アッハハァ!」 無論、とても酒臭い。 「こう寒くては凍ってしまうな。まさにこーりごりだ」 目標までの道程が終盤に差し掛かった頃、ロシヤーネがそんなことを口にした。なんというか、空気が凍る。誰もが一瞬の寒気を感じ。押し黙ってしまうほどの一言。そんな中で、湊だけが別であった。 「ぷっ………ぷぷっ、くすくす……あはは」 笑っている。笑っている。そしてそれを驚愕と困惑の視線で皆が振り返っている。馬鹿な、何故笑っている。まさか、ウケたのというのか。今のが。元を発した本人でさえ驚いている。当然だ、寒いと思うからこそ言ったのだ。そうでなければ逆効果になってしまう。よって。 朗らかに笑う彼女を、北風が無遠慮に吹き飛ばした。どうにも、太陽の手番はないらしい。もう皆脱いでるしな。 雪まみれになりながら、ようやっと中心部が見えてくる。扇風機。扇風機だ。未来的な形の。衝動買いしたくなるけどその後の使い道がいまいち浮かばないアレだ。 「えーと、そういえばわたくし達はアーティファクトのスイッチを切りにきたんでしたっけ」 スイカ割りでもしようかと。取り出したそれを岩に投げつけながら。いや、忘れてたのかよ。 ●北極の氷が溶けたら海のかさが減るとかなんとか系の科学 本当の地獄はここからだ。 「このボタンを押せば終わりだ! ぽちっとな」 わかる。なんか言いたくなるんだよな、それ。 スイッチをオフに。途端、嘘のように静まり返るブリザード。一瞬で、周囲の気候が北海道のそれに戻る。これでやっと寒さともおさらば―――できるはずがなかった。 冬の北海道。それが水着姿になんぞ優しいはずがない。寒い。寒すぎる。慌てて取り出すファンタズム。飛び出せアクセス防寒着。水着の上からくるまって。変な背徳感を感じながら。 誰かのくしゃみが、取り戻した日常を証明しているかのようだった。 了。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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