●降り注ぐ陽光の下で 冬の優しい日差しを浴びながら、彼らは思い思いにくつろいでいた。 ――今日はあったかいね。 ――そうだね、よく晴れてるし。 ――ぼく、夏のおひさまより、冬のおひさまが好きだなあ。 彼らは人に仕える身だったが、幸い、良い主に恵まれたらしい。 主は時間を見つけては、彼らにこうやって素敵な休日を与えてくれるのだ。 彼らはそんな主のことが大好きだから、休日はたっぷり陽の光を浴びる。 そうすることで、次の仕事に備えているのだった。 ――ご主人さま、今日もよく眠れるかな。 ――大丈夫さ、きっと朝までぐっすりだよ。 ――ぼくら、みぃんな、おひさまのにおいになれるもんねえ。 日当たりの良いテラスで、彼らは昼下がりの休日をおしゃべりして過ごす。 ご主人さま、早く帰ってこないかしら――と、彼らの誰かが言った。 ●寝具との仁義無き戦い 「任務はエリューション・ゴーレム三体の撃破。フェーズは全て2、戦士級」 アーク本部のブリーフィングルームで、『リンク・カレイド』真白イヴ(nBNE000001)がリベリスタ達に任務の内容を告げる。 「エリューション・ゴーレムの元になったのは、布団と枕」 ――は? 布団? 呆気に取られるリベリスタに、イヴは「そう、布団。掛け布団に敷き布団、それと枕」と返す。 「今のところ、エリューション・ゴーレムたちは持ち主に気持ちよく眠ってもらうことだけ考えてる。今日、明日に害が及ぶということはないと思うけど」 しかし、フェイトを持たないエリューションは増殖性革醒現象を引き起こす。エリューション・ゴーレムに囲まれて寝ているうち、持ち主が革醒してしまう可能性は高い。運良くその事態を免れたとしても、エリューション・ゴーレムたちのフェーズが進めばロクな事態にならないのは明白だった。 「現場はワンルームマンションの一階。テラスがあって、そこに布団と枕が干してある。日中はほとんど無人だし、裏庭は生け垣で囲まれてるから、庭で戦うこともできなくはない」 正面のモニターの表示が切り替わり、マンションの外観や間取り、地図などが映し出される。人通りはあまり多くはない地域とのことだが、仮に外で戦うことを選んだ場合、少しは考えていく必要があるだろう。 「室内に侵入するか、庭で戦うかの判断は、皆に任せる。見た目よりよっぽど強いから、くれぐれも油断はしないで」 元が寝具であってもエリューションはエリューション。そう、リベリスタ達に念を押し、イヴは説明を終えた。 「それじゃ、よろしく。……気を、つけてね」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:宮橋輝 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2012年01月31日(火)23:09 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●せめてもの贈り物 その日の午前中、とある寝具店にリベリスタ達の姿があった。 これから破ってしまうことになるだろう、布団や枕の代わりを調達するためである。 綿の掛け布団と敷き布団、そして蕎麦がらの枕。 まったく同じものは無理でも、出来る限り柄などが似ているものを。 そして何より、ふわふわでもふもふな、寝心地の良いものを――。 妥協することなく、リベリスタ達は手分けして布団と枕を選んでいった。 ●おひさまを浴びて マンションを囲む生け垣はそれなりの高さがあったが、リベリスタの身体能力をもってすれば、飛び越えるのは難しくなかった。『やる気のない男』上沢 翔太(BNE000943)は、周囲に人の姿がないか注意深く確かめながら、裏庭へと降り立つ。フードを目深に被り、猫耳を隠した『シャドーストライカー』レイチェル・ガーネット(BNE002439)が、後に続いた。 背の翼で生け垣を越え、すとんと着地した山田 茅根(BNE002977)が、正面のテラスに置かれた物干しと、そこに干された二枚の布団と枕を見る。『自堕落教師』ソラ・ヴァイスハイト(BNE000329)が周囲に結界を張る傍らで、『スターチスの鉤爪』蘭・羽音(BNE001477)が、持参したビデオカメラを裏庭の隅に設置した。こうしておけば、近所の人間に見咎められた場合でも、自主制作映画の撮影中だと言い張ることができる。 「ああ、な、なんてほっかほかと気持ちよさそうなお布団……っ」 『大食淑女』ニニギア・ドオレ(BNE001291)が、暖かな日差しの中で干されている布団を見て、思わず声を上げた。この世の天国とも思える気持ちよさも、忙しい朝に「あと五分」と思考能力を奪われてしまう恐ろしさも、布団が持つ誘惑の力は嫌というほど知っている。いわば、布団と戦うため毎日の訓練を重ねてきたようなものだが……今こそその成果を発揮する時と意気込んでいた彼女も、極上の布団を前にしてはついつい揺らいでしまう。 「おふとん! だいすきなのです。でも! 今日ばかりは、魅惑に負けてはいられないのです、うぐぐ……」 『あほの子』イーリス・イシュター(BNE002051)も、飛び込みたい衝動を抑えるように両の拳をぎゅっと握る。おひさまの匂いのする布団、蕎麦がらの枕。いずれも魅力的で、抗いがたい。 「干したての布団は良いですね。温かく、良い匂いがします」 何より良く眠れます、と言って、浅倉 貴志(BNE002656)は、目元を僅かに和ませる。エリューション化してしまった以上、倒さなければならないのが残念でもあった。 布団たちも、枕も、一見しただけで日頃の手入れが行き届いているのがわかる。それを眺めて、翔太が思わず呟いた。 「……良い主に恵まれたよなぁ」 そんな主のために戦う布団たちの心情を思うと、やや複雑な気分にはなるが。 「マメに干してるなんて、本当にいい人。同じ布団愛好家として、心苦しいけど……」 ふかふかに干された布団を見て、羽音は心から惜しむようにそう言った。エリューション化してしまった以上、もう手遅れだ。 (……それにしても、お布団の誘惑に弱そうな面子が集まったわね。大丈夫なのかしら) 口々に布団の感想を述べる仲間達を見て、ふとソラがそんな危惧をおぼえる。自分はきっと大丈夫――とも思うが、そんな彼女も『一日二十三時間くらい包まっていたい(※残り一時間はトイレやお風呂)』レベルの布団好きだった。 ともあれ、いつまでも布団たちを眺めているわけにもいかない。リベリスタ達は次々に自らの力を高め、戦いに向けて集中していく。 「この季節のお布団は、恐るべき魔力を備えた悪魔ですね。何人の猛者が、目覚められずに呑まれていったことか……これは、死闘になりそうな予感がしますね」 茅根の言葉に、リベリスタ達はそれぞれに表情を引き締める。本当の敵は、誘惑に屈してしまいそうな自らの心だ。 「いくですよっ、新兵器! ヒンメルン・ラージェ!」 全身に闘気を漲らせ、己を“すーぱーいーりす”と化したイーリスが、美しい装飾の施された細身の騎兵槍を構える。同じく、破壊の闘気で自らの力を高めた羽音は、全員の準備が整ったのを確認した後、そっと掛け布団へと手を伸ばした。 「うーん、ふっかふか……♪ 堪んないね」 おひさまの匂いをした布団の触り心地に、思わず目を細める。布団たちが、びくりと体を震わせた。 ――だれ。 ――ご主人さま、ちがう。 ――どろぼう? ひそひそとした声が、微かに羽音の耳に届く。 直後、布団たちは物干しから飛び上がり、リベリスタ達へと襲い掛かった。 ●眠りに誘うものたち 大きく体を広げて威嚇する掛け布団に向けて、真っ先に反応したレイチェルが気糸の罠を展開する。脳の伝達処理を高め、自らを集中領域に導いた彼女の放つ気糸は、恐ろしいまでの正確さで掛け布団に絡みつき、その動きを完全に押さえこんだ。 「そのぬくぬくを味わってみたい気持ちもありますが……」 ――ここは、ぐっと我慢。 初手の封じ込めが成功したのを見て、翔太は地を蹴り、さらにマンションの壁を足場に空中で軌道を変える。いざという時はニニギアを庇うつもりでいるが、気糸の拘束が解けない限り、最も厄介な掛け布団からの誘惑はない。空中から、彼は掛け布団を強襲した。 「というか布団とかの誘惑なぁ……布団好きの人達は耐え切れるか?」 剣で裂かれた布団の破れ目から、ふかふかした綿が飛び出す。それを見て、俺も人のことは言えないけどね、寝るの好きだし――と翔太は呟いた。 「持ち主には悪いですが……」 貴志が、流れる水の如き攻防自在の構えから燃え盛る炎の拳を打つ。焼け焦げを作ってしまうことになるが、この際気にしてはいられない。ちょうど前衛と後衛の中間の位置に立ったソラが、指先から荒れ狂う一条の雷を放ち、全ての敵を巻き込んだ。 「大好きな布団や枕を攻撃するのには抵抗があるわ」 ぼやきながら、軽く周囲を見渡す。生け垣があるとはいえ、いつ誰が外を通りがかるかわからない場所で使うには、広範囲に雷を散らすこの技は些か派手すぎるだろうか。 「うっかり、ダイブしたくなるけど……我慢、我慢」 しっかり討伐させてもらうよ、と言って、羽音が“ラディカル・エンジン”を構える。雷に変換したオーラを纏い、彼女は人を切るために調整されたチェーンソーを、人の眠りを守るため作られた掛け布団に向けて振るった。 「さて、ここから先は通しませんよ?」 茅根が敷き布団の前に立ちはだかり、前衛たちや翔太に守られる形で後方に立つニニギアが魔方陣を展開して魔力の矢を掛け布団へと放つ。ブーメランの如く飛来した枕の一撃を受けながらも、イーリスは怯まずに前に出た。 「おふとん! さきにねむってもらうのです!」 爆発する彼女の闘気が、強烈な破壊力を秘めた一撃となって掛け布団に叩き込まれる。仲間の危機を見て、敷き布団は自らの体を真っ直ぐに広げ、周囲をおひさまの匂いに包んだ。 干したての布団の暖かな匂いに、抗いきれなかったリベリスタ達の防御が解けていく。これが、掛け布団であったらどうなっていたことか――強力な攻撃を有するリベリスタ達にとって、魅了に陥って仲間を攻撃するという事態だけはなんとしても避けたい。 (魅了が厄介ですし、何より魅了された仲間が一番怖いのです) 茅根の危惧は、この場にいる全員が共通して持っているものでもある。危機感をいっそう強めたレイチェルは、気糸の拘束を引き千切った掛け布団に再び気糸の罠を放った。 「そのぬくもりは人類全てにとっての脅威……なんとしても止めてみせます!」 敷き布団が放ったおひさまの匂いに抵抗しきった翔太が、またも空中から攻撃を仕掛ける。 「誘惑に負けるわけには、いかねぇんだ」 ここで屈しては自分の布団たちに対して申し訳ないし、何よりも――。 「俺達を誘惑してどうする、お前達が本当に好きな人だけを誘惑しろ!」 彼の一喝に、布団たちが一様にびくりとした。敬愛する主人を裏切ってしまったのでは、という迷いが生まれ、彼らの動きを僅かに鈍らせる。そこに、貴志が炎の拳を叩き込んだ。 自分にとっても馴染みの深い、身の回りにあるものがエリューション化し、それを倒すというのは――リベリスタとしては正しいことなのだろうが、何とも心が痛む。 「悲しいけどアークのお仕事なのよ。ごめんねおふとん」 どうにも目立ってしまいそうな雷での攻撃を諦め、ソラが展開した魔方陣から魔力の弾丸を放つ。そこに、羽音の“ラディカル・エンジン”が唸りを上げた。 いつもは、眠気的な意味で負けてばかりいるけれど。 「今回は負けられない――!」 電撃のオーラを纏った一撃が、気糸に縛られた掛け布団を直撃する。 とうとう力尽きた掛け布団から、柔らかな綿が周囲に散った。 ●それぞれに守るもの 仲良しだった掛け布団を倒され、怒った枕が空中から羽音に体当たりを仕掛ける。その様子を眺めつつ、ニニギアは自分に言い聞かせるように口を開いた。 「もふもふに負けない……! みんなの傷を、治さなくちゃ!」 神々しい光が仲間達を包み、敷き布団の誘惑で鈍っていた防御力を回復する。最も恐れていた魅了の心配がなくなり、イーリスは迷いなく次の敵へと駆ける。 「羽音さん! 貴志さん! かたじけないのです!」 リベリスタ達の中で最も一撃の威力が高いイーリスが魅了されることは、どうしても避けたい事態だった。そのため、羽音と貴志は、いざという時に彼女を庇える位置についていたのである。 「――全力全開! ゆーしゃたるもの! ここは! なさねば、ならぬのです!」 やや細身の騎兵槍を構え、彼女は敷き布団へと突撃した。その身を槍の穂先に貫かれながら、敷き布団は体を広げ、茅根を挟み込もうと動く。辛うじて直撃は避けたが、その衝撃は鉄板のごとく重い。まともに喰らえば、ただでは済まないだろう。 敷き布団と枕の双方を視界に捉え、レイチェルが厳然たる意志を秘めた聖なる光を放つ。彼らは、何も悪いことはしていない。ただ、主人に幸せな眠りをプレゼントしたかっただけ。 しかし、その想いがどんなに尊いものであろうと、エリューション化した今、最後に彼らと主人を待つのは悲劇でしかない。ここで止めるしかないのだ。 「……ごめんね」 レイチェルの囁きに、翔太の呟きが重なる。 「ボロボロにしちまうが、しょーがねぇんだ」 彼らが、最後まで戦おうとするなら、こちらも全力を尽くして戦うより他にない。空中を舞い、敷き布団の死角から剣を突き出す。その反対側から、貴志が炎の拳を打ち込んだ。 展開した魔方陣から、魔力の弾丸を敷き布団に向けて撃ちつつ、ソラはふと、彼らに吸血を行ったらどうなるのだろうと思う。おひさまのエネルギーとか、そういうものが流れ込んでくるのだろうか。たとえ違うとしても、そのエネルギーはきっと暖かいものなのだろう。 「さあ、あなたの弱点は何処ですか?」 ここまでずっと集中を高めてきた茅根が、初めて攻勢に転じた。蓄積されたデータから正確な予測を行い、的確に隙を突いて攻撃を行っていく。――布団の弱点といえば、やはり湿気なのだろうか。 「それにしても……お布団は、強いなぁ。このふかふかに抗える人類なんて、いるのかな」 己の身に電撃を纏って攻撃を浴びせる羽音が、感嘆まじりに呟く。これだけのダメージを受けながらも、目の前の敷き布団はまだ、おひさまの匂いを失ってはいない。 小さな体で、リベリスタに必死に体当たりをぶつけていく枕を見て、ニニギアはその健気な様子に心を打たれた。 (大事に手入れされてきたのね。きっとあなたたちに包まれたご主人様は、最高に気持ちよく眠れたことでしょう) でも――皮肉なことに、彼らは主を革醒の危険にさらす存在になってしまった。主がエリューション化の道を辿るのは、きっと彼らにとっても本意ではないだろう。 ニニギアの奏でる癒しの福音が、仲間達をふわりと包むようにして傷を塞ぐ。彼女の援護に背を押されるようにして、イーリスが高く声を張り上げた。 「必殺の! 真・いーりすまっしゃー!!」 裂帛の気合と共に、イーリスの全身に漲る闘気が極限まで高まる。全てを砕く破滅的な力を込めて、彼女は敷き布団に向け吶喊した。 「りゃああ――――っ!!」 騎兵槍が敷き布団を貫き、闘気を爆発させる。内側から弾けるように、敷き布団は綿を撒き散らして地に崩れ落ちた。 残る枕に、レイチェルが聖なる光を浴びせる。戦場を飛び回る枕を空中で迎撃する翔太と息を合わせ、貴志が渾身の拳を見舞った。 持ち主に深く想われ、大切に手入れされていた布団と枕。その絆が、わかるからこそ。 「――改めて、世界の選択というものが非情ということが良く分かります」 枕が炎に包まれ、やがて力尽きてぽとりと落ちる。 残ったのは、最後まで戦い抜いた寝具たちの残骸だった。 ●どうか、幸せな眠りを 戦いが終った後、リベリスタ達は事前に買っておいた布団をテラスに干すことにした。 可能な限り似たものは用意したつもりだが、やはり持ち主には気付かれてしまうのだろう。 「これで、彼等の代わりになるとは思いませんが……」 せめて今夜、寒さに震える事だけはないようにと、茅根は願う。夜中、ぷるぷる震えている姿を見てみるのも楽しいかもしれないが、まあそこはそれ。 「おふとん! そしておふとんのご主人! ごめんなさいです!」 倒した寝具たちと、その持ち主に向けて、イーリスが詫びる。言葉は届かなくても、口にせずにはいられない。 テラスの片隅に謝罪の手紙を置き、貴志がそっと立ち上がる。たとえ、彼らには及ばなかったとしても――この新しい布団でも持ち主が安眠できるようにと、彼は願った。 「やっぱりボロボロだね……使えそうなら欲しかったけど」 設置したカメラを回収した後、倒した布団たちを手に取った羽音が、残念そうに溜め息をつく。 リベリスタ達の激しい攻撃に晒された寝具たちは、もはや使用に耐えられるような状態ではなかった。 「……良い手触りですね、ご主人への愛が伝わってきます」 レイチェルが優しく布団たちの残骸に触れ、その触り心地を確かめる。 「おやすみなさい、良い夢を――」 子守唄を歌うように、彼女はそっと囁いた。 「僕の布団もエリューション化しなければ良いのですが……やはり、愛用の品をなくすのは辛いことですので」 貴志の言葉に、翔太が頷く。この布団たちが本当に持ち主に大切にされ、そして布団たちも持ち主のことが好きだったことがわかるからこそ、彼らの生まれ変わりと言える何かを、届けたいと思った。新しい布団たちも、そんな関係を持ち主と築ければ良いのだが――。 ニニギアは最後に、掛け布団、敷き布団、枕のそれぞれを丁寧に撫でた。 主を癒し、気持ちよい明日をプレゼントしてきた最高のお布団たちに、心からの敬意をこめて。 庭に飛び散った綿や蕎麦がらを綺麗に掃除した後、ソラは仲間達に向けて言った。 「早く帰りましょう。おふとんが待ってるわ」 結界の効果もあって、ここまで近所の人間には見咎められずに済んだが、これ以上の長居は無用だ。リベリスタ達は、速やかに撤収を開始する。 「わたしも、かえったら、すぐにねむりにいくのです!」 イーリスの元気な声が、仲間達の表情を綻ばせた。 ――あったかいお布団が、家でリベリスタ達を待っている。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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