●ローグの鬼 昔々、ある所に二匹の鬼が居ました。 一匹は黄色い肌が特徴的な黄色の鬼であり、人を肌を見るのが好きで仕方ないという変わり者です。もう一匹も変わり者として昔から有名な緑の鬼。こちらは人の服を剥ぎ取って自分のものにすることが好きでした。 人の服を剥ぎ取る鬼と、服をなくして肌を晒す人を見て笑う鬼。そういう性質だから、二匹はたいそう仲が良く、つるんで悪さばかりをしていました。一時期は都にも出没し、人々を裸にしていったと言います。 しかし、ある時からこの二匹は姿を消し、人々の記憶からも薄れて行きました。人を殺すこともなく、ただ人を困らせるだけの鬼では、インパクトが欠けて昔話にもならなかったのでしょう。 とはいえ、変わった逸話として今でも細々とだけ、話が残っています。彼等を真似て、服を剥ぎ取る祭もあるとか。 さて、そんな変わった逸話に出てくる鬼とよく似たアザーバイドが現代の世界にやって来たのだから、さあ大変。 「ハハハ、緑鬼よ! 今の時代は色々な服があるのう! 剥ぎとり甲斐がありそうじゃて!」 緑の鬼とよく似たアザーバイドは、伝説以上の力を持っていました。あらゆる鎧を剥ぎ取り、その防御力を無効にするという力を持っていたのです。 「武器もいっぱいあるようだのう! 楽しみじゃ!」 対して黄色い鬼は、伝説にない力を持っていました。相手から武器を奪い取り、それを自分の力に変えて使いこなすという力を持っていたのです。 「きゃー!?」 「ハハハ、おなごの悲鳴はいつ聞いても嬉しいものじゃのう! のう、緑鬼!」 「おう! この透き通る白い肌、豊満な胸。この時代の女はワシ好みじゃ!」 しかし、彼らの性質は伝説通りでした。あくまでも服を剥ぎとり、その困った姿を見て笑う。それだけが彼らの愉しみであり、存在意義です。 「なんじゃ! 騒がしいのう!」 「白と赤の車じゃ! がいじゃのう!」 ですが、それの邪魔をする者に彼らは容赦をしません。鬼故の怪力、そして意外な俊敏さを持った彼らは包囲をした警察と機動隊の部隊を突破したという未来をカレイドシステムとフォーチュナに見せます。 「この時代は強い者がおらんのう。寂しいのう」 「だが、緑鬼よ。おなごは綺麗じゃ! ガハハハ!」 「ハハハ!! それならワシらは十分じゃ!」 鬼は笑います。己の愉悦に全力を傾けるこの存在は、到底許しておくわけにはいきません。 だから、アークはリベリスタによって彼らを退治することに決めたのです。 ●奪うもの 地方の文献に残されていたという資料のコピーをリベリスタたちに渡しながら、『運命演算者』天凛・乃亜(nBNE000214)は大きな胸を持ち上げるように腕を組んでいた。 「伝説との関連性は現時点では不明だけど、よく似ているというのは確かね。少しは役に立つんじゃないかしら?」 今回戦う鬼のアザーバイドは、この資料に残されている通りの存在……か、どうかは分からない。だけど、それと性質が同じであることは確かだ。 「服を剥ぎ取る緑鬼。まるで女の敵みたいな奴だけど、男からも剥ぎ取るから注意してね。これは特殊な能力だから、どんなに着込んでも無駄みたい」 乃亜は分析をした結果をブリーフィングルームに用意したホワイトボードに書きこんでいく。なんだか難しい数式が並んでいるところから、その剥ぎ取るという行為は物理的な力とアザーバイド特有の特殊な力を合わせた技であるらしい。 「そして黄鬼。こっちは武器を奪ってくる厄介な相手だわ。しかも、どんな武器であっても一瞬で使い方を理解して使いこなしてくるようだわ」 こちらは文献には残っていない能力を使いこなしている。とはいえ、文献に残っている通り、服をなくして困っている姿を見て笑う鬼であるらしい。 「あと、胸の大きい女性が好みらしいわよ」 リベリスタたちの視線が、乃亜の大きな胸に集中する。ふよん、と大きく柔らかそうなものがそこにあって、こういうものを鬼が好むのだろうとリベリスタたちは理解した。 「……何? 私は後方支援だから前には出ないわよ」 そして、釘を刺された。 「さて、今回は迷惑な鬼が相手。だけど、油断はしないようにね。放っておいたら何をしでかすか分かったものじゃないから」 改めて、乃亜がリベリスタたちの顔を見ながら説明をする。最近増えてきた鬼退治。これもその一幕だ。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:nozoki | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 2人 |
■シナリオ終了日時 2012年02月03日(金)22:39 |
||
|
||||
|
■メイン参加者 8人■ | |||||
|
|
||||
|
|
||||
|
|
||||
|
|
■サポート参加者 2人■ | |||||
|
|
●おっぱい品評会 水着である。何がと言われれば、『毒絶彼女』源兵島 こじり(BNE000630)の格好が。 「どうせ脱がされるなら、自分から脱いでおく。それだけよ」 という理屈であるらしい。水着姿は彼女のスレンダーな体をよく表している。とはいえ、こじり自身はどこか自慢気だ。 「いい趣味ねぇ」 くすくすとそれを見て愉快そうに笑うのは、『嗜虐の殺戮天使』ティアリア・フォン・シュッツヒェン(BNE003064)だ。本当に心の底から喜ぶように笑い、その体を見ているので、こじりはちょっと体を隠した。彼氏がいるので、彼以外に見られるのも好きじゃない。 「あらあら……ふふっ」 ティアリアは傘をくるくると回しながら、そんな姿も喜んで見ている。この依頼でのティアリアは、無敵といってもいいだろう。なぜなら好色でサディスト、その上どちらもイケるタイプだからだ。 「他意は無いわ」 それに対して、こじりは真っ二つだ。 「鬼って漢字、面白いわよね。上のノは角で田が顔、左下のノが首、右下の跳ねの部分が顎で、ムが食べられている人。みたいに見えない? ま、どうでも良い事だけれど」 そこまで言って、こじりは腕を組みながらフフンと自慢気に笑う。水着姿ということもあって、とてもシュールな言動ではあるが、自信満々なその姿はなぜだかグラビアのような絵にはなっていた。 「この世は不条理と、不平等と、不公平で埋め尽くされているわ」 そして、横目でちらりと仲間を見る。正確には、仲間の胸を。 「人前で服を脱ぐような趣味もないし……さっさと、片付けるわよ」 その目線の先にいるのは、『銀猫危機一髪』桐咲 翠華(BNE002743)。小学生のような体型に似合わない、すいかのような胸を持っており、薄着に包まれたそれは今にもたぷんと揺れそうなたわわな果実だった。 「いろんな変た……敵と戦ってきたけれど。ここまでストレートだと、むしろ感心するしかないわね?」 上目遣いで、サングラス越しに仲間たちを見てからくすりと翠華は笑う。その表情は猫のようで、クールな外見とは裏腹に可愛らしい。 「まぁ、そんな事より……私にとって一番大切な物を奪おうとする事の方が許せないんだけれどね」 翠華の大切な物、それは彼女が戦闘に使うナイフとおもちゃのナイフだ。ナイフ使いに助けられた過去があることから、ナイフに対して強い拘りを抱く彼女にとって、武器を奪う鬼というのは許せない存在なのだろう。 「それにしても男の人が少ないのが唯一の救い、かな。なんかこう、ほら……狙われそうだし。一応、人より大きいつもりだしねー……」 さて、こじりが目線を向けたもう一人の人物。山川 夏海(BNE002852)もまた、胸がすいかであった。こちらは包帯によってきつく縛られており、悲鳴を上げる包帯がいつ破裂するか分からないような爆弾のような乳であることを示していた。まさに爆乳。 「服を剥ぎ取るとか女の敵、まさに鬼畜、鬼の所業だね。遠慮なく鬼退治せて貰うよー」 その爆乳を意識しながら、夏海は笑う。 敵は倒す。どんな敵でもあっても、それは夏海にとって変わらない心情だ。 「うふうふ。ナナとは趣味合いそうなの。壊すのも脱がすのも無抵抗より抵抗される方が興奮するの。しかもおっぱい大きな女の子が狙われ易いの……えへ、げへへへ……」 次にこじりが見るのは、鼻の下を伸ばしながらドスケベな感想を漏らしている『Unlucky Seven』七斜 菜々那(BNE003412)である。ロリロリな衣装の下からでも分かるような、大きくすいかな胸を持っており、まるですいかのバーゲンセール! とこじりは思うのであった。 「あれれ? まさかナナも結構やばい?」 その通りである。指を頬に持って行きながら体を傾けた菜々那は狙われるだろうことは明白であった。なぜならば、先に記述した通り胸が大きいから。 「あ、ナナもおっぱい大きいのー」 自分の胸を揉んで感触を確かめながら、菜々那は笑う。無邪気に。 「鬼はそっと~、福はうっち~。本物の鬼退治なんて楽しみ楽しみ♪」 そんなすいかたちにも負けない巨乳を持つ『ものまね大好きっ娘』ティオ・ココナ(BNE002829)の言である。子どもらしい感想で、その身も子どもらしい体型であるのだが、異質なのはその巨乳である。体の成長は止まっているのに、この胸だけは成長を続けているのだとか。なにそのロリ巨乳。 「お豆は無いけど、代わりにマジックミサイルをお見舞いするよ!」 そんなティオは指をまるでトンボとりをするようにくるくると回して、笑顔でにっこりとしている。言っていることは若干物騒だが、これはこれで無邪気な子供のようである。そして無邪気に巨乳を振り回すので眼福でもあった。ただ、この場に男は浅倉 貴志(BNE002656)一人しかないので、その眼福を味わうのは少数……。男子諸君は残念だったね! 「くすくす、まるでたわわな果実……そう、すいかのバーゲンセールね。ふふふ」 怪しい目付きで皆を舐め回すように見ていたティアリアが先にこじりの思っていたことをずばり言っていた。 「ひ、人を裸にして喜ぶなって破廉恥です。こんな悪趣味な鬼は早く退治しないとダメですよね」 そんな中、顔を真っ赤にしながらまともに感想を言っているのは『誰かの為に』鈴村・優樹(BNE003245)である。何か想像してしまったのか、真っ赤になった顔を俯かせて言うその姿はごく普通に可愛らしいものだ。これにはティアリアもにっこり。 「争いごとは苦手だけど、この鬼たちは早く何とかしないと……ダメですよね」 自信なさげに右と左の人差し指をくっつけるようにしつつ、優樹は戦いの決意をゆっくりと決めている。自分では気付いていないが、自信のなさから唇を尖らせている姿もかわいい優樹であった。ちなみにそんな優樹はスレンダー。……細かくは言わないが、スレンダー。 「ハッハッハなんて卑猥な鬼カネ。小生も吸血鬼という似非な鬼だが理解しがたいネ、レディ故に」 今回、はっきりと貧乳なのは和服を着てタバコを銜えている『盆栽マスター』葛葉・颯(BNE000843)だけだ。その心の底では、悪いことを考えている。要するに、今回の戦いでも色々と楽しみたいのだ。 「やれやれ、ともあれ暴れられても困る、とっとと退治しようカ」 とはいえ、ちゃんと退治しないといけないということは分かっているし、倒すものは倒すつもりだ。 「……ウム」 さて、貧乳な自分は狙われにくいことは承知だ。だから、胸に詰め物を詰めて巨乳を偽装している。が、それでも本物のすいか軍団よりも質量で劣っているのに気付いて、ちょっと凹む。 「服を剥ぐとか武器を剥ぐとか、ドロボーさんはあきまへんで~。ちゃんとお仕置きせなな」 剥がしやすいようで実は剥がしにくいチャイナドレスに見を包んでいる『桜梅桃李』鑑 さくら(BNE003367)は、若干トーンの違う関西弁を使いながらふりふりと体を揺らしている。 「あと、鬼とはいえ男二人組……色々想像してまうなぁ」 ちなみに、フリフリとしていた理由はこの腐女子的発想だ。 「グフフ」 「くすくす」 さくらとティアリアの笑い声が夜の街にこだまする。 「奇奇怪怪の怪物を嬉々解体、始めましょうか」 鬼さん逃げて、手のならない方へ。 ●遊鬼 戦闘が始まり、まず緑鬼に服を剥がされたのは翠華だ。なぜかといえば、胸が大きく、前衛として緑鬼の抑えに回ったからである。 「くぅ……!」 「ハッハッハッ! 最近のおなごは育ちが良くてすばらしいのう! 黄鬼よ!」 剥がされた下から、名前の通りすいかのような乳がまろび出されて、夜の闇の中に晒される。といっても、これに恥ずかしがって手で大事な部分を防いだところで相手を喜ばせるだけだと判断し、翠華はナイフを構える。 「そうじゃのう! 緑鬼!」 「うん! 羨ましいの! ナナもこんな能力欲しいの!」 「羨ましかろう! ……うん?」 「人の物を奪うような悪い子には、お仕置きが必要ね?」 そしてターゲットは、脱がしにかかってきた鬼。巨大で筋肉だらけの体といえども、女を脱がせた歓びを前に隙だらけ。 勢いをつけて投げられたナイフの一撃が、鬼の体を貫く。 「おう! 痛いのう、お嬢ちゃん!」 しかし、体を貫かれながらも鬼たちは笑い。笑いながら翠華のナイフを奪って投げ返す。 「……こんな、鬼に! 私のナイフが!」 守るべき防具を失った翠華にその攻撃は致命的であり、大きなダメージによって地面に伏せざるを得なくなる。 「は、破廉恥です! 大丈夫ですか!?」 その翠華に駆け寄って、天使の息を使っていくのは優樹である。一瞬だけ、自分にはないとても大きい脂肪の塊を見つめて固まったものの、すぐに意識から逸した。 (自分より背は小さいのに……) 意識から逸したとはいえ、そう思ってしまったのも無理はないだろう。 「やっぱりおっぱいの大きい相手から狙われるんだね……」 「ウーム。小生、もう少しがんばればよかったネ」 作り物の巨乳を前にしても、より大きいものがある。上には上がいる、ということを感じ取りながら颯はとにかく黄鬼に対して残影剣を使っていく。 「……むっ! 緑鬼よ!」 「分かっておるぞ、黄鬼! おっぱい好きの我々は誤魔化せぬぞ!」 「おっぱい好きなら当然なの!」 しかもそんな理屈で見破られた。その上残影剣を受けながらも黄鬼は楓のナイフを奪い、斬り返してくる。 「ふむ、返して欲しいが……徒手空拳でだって戦えるのだ。あとそんなに巨乳が好きかあああ!!!!」 腹に対してパンチをするような攻撃をしつつ、ちょっと涙目になる楓であった。 「って、わぁ!?」 「隙ありじゃ! 後ろにおってもワシの力からは逃れられぬ!」 次に剥ぎ取られたのはやっぱり胸がすいかな夏海である。下につけていた包帯ごと服を剥ぎ取られ、抑えつけられていた爆乳が飛び出るようにして外の空気と触れ合う。 「でも、こんな時のためにマントを用意してあるから大丈夫。……余計に変態さんっぽいけど」 だけど夏海は慌てずマントを装備。素肌にマント一丁である。 「これはこれでアリじゃのう」 「そうね、これも眼福だわ。ただ裸なだけだと芸がないものね」 「ナナも同意なの」 なんだか仲間の言葉がさっきから混じっている気がするが、夏海は気を取り直して黄鬼をバウンティショットで狙う。動けば動くほど、守るものがない胸がよく揺れて、マントの下からチラチラと覗く。貴志は目を逸らし、ティアリアはガン見する。 「排除する。それだけが私の掟……消えて」 足を撃ちぬかれた黄鬼は、ここで少し動きが鈍る。 「そしてお主もおっぱいじゃ!」 「やっぱりナナもなのー?」 服を剥がされながらも、普段は厚い服に包まれていた大きくて丸い胸を夜に晒しながらも暗黒剣を使った菜々那は両鬼にダメージを与える。 「にゃー!?」 そして後衛で魔曲・四重奏を緑鬼に撃っていたティオも脱がされる。幼い体に張り付くように出来ていた、似合わぬ大きな胸がポロリと放たれる。しかし、放たれたことで身軽になったのか、ティオは逆に緑鬼に接近してその体に抱きついてきた。 「ものまね! 悪い子にはお仕置きだよ、ボッシューボッシュー♪」 「お、おう」 そのまま緑鬼のズボンが脱がれた。貴志は目を逸らし、ティアリアは目を逸らす。 「……アリやな」 さくらはガッツポーズ。 そんなことをやっている間に、先から鬼に無視されているこじりが先から動けずにいた黄鬼に接近。その体にむけてギガクラッシュをぶちのめす。 「ふんっ!」 それをまともに受けつつも、黄鬼はこじりの流鏑馬を奪ってバッティングの要領で打ち返す。これによってダメージを受けるものの、まだ脱がされていないこじりは耐えられた。 「この世は不条理と、不平等と、不公平で埋め尽くされているわ。そう、不公平」 感想をボソボソ。 「まあ、わたくしは別に構わないけど。それにしても眼福よねぇ……ふふふ。素敵よ、みんな」 こちらは自らが脱がされても気にした様子がなく、傘を回しながら天使の歌を使っているティアリアだ。裸になったことで、脱ぐとすごい体が全貌大公開なのだが、やはり戦闘中故に隠す気のない女性陣である。みんなそうなので、裸にされても普通に戦えている。これが女子力か。 「ふふ、折角だから全員脱いじゃえばいいんじゃない?」 くす、と笑う。 「おう、それがええのう」 それに乗ってきた緑鬼はさくらの服を脱がしにかかり、ダブルアクションによってこじりの服も脱がせてしまう。 「ひゃぁっ!? このエロ鬼本気でしばく!!」 「ふん」 対応は極端であった。こじりはまったく気にしない、というか戦闘中は気にしないタイプであり、さくらはほどよいサイズの美乳を抑えて顔真っ赤。 そしてこじりは水着を剥がされて裸だというのに仁王立ち。夜の路地裏に仁王立ちの裸の女。堂々としすぎて、芸術的な光景ですらある。 「一度して見たかったのよ、人の顔が変形する程ぶちのめすのを」 拳を打ち鳴らし、とばっちりな黄鬼が徒手空拳でぶちのめされる。まだ剥がされていない颯も手伝って、その顔はボコボコになったという。 そうしてボコボコになったところで、 黄鬼は破れても、戦いは進む。緑鬼は最後の最後まで犠牲者を生み出し続けていた。 「もう、やけです。」 「わたし、前に出てないのに……」 おろおろとしながら、剥がされた体を抑える優樹と、ある意味悟ったような顔をしながら緑鬼を業炎撃で殴り続ける貴志。 「後学のためや……ふむふむ」 「貴方は役目を勤め上げたわ、中々の眼福」 なぜ貴志がやけなのかといえば、後ろで見ているこじりとさくらが目を輝かせているからである。女って怖い。 「天地に誓って小生の体は恥ずべき所はない! なのに何故剥がさないの?」 仕込んだ巨乳ボールをこぼしながら、緑鬼の胸を殴る颯。 「仕方ないのう……」 「……ウム。なんとも言えない感覚だね」 裸になって素肌で風を受けつつ、何故か泣けてくる楓であった。 「絶対つぶす!」 「マジックミサイル、どーん!」 「余所見をしてると……私の攻撃は、避けられないわよ?」 さて、そこに怒りの女子陣が攻撃を次々に緑鬼に集中させていく。飛び込んで来た三人がぶるんぶるんなおっぱい(頭の悪い表現)を丸出しで突っ込んできたので、緑鬼はこれを回避出来なかった。仕方ないことである。 「そして、うちの怒りがあんたを倒す!」 ナンパ癖があるけど結局は黄鬼といるのが一番な緑鬼かけるフラフラしてる緑鬼にやきもきして武器を奪う意地悪しる黄鬼……というストーリーラインの妄想を緑鬼の頭に叩き込みながら、放たれる女子力。いや、業炎撃。 そしてこれが緑鬼へのトドメとなった。哀れ。 そして、戦闘終了後。各々服やら武器やらを拾い上げて、ようやく恥ずかしがり始める。 「うー……なんて言うか、恥ずかしいね、やっぱり」 「絶対、こっちを見ちゃダメだからねっ!」 尻尾と耳をピコピコ揺らしつつ、物陰に隠れて唸る翠華と、何度もうーうーと言いながらマントをぎゅっと掴む夏海。すいかな二人はお疲れ様であった。おっぱいは大変だ。 「いやぁ、奪ったものを我が物とするとは厄介な相手でした。皆さんは大丈夫で、ぐはぁっ!」 そして最後の最後で目潰しを受ける貴志。役得の代償だろう。ご愁傷様でした。 |
■シナリオ結果■ | |||
|
|||
■あとがき■ | |||
|