● ある日、ある朝、ある駅前。 友人と他愛の無い話をしながら登校する学生の群れを、男は虚ろな目で眺めていた。 植え込みにもたれる様にして座り込んだ男は、もう自分がどのくらいの時間を此処でそうしているのかを覚えていない。 男はただ只管に耐えていた。 何処か、遥か遠くから、自分に何かが注ぎ込まれる感覚に。 得体も知れない何かに、自分が書き換えられていく感覚に。 確かにあった筈の自分が塗り潰され、空っぽになる感覚に。 男はただ只管に耐えていた。それが覚醒と呼ばれる現象だとは男には知る由も無いが、それでも生物的な本能で其れに抗おうとしていた。 目に映る光景が、頭に入って来ない。耳に入る声が、理解できない。 雑音が見え、雑音が聞こえ、雑音が頭に入ってくる。雑音、雑音、雑音、ノイズ。 理の外側へ、世界から外れた存在へ。男は『ノーフェイス』と分類されるエリューションへと成り果てようとしていた。 そう、成って果てる筈だった。 だが其処に、運命は少しだけ小さな悪戯をする。 本当に小さな、些細な奇跡。 不意に吹いた強い風に、登校中の学生達が驚きの声を上げる。 学生達にとってはただそれだけの出来事。 けれど座り込んでいた男の目には、風で捲れた女生徒のスカートの、その奥が焼き付く。 太腿の付け根を覆う純白にスポーティな青いストライプ、少し背伸びした赤等、魅惑の色達。 風に飛ばされて来た洗濯物のパンツが男の頭のふわりと落ちる。少し甘い、何処か郷愁を誘う香り。 其の色は、其の香りは、空っぽでノイズに埋め尽くされかかっていた男の心を色鮮やかに染め返す。 それは男にとっては確かに運命の導き『フェイト』だったのだ。 そして世界に一人の変態が生まれる。 ● 「駅前で、パンツを、盗む、バカ(フィクサード)が、いるの」 心の底から如何でも良さそうに、『リンク・カレイド』真白イヴ(ID:nBNE000001)一つ一つの言葉を強く区切りながら告げる。 簡単に事件の概要を説明すると、最近とある駅の周辺を歩いてる女性がふと気付くとパンツを穿いてない状態にされると言う事件が連続して起きているらしい。 フォーチュナーが視た所によると、犯人は覚醒したてのフィクサードだろうとの事。 非常に下らない事件だが、このまま放置しておく訳にもいかない為、集められたリベリスタ達にお鉢が回ってきたと言う訳だ。 正直貧乏くじっぽいが、まあ頑張って欲しい。 フィクサード:仮の名称パンツマニア パンツを求め続けないと自分が得体の知れない物に成ってしまうんじゃないかと言う恐怖10%と、90%の欲望でパンツをゲットし続けるフィクサード。そのハンティングはまさに生き様。 初期所持パンツは本日の戦利品3枚。 能力A:逃げ足に限り、移動速度が2倍になる。 能力B:少しでも触れた相手の、好きな衣服を一枚瞬時に脱がして入手する事が可能。 能力C:パンツを1枚消費して体力を大幅に回復させる。もぐもぐ。 能力D:パンツを1枚消費して1体に対してビームを放ち、対象の衣服(パンツを除く)を全て粉々に破壊します。対象は羞恥で身動きが取れなくなるでしょう。 能力E:パンツを1枚消費して攻撃を完全に回避する。使用されたパンツはその場に残され落ちる(所謂忍者の身代わりの術) 能力F:彼がパンツについて熱く語る時、誰しもが其の謎の迫力と熱意に圧されて彼の話に耳を傾けてしまう。 彼の能力は彼と共に覚醒し、彼自らが誓いを籠めて命名した彼の専用アーティファクト『ぱんつ・おぶ・へぶん』に拠る物。形状は一寸大きいお守り。中身は内緒。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:らると | ||||
■難易度:EASY | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2011年05月08日(日)22:24 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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● 罪無き女性を穿いてないにするフィクサード、パンツマニアをボコにすべく集まったリベリスタ達。 其の中で一際異色を放つのが、と言うより一人だけ性別が違うのが『イケメンヴァンパイア』御厨・夏栖斗(BNE000004)だ。 こんなセクハラまがいの任務で男の身で飛び込んだ勇気のある彼、普通なら周りの女性達からその存在その物がセクハラ扱いされてもおかしくないのだが、何だかんだ弄られながらも普通に溶け込めているのは、一寸残念な所があるとは言え彼がイケメンだからだろうか? やはりイケメンは人生いーじーもーどなの? おのれイケメン許すまじ。けどまあ中身もイケメンたろうと頑張っているので良いや。何か逆に女難っぽいけどガンバ。 ……たわ言はさて置き、件のフィクサード『パンツマニア』は今日も上機嫌で駅前をうろついていた。ポケットに入れた手は、今日の戦利品の感触を彼に伝えてくれる。その戦利品を獲得した際の獲物達の羞恥に満ちた反応を思い出すと、自然と頬が緩んでくる。 そう、彼は正に変態だった。傍から見ても判る程にやけて歩く成人男性は非常に怪しい。 何時もならそろそろ切り上げるだけの収穫を得た筈の彼だったが、今日に限っては最後に非常に興味を惹かれる物を見つけてしまう。 それは何処から見ても中学生程度にしか見えない、『おこたから出ると死んじゃう』ティセ・パルミエ(BNE000151)のお尻から生えている尻尾だった。 ふりふりと、可愛らしい少女のスカートをギリギリまで持ち上げ左右に動く尻尾。もし仮に、パンツマニアに少しでも実戦経験があれば、その独特の雰囲気から尻尾がビーストハーフの物である事に思考が至ったかも知れない。 けれど彼は自分以外に覚醒した者が居る事実を知らず、そして其れを疑う程にも思慮深くは無かった。そんな彼の興味は一つ。 あの尻尾が本物なのか偽者なのかなんてどうでも良い。あの少女は、尻尾を通す為の穴をパンツにあけているのだろうか? それともパンツをずらして穿く事で尻尾をだしているのだろうか? はたまた、パンツに尻尾が付いているのだろうか? そしてそれを確かめる術はこの手の中にある! 「あちらに釣られた様ね」 揺れる尻尾に引き寄せられるパンツマニアを発見し、ティセと同じく囮役をしていた『ネメシスの熾火』高原 恵梨香(BNE000234)はギリギリポーズを中断して呟く。 任務の為と自らに言い聞かせて我慢して際どい姿勢をとったりもしたのに、其の甲斐が無かった事に対する肩透かしの気持ちと、幾ら気丈でもやはり女の子として変態に狙われずに済んだほんの少しの安堵感の入り混じった表情の恵梨香。 勿論、体形は些か凹凸に欠けるとは言え、整った顔立ちの彼女は充分にパンツマニアの興味を惹くに足る容姿をしているし、ギリギリの短いスカートの制服姿と際どいポーズは押さえるべきポイントを確りと押さえてはいたのだが、矢張り尻尾に比べると目立ちやすさでは一歩引けを取ってしまう。 ちなみに彼女がポーズを取った際にちらりと見えた白は、囮の女の子達の護衛に付く夏栖斗がキッチリ脳裏に焼き付けていた事を付け足しておく。 とは言え夏栖斗もパンチラ鑑賞ばかりをしている訳では決して無い。大体パンツを眺めていてフィクサードを見失ったなんて事になったら、同じく任務参加者の『毒絶彼女』源兵島 こじり(BNE000630)にどんな罵声を浴びせられるかわかった物ではない。 ただでさえ『ゴ御厨』等と夏栖斗に対して容赦ない言葉で心を圧し折りに来るこじりにそんな失態を知られたら……。いくら夏栖斗だって言葉責めに興奮出来る程にはまだ堕ちていないのだ。……多分。 こじりも口さえ開かなければ、小さなお尻がきゅーとなキレイ系女子なのに、もったいな……いや何でもない。 ともあれ、ついにパンツマニアがティセに追い付きその身体に手を伸ばそうとした時、その手を横から掴んだ夏栖斗は、 「君はハンターとして美学がたりない。なあ、僕と少し語り合わないか?」 胸元からパンツを覗かせ、告げる。でも其のパンツはどうやって用意したんだろう? ● 夏栖斗が接触した頃。その少し後方では、 「こーるさいん、らびっと。おーば」 喋るダンボールがごそごそと蠢いていた。 苦笑しながらも、どこか微笑まし気な表情の『ソフトM』大石・きなこ(BNE001812)がダンボールを持ち上げると、中からは和ロリ着物幼女『うさぎ型ちっちゃな狙撃主』舞 冥華(BNE000456)が出て来る。 一見暢気で無害そうに見える2人組みだが、彼女達は逃げ足だけは異様に速い相手を包囲する為の蓋役、追い込み役である為に一応は油断せず見張っている。 最も、きなこはフィクサードに対してはもっと凶悪なイメージを持っていた為、何処から見ても単なる変態なパンツマニアに些か拍子抜けしてしまっている様子だが、まあフィクサードにも色々な者はいるのだ。勿論きなこのイメージどおりに凶悪で世界の変革を目指す者も居るし、もっと単純で下らない事が目的の者も居る。フィクサードと言う言葉自体は、単に私欲で能力を使う者といった程度の意味合いでしかない。 ちなみにそんなきなこは今回の任務では穿いてない。しかも制服でスカート生装備。無防備すぎるにも程があってなんか色々と心配だ。 冥華の方は着物の下に水着を着込み、更にその下にパンツを穿くと言う、きなことは対照的なフル装備である。何でもパンツを盗られない為に水着を着る事を思いついたが、でもそれだとまっぱにされる可能性があるので結局その下にパンツを穿く事にしたと言う。何とも微笑ましい思考の末の本末転倒。 一方、追い込み組の逆、つまりは待ち伏せ組の面々は、少しずつ近づいて来る夏栖斗とパンツマニアを遠目に眺め、戦闘への準備を行う。 待ち伏せを行っている面々は、先程既に名前の出たこじりに、穿いてないから盗みようが無い、ブルマ生装備の結城・ハマリエル・虎美(BNE002216)、そして 「男の子は仕方ないわね……」 と、何故かパンツマニアに同志認定されてしまい歓喜の抱擁を受ける夏栖斗を生暖かく見つめる大人の和装お姉さん『月光花』イルゼ・ユングフラウ(BNE002261)この人も和装を生装備、……の3人だ。 きりっとした美形であるこじり、ロリロリではあるが健康的で明るい可愛らしさを持つ虎美、匂い立つ様な大人の色気を振りまくイルゼと、3人とも誰がパンツマニアに狙われてもおかしくは無い魅力の持ち主だが、それだけにパンツマニアに対する対策もきっちりと準備している。まあ、イルゼに関しては自分の備えと言うよりも、周囲の少女達が辱められる位なら自分が身代わりにと言う覚悟的な心の準備だったが。 そしてこの場所には既に虎美による人払いの結界が張られており、周囲もこじりの築いた簡易バリケードで囲まれている。ちなみに夏栖斗に後を任せた囮の二人、恵梨香とティセの2人も既に待ち伏せ組と合流して包囲の形成の一端を担っており、まさに鉄壁の囲みと言えるものが完成しつつある。 「じゃあ、そろそろはじめましょう」 誰かの言葉に頷き合った少女達が一斉に動き出し、その少し後、虎美の2丁の銃が火を噴いた。 ● 「同志よ! 俺を裏切るのか!?」 女の子達に囲まれたパンツマニアの悲痛な叫びが路地に木霊する。 パンツマニアが夏栖斗を自分の仲間だと思い込んだのには実は理由があり、パンツマニアは夏栖斗に自分と同じ匂い、簡単に言うと覚醒者の気配を薄らと感じ取っていたのだ。 「いやいやいや、ぱんつまにあ! お前は男だったと後世につたえようとおもうからさっさと逮捕されろ!」 一緒にされては堪らない。……もとい、一緒にリンチに巻き込まれては堪らないと必死の夏栖斗。 男達の醜い争いは尚も続……、 「跪け」 パンッと乾いた音が鳴り、男達の足元に煙を上げる穴が開く。恐怖に抱き合い、へたり込む男達に向かって、こじりはフッと銃口の煙を吹きつける。 すっかり戦意を喪失してしまっている男達を見、『どうしよう?』とばかりに視線を交わしているのはティセときなこだ。心優しい少女達にとって、相手が戦意を見せてくる場合や、相手が逃げ出そうとした場合なら兎も角、完全に怯えて戦意を喪失されてしまう状況と言うのは想定外でやり辛いのだろう。 だが生まれて初めて銃を目の当たりにしたパンツマニアに怯えるなと言うのは些か厳しい注文だ。 もし仮に、これが銃でなくナイフなら、あるいは金属バットでも、パンツマニアは覚醒したおのれの能力を信じて抵抗しただろう。殴られながらも何とか相手に触れ、其のパンツを目の前でもぐもぐする事で精神ダメージを狙っただろう。ここに居る可愛らしい女の子達のパンツを食べられるなら金属バットで殴られるのだって我慢出来る。 けど銃はダメだ。絶対無理だ。既に所持していたパンツを食べて治しはしたが、さっき虎美に撃たれた足も超痛かった。しかも2発だった。大慌てで後ろを向いて逃げようとしたら、小さい可愛いうさぎの女の子、冥華がなんとライフルを構えて狙っていやがった。ライフルって何処の軍隊だよ。ちいさいうさ耳少女達が肩に銃をかけて行進する様を思い浮かべて、妄想の世界にトリップしかけたよ。 救いを求める様に視線を巡らせれば、しょうがないわねとやんわり微笑むイルゼと目が合う。どうせ死ぬならせめてその胸で窒息死させて欲しいと思わず頼みかけるが、でもそんな事をすればもう自分はパンツマニアでも何でもなくなってしまう。しかしどうすればこの危機を……。 何ともいえない空気が辺りを支配する中、最初に動いたのは恵梨香だった。彼女は、例え下らない相手でもフィクサードは確実に『始末』する気で居たのだが、戦闘をする事も無くへたり込んだ相手では、流石に出るのは溜息ばかりだ。 「取り合えず本部に指示を仰ぐわよ」 不本意である事を隠そうともせず、恵梨香は通信端末を取り出した。 しかし、其の行動を通報だと勘違いしたパンツマニアは一つの行動を心に決める。 恥ずかしい目に合う事に対しての覚悟を決めながらも、やはり心の底に不安を抱いていた少女達の緊張が、意外な形での終わりに拍子抜けして緩んだ事もその行動をパンツマニアに決めさせた要因の一つだ。 手持ちのパンツは残り2枚。これを使ってビームで誰かを素っ裸にして其の混乱の間に逃げ出す。……これがパンツマニアの作戦のすべてだ。 本来パンツマニアはこの能力はあまり好まない。何故なら、パンツ一枚の姿にされて恥らって己の身を隠そうとする女性はとても素晴らしいと思うが、その後に女性からパンツを剥ぎ取るのはなんか人として終わっているし、パンツを得れないのにパンツを消費するのは、こうなんと言うか色々駄目だ。 けれど背に腹はかえられない。もっと正確に言えば捕まるくらいならやれるだけやってやる! ● パンツマニアが一番最初に狙いを定めたのは、一番注意が自分から逸れた人物。そう、本部への通信の最中である恵梨香だ。本部への連絡と言う事で周りの意識も少なからず会話内容へと向いている事もあり、場を混乱させる為には最適の獲物。 懐の中で握り締められたパンツが1枚ボロボロと崩れていく。パンツの持つ全ての力を破壊のエネルギーへと変換する其の技は、 「必殺、ぱんつびーむっ!」 裂帛の気合と共にパンツマニアの股間から恵梨香に向けてビームが放たれる。虚を突かれて立ち尽くす恵梨香に突き進むビーム。 だが不意の攻撃に反応できた者もいる。 「あぶないっ」 警告の声をあげ、咄嗟に間に割り込んだのはきなこだ。仲間達に恥ずかしい思いをさせる位なら、自分が恥ずかしい目に合った方が良いと言う、そして恥ずかしい目に合うのもちょっと気持ち良いかなと心の奥底にちらりと考えちゃってるマゾヒストな彼女の勇気。けれど少し待って欲しい。彼女は果たして自分が今穿いてない事を覚えているのだろうか? パンツをちゃんと着用している恵梨香が喰らうよりもより大惨事の予感をさせる行動は、だがしかし更にそのきなこを突き飛ばして身を挺して身代わりになろうとするイルゼによって阻止された。 そう恵梨香は14歳だが、庇ったきなこも16歳、どちらが裸になろうと未成年なので色んな条例的に拙いので成人の自分がと言う訳だ。もう少しキレイな言い方をするならば、未来ある少女達を汚させない為の献身。 でもイルゼ、貴女もやっぱり穿いてない。 けれど、女性達にパンツマニアのビームが届く事はなかった。 「えい」 とばかりにこじりに押され、ビームの射線上に突き飛ばされたのは、……やはり夏栖斗だ。 勿論、こじりも夏栖斗が憎くてそんな事をした訳では決して無い。しかし少し先のことを考えれば、例え誰が素っ裸にされようともその肌を見た夏栖斗の責任問題に発展するだろう。そんな事になる位ならばとの行動は、言うなれば夏栖斗への思いやりだ。 そして驚きの表情のまま開放感に包まれる夏栖斗。 「なんで僕パンツビームくらってんの?!」 ● 思わぬ邪魔が入った事に舌打ちし、すかさず第二射の体勢にはいるパンツマニアだったが……彼は一つのミスをした。 場を混乱させる目的は、実は充分に達成されている。夏栖斗の浅黒い肌から思わず目を逸らす者、逆にまじまじと見る者などと反応は様々ではあるが、確実に場は混乱している。 だから本来ならばさっさと逃げれば良かったのだ。けれど彼は自分の狙いを邪魔された事により、それに固執して目的を忘れた。 パンツマニアが第二射を放とうとした時、リベリスタ達は既に反撃の準備を整えていた。 「まずは厄介な所をやらせてもらうね」 と虎美が撃った1$シュートは、チリっとパンツマニアの股間を的確に掠める。 背筋も凍る鬼の所業に続いたのは、狙われた事で瞳に怒りの炎を燃やした恵梨香の放つフレアバースト。そして更に追撃にとティセの可愛らしい足から斬風脚が打ち出され……。 もはや戦意を保つどころの問題ではなく、頭を炎でチリチリにされて地に伏したパンツマニアに、イルゼが慈悲の呪印封縛をかけ、完全に無力化した。 「これが最後のパンツマニアさんだとは思えないのです。きっと第二第三の……」 連行されて行くパンツマニアを見、ティセが考えたくない未来を予言する。 けれど彼女の言うように、パンツを求める人の業が第二第三の彼を生み出す可能性は……あるかな? 無いと思う。 虎美は説得して愉快な味方に仕立てたかった様だが、こんな味方は正直どうだろう? 何とか生き延びた彼がどうなるのかは誰にも判らない。けれど駅前でいきなり穿いてないにされる女性が、もう出ない事だけは、確かにリベリスタ達の勝ち取った運命の結末の筈だ。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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