●泥、どろ、どろ ――ナイトメア・ダウン。 日本における未曾有のフォールダウンの残した爪痕はその大部分が修復されたものの、全てとは行かなかった。 市外に程近い一角、以前は工場であった場所も、今だ被害を地に空に知らしめるかの様に、骨組みと瓦礫を曝している。 それは確かに、過去の恐怖の一角であった。 しかし、子供たちには過去の惨事など関係ない。 崩れる危険性があるからと禁止されていようが、隠れ場所や登って遊ぶ場所の多い廃墟は格好の遊び場であった。 互いの宝物を隠す冒険ごっこに胸を躍らせ、斜めに倒れた柱を伝い立体的なかくれんぼに息を殺す。 崩れた建物に響く楽しげな子供の声は、逆に瓦礫からも立ち上がり生きる意志を示す希望そのものとも言えただろう。 その日、一人の少年もまた、楽しげな笑みを浮かべながら瓦礫の影へと走り来た。 元は非常扉であっただろうものがひしゃげ行く手を塞いでいるが、少年は斜めに突き刺さった鉄骨を綱渡りの要領で器用に渡るとそれを越える。 一手間かけないと来られないこの空間は、最近見つけたばかりの秘密の場所であった。 かくれんぼの鬼も、なかなか見つけられないに違いない。 が、意気揚々と飛び降りた少年の足は期待した床の硬さを捉えられず、ずるりと滑る。 「!?」 雲一つない晴天の日であったのもあり、全く予想しない地面の柔らかさに少年は声も出せずに倒れこんだ。 「……いってー……。何だよコレ、ばーか」 もうすぐ来るかも知れない鬼を憚ったのか、小声で悪態を吐く。 足元に溜まっていたのは、茶色の泥のような物体。 雨はここしばらく降っていない。 周囲を崩れた壁に囲まれているとはいえ、天井が抜けている場所が濡れたままというのはおかしい。 それに、臭いが酷い。 放棄された場所であるのを良い事に、誰か、ここに生ゴミでも投げ込んだのだろうか。 少年が、理論ではなく感覚からそれに近い疑問を心中に浮かべた時。 泥から白い矢が射出され、少年の腕と胴に突き刺さった。 「……え」 あまりにも予想外に襲ってきた痛みに、先程の様に驚く事すら出来ない。 少年が自分に刺さった矢を見て目を見開いた瞬間、再度打ち出された矢が、頭と胸を貫いた。 ずるり。 ずるり。 痙攣する体に、泥が這いよる。 泥ではない。 各所から白い矢――骨を覗かせたそれは、腐肉であった。 本来ならば動くはずのない塊は、軟体動物が餌を包み込むような動きで既に骸と化した少年を覆う。 しばしの後、来た時と同じ緩慢な動きで朽ちた木材の隙間に戻る腐肉は――少しだけ、大きくなっていた。 ●再葬 「……中身が多くていい、ってのは食い物だけの話だよな」 呆れた調子で呟いたのは、フォーチュナの青年。 バンドのボーカルを勤めるという彼の声は良いものであったが、今紡ぐのは人の心を打つ歌ではなく、おぞましい異形の話だ。 本部のブリーフィングルームで、青年、将門伸暁は詳細を語り始める。 「敵はエリューション。アンデッドだ。多分人間の」 「多分?」 「肉の塊になってるんでね。鼠や猫の小動物が混じってても分からないって事だ」 リベリスタの疑問に肩を竦めた伸暁は、モニターに敵の姿を映し出した。 一見すれば砂場に作られた砂山、あるいは泥の塊である。 が、よく見ればその端々からは白い骨が覗く異様な風体であるのが分かるだろう。 指を一本立て骨を指すと、空に線を書くように伸暁は横一線に動かした。 「分かるか? この骨。これを射出するのが主な攻撃だ。 この攻撃では毒まで一緒に貰うかも知れない」 厄介な特性をさらりと述べた後、フォーチュナの青年は顔を更に真面目なものにする。 「近くに寄って殴り倒す場合は気を付けろ。 周囲に複数の獲物がいると弾けて腐肉を飛ばしてくるからな。 これだと直接浴びる分、さっきより強い毒を食らう可能性がある」 腐肉の塊は、まるでマグマが弾けるかのように、体内のガスによって身の一部を破裂させるのだ。 重ねて食らえば、決して看過する事の出来ないダメージとなろう。 真剣な顔に答えるように静かに頷いたリベリスタに、伸暁は表情を和らげ冗談のように次を告げた。 「ま、幸いなのは冬って事か。腐った肉の臭いも夏ほどじゃない。 隠れ場は多いが、大体の場所は教えられるから捜索も手間取らないだろう。 行って来い。――良い報告を待っている」 ![]() |
■シナリオの詳細■ | ||||||||||||||||||
■ストーリーテラー:黒歌鳥 | ||||||||||||||||||
■難易度:NORMAL | ■シナリオタイプ:通常 | ■シナリオ納品日:2011年2月8日 | ||||||||||||||||
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■参加人数8人 | ||||||||||||||||||
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■プレイング | ||||||||||||||||||
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■リプレイ | ||||||||||||||||||
●日差しの中で 晴れた空の下、災厄の爪痕にリベリスタが集う。 ひしゃげて意味を成さなくなった鉄の門の前には、もう色褪せ文字も読めなくなった看板が落ちていた。 場所によっては壁自体もほとんどなくなっている場所もあるようだ。 暖かい日差しがあっても吹き抜ける風の冷たさにか、言葉にし難い嫌悪にか、マフラーに顔を埋める様にして『かっ飛べ跳ね鹿』駒田竹之介(BNE000091)は呟いた。 「うう、アンデッドか……。正直生理的ーに超ーがつくほどイヤーだけど……」 「……彼らもまだ、この世界を生きたかったんでしょうね……」 『マジメちゃん』赤羽光(BNE000430)も僅かに沈痛な面持ちでそれに答える。 広がるは瓦礫。 たまに子供が遊びに来るとは言え、それもいなければただただ寂しい、忘れ去られた場所。 冬の澄んだ空気と明るい日差しの中で、廃墟は一層物悲しく思えた。 依頼を告げたフォーチュナを思い出して密かに頬を染めていた『ドラム缶型偽お嬢』中村夢乃(BNE001189)も、示された場所が近付くにつれ表情を真剣なものに変える。 「万が一にも戦闘中に誰かが近寄る事のないようにしておきますわ」 「あ、じゃあお願いするね」 結界を張り始めた夢乃に、自身も同じ事を考えていた竹之介は表情を和らげた。 時間に多少余裕があるならば念には念を、というのは間違ってはいるまい。 少し離れた場所で、『白夜光』クラッド・ベルクシュタイン(BNE001395)は瓦礫の隙間に目を眇める。 「全く、ただの肉の塊の相手とは……」 「しかも腐ったお肉の固まりですってよ? 気持ち悪いったらありゃしねーね」 「うん、気持ちわるーいねー」 空を仰ぎ、眼帯を掛けていない方の目を細めた『そらのあお』梁・天藍(BNE001819)が肩を竦める。 ぱさぱさと翼を揺らして同意した金髪の少女――『黄金の林檎姫』ルゥル・ティル(BNE000508)も、軽く溜息。 が、その双眸も次の瞬間には決意に満ちた色へと染まる。 「でも、しっかり倒さなきゃ」 「そーね。……うン。まあ適当にボコそうか」 がり、と天藍が咥えた棒付きの飴を噛む音を機に、リベリスタ達は忘れ去られた瓦礫へと足を踏み入れた。 ●這いずる穢れ 不意打ちに備え、と獣の鋭敏な感覚を持ち合わせた光と竹之介を先頭に一行は進む。 既に全員武装展開はしており、万全の体制である。 「あまり設備の整ったキッチンではないな……」 斜めに倒れ視界を妨害していた細木を片手で退かしながら、『お料理の求道者』一ノ松・風道(BNE000375)が眉を顰めた。 戦闘に関して一種独特といえる価値観を持っている彼ではあったが、地形を把握しようと間断なく巡らされる視線に油断はない。 戦場の広さについての危惧は多くが持っていたものだが、元工場であった、というだけあって開けた場所も多い。 腐肉の大きさも考え合わせれば、余りにも狭い場所で遭遇する事態は少なそうであった。 服を揺らしながら、『深青』マルグリット・コルベール(BNE001151)と夢乃が最後尾に続く。 一見すればマルグリットの方がより幼く見える容貌ではあるが、リベリスタにとって外見年齢はあまり当てにならないものである。 「足元気をつけなきゃね」 「そうね、足元、足元……」 「あ、頭」 「きゃっ!?」 お約束。 前方不注意で張り出した木の板に額を打ちつけた夢乃は、マルグリットの注意も間に合わず涙目でうずくまった。 声に瞬時に振り返った前方の仲間が状況を理解し、笑って手を差し伸べようとした、その時。 ぐちゃ。 粘りを持った『モノ』が動く音と、周囲に漂い始めた異臭に全員が一斉に警戒態勢となる。 ぐちゃ、ぐちゃ、と小さく、だが確かに音が聞こえた。 周囲を窺えど、音の方向は判然としない。 機転を利かせ付近の壁よりも高く飛行したルゥルが、そっち!と先の部屋を示した。 少々道を狭めていたトタンを竹之介が蹴飛ばせば、そこは元は作業場であったと思われる広い室内。 天井はここも綺麗に抜けており、日差しが取り残された瓦礫の影とのコントラストを形作る。 廃墟に魅せられる者などにとっては、美しい情景であったに違いない。 その中心に、獲物を察知したか褐色の物体が這い出てきた。 ずる、ずる、と――緩慢な様で、しかしはっきりと目的を定めた動き。 もちろん、今の獲物はリベリスタ以外に存在しない。 「天藍くん容赦しないからね?」 最も素早く動いたのは、眼帯の青年。 己の自慢であるという速さに更に磨きを掛けるべく、身体能力を極限まで解放する。 元は人間とはいえ、今や名も知れぬ死体。しかも動いて人々に害を為す。 となれば、容赦する必要など何もないのだ。 遮蔽物の少ない先に駆けた光と、逆に遮蔽物の影へ駆けた風道も同様。 可能ならば短期決戦を、とはこの場の共通認識であった。 「寄ってくんなー! ってことで、えいえいっ!」 些か長閑な掛け声とは裏腹に、竹之介が繰り出す蹴りは脅威の速度で真空波を作り出し、遠方から肉を削り取る。 どろり、と腐った液体が伝った。 血を含めた体液が混ざり膿み、腐ったそれは、ある意味ではこの肉の血液とも言えたであろう。 大量に流れても血液と違い死ぬ事はないが、腐肉を構成する一部が流れ出ている事に変わりはない。 「あぁ、こんにちは、そして。──さようなら、ですよ」 肉塊の前へ躍り出たクラッドが軽く手を振れば、その全身から溢れた力が糸となって絡み付く。 動きを止めるには到らなかったが、元より想定の内。一度で掛からねば重ねれば良い。 己の力を過信する事なく、腐肉を脅威と認めた青年は冷静に状況を見定めていた。 身震いするかの如く震えた肉に、元気の良いルゥルの声が刺さる。 「林檎の力を見せてあげる! いっけー!」 輝く魔方陣によって呼び出された矢は、違う事なく腐肉を的にし吸い込まれていった。 明るい声は、ここで遊んでいた子ども達の声にも似ている。 続いて響いたのも、少女の柔らかい声。 「うふ、細切れにしてあげるねー?」 声音の割に物騒な台詞を口にしながら、軽い体で跳んだマルグリットはエネルギーを貯めた武器で斬り掛かった。 華奢な手でも、肉はあっさり切り開かれる。 更に流れ出す汚濁に、床がどろり、と濡れた。 ●腐った肉は悪い肉 肉の攻撃は音で場所を察知しているのではないか、と予想した光であったが、一部は正解であった。 音『にも』多少は反応するようだが、それよりもエリューション化したことによって、生体を感知する何らかの異なった感覚を持ち得たらしい。 体温か空気の流れか、あるいはもっと別の何かか――。 ただ骨の矢は無差別に打ち出される様子であり、後衛や弱った者ばかりが狙われる事はなかった。 この肉の塊はそれだけの知能は持っていない、という証明にも成り得る。 しかし同時に、誰にダメージが重なるか予測出来ないのが難点であった。 「くるよっ!」 何度目かの攻撃の後、肉の表面が震えるような動きに気付いたルゥルが警告を発する。 が、次の瞬間射出された骨の矢は、恐るべき速度で光の腕を抉っていく。 「大丈夫!?」 「まだ平気です……!」 夢乃に頷きを返しながら、光は刃を振るい、天藍と風道が共に自身の幻影を纏いながら切り付けた。 重ねられる攻撃の最中も肉塊が動く故、まるで蛞蝓が這ったような跡が床に伸びていく。 突き出た骨は、一部針山のようにも見えた。 歪な肉の山に骨の針を刺した情景は、さながら地獄絵図にも似ている。 元の体の持ち主からすれば、この様な姿で彷徨う事は正に地獄以外の何物でもなかっただろう。 攻撃を加えたら離れ、極力周囲に複数人数を置かない。 それは前で腐肉を打つ全員が心得ていた事ではあったが――五人が全く組み合わさらないように打ち続ける事もまた、少々難易度が高かった。 誰に手落ちがあった訳でもなく、肉塊が獲物を求めて動く故に、障害物との位置取りが変わった為の悪いタイミング。 ぶつ、ぶつ、ぶち、と内部から何かが上がってくる音。 そして、ぼこり、と肉の一部が盛り上がり、急速に膨らまされた風船が弾けるように割れた。 「うわ汚いー!?」 「くっ……!」 「うわっと!?」 「……っ!」 飛散した腐肉と汚液がマルグリットと光、天藍、そして攻撃範囲から退こうとしていたクラッドを打つ。 更に穢れが身に染みていく感覚に、数人が呻きを発した。 その様子に怒りの表情を見せたのは、範囲外へと逸れていた風道だ。 「この肉饅頭を作ったのは誰だあっ!」 強く吼えて放った攻撃が、肉を切る。 バターの様にとまでは行かずとも、それは易々と肉の一部を切り離した。 幸いであったのは、回復層が厚かった事だろう。 「わわ、皆気を付けてー!」 「大丈夫、わたしが皆を支えるよっ」 「すぐに治しますからね!」 竹之介がブレイクフィアーの光で皆を包めば、続いてルゥルの呼び掛けに答えた歌声が周囲に響き渡り傷を癒す。 特に傷の重かったマルグリットには、夢乃が飛び来る矢にも構わず駆け寄りオートキュアーを施した。 重ねられる癒しに、前衛が緩やかに立ち直る。 「ごめんね、ありがとー」 軽く手を挙げた天藍は、僅かに小さくなった様にも思える腐肉に攻撃を続ける。 「――もう僅かと見ました。こうなってはさっさと仕掛けてしまうのが良策かと」 そう告げたクラッドは、黒いオーラを叩き込むブラックジャックへと攻撃を切り替えた。 ずるずると這う肉塊は、獲物である筈の者たちが抵抗しても何ら不思議そうな素振りを見せない。 そも、そんな意思すら既になくなったのであろう。 きっと『餌』ですらないのだ。 自分を維持する為に、自分が大きくなる為に補給するもの。 『何故』それを行うかなど、考える知能も残ってはいない。 だから、傷付いても恐れない。 傷付いても、今までの行動と同じく獲物を確保しようと同じ動きを繰り返すだけ。 過去にあった知恵などもう、何も存在しない。 目の前の相手を、脅威と思い退く事すらできない。 戦う力を持たない者にとっては、何を行っても退かないこれは恐怖の対象と成り得ただろう。 だが、殲滅に訪れたリベリスタ達にとっては、最早単調な動きを繰り返す肉塊でしかない。 「さ、潰しちゃうよー」 「早く刻んで終わりにしよ!」 軽い口調に見合わぬ天藍の鋭い攻撃が肉を断ち切り、癒しの力がまだ全身を覆うマルグリットが、武器に携えたエネルギーで肉を裂く。 流れる液体がまた一筋増えた。 「そうですね、そろそろ終わりにしましょう」 「このような冒涜的なお料理など、永遠に抹消してやろう!」 光が目にも留まらぬ速さで二度、肉を穿つ。 その傷口に風道も刃を重ねた。 どろどろと、表面が汚液で覆われて行く。 もしかしたら、流れ続ける液体によって、腐肉が全身で泣いている様にも見えたかも知れない。 けれど、そんな感傷も、腐肉自体にはもうないのだ。 感傷に浸れるのは、生きて考えるものだけである。 「さあ、終いだ」 断たれ、切り裂かれ、既に形状を崩し始めていた腐肉の塊を――クラッドが放った黒いオーラが叩き潰した。 ぐちゃり、と、分かり易い肉の潰れる音。 戦闘終了の合図は、やはりどこか粘着いた音だった。 ●肉の破片、命の破片 「終わったか……まあ、少しは楽しめましたよ」 腐肉が完璧に動きを停止したのを確認し、クラッドが肩の力を抜く。 それを契機に他の仲間達も一斉に安堵の溜息を吐いた。 「うー、汚いよう!」 「お、お風呂入りたい……!」 前衛で存分に堪能する羽目になったマグリットと竹之介が揃って少しでも残滓を落とそうと身を震わせる。 床には切り付けた際の破片や腐液が飛び散り酷い惨状であった。 臭いに些か辟易した様子の光もまた首を振る。 「着替えを持ち込む訳にも行きませんでしたからね」 「不愉快な存在であったが、消え去ってようやく良いお料理となったであろう」 潰れた肉を一瞥し風道が呟いた。 その傍に屈みこんだのはルゥルである。 髪を揺らし、触れない程度に肉の破片に手を伸ばす。 「でも、これの中に、アークで聞いた子も入ってるんだよね……」 「……子どもが被害にあうなんて、悲しいこと」 夢乃もそっと、目を伏せた。 無論、聞いた子どもだけではなく、もっと多くの人間が飲み込まれていたのだろう。 リベリスタであれば、今後何度直面するかも分からない『犠牲になった人がいる』事実。 それを無関心で切り捨てられる者もいれば、重く感じる者もいるのも当然であった。 「この先も、ずっとこういうことが起こるのかなあ……」 竹之介が呟いた言葉に、溜息を吐いたのは何人であったか。 厭ったとしても変わらぬ事実。 「ね、これ、埋めたりした方がいい、かなあ……。毒もあるみたいだし」 「そうね、このままだと可哀想、かしら」 「――や、大丈夫じゃないかな」 瓦礫の間に土の見える場所を探し動き出そうとしたルゥルと夢乃に、天藍が首を振った。 来た時と同じ様に、目を細め。 「お天道さまがきっと、全部乾かして――持ってってくれるよ」 未だ沈まぬ太陽は、抜けた天井の上からリベリスタ達の上に降り注いでいた。 |
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■シナリオの結果 | ||||||||||||||||||
結果:成功 重傷:なし 死亡:なし |
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■あとがき | ||||||||||||||||||
参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。 βシナリオの特性上リプレイに登場させられない方々もいましたが、他のSTさん同様バランスや人数の関係で泣く泣く削ったものも多いので、『自分は駄目だったから選ばれなかった』とは思わないで下さると幸いです。 状態異常回復を持っていない方が一人もいなかったら、どちらが先に倒れるか的なサドンデス展開になる予定でしたが、蓋を開けてみればそこそこ参加して下さっていたので杞憂でした。 毒は食らうのは嫌ですが、自分で使うのは楽しいですよね。 お疲れ様でした。 |
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■プレイング評価 | ||||||||||||||||||
キャラクター性と行動が上手く組み込まれています。 戦闘前や戦場の状況など、過分なく各所に注意が払われていました。 遠距離攻撃&状態異常回復持ち、というこの敵相手に立ち回りやすい特性を充分に生かして下さったと思います。 少々素直な感じの男の子、という性格も伝わって来る、分かり易いプレイングでした。 |