●ネック・レス 「ははっ。何なんだ、こりゃ? 邪魔者がみ~んな居なくなりやがる」 久住 恭弥(くずみ・きょうや)は、まさに有頂天になった様子で、こみ上げる笑いを押さえようともせずに両手を広げた。初めは学校の担任教師、次に1学年上にあたる3年生の先輩、そして同じクラスの女子、彼の周りにいる人間たちがこの数日の間に相次いで行方不明になった……。いずれも、彼の素行を注意したり、お金を巻き上げたり、更には一世一代の告白を無碍に断ったりと、彼に一瞬でも嫌な気分を抱かせた者たちばかり。 そしてこの朝には、結局、彼の父親も昨日仕事に行ったきり帰ってはこなかった。思えば先日の模試の結果について、昨日の朝に小言を言われたばかりだった。 「やっぱり、これってこのネックレスのお陰、だよな? ほんと、良い拾い物をしたよなー」 自身の首を彩るシルバーチェーンのネックレスに触れる恭弥。 チェーンの先、小さなタグプレートには、大きな鎌を持った死神が描かれていた。 ――思えば約1週間ほど前の夕方のこと。 担任に叱られ、滅入りながら帰る途中の小さな道。最初にこのネックレスを見かけたときは誰のかなと思いながらも、訝しんで近付いたりはしなかった。それなのに。 「手にした日から1週間。我と我の下僕たちが汝の力となろう。そして汝に害なす輩を残らず片付けてやる。ただし……期限は1週間。1週間後のこの時間までに、自ら我を誰かに譲り渡すのだ。我の力とこのルールを伝えながら」 どこからともなく聞こえた声。それは、あまりに突拍子もない話ながら、何故か心惹かれてしまった。そして、自らの首にかけて願う。 「あのムカつく担任。あいつさえ居なければ……」 時間はちょうど17時。それが呪いの始まりだった。 ●任務 「……傍目には、単なる行方不明事件にも見える。けど、実際にはそうでないことを知っている。私も。そして今この瞬間からは、あなた達も」 アーク本部に設けられた1室で、真白イヴは集められた者たちに向かって、静かに告げた。 「問題のエリューションは、この恭弥という子が手にしたネックレスよ。言わば、エリューションゴーレムの一種ね。持ち主の望みを叶える、という名目で自らの破壊衝動を満たす輩みたい。今回の任務は、このエリューションの処理……」 「ネックレスがエリューション? なら、取り上げてバラバラに壊しちまえば良いのか?」 尋ねたリベリスタの1人に、イヴはゆっくりと首を振る。 「そう簡単にはいかない、と思う。恭弥の周りの人たちが次々と行方不明になったのは、このエリューションによって召喚された、エリューションアンデッドたちの仕業。より正確に言うなら、かつてネックレスに魅入られ、呪いによって命を落とした者たち」 「呪い? そういや結局、1週間経つとどうなっちまうんだっけか?」 「ちょうど1週間の後までに手放すことが出来なかった場合、このネックレスは正体を顕わして持ち主に襲い掛かる。大きな鎌を持った死神のような姿でね。そして一撃で持ち主の首を刎ねる。文字通りネック・レス(首なし)となるように」 イヴが端末を操作して解析結果をモニターに映し出す。 「……エリューションアンデッド。フェーズ1、兵士級。形態は首のないゾンビ。幸い、身体の方はほとんど腐乱せず形を留めているようだけど。こいつらは無いはずの口で対象に噛みつき、肉を喰らう。もちろん、そこにない口で喰らうのだから対象は跡形もなく消え去ってしまうって訳。ただ、相当鈍い相手だから、捕まりさえしなければ脅威にはならない筈」 「……そして、エリューションゴーレム『ネック・レス』。フェーズ2、戦士級。普段はシルバーチェーンのネックレスだけど、正体はプレートに描かれた死神のような姿。アンデッドを召喚する他は、大きな鎌で対象に出血と致命をもたらす。能力的には強力という訳じゃないけど厄介な部類ね」 更に続くイヴの言に寄れば、このネック・レスの一撃で首を失った者が、やがてエリューションアンデッドになる、ということらしい。 「つまり……この子からネックレスを取り上げようとするならば、まずネックレスに召喚されたエリューションアンデッドたちが襲ってくる。その数は6体。そして、それを払いのけたところで、ネックレス自体が正体を顕して……」 「悪役としちゃ、定番のノリ、か」 「そういうこと。で、今日がもう彼の入手した日から1週間。つまり今日の17時がリミット」 「……だが、こいつのせいでもう4人も死んでるってのに助けるのか? やるせないな」 それは確かだろう。が、だからと言って放置すれば『ネック・レス』の犠牲者が増え、フェーズが進むかも知れない。それだけは避けなくてはならない。 何も言わず、ただ頷くイヴを見つめながら、リベリスタたちは自信を持って応える。 「『ネック・レス』の処分、たしかに引き受けた」 「……ありがとう。それじゃ……気を、付けてね」 ![]() |
■シナリオの詳細■ | ||||||||||||||||||
■ストーリーテラー:斉藤七海 | ||||||||||||||||||
■難易度:NORMAL | ■シナリオタイプ:通常 | ■シナリオ納品日:2011年2月8日 | ||||||||||||||||
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■参加人数8人 | ||||||||||||||||||
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■プレイング | ||||||||||||||||||
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■リプレイ | ||||||||||||||||||
●誘導 「どうする? 俺ら、あっちに移るけど……」 少し寂れたゲームセンター。 そこに彼がいることを知った上で近付いた、閏橋 雫(BNE000535)の狙いに気付く様子もないまま、久住 恭弥は友達と一緒にダベりにいくファーストフード店へと彼女を誘った。 「退屈なんだろ、勉強ばっかで? 親なんて、気にすんなよ!」 父親が消えたことすらラッキーと言った程度にしか考えていない恭弥。 「じゃ、後で送ってくれるなら……」 「行く、行く。勿論! 俺、こう見えても結構フェミニストだし」 雫でなければ舌打ちの1つも漏らしそうな台詞を吐き、なかば強引に連れ出す。 ポテト&コーラでしばらく時間を潰し、16時より少し前には友達とも別れ、2人で店を出る。 その様子を遠くから見つめていた『デイブレイカー』閑古鳥 比翼子(BNE000587)は、すぐに携帯で仲間にCALL。 「行ったよー。ひよ子もすぐに合流するね!」 (「さーて。初仕事頑張っちゃいますよ!」) その頃、恭弥を待ち受ける手筈となっている4人のリベリスタたちは、エリューションを片付けるのに良さげな場所を探す。 「まずは周りに人が少ないところ。で、万一に備えて逃走経路の少ないとこ……って位か?」 『傍観者』仁帝 メイテノーゼ(BNE000810)は、戦場となる場所の条件を羅列。 「ああ。それに奴が姿を見せるまで俺たちが隠れておける場所があるところ、な!」 思いついて条件を付け加えたのは、『通りの翁』アッサムード・アールグ(BNE000580)。 「どこぞの廃屋か、あるいは路地裏……か」 『紫金の賢者』天城・櫻霞(BNE000469)が呟く。 が、そうは言っても廃屋など都合よく在るもんじゃない。 『バッファローオンザタイトロープ』土御門 “キキリ” メイコ(BNE001131)は、タンと地面を蹴ると難なく塀の上に跳び、周囲を見回す。 「此処からならよーく見えますぞ。平面からだと見逃しがちですが、この先の豪邸の裏手など、何もない上にそこそこ広い。あれなら案外良いのではないですかなぁ」 それからも探しはしたものの、それ以上の地は見当たらず、既に恭弥少年の方に向かっている2人に連絡を入れる。 「OK。あたい達も今、合流したとこや。少年とも間もなく接触するはずやから」 『ハロウィンの魔女』パンプティー・ファロット・ダンプティー(BNE000014)が告げると、さっそく比翼子やアンジュ・ドラクロワ(BNE001679)らと共に、恭弥たちの来る方へと歩いてゆく。 やがて……ひっきりなしに自慢と愚痴を繰り返す恭弥と、それを煩わしく思い始めた雫を発見。 「カッコいいじゃない」 アンジュがわざと聞こえるように言う。 それを受け、パンプティーと比翼子の2人が彼らを誘う。 「お兄さんたち、今暇か? 実はうちら、予定ドタキャンされてもうて……」 「合コンみたいな感じなんだけど、面子が足りないんだよね」 そして、襟元から胸のボタンに掛けて指を這わせつつ、誘惑混じりにネックレスの確認を済ませるアンジュ。 「ダメならいっそ、他の人がいないところでお話しするだけでも……」と。 「あたいはこっちの子が良いんだけど……」 雫の頬を撫でつけるように下から指先を這わせるパンプティー。野郎相手にするより余程楽しいとか何とか。 「まぁまぁ……じゃあこうしよう。雫が男側に座るってことで!」 倒錯的な様相に、ただでさえ低い恭弥の判断力はショート寸前。 思わず誰もが引いたものの、結果的には好都合ゆえ、それ以上何も言わないことにしたのだった。 ●死神 こうして恭弥を連れ、予め決めたポイントへ。 櫻霞の手によって敷かれた強結界により、既に辺りに人の気配はない。 「どこまで行くんだ?」 「そんなことより、なんかそのネックレス……すごく高そうだねー」 寂しい様子に、痺れを切らした恭弥。だが、そこで比翼子がネックレスに話を振る。 「だろ? こいつぁ凄けんだぜ。願いが叶うんだからな!」 「願いが叶う?」 「ああ。何せ邪魔者がいなくなるんだ。ラッキー以外の何者でもないじゃん」 「ラッキー? 何かそれ聞いたことあるような。でも確か呪いがどうとか……」 「そういや、そんな話も聞いた気がするけど、どうせただの噂だろ?」 思った通り手放す気などさらさら無さそうな恭弥。やむなくアンジュが半ば強引に、 「凄い! ……私にも見せて!」 と、あわよくば奪おうとしたが、 「っざけんな! こいつに手ぇ出すんじゃねー!」 と、寸前で躱されキレられる。 「待ちな! ガキが俺の女に手を出してんじゃねーよ!」 そこに、今しがたまで気配すらなかったメイテノーゼが姿を見せた。恭弥にとっては極めて唐突に。 だが、どう見ても中学生くらいにしか見えない彼に対し、驚きより先に怒りが湧き上がる。 「あん!? どっちがガキだ、コラ!」 「うるせぇ、金目のもの出せやー!」 いきなりネックレスに手を伸ばす。 「てめぇら……こいつを狙ってやがるのか!?」 「そうや。実はあたい達、そのネックレスが欲しくてあんたを呼んだんや! そんな危ないもん、あんたなんかに任せられへんやん?」 思ったよりもマトモな反応に、パンプティーも素直に告げた。 「……ざけんなっ! 絶対渡さねぇぞ。てめぇら皆、消えちまえ!」 恭弥がネックレスを握りしめる。 「させないっ!」 スピードに勝る比翼子が駆け込み、容赦ない蹴りを放つ。 「ぐえっ!」 腹を押さえて屈みこんだせいでチェーンが切れ、ネックレスが零れ落ちる。 「ね、もう猫被り、やめていい? ……疲れた。まったく、こんな事情でもない限り、こんな身勝手な人殺し、誰が誘うか」 「ええよ。けど、それでも見過ごしたくはあらへんのよ。……償いは、今からでもできるんやで。少年」 「人殺し……? つ、償……?」 うずくまる少年が声を漏らした時、地に落ちたネックレスから『声』が響き渡る。 「……主の願い、聞き届けた……目の前の者どもを消し去ってやろう!」 『声』が止むとそこには、タグプレートに描かれていた『死神』のような姿の異形。 「ば、化け物っ……!!」 (「まったく……面倒な物に手を付けてくれたな」) 異形に怯えこそすれど、結局何も悟ることのなかった恭弥に対し、櫻霞が露骨な表情を浮かべながら姿を見せた。 そして、襟首に手を掛け引き起こすと、 「貴様が手を出したのがどういうものか、目を逸らさずに見てるんだな……」 耳元に寄せて囁き、そしておもいっきり突き放す。 さらに残る面々も、敵を囲むように躍り出、ついにその『死神』に8人が対峙する。 時を同じくして敵も不死者を召喚。いずれも首のない――つまり、これまでの犠牲者たちを。 「ナントカは死んでも治らないとは申しますが、死んでしまっては寝覚めが悪いですからな」 「ああ。リベリスタじゃなかったら、首無しになってざまあみろって笑ってるだろうけど……な」 何とも不本意そうなメイコとメイテノーゼ。その態度に恭弥は、目を白黒させながら尋ねる。 「な、何なんだ、あんたら?」 「ただの殺し屋崩れさ……」 振り向きもせずに応えるアッサムード。その全身から殺気が噴き出す。 膨れあがった気が、首のないアンデッドの1つに絡みつき、その全身を縛りつけた。 が、代わりに他の5体が群れを為して襲いかかる。 ガリッ! ないはずの頭が迫るや、アッサムードの腕や肩に激痛が走った! 得体の知れぬ何かに皮膚を喰い破られる感触……。同時に鮮血が零れ落ちる。 そしてさらに別の個体。 「させませんっ!!」 雫が両手で素早く呪印を紡ぎ、1体の動きを封じる。その隙にメイコのが護結界で皆の周囲を隈無く覆い、攻撃を遮った。 その寸前に迫る不死者を、微動だにせず見つめていた櫻霞。 「こちらの番だ、始めようか?」 これだけ見れば十分……と、ピンポイントで攻撃を叩き込み、一撃で葬り去る。 絶対に鍛えられない、失った首の継ぎ目……。 「戦闘の定石だな」 一方でメイテノーゼは、敢えて無防備を装い、残る1体を麻痺した個体の方へと誘う。 「さぁ、来いや!」 そして、ギリギリまで引き寄せたところで身体を沈め、纏めてその足を蹴り砕く。 「一気にやるよ!」 よく通るアンジュの声。それを受け、メイテノーゼが一息に跳び退る。 その瞬間。アンジュの翳した手から巨大な魔炎が球状になって飛び、2体の真ん中に落ちるや、すぐに爆ぜた! 一瞬で2体の不死者が灰と化す。 その間もアッサムードを襲った2体は、ない筈の頭部でいつまでも咀嚼音を響かせる。 パンプティーは、怒りを込めた気の糸で、首の付け根を完全に覆って黙らせる。 「どや? あたいの糸、痺れるやろ?」 もう1体の方は比翼子の操るレイピアが翻弄。その幻惑の剣が敵を貫くのに、さほど時間は必要なかった……。 ●終結 残る2体はいずれも麻痺。それを見て取ったアッサムードは迷わず『死神』の方へ向かう。 スーッと伸びた黒いオーラが、何かの塊のように死神の頭に振り下ろされる。 それに呼応して『死神』が手にした大鎌を振り上げるが、その瞬間、17時の時報が微かに聞こえた。 途端、『死神』が一転して恭弥の方へと向き直る。 「……契約を違えし者は命を失うが運命……」 同時に残った不死者も麻痺が解け、『死神』と共に恭弥の方へ。 それを止めるべく、雫が再び呪印を紡いだ。『死神』の動きが一瞬だけ止まる。 「離れなさい! でも、決して逃げてはダメ。あなたのしたことをその目で見ていなさい!」 ヒィ、と叫んで腰砕けになりながらも這いずるように後ずさる少年。 次いで、それを追うように動き出した不死者の胸を、櫻霞が背後から貫いた。 「……遅い、隙だらけだ」 そしてもう1体には比翼子の細剣。再び幻惑の剣技が単純な動きの敵を凌駕する。 「……これでトドメだ」 駆け込んだのはメイテノーゼ。刃の如き鋭い蹴りは、ついに不死者たちに引導を渡したのだった。 「あとはあんただけやね。死神には死神のタロットを。お仕置きの時間や」 パンプティーの手から凶兆の道化が描かれたカードが舞う。 同時にメイコの呪印。『死神』が、またしても動きを止めるが、それもやはりほんの一瞬。 「ここからはスーパーフルボッコタイム。終わるまで、何度でもキュッ、てしてさしあげますぞ……!」 そしてアンジュの元から魔力が弾け飛ぶ。1発で足りなければ2発、それでダメなら3発、と。 それでも呪いを完遂すべく、着実に恭弥の元に迫る『死神』。しかし、数歩ほど進んだところでその躯が完全に停止。 ――トラップネスト。櫻霞の気で作られた罠。 「逃がさない」 「仕留めるで!」 一気に、残るすべての力を解放し、リベリスタたちがあらゆる技を駆使して『死神』を襲う。 嵐のような猛攻に、敵は為す術もなく崩れ堕ちたのだった……。 「な、何だったんだ……一体?」 安堵と混乱。2つが入り混じった様子で、訳も分からずへたり込んだままの恭弥。その少年に、アンジュが声をかけた。 「良かったな。あんた、もう少しであの死神に殺されて、ゾンビ共の仲間入りするところだったんだからな。ま、私としてはゾンビになったあんたと一緒に、まとめて倒す方が良かったけど」 「じゃ、消えた奴らは……!?」 「そ。恭弥くん、あなたのせいで皆、あいつらに殺されたの」 比翼子がキッパリと真実を告げた。 「切り捨てる事は簡単だけど……失ったものが戻ってくるとは限らない。その時気づくのよ。自分が捨てたものの重さに」 真剣な表情で見下ろし、告げる雫。ついで櫻霞も、 「いいか、死ぬ必要の無い命を摘み取ったのは紛れも無く貴様だ、精々忘れるな」 「自分でたくさんの可能性、潰した罪は重いで……」 パンプティーも嘆息混じりに告げる。 言葉もなく視線を泳がせるだけの恭弥。その身体を軽々と引き寄せ、吐き捨てるようにメイテノーゼが告げる。 「良かったな、お前はこれから否定されることは無い。が、代わりに肯定もされることも無い。道端の石ころみてぇな人生を送ってな」 (「葛餅の如くとぅるんとぅるんな『おのーみそ』でも、身に染みて反省するとイイナー」) めっちゃバチあたりな表現のメイコ。だがそれも、立ち直って欲しいと思えばこそ。 「俺たちはお前を殺したりはしない。経済的支えである夫を失った妻から、原因とはいえ更に息子を奪うほど人でなしではないのでな――お前が、奪った命と釣り合いが取れる存在になったら、その時は再び会おう。それまで母親を支えてやるのだな」 アッサムードが視線を合わせることなく背中越しに告げた。 「……必ず。必ず、立直ってきぃ……」 失ったものは戻らなくても。せめて残ったものにだけは――それが僅かな『救い』であると信じ、リベリスタたちは役目を終えたのだった。 |
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■シナリオの結果 | ||||||||||||||||||
結果:成功 重傷:なし 死亡:なし |
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■あとがき | ||||||||||||||||||
参加された皆さん、お疲れ様でした。 今回は「久住 恭弥」という、正直救いようのなさそうな高校生をターゲットにした話となりましたが、皆さんよく考えてプレイングを掛けてくれました。 彼の性格や行動をきちんと把握した上で、それぞれの方が自身の性格や考え方に合わせたプレイングで、きちんと流れを作ってくれていたので、私もSTとして楽しく描かせて頂きました。 まぁ、敵さんは大した強敵ではなかったかと思いますが、情景などと想像して読んで頂ければ嬉しく思います。 また、今回はβ版ということもあって装備品など個性が出しにくかった部分もあるかと思いますが、本格始動した際には、それらも踏まえ、より皆さんに楽しんで頂けるように物語を紡いでいきたいと思います。 それでは改めて参加してくれた皆様に感謝を。そして、皆さんの今後の活躍に期待しています。 |
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■プレイング評価 | ||||||||||||||||||
僭越ながら、STとしての観点で以下の3点について評価させて頂きます。 まず最初に、多くの方がなさっていることですが、心情を明快かつ端的に表現してくれていたこと。 前半で、台詞やそれに準じた形で使わせてもらうことが多いので、今後とも続けて頂きたく思います。 次に作戦や戦闘における自身の位置付けが明確なこと。 スキルをはっきり示している点も良いと思います。稀に書いてない方がいらっしゃると、リプレイの作成時に困ることがあります。 最後に、性格が見えるような台詞をPC口調で書いてあること&1つの台詞が1行程度であること。 何よりキャラが掴みやすいという点で最も重要なポイントではないでしょうか。こうすると、プレイングにない台詞も描き易いですし、こちらからも動かし易くなるかと思います。 とは言え、それが難しいケースもあるでしょうから、地の文で補足して頂いても構わないのですが、いずれにせよ、長さはともかくPC口調での台詞はあった方が良いと思います。 今後とも、よろしくお願いいたします。 |