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2月14日。その恋人たちの日、結城 ”Dragon” 竜一(BNE000210)の視線は、愛しい彼女の姿に釘付けになった。 ラブソファに腰掛けるユーヌ・プロメース(BNE001086)の体には、ラッピングするかのように巻かれたピンク色のリボン。 淡く色づいた唇に小さなハート型のチョコレートを咥え、竜一に向けて差し出す姿は、まるで彼女自身がバレンタインの贈り物のようで。 「ゆ、ユーヌたん……!」 「?」 ソファの隣に腰掛ければ、さあ食べろとばかりに竜一の膝に置かれるユーヌの手。ぐっと距離の近付いた彼女の、零れる黒髪、見上げる瞳……凶悪なまでの可愛さに、竜一は思わず赤くなってどぎまぎしてしまう。 合理主義者でいつも冷静沈着な彼女が用意してくれた、バレンタインの贈り物。 食べないのか? と不思議そうに浮かべた表情も、彼の腕にすっぽりと収まってしまう小柄な体も、その全部が愛しくて。 キスとチョコ、どちらが甘い? 投げかけられた問いを解くことが許されるのは、たったひとり。恋人である貴方だけ。 竜一にとって、答えは分かりきっているような気もするけれど――。ユーヌの唇の小さなチョコレートに引き寄せられるように、二人の距離は縮まっていく。 |
ユーヌ・プロメース(BNE001086) 結城 ”Dragon” 竜一(BNE000210) |
担当VC:榊葛 絢杜 担当ST:鳥栖 京子 |