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 こつこつと。何やらかたいモノで肩を叩かれ、風斗は、何気なく後ろを振り返ります。
 親友のうさぎと連れ立って出かけた、その道すがらのこと。綺麗にラッピングされた可愛らしい箱を差し出しているのは、他でもない、そのうさぎでした。
「……えっ」
 風斗は思わず言葉を呑み込み、呼吸まで忘れて、ぴたり。固まってしまいました。
 だって。思いもよらず目に飛び込んできたその箱は、淡いピンク色の包装紙に包まれていて、金色のリボンがくるりと巻きついていて、さらには真紅のハートが添えられていたりして、それってどう見ても、本命の……。
 風斗はぎぎぎ、と首を動かして、うさぎの表情を覗き見ると。いつも無表情気味にキョトンとしているうさぎが、この時ばかりはちょっぴり頬など赤く染めつつ、よくよく見れば、表情はかちこちにこわばっていて。その緊張ぶりが、風斗にも痛いほど伝わってくるのです。
 風斗とて、うさぎの気持ちを知ってはいたのです。けれど。
 誰もが納得できるような答えは、もちろん、そうそう容易く出てきてはくれません。
 大切な親友。恋愛感情。受け取るべきか、受け取らざるべきか。ぐるぐるぐるぐる、思考は回りまわるのみで。
「えっと、その……」
 結局、気の利いた言葉も思い浮かばず、しどろもどろ。
 じ……と、頬を紅潮させるうさぎの、熱っぽく真剣な眼差し。
 さあ、どうする。どうする、楠神風斗……!!
 
犬束・うさぎ(BNE000189)
楠神 風斗(BNE001434)
 
担当VC:樫か
担当ST:墨谷幽