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『Shall We Dance?』
 三高平学園キャンパスの講堂は、時に特別な時間を彩るダンス・ホールに姿を変える。煌びやかなシャンデリアが輝くホールの下には幾つもの男女の影が揺れている。鼓膜の奥に緩やかに、甘やかに滑り込んでくる音色は極上のモーツァルト。気取った雰囲気が何処かこの場所を用意した人間の趣味を思わせたが、それさえ重畳。
「……手を」
「はい、悠里」
 ――そう、手を差し出した設楽 悠里(BNE001610)、その手を取って僅かにはにかんだカルナ・ラレンティーナ(BNE000562)は何よりも誰よりも正しいのだ。
 元より聖夜。その時間は最も当たり前に訪れるべきものだった。
「不思議だな、こんな時間」
「……?」
 音楽に乗ってワルツのステップ。
 長身の彼と小柄な彼女の息が重なる。
 ダンスに不慣れな二人の足取りは決して流麗なものでは無かったが、そっと腰に回された悠里の手は事のほか上手くカルナをリードしている。
「嘘みたいに穏やかで、嘘みたいに嬉しい」
「――――」
 息を呑んだカルナのステップがふと乱れる。態勢を崩しかけた彼女を何でもない事のように支えた悠里は「お姫様、足元は如何」とばかりに小さく笑っていた。
「もう……」
 ドレスアップしたカルナの顔には薄い化粧。
 ルージュ……とも言えない『リップクリーム』の塗られたその薄い唇が、恋人の意地悪にハッキリと尖る。
「……悠里は、意地悪ばかりです」

霧也「……設楽悠里」
シンヤ(霊)「滅びればいいのに」
 
設楽 悠里(BNE001610)
カルナ・ラレンティーナ(BNE000562)