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| 『ふしぎのくにのあざか』 |
| みずうみのぬしはいいました。 「ふしぎのもりにはさかさまのぐるぐがいるよ」 みずうみのぬしはふしぎそうなあざかさんにむつかしいかおをしていいました。 「さかさまのぐるぐはむずかしいよ」 「むずかしいってなあに?」 あざかさんはききました。 「さかさまのぐるぐはうそをつくんだ」 「うそ?」 「そう。くりすますがいるってうそをつく。 せかいのどこにもくりすますなんていないのに。 もういちがつになってしまうよ」 あざかさんはかなしいきもちになりました。 くりすますはきっといるのです。このせかいのどこかに、いいえ。どこにも。くりすますはきっといるのです。あざかさんはくりすますをみつけるためにながいたびをしてきたのですから。 「そんなすてきなうそならききたいわ」 そういったあざかさんはふしぎのもりをめざします。 あざかさんはさいごのぺーじでくりすますにであえたでしょうか? |
| 歪 ぐるぐ(BNE000001) 斬風 糾華(BNE000390) |