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『着せ替えニンシード』 |
古今東西、女の子にフィットする遊びと言えばおままごと。 大抵の女の子が一度はお世話になっているのが着せ替え人形である。 ……何故、そんな前置きをしたのかと言えば話は簡単だ。 「可愛い! 可愛いよ! 可愛いの!!!」 思わずアーリィ三段活用をブッ飛ばしつつ、照れるリンシード・フラックス(BNE002684)をぎゅぅと抱きしめるアーリィ・フラン・ベルジュ(BNE003082)のテンションは全力全開で高かった。 「ど、どうも……」 (シリアスな意味で)人形を自認するリンシードもこうなってしまえば流されるばかりである。雪のように白い肌を持つ無機質な少女の頬は赤らみ、照れている様子が伺えた。 ……クリスマス特有のイベントとも言えるサンタコスはまさに小柄で可愛らしい彼女に良く似合うものだった。 「最高!」 ぐっと親指を突き出すアーリィにリンシードは照れる他は無い。 (あ……でも、こういうの珍しいかも知れません……) こんな『人形遊び』は誰も傷付かない。誰も困らない。 その居心地は彼女が知る今までに比べて暖かで、決して嫌と言えばそうではなく―― 「次はこれね!」 「……お手柔らかにお願いします」 ――こそばゆくて、何処か幸せな匂いがしていた。 |
アーリィ・フラン・ベルジュ(BNE003082) リンシード・フラックス(BNE002684) |