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『雪の庭園にて』
 リベリスタは世界の寵愛を受けた存在であるという。
 彼等は多くの運命を受け入れ、それにあくまで抗い。時に世界からもたらされた残酷な愛に傷付けられながらも日々を過ごしている。
 そんな彼等だからだろうか。
「綺麗――」
 恐らくはそんな彼等だからなのだろう。たかだが人間の決めた三百六十五日の内の一日に。変哲の無い当たり前の日常の一幕に。クリスマスのその日に一面が銀色に染まったのは――気まぐれなこの世界が彼等を労ったかのような、後駄賃のようなものなのかも知れなかった。
「――綺麗、ですね」
「ああ……」
 義心館の縁側に二人で座り、白い結晶の舞い散る風景を眺める。微笑みと共に白い息を吐き出した和装の風宮 悠月(BNE001450)に同じく藍色の着物を纏った新城・拓真(BNE000644)が応えた。
 しんしんと降り積もる静けさに苛烈なる時間は無い。『老成した』二人は年相応の時間よりは随分に穏やかに――『ホワイトクリスマス』を過ごしていく。
「いいものです。こういうのは」
「ああ。俺も同感だ」
 動ではなく、静。騒がしい一日から隔絶された一幕にこんな時間があってもいい。
 
新城・拓真(BNE000644)
風宮 悠月(BNE001450)