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『爆発するべき者共のモデルケース』
「ミニスカサンタが会いにきたよ~ん」
 全く、言うなればそれは声色全てがピンク色で、語尾にハートマークが散るような実に甘やかな声だった。
「わ、驚いた……!」
 お互いサンタの扮装同士。大きなクリスマスツリーの前での待ち合わせ。『待たせるのは淑女の嗜み』は一刻も早く逢いたい一堂 愛華(BNE002290)には難しかったらしい。背後からぎゅっと抱きつかれて祭雅・疾風(BNE001656)は心臓が飛び上がる気分だった。
 繰り返したデートは初めての事では無い。しかし気分がどうにも浮ついて、何とも新鮮な気分になるのは今日が三百六十五日の中で特別な一夜だからに違いない。背中に当たる育ちのいい胸の感触も女の子特有のいい匂いも、際立つのが今夜なのである!
「あのね、大好き」
「……私も、大好きですよ」
 頬にキスをしてくる愛華に応える疾風の表情が幾らか照れている。

 そうですね。爆破するには丁度いい物件ですよね!
 
一堂 愛華(BNE002290)
祭雅・疾風(BNE001656)