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『すいーと・まいたいがー』
 何処か浮ついた騒がしい時間も既に深く沈んだ真夜中。
 手元に提げたランタンの柔らかい灯りがベッドで寝息を立てる少女の眠りを妨げないように――細心の注意を払いながら結城 竜一(BNE000210)は結城・ハマリエル・虎美(BNE002216)の枕元に歩み寄った。
 赤と白の衣装に身を包み、リボンでラッピングされた包みを持つ竜一は白い髭こそつけてはいなかったが、『例の爺さん』を連想するには十分だった。十二月二十四日の恒例の行事は二人の――特に虎美の年齢を考えれば少し茶番にも思えるそれ。しかして涎をたらし、布団を抱き枕のように抱きしめ、些かあられもない格好でむにゃむにゃと小さな声を漏らす彼女は今年もそんな『茶番』を期待しているのだろうか。
「……ン……お兄ちゃん……」
 虎美がぎゅっと抱きしめられる布団は今まさに気配を殺し、プレゼントを枕元に置いた兄(りゅういち)の代わりか。燃え上がる彼女の(些か倫理的に宜しくない)恋心を反映したものなのだろうか。
「……仕方ないな、虎美は」
 ぽつりと呟いた竜一の口元には幽かな苦笑。見下ろす目にはそれ以上に何とも言えない――言葉では言い表せない妹への想いが込められていた。
「お兄ちゃん……」
「ここにいるよ」
「お兄ちゃん、監禁……」
「……」
「スタンガン、ううん。薬で眠らせて……」
「……………」
「両足を折って、私が世話をしてあげるの。ずっと一緒、お兄ちゃん。あの女も近づけないよ、うふふふふふふふ!」
「お兄ちゃんはここにいませんよー」←逃走

 ――マイ・テリブル・スイートスイート・たいがぁ。
 
結城・ハマリエル・虎美(BNE002216)
結城 竜一(BNE000210)