下記よりログインしてください。
ログインID(メールアドレス)

パスワード
















リンクについて
二次創作/画像・文章の
二次使用について
BNE利用規約
課金利用規約
お問い合わせ

ツイッターでも情報公開中です。
follow Chocolop_PBW at http://twitter.com






 
『イルミネーション・ナイト』
「――」
「――――」
 互いの呼吸さえ分かる距離。
 眩い位に幻想的なツリーのライトに照らされて。おでことおでこがそっと触れ、互いの仄かな体温を伝え合っている。
(こ、こここここんなのって、せ、せんぱい……!)
 外は寒いけれど。突き刺すようなその外気も頬を真っ赤に紅潮させた羽柴 壱也(BNE002639)の熱を冷ますものではない。
(ああ、もうコイツ。可愛すぎ……)
 目を白黒させて、瑞々しい唇を僅かにわななかせた壱也の様子に付喪 モノマ(BNE001658)はハッキリと――胸が詰まるような気がした。
 こうなった経緯は大きな問題では無い。
 何せ今夜はクリスマス。雪の降るクリスマスである。恋人達に舞い降りる奇跡は、好機はまるでバーゲンセールのように叩き売られ、それに誰が不満あろう筈もない。キラキラと光の粒を散らすツリーの前でぎゅっと手を握り、向かい合えば後は――
「……っ……」
 白い吐息が頬に触れた。
 壱也はぐるぐるになった頭で考える。
(こ、こういう時は目を閉じればいいんだっけ――?)
 悪戯な夜に遊ぶ雪が初々しい二人の姿を笑っていた。
 
羽柴 壱也(BNE002639)
付喪 モノマ(BNE001658)