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『トラとライオン』
 空から舞い降りる白いひらめき。
 聖夜と称される恋人達の夜に積もりそうな雪が降ったのは日々厳しい戦いに身を置くリベリスタ達への駄賃だったのだろうか。
「……メリー・クリスマスでござるよ! 雷音!」
 普段厳しい顔をした戦士も気を抜く――いや、鬼蔭 虎鐵(BNE000034)の場合、目の前で白い息を吐き出す少女、朱鷺島・雷音(BNE000003)の前では何時も『デレデレ』ではあるのだが――十分な免罪符がある今夜である。舞い散る雪の中、虎鐵が雷音に差し出したのは少女にとっては一抱え程もある大きな、大きなプレゼントボックスだった。
「す、すごい大きさなのだ……」
「拙者、何がいいか色々考えたでござるよ!」
 リボンと包装紙でラッピングされた可愛らしい包みは強面の父に似合うものでは無い。しかし、そんな彼が――満面の笑顔を浮かべる彼が自分の為に『それ』を用意してくれたと思えば。雷音は何とも気恥ずかしく、同時にむずむずこみ上げるような嬉しさも否めないのであった。
「その……ありがとう。それから……」
「それから?」
「……な、なんでもないのだ」
 雷音は自分の顔を覗き込んでワクワクと問い返した子供のような父親に何とも難しい顔をした。勢いで言えれば良かったのに、いざ待ち構えられるとそれは無理。あくまで無理なのだ!

 ――大好き、と。

 言えない一言が雪の公園の宙を舞う。
 
鬼蔭 虎鐵(BNE000034)
朱鷺島・雷音(BNE000003)