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『湖畔の時間』
「落ち着いていて、こんなのもいいですねっ」
「本当。来て良かったわ」
 湖畔に佇むベンチに腰を下ろした七布施・三千(BNE000346)とミュゼーヌ・三条寺(BNE000589)に静けさと雪が積もっていく。歳よりは可愛らしく見える三千と歳より随分と大人びて見えるミュゼーヌのカップルが街の喧騒を何となく避けたのはこの日の時間をゆっくりと満喫したかったからなのかも知れない。
 果たして、選択は正解だった。
(きっと『あちら』は酷いのでしょうね……)
 ミュゼーヌがちらりと脳裏に描いたのは『こぶつき』の親友の姿である。騒がしいのも決して嫌いでは無い彼女だが、こんな時位はロマンチックさを優先させたいのは或る意味で当然であろう。
「ホワイトクリスマスなんですよね。これも運命の導き……でしょうか?」
「神様が私達を祝福してくれているのかも知れないわ」
 冗談めいてそう言った三千にミュゼーヌは少しはにかんでそう応えた。言葉は余裕めいているが顔色は少し赤らんでいる。敵に相対したときは全く鉄の女と呼ぶに相応しい彼女が蕩けるのは実に羨ましい彼の前ばかりなのである。
「本当に綺麗……」
 編まれた髪の先をミュゼーヌの指先が弄んだ。
 この時間に多くの言葉は必要あるまい。
 しんしんと時間は積もり、クリスマスの夜は更けていく。
 風邪を引きそう? でも、もう少しだけ。

 ――未納品が可哀想なのでオマケDEATH。
 
七布施・三千(BNE000346)
ミュゼーヌ・三条寺(BNE000589)