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 ネオンの煌くお外とは違って、負けないくらいの飾り付けがクリスマスを主張する室内。
 彼女も彼女も彼女も彼女も、お揃いの胸の空いたタートルネックで年に一度のこの日を祝っていた。
 何故全員同じ服装なのかは、恐らくは自前になんらかのアクションがあったのだろうが彼女たちの秘密の園であろう。想像する事はできないが、それくらいに仲が宜しいという事で全てが解決する。
「お茶が入ったわ」
「あら、此の香りはダージリンね」
「はい、よくお分かりで」
 均等に紅茶をカップへ注ぐミュゼーヌへ、氷璃は瞳を閉じて香りを楽しんだ。
「アッサムもあったのだけれど……これは食後のミルクティにしようかなって思ったの」
「良い考えね、悪くないわ」
 頬が少し膨らむ程度の微笑を浮かべた氷璃。ミュゼーヌも口角を上げながら、前かがみの体勢で紅茶を注ぐ。
 手前ではシュスタイナが大き目のケーキを切る為に、包丁をちらつかせていた。
「確か、ケーキを切る前に包丁を熱して置けば上手に切れる……んだったかしら??」
「あら、いいじゃない。フレアバーストくらいなら何時でも打てるわよ」
 マグメイガスの二人がそういう使い方もあるよねと顔を見合わせて頷いたが、ミュゼーヌが今度は苦笑いしながら。
「……部屋に火炎を巻かない程度で宜しく頼むわね」
 そんな風景に溶け込むのは何も三人では無く、奥で肩を強張らせて無表情に近い焦り顔を見せていた愛美。油断すれば瞳に溢るる塩水がうっかり零れそうな程。
「愛美さんはケーキどれくらい食べれるのかしら?」
「ねねねねね妬ましいわね、こんな初めての空間……緊張するじゃない!」
(まだ結構食べられるわ妬ましいわね!)
「え?」
 思わず思考と声が逆になった事に、部屋から逃げようとした愛美だが氷璃の堕天落としが「まあ、まだ楽しんでいきなさい」と言っていた。
 綺麗に等分されたケーキを自慢げに、三人へと配るシュスタイナ。
 クリームをフォークで掬い、舐めとる甘い感覚に酔う氷璃。
 先程よりは緊張は和らいだが、未だに皿を持つ手が震える愛美。
 そんな光景を見ながら、母親のような目線でくすりと笑ったミュゼーヌ。

 時刻も普段なら寝るであろう、静かなクリスマスの夜。
 祝福された少女達の夜はまだまだこれからであった―――。
 
シュスタイナ・ショーゼット(BNE001683)
ミュゼーヌ・三条寺(BNE000589)
蛇目 愛美(BNE003231)
宵咲 氷璃(BNE002401)
 
担当VC:綿串
担当ST:夕影