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ヒカリ
 甲高い音と共に弾けたクラッカーからきらきらと銀の粒が空に放たれる。昇っていくその光はとても幻想的で、鯨塚・モヨタ(BNE000872)と弟の鯨塚・ナユタ(BNE004485)は目を奪われた。
「みんな」
 同時にその粒子の一粒一粒が、急に愛おしくなって唐突に、手を伸ばす。
 このイベントを楽しもうとサンタに扮して参加した。もっと楽しまなきゃ、と思ってもその光はこれまでの戦いで散っていった仲間の命の灯によく似ていて。
「にーちゃん……」
 戦いなんて、辛くて、苦しいことばかり、その先にある笑顔を信じて戦った仲間。
 届かなかった、助けることができなかった戦友は数えきれない、それでも。
 手を、伸ばす、届かないと知ってなお。

 パァン!

 破裂音に驚いて振り返るモヨタ。
「にーちゃん、鳴らそう! クラッカー!」
「ナユタ?」
「みんなもきっとオレやにーちゃんを見守ってくれてるよ!」
 笑顔、ナユタのその笑顔は、みんなの笑顔は自分の守りたいもの。きっと兄の様子を見て察しがついたのだろう。その心遣いが嬉しくて、モヨタの表情も自然と硬さがとれる。
「うん、うん! そうだ!」
 受け取ったクラッカーの紐を思い切り引っ張る。
 
 自分達がここにいるのはこのヒカリのおかげなのだと。
 せめて、その魂に安らぎをと祈りを込めて――
 
鯨塚 モヨタ(BNE000872)
鯨塚 ナユタ(BNE004485)
 
担当VC:斉藤アキ
担当ST:久遠