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二人の境界
「出来ましたよ、姉さん。頂きましょう」
 食卓に並ぶいつもより少しだけ豪華な食事に違和感を覚えたユーヌ・プロメース(BNE004356)、だが弟であるテュルク・プロメース(BNE001086)の顔にもいつもより少しだけ違和感が。
「それはなんだ」
「眼鏡です」
「そういうのはいい。で、なんだ」
 のらりくらりと躱そうとするテュルク、しかしこうなってしまった姉を前にしてそれが叶わぬのも十分承知、渋りながらもそれが「後のプレゼントの準備」なのだと語り出す。
「僕はあまり戦いとかしませんし……姉さんが守った世界を、支えられる人材になろうと思いまして」
「別に世界を守っているわけではないのだがな?私はゴミ掃除をして、守るのは維持をする人だ。そういう意味ではテュルクの方が守る人になるのかな?」
「そうかもしれませんね。姉さん、でも今日この時間を守るのも維持をするのも僕と姉さんにしかできないことなんじゃないかと思うんです」
 今この小さな世界には二人しか存在しない、「プレゼント」はまだ先の話なのだから今はまだ二人で同じ道を歩みたいとテュルクは思う。
「ああ、そうか……そうだな」
 もしユーヌの言う通りだとしても二人の間に境界が引かれるのは先の話。
「では姉さん、乾杯」
 でもそれが二人を分かつことなんてない。
「乾杯」
控えめに、ささやかに、触れ合い鳴らされたグラス。

来年もまた、こうして過ごすことが出来ますようにと願いながら――
 
テュルク・プロメース(BNE004356)
ユーヌ・プロメース(BNE001086)
 
担当VC:焼きバード
担当ST:久遠