 |
……始まったな。八月十三日が。 |
 |
はい。始まりました。遂に。
……状況を報告します。これまでのアークリベリスタの活動により、静岡県東部には当時のリベリスタ達の警戒戦力が集められていたようです。これに我々の部隊を加えますから、一先ずかなりの陣容は用意出来たかと思われます。 |
|
スタートラインだな。R-type出現による悪影響は？ |
|
パターン赤。ラ・ル・カーナ事変でも見られた変異体現象が加速しています。
当時のボトム・チャンネルの生物や物体がR-typeに引きずられているようですね。
幸いにもフェイトを持つ存在が侵食されている様子はありませんが。 |
|
攻撃計画は通達済みだが――幸いに、R-typeにはまだ大きな動きは無し、か。
一先ずはそいつ等を片付けて――本体の攻略に移るしかないな。
『神威』の準備に時間が掛かる以上――時間が稼げるに越した事は無いぜ。
準備はどうなってんだ――智親……は今は居ないんだっけな。
|
 |
急ピッチで進めている。
射出準備もさる事ながら、狙撃計算が中々難しい。
今、真白イヴを中心にした万華鏡チームが最大限を尽くしている。
|
|
分かった。引き続き尽力してくれ。
……ところで、深春。お前は『いい』のか？ |
|
私はクェーサーだ。クェーサーは誇りある勝利だけを求めている。
かの時代が父・ハインツと、母・深雪の死に場所であったとするなら……
私はお二人の覚悟をあくまで尊重するのみ。
私は、彼等は――アレを防ぐ事でのみ報われるのだから。 |
|
流石だよ、お前は――お前達は。なぁ、親父？ |
 |
うむ。深春嬢も、リベリスタ達も――お前等にはつくづく頭が下がるばかりだ。
戦えぬこの身が口惜しいわ。
だが、決してその奮闘は無駄にはすまい。我々にはその責任がある！ |
