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 紅椿組本事務所――其処では日夜、紅椿組の統領である依代 椿(BNE000728)が、裏世界の彼是を彼是……では無く、本日はキリスト教のボスの祭り。
 和風の一室に、宵咲 氷璃(BNE002401)、レイライン・エレアニック(BNE002137)を招き入れて、マリア・ベルーシュ(nBNE000608)を囲って聖夜を堪能している最中だ。因みに三人はお揃いのサンタ姿。其れでも個性は感じられる程に選り取り見取り。
「ほら、マリアさんケーキやで」
 大きなケーキを四等分にし、椿はマリアの口へケーキ一カケラだけ運ぶ。飛びついた様にフォークがマリアの口に吸い込まれていき、フォークごと噛みしめて椿は「フォークは食べられない」と笑った。
「これこれ、マリア。頬にクリームが着いているのじゃよ」
 レイラインが苦笑交じりに、細長い指で生クリームをすくい取る。其の儘口に運んで、彼女と同じ味を楽しんでみる。甘い甘い其の味に、ついつい二人で笑みを作ってみた。
「……そろそろ、かしら」
 そんな光景を眺めていた氷璃は、マリアの為に持ってきたプレゼントを持ってくる。この日の為に、三人で用意した……中身はまだまだ、秘密。
「キャハハハ! 三人とも、……えへへ」
 金切り声の様に叫び笑う訳でも無く、珍しくマリアは静かに笑った。そんな笑い方もできるようになったのだと、椿もレイラインも氷璃も心の中があったかくなっていく。
 思えば何年前だったか、バロックナイトのクリスマスはこんな日が来るなんて思っても居いなかった。それこそ、三人の保護者に感謝しなくてはいけない。
 ――救ってくれて、ありがとう。
 そう、素直に言える日まで。あと何日?
「今日はクリスマスやからな、朝まで楽しむで!」
「朝までいったらマリアは眠くなってしまうんじゃないかのう」
「そうかもしれないわね。さ、マリア――これをあけてみて?」
「んー? うん!!」
 大きなプレゼントの包装紙。
 其れをマリアが、ビリビリと破って破って。嬉しいプレゼントに満面の笑みを見せるまであと数十秒―――。

 今日は楽しいクリスマス。
 手を取りあった四人の夜は、まだまだ始まったばかりである。
 
宵咲 氷璃(BNE002401)
マリア・ベルーシュ(nBNE000608)
依代 椿(BNE000728)
レイライン・エレアニック(BNE002137)
 
担当VC:
担当ST:夕影