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● クリスマスパーティーには料理は必須。 少しでも豪華は一日にしたくて――シエル・ハルモニア・若月(BNE000650)と綿谷 光介(BNE003658)は隣合わせで調理を行っていた。 既にもう、出来ている料理が冷めないように。二人の手つきは何処かしら慣れているかのように、素早く、的確。 ふと、シエルは担当しているシチューから鶏肉を掬った。其れに息を吹き掛け、温度を調節。其の儘、光介の口元へと運んだ。 「光介様、あーん……でございますよ?」 一瞬、言われた意味が光介には理解できなかった。鶏肉は火が通っているのは当たり前であるし、味見であるのなら作っているシエル自身が見なければ意味が無いのでは、と。 されど、そう考えていたのはたった数秒。 「ふふ、あーん♪」 直ぐに口を開いた光介はシエルが運んだソレを口の中に。恋人の好意を除ける意味なんて一つも無いし、何より其のシチュエーションは男としては嬉しい限り。 ただ、シエルの本意としては。 「如何でございましょう?」 「うん。とっても美味しいですよ!」 彼が、大好きな人が、好きな味付けにしたいから其の一心。 美味しいという言葉に、心の中が満たされた気分になったシエルの鼓動。彼に、どうか伝わって。 |
シエル・ハルモニア・若月(BNE000650) 綿谷 光介(BNE003658) |
担当VC:あにゅ 担当ST:夕影 |