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カウンターの上に並べられた、赤と白の可愛らしい箱。サンタルックに身を包んだ少女が二人、クリスマスケーキを手売りしています。 「クリスマスに、ご家族とご一緒に、ケーキはいかがですかー?」 にっこりと微笑みながら、霧音は声を上げてお客を呼び込みます。 クールな彼女、その表情はちょっぴり営業スマイルだったりするものの、訪れる客たちにはどうやら大好評な様子。華やぐ笑顔で、霧音は呼び込みを続けます。 「はいっ、どうぞ~。ありがとーございましたー♪」 その横では、旭が家族連れのお客様に、満面の笑顔を浮かべてケーキの箱を手渡しています。 いつもにこにこ、笑顔を絶やさない、明るく快活な旭。その人懐っこい微笑みには誰もが引き付けられてしまうようで、ケーキを求めるお客は絶えることがありません。 ミニスカートを翻し、二人のキュートなサンタクロースは、一生懸命アルバイトに精を出すのです。 「ふわぁ……頑張って働いた後のケーキのお味は、もう格別! だねぇ」 「そうね。二人で一緒に働いて、こうやってケーキも食べられて。幸せだわ」 お仕事は無事終了。旭と霧音、二人のサンタガールは、アルバイト代で買ったケーキを幸せそうに頬張っています。 労働の後の気持ちの良い充足感と、あまーいケーキの味が、胸いっぱいに広がって。 二人はしばし、この幸福な時間を、まったりと堪能するのでした。 |
衣通姫・霧音(BNE004298) 喜多川・旭(BNE004015) |
担当VC:あにゅ 担当ST:墨谷幽 |