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はらはらと降る雪の中を、ミサと雷慈慟は、ゆったりと歩いています。日はすっかり落ちて、あたりには色とりどりのイルミネーションが、二人を彩るようにきらきらと瞬いています。 身を寄せ合って歩く二人……でも、雷慈慟は何かが気になる様子。ちらちらとミサへ視線を寄せては、ふいと反らしたり。 そんな彼に、ミサは悪戯っぽく笑いながら、 「ふふふ。何か、気になるかしら?」 「……うん? いや。何でもない。それより、寒くはないか」 雷慈慟はそっけなく返して、話を逸らしますが。何せ、ミサの柔らかい身体が今、彼の腕にぴったりと寄り添っているのです。魅惑的な曲線を描くその胸や腰に彼の目線が吸い寄せられてしまうのも、無理は無いことなのです。 「ふふ、大丈夫よ。こうしていれば、とっても暖かいもの」 そして、そんな雷慈慟の反応を観測するかのように。楽しそうに、ミサは彼の腕をぎゅっと胸の中へと抱き込みます。 恋人同士……というわけでは無い二人。でも、お互いにどこか気になる、もどかしくて、心地良い間柄。 「あ、ほら。見て、綺麗なイルミネーション」 「ああ……本当だな」 お互いの体温を感じながら、きらびやかな光の中を行く二人。 降り落ちる雪たち、聖夜の散歩は、そんな二人の胸へと、暖かい何かをしんしんと降り積もらせていきます。 |
紗倉・ミサ(BNE004246) 酒呑 ”L” 雷慈慟(BNE002371) |
担当VC:大河あい 担当ST:墨谷幽 |