下記よりログインしてください。
ログインID(メールアドレス)

パスワード
















リンクについて
二次創作/画像・文章の
二次使用について
BNE利用規約
課金利用規約
お問い合わせ

ツイッターでも情報公開中です。
follow Chocolop_PBW at http://twitter.com






 

 ころころ、ころころ。並んで転がす二つの雪球は、次第に大きくなっていき。
 降り積もった雪の上、しんと冷え込む寒さも気にならないほどに。風斗とリリは、二人、夢中で雪を転がしていきます。
 きゅきゅ、と靴の下で踏みしめた雪が鳴り、二人の歩いたその軌跡には、仲の良い二つの足跡が続いています。
「ふう、こんなものか。オレのほうが、少し大きかったですね」
「ふふっ、そうですね。それじゃ、私のほうが頭ですね」
「ええ。一緒に乗せましょうか」
 ひとつ笑い合うと、二人は一回り小さいほうの雪球に手を添えて、大きいほうの雪球にちょこんと乗せます。
 それだけでは、飾り気の無いただの雪だるま。二人は、それぞれに用意した小物を添えて、雪だるまをデコレーションしていきます。
「……よーし、完成だ!」
「ええ。素敵です……」
 リリの澄んだ青い瞳を思わせる、二つのブルーのガラス玉。かぶったバケツの帽子から垂れる黒いリボンは、風斗の前髪に似ています。
 二人の特徴を受け継いだような、可愛らしい雪だるま。
 仮に。この雪だるまが、例えば……年頃の子供だったとしたら。傍らに立つ仲睦まじい男女の姿は、きっと、年若く初々しい夫婦のように見えたことでしょう。
 再び、ちらほらと降り始めた雪の下。風斗とリリ、それに小さな雪だるまは、暖かい気持ちを胸に抱いたまま、しばしの団欒を楽しむのでした。
 
楠神 風斗(BNE001434)
リリ・シュヴァイヤー(BNE000742)
 
担当VC:黒無
担当ST:墨谷幽