|
部屋を飾るツリーにリース、プレゼントボックス。 どれもクリスマスには欠かせない要素だけど、もっと大事な物がある。 それは、ケーキ! タップリの生クリームで飾られたクリスマスケーキだ。 そんなケーキを睦まじくデコレーションする2人の顔は自然に綻んでいる。 「生クリームはこれ位の大きさで良いかな」 クリームを絞って盛り付けていく壱和は、いつもの学ランを脱いでレースのついた花柄のエプロン姿。 三角巾から覗く犬耳はぺたりと後ろ気味に伏せ、もふもふした尻尾を千切れんばかりに振っていて――嬉しくて仕方がない、そんな笑顔。 「ちょうどいいんじゃない? それじゃあ苺を乗せていくわね」 少しゴシックな洋服に灰色のエプロン。普段はゴシックな和装の彼女が動きやすい洋装と言うのも、今日と言う日への思い入れが出ているかも知れない。 「サンタはどこに置こう?」 「そうね。真ん中だとかって変な気がするから――」 砂糖菓子のサンタとチョコレートのプレートを手に取ろうとして、その前に苺を並べてみようかとシュスタイナは思い直す。 その声は知らず、弾んでいる。 だって今日はクリスマスなのだから。 嬉しくて楽しい、友達と一緒のハッピークリスマス。 プレゼントの用意もばっちりで、さあ、パーティーの時間まであとすこし。 ――Merry Christmas☆ |
伊呂波 壱和(BNE003773) シュスタイナ・ショーゼット(BNE001683) |
担当VC:あにゅ 担当ST:ももんが |