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広くて明るい、綺麗なキッチンに漂う甘くて美味しそうな匂いが、ふんわりと鼻をくすぐります。 旭とミュゼーヌ、うら若き乙女の二人は今、来るべき聖夜へ向けてケーキ作りに挑戦しているところでした。 カウンターの上には、作りかけのブッシュ・ド・ノエル。チョコレートクリームでたっぷりとコーティングされたロールケーキの上には、小さなクッキーハウスがちょこんと乗っていて、旭のこしらえた砂糖菓子の小さなサンタやトナカイがやってくるのを心待ちにしているようです。 「……あっ」 ミュゼーヌが小さく声を上げます。ロールケーキにホイップクリームで飾り付けをしていた彼女でしたが、どうやら少しばかり失敗してしまったようです。 「ごめんなさい、旭さん……ちょっと失敗してしまったみたい」 「ううん、大丈夫だよー? ほら、ここをこうやって、こうしちゃえば……」 旭のアドバイスに従って、ミュゼーヌは慎重にこぼれたクリームを整えます。 「……良かった、大丈夫だったみたい。ふふ、やっぱり旭さんはすごいわね」 「えへ、そうかな……でもきっと、ミュゼーヌさんと一緒だから、いつもよりもっと楽しくて、もっと美味しく作れるんだって思うな♪」 二人は、和気藹々とケーキ作りを進めていきます。 完成まで、もう少し! |
喜多川・旭(BNE004015) ミュゼーヌ・三条寺(BNE000589) |
担当VC:大河あい 担当ST:Device |