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● ふわりふわりと、粉雪が降る中であった。 モニカ・アウステルハム・大御堂(BNE001150)と鈴宮・慧架(BNE000666)は、鮮やかにライトアップされた街中を背後に、暗い路を歩んでいく。 外の気温は、お世辞にも寒くないとは言えない。むしろ、両の耳が痛みを感じる程に寒いのだ。 慧架の色の違う瞳が少し下を向いて、モニカを眺めた。刹那、ふるりと彼女が震えていたのは見間違いでは無かっただろう。 「寒くないですか?」 「平気です」 くすり、笑った慧架とは逆に、モニカは無表情を決め込んだ。 モニカはやせ我慢しているのか、それとも本当に平気なのかは慧架には検討はつかなかったのだが。満天の星に、淡く光るモニカの薄い髪と瞳の色は美しく思える。 ぎゅっと、繋がった手に力を込めた慧架。 指先を温める様に。二人を繋ぐ手の温度を、確かめ合う様に。 首元にあるマフラーは、もう。紡いだ温度を逃がさないようにしてくれているから。 さあ、聖夜は長い。これから何処で何をしようか――。 |
モニカ・アウステルハム・大御堂(BNE001150) 鈴宮・慧架(BNE000666) |
担当VC:綾瀬みゆき 担当ST:夕影 |