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『聖夜の天使とプラスアルファ』

「あぁ……天使でござぁ……」

 壁からチラリ、ニヤける視線。その先に、赤い衣装の三人組。
「に、にあうかな? こういうかっこうははずかしいのだ」
「らいよんちゃんすっごく可愛いのです。ニニさん大人っぽいアレンジで素敵なのです」
「ふたりともかわいい!」
 ミニスカサンタ。ちょっと恥ずかしそうにしている朱鷺島・雷音(BNE000003)、彼女と同じ恰好で尻尾をぱたぱたしている悠木 そあら(BNE000020)、前者達と同じ恰好だが黒タイツで大人っぽさを演出しているニニギア・ドオレ(BNE001291)はホクホクしながら二人を見守っている。
 イベントは形から! 同じ衣装だが3人が醸し出すそれは異なっている。雷音の恰好は子供らしい微笑ましい可愛らしさが在り、そあらのそれは可愛らしさとセクシーさが見事にマッチしており、ニニギアは大人らしい艶やかな美しさがあった。
「うむ、ブッシュドノエル一つだな」
「いちごの生ケーキおすすめなのです!」
「お待たせしました、メリークリスマス!」
 サンタ衣装の彼女達は街角にてケーキを販売していた。寒い街角だけれども、彼女らの周辺は何だかホッコリ温かい。サンタ女子達の楽しげな声に身も心も温まるようだ。
 可愛らしい看板娘にの周りには人だかりができて、サンタのケーキ屋さんは大繁盛。忙しいけれど、誰も彼もが笑顔になれる幸せな一時。
 だから、雷音にとってこの瞬間はこよなく嬉しく。そあらはケーキの苺にちょっとじゅるりと涎が垂れそうになって。一方のニニギアは大人らしく対応しながらも自分用のケーキはしっかりキープしていたり。

「眼福でござぁ……」

 そんな様子を壁からコッソリ覗いているのは鬼蔭 虎鐵(BNE000034)だった。顔を赤らめ口元と目元を緩ませて。一人で密やかに笑うその姿はちょっと変質者な雰囲気だけれど、クリスマスぐらい幸せどっぷりでもいいじゃあないか……あぁ、雷音、娘で嫁()の彼女が愛おしい。お胸が残念な所も全て愛おしい。
 きっと気付かれたら3人から笑顔でドエライ目に遭わされるだろうが。
「天使でござふぅ……」
 ぱたぱた翼に、ふわふわ尻尾。忙しくも楽しげな様子。見ているだけでも幸せだ。
「幸せだな!」
 と、思った通りの事を雷音が言ったのだから思わず虎鐡は頭を引っ込めた。冷たい壁に背中を預け。聞こえてくるのはサンタ達の声。
「えぇ、楽しいわね」
「あっ雪が降ってきたのですよ!」
 笑顔で、そあらが指差した空を見る。ちらほらと白い色。わぁ、と感嘆の声は誰のものか。
 来年も、これからも、こんな幸せが、こんな楽しいが、続きますように。

 全ての人に、メリークリスマス。

「マジ天使でござぁぁ……」
 そんなこんなで、クリスマスは更けてゆく。


『了』
 
悠木 そあら(BNE000020)
朱鷺島・雷音(BNE000003)
ニニギア・ドオレ(BNE001291)
鬼蔭 虎鐵(BNE000034)
 
担当VC:やむむ
担当ST:ガンマ