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『ゴシックロース』
「メリークリスマス!」
 シャンパンの栓を引きぬいた斬風
糾華(BNE000390)の眼前には、きらびやかなクリスマスの料理が並ぶ。背後には樅の木。室内はここぞとばかりにオーナメントが飾られ、雰囲気を一層明るいものとしている。
「……クリスマス」
 シャンパンとほぼ同時に引かれたクラッカーの紐を持つのはリンシード・フラックス(BNE002684)。常々表情の変化に乏しいと思われがちな彼女であるが、その実、細かなところではかなり饒舌な顔も持ち合わせている。
 だから、というべきだろうか。その驚きとも喜びともとれる表情は、常よりもインパクトの大きいものとして感じられる。
 無論、糾華と宵咲 氷璃(BNE002401)の二人がいてこその、ということもあるが……無事にこの日を迎えられたというのもある。
 大切な時間を大切な友人と過ごす。当たり前ながら、リベリスタにとってなんと困難な道程であろうか。
「……また来年も」
「ええ、もっと盛大に祝いましょう。また一緒に過ごせるなら、最高だものね」
 来年のことを言うと鬼が笑う、とは言ったものである。
 だが、三人はそれを享受するためには努力を惜しまない。
「大丈夫よリンシード。きっと叶うわ」
「そう……ですね。私が、きっと」
 ……その後に続く言葉は掻き消えてしまったけれども。
 彼女が何をば謂わんとしているかわからないわけではない。
 無理をさせまい、と気遣う感情がひとつ。
 そんなことよりも今を楽しもうという感情がふたつ。
 それより何より、折角仕立てたクリスマス用のゴシックドレス――三者三様、自身の身を魅力的に魅せるそれを一度きりのものにしてしまうのはとても惜しい、というのがみっつ。
 だから、次が「あるかどうか」ではなく。
「また、やりましょう」
 誰ともなく、確定された未来としてそれを享受した。
 そして、今も。
 
斬風 糾華(BNE000390)
リンシード・フラックス(BNE002684)
宵咲 氷璃(BNE002401)
 
担当VC:乙衣ゆと
担当ST:風見鶏