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『ヤンデレ★ゴルゴダ★クリスマス』 |
お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんオ兄チャンオ兄チャンオ兄チャンオ兄チャンオニイチャンオニイチャンオニイチャンオニイチャン。 扉の向こうはヤンデレでした。 仄暗い部屋に爛々と輝くのは、ハイライトの消えた結城・ハマリエル・虎美(BNE002216)の双眸。ミニスカサンタの赤い色までもが禍々しい。鬼気迫る表情。手には槍。その切っ先が向けられているのは、処刑されたキリストの如く磔にされているユーヌ・プロメース(BNE001086)。伏せられた目に生気は無く、虚ろな表情を浮かべている。 一体、これは――見開いた目の先の二人の少女。 はぁー、はぁーと虎美は笑みに剥いた歯列から息を漏らし、鋭い切っ先をまた数cmユーヌへと近付けた。死んだ様な雰囲気のユーヌは物言わず、項垂れたそこから流れる髪はただただ黒い。 ――サプライズパーティの筈だった。 招待されて、ドアを開けて、待っていたのは楽しいパーティ会場なんかではなく。 いや、きっと、楽しい筈だ。 楽しいよね。 とらみといっしょだからたのしいよねおにいちゃんおにいちゃんオニイチャン 「メリークリスマスだよおにぃいちゃぁん、あははははハはhaハハHaはハハハハははハははは!!!」 嗚呼。パーティは、始まったばかり。 『了』 |
ユーヌ・プロメース(BNE001086) 結城・ハマリエル・虎美(BNE002216) |
担当VC:たぢまよしかづ 担当ST:ガンマ |