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『蟹烟る』
「三高平のクリスマスってたのしーねぇ。にぎやかー」
「はは……。部屋でカニ喰いながら言うセリフじゃなくね? それ」
 こんもりと盛り上がったカニ鍋を前にして賑やかとはこれ如何に。喜多川・旭(BNE004015)の感覚は何処までも掴めないものだと神城・涼(BNE001343)は苦笑する。
 カニを前にしたら概ねの人間は黙りこんでしまうというのに、しかし実際の所、彼らの会話は軽妙なやり取りを経て途絶えない。
 ……成程、確かに賑やかなのかもしれない。
「りょーちゃん他にどこも行かなかったの?」
「え、埠頭でリア充死ねとは言ったけど。……後はお前さんと行った迷路くらい?」
 アークのリベリスタは、三高平で大体完結する。それもこれも時村の財力ということだが……海の向こうに我が身の不運を嘆くのは、何時の日も変わらない。何時だって海は馬鹿野郎なのだ。
 それに加え、二人で戯れもした。飽くまで友人として、居心地がいい位置に居るのだろう。
「そっかー。ね、迷路たのしかったね!」
「ん、来年も旭に彼氏がいなけりゃまた行くか?」
 そんな戯れの約束が、果たされるか否かは当時の彼らは知らなかったとして。
 ただ、この安閑とした日常だけは忘れまい。
 
神城・涼(BNE001343)
喜多川・旭(BNE004015)
 
担当VC:望月たくと
担当ST:風見鶏