下記よりログインしてください。
ログインID(メールアドレス)

パスワード
















リンクについて
二次創作/画像・文章の
二次使用について
BNE利用規約
課金利用規約
お問い合わせ

ツイッターでも情報公開中です。
follow Chocolop_PBW at http://twitter.com






 



 雪が空を舞って、街に降り注ぐ。

 降り積もった雪は、飾り立てられた街の灯かりを受けて、優しく輝く。

 今日はクリスマス・イブ。

 あちらこちらで小さな奇跡が起きる、そんな特別な日。

 そして、ここでも1つの奇跡の種が芽を出そうとしていた。



「さすがに冷えますね」

「でも、これならちっとも寒くないッスよ」

 凜子とリルは2人して仲良く、雪の降る街の中を歩いていた。買ってきたパーティーの準備を手に、他愛のないおしゃべりに興じながら。

 顔が紅潮しているのは寒さのせいか、それとも他に理由があるのか。

 2人の間を結んでいるのは赤いマフラー。それはあたかも運命を繋ぐ赤い糸そのもののようで。

「今日はどうなるでしょうか?」

「きっと楽しくなるッス」

「ふふ、きっとそうなりますね」

 リルの屈託のない笑顔に釣られて、凜子も微笑みを返す。

「凜子さんと一緒なら、リルはいつでも楽しいッス」

 思わずリルの顔が凜子の顔に近づいてしまう。

 ほんの一瞬だけ、世界が止まる。



「急ぎましょう? あんまりゆっくりしてると遅れてしまいます」

 年上らしく居住まいを正した凜子が促すと、リルも従って歩き出す。ほっとしたような、ちょっと残念そうな表情で。

 クリスマスには奇跡が起きる。

 奇跡が起きるまでの時間は、あと数時間……。
 
氷河・凛子(BNE003330)
リル・リトル・リトル(BNE001146)
 
担当VC:やむむ
担当ST:KSK