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色彩鮮やかに飾られたツリーに仲良く並ぶのは、互いを模った手作り人形。 スートの王冠を被ったスペード・オジェ・ルダノワ(BNE003654)、愛とハートの髪飾りを飾った一万吉・愛音(BNE003975)の人形は、其々に揃いのサンタ服を纏っている。 「とても愛らしいのでございまする。LOVEでございます!」 ツリーを眺め、スペード作の人形に愛しさを抱き、愛音は満面の笑みを浮かべた。スペードもまた、人形ながらも大胆な服を着ている自分の出来に嬉し恥ずかしといった様子だ。 「愛音さんに作って頂いた私も可愛いです」 ふわりと微笑んだ彼女の表情に愛音も満足げに頷き、ツリーの人形をまじまじと見つめる。 「それにしてもスペード殿はえっちな衣装も似合うのでございます」 「ありがとうございます……? あ――見てください、愛音さん」 得意げに笑む少女の言葉に照れてしまうスペードだったが、ふと或る事に気付いて空を指差した。 ほら、と示された先に舞い降りてきたのは真白な雪の欠片。 「雪でございますね! LOVE!」 自然と胸に満ちる嬉しさに任せ、愛音はスペードに抱きついてホワイトクリスマスを喜ぶ。スペードも少女の頭を優しく撫でると、雪空を振り仰いで双眸を緩めた。 雪降る聖夜――二人で一緒に過ごす刻は、たくさんの愛しさと楽しさに満ちていた。 |
スペード・オジェ・ルダノワ(BNE003654) 一万吉・愛音(BNE003975) |
担当VC:もっか 担当ST:犬塚ひなこ |