●絶望 その翅はまるで、舞台の幕が開くように翻る。 紫。 狂気の赤と哀しみの青を封じ込めた闇の色が夜の街をさ迷っている。「あ、綺麗な蝶々」。普通の人間が気づいてもその程度の感想しか唇をつかない。まさか異界から訪れたここにいてはならぬモノだとは知る由もなく、ただ無邪気にあどけなくその美しさばかりに目を奪われる――。 それなりに賑わう小都市の駅前。 電飾あふれる夜の街を楽しげにまたは忙しげに行き交う人々の合間を縫うように通り抜けた蝶は、やがて一戸建ての立ち並ぶ住宅街へと迷い込む。 否。 ――一直線に飛ぶその動きはまるで、自分が往くべき所を知っているようにすら思えた。蝶はとある住宅の、ほんの僅かに開いた窓の隙間から身をよじるようにして中に侵入を果たす。 その家の中では、ひとりの女が悲しみに泣き臥せっていた。 「あなた……どうして……いやよ、私を残していかないで……!!」 女は喪服だった。 つい先日、不意の事故によって夫を亡くしたうら若き妻。その絶望に惹かれるようにして、紫の蝶は体を丸めて泣く女の背に舞い降りた。 その瞬間の事だ。 蝶はまるで幻影のように女の中に取り込まれ、その姿を見失う。 「ん……」 女はむずがり、剥き出しの首筋をかきむしった。 そこには親指ほどの大きさの、紫の蝶を象った刺青のような徴(シルシ)が刻まれている。擦られ赤く変色した肌に鮮やかに禍々しく、宿主と定めた証として。 ●ブリーフィングルーム 『リンク・カレイド』真白イヴ(nBNE000001)は相変わらず、端然とした佇まいでリベリスタ達を出迎えた。その表情から彼女の感情を読み取ることは難しい。だが、この場でそんな詮索は無意味だ。 「神奈川県多摩川沿いにある街に向かって。今すぐに」 そう、イヴの役目は彼らに依頼を託すこと。 微細な感情など今は捨て置いて、ただ有りのままの事実を唇に乗せる。 「次元の穴を介してこの世界の秩序を脅かす、上位階層からの来訪者――アザーバイド。彼らの生態や文化は千差万別。世界ごとに別の歴史があり正義がある。そして、これから話すアザーバイドの生態は私達の世界に確かなる害を及ぼすわ」 そのアザーバイドは美しい蝶の姿をしているという。 色は紫。 手のひら程度の大きさの、アゲハ蝶に似ているだろうか。 「彼らは『寄生種』。他世界の生き物に寄生して、その感情を糧に成長する。だから寄生先は高等な脳神経を持つ生き物であればあるほどいい。この世界はまさにうってつけというやつね」 イヴは華奢な右手を差し出して、アザーバイドの大きさを身振りで示した。 それは深い絶望の味を好むという。まるで自らが纏う紫が表すような、取り留めのない薄闇にも似た悲嘆、諦観、嫉妬――。 このアザーバイドに憑りつかれた宿主は、そうした負の感情をさらに増幅させられる。そして犯罪に手を染める。もしくは、自らの命を絶つ。十分な絶望を吸い取ったアザーバイドは抜け殻のように宿主の体を捨てて自分の世界に還るのだ。 「羽化してしまったら、手に負えないわ」 だから、そうなる前に先手を打つ。 イヴは地図を取り出して多摩川沿いに立ち並ぶ一軒家のうちのひとつを指差した。そこに、アザーバイド――コードネームを仮に〈ヴァイオレット〉としておこう――に寄生されてしまった女が住んでいる。 女はまだ二十代前半。 結婚して三か月目、仕事帰りの夫が玉突き事故に巻き込まれたという報せが彼女を絶望の淵に叩き落とした。 「そしてその心の闇をかぎつけた〈ヴァイオレット〉に寄生されてしまった。絶望を煽られた彼女は今夜にも死のうとしている。これを止めて、〈ヴァイオレット〉を彼女の中から引きずり出し、倒す。それが今回の頼みよ」 女の家はよくある二階建ての一軒家だ。 今から向かえば、夕方には現地へたどり着けるだろう。〈ヴァイオレット〉が活性化する夜まではまだ時間がある。 「女は昼間、夫の骨壺が置いてある仏間で泣き暮らしてる。玄関のチャイムを押しても多分出てこないわ。家の中に入るには多少、強引な手を使う必要があると思う」 イブは細い指先を軽く顎に押し当てた。 〈ヴァイオレット〉を宿主から引き出すには、宿主にほんのひと欠片でいい、絶望以外の感情を感じてもらわねばならない。喜びでも驚きでも、なんでもいい。それこそ怒りでも――。 「けれど、哀しみだけは駄目。これ以上絶望を与えれば、〈ヴァイオレット〉は完全に同化して宿主ごと倒さなければならなくなってしまう」 外に引き出せようと引き出せまいと、〈ヴァイオレット〉は生存本能に従い力を振るう。あまやかな香りを発する鱗粉はその場にいる者全てを絶望へと誘う。それは不吉の前触れだ。かき乱された精神は、震える手元は、思うように動きはしなくなる。 「そうしておいて、手近にいる相手を屠る」 それは紫の翅の乱舞。 まだそれほど強くはない。けれど、決して油断はできない敵。 イヴの大人びた眼差しがリベリイスタ達を問うように見つめた。活路は見いだせるだろうか、と。言葉にしなくても伝わる。活路を見出して欲しい、と。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:七都 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2011年11月09日(水)23:15 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●証を 「あ、っ……ふ……うぅ……――」 薄暗闇の中、女は骨壺を抱いて泣いている。窓から差し込む黄昏の光を浴びて絶望に酔いしれる彼女の首筋で、紫蝶の徴が更に色を深めた。 遠く、金属が擦れるような音に女は気が付かない。意識はほの暗い闇の中に囚われて、ただ泣く事だけに身を尽くしているから――。 「……開きましたわ」 ベランダの鍵を夢野・蝶(BNE003135) がこじ開けると同時に神谷 要(BNE002861) が結界を張り巡らせた。 「今のうちに」 「OK」 ウェスティア・ウォルカニス(BNE000360)はしなやかな身のこなしで、斬風 糾華(BNE000390) は軽やかかつ典雅に、レイチェル・ガーネット(BNE002439) は携帯機器の光が漏れないよう心がけながら。そしてディートリッヒ・ファーレンハイト(BNE002610) は足袋に履き替えた後、家内への侵入を果たした。 「てっ……」 日本家屋は彼の身長に対して高さが足りない。廊下の向こうに階段を見つけたディードリッヒはくいと親指を立てて仲間に知らせた。頷く要には能う限り両手を伸ばしてすくい上げたいものがある。想い。人はある感情をそう呼んだ。 「そのためにも何か、『事実』になるようなものが欲しいですね」 「例えば?」 糾華は顎に手を当て、夫婦の寝室とおぼしき部屋を見渡す。 テレビ、ベッド、タンス……ありがちな配置だ。タンスの上段に手を伸ばしたレイチェルは通帳の類を発見して唸る。 「銀行の預金通帳に印鑑、うーん……母子手帳はないですか……」 「だとすると、赤ん坊のためにもって話で押し通すのは難しいか?」 ディートリッヒは一緒にあった健康保険証を手に取り、首を傾げる。懐妊の兆しは誰よりも本人がよく分かっているはずだ、普通は。 「下手な嘘がばれりゃ……」 「最悪、不信感を抱かれちゃうかもね」 ディートリッヒは玄関で見つけた封筒を顔の横で振ってみせる。差出人の苗字がこの家の表札と同じであることから、夫の実家である可能性が高いと思われた。 家の外に出た彼らは通信機能を備えたアクセス・ファンダムを通じてラインハルト・フォン・クリストフ(BNE001635) と烏頭森・ハガル・エーデルワイス(BNE002939) に連絡を取る。 「ラインハルトか? 悪い、葬儀会社からは情報が得られなかった」 まず、ディートリッヒが詫びを入れた。 友人を名乗り、夫の実家の連絡先を聞きこんだところ「個人情報をお教えする事はできかねます」の一点張りだったのだ。 「はい、はい……判りました。こちらもネット経由では事故の状況はともかく被害者については調べ切る事ができませんでしたので……助かります。それでは、後ほど」 4WDの助手席に乗ったラインハルトは小さく頭を下げて通話を切った。 運転席ではエーデルワイスがハンドルを握りエンジンをかけて待っている。 「どこですか?」 「隣県へ。急いでください」 ●糸口 夫の実家は車で一時間ほどかかる隣県の街にあった。 義理の娘の友人を名乗るエーデルワイスを、夫の母親にあたる中年の女性は快く出迎える。 「そう……架織さん、そこまであの子の事を愛してくれているのね。あの人にはむごい事になったわ。私達もつらいけれど、一番悲しいのは架織さんね」 「友として、どうしても彼女を元気づけたいのです。旦那さんがあの人をどんなに愛していたか、夫婦としての思い出とか、何でもいい。何かありませんか?」 すると、女性は考え込むような素振りを見せた。 気恥ずかしいのか、答えに窮しているのか外見では分からない。 ラインハルトは懸命に説得する。この瞬間にも彼女の息子が守ろうとした物が壊れかけている、失われようとしているのだ――。 「詳しくは説明できません。ですから、私は信じて下さいとお願いするしかないのであります。どうか、お話を聞かせて下さい」 年若い少女に頭を下げられた女性は慌てて首を振った。 「いいえ、いいえ。あなた達を信じていないわけではないのよ。ただ、ほら、男の子はあまり母親に心を開いてくれなくて……うちの人が帰って来たら何か話が聞けるかも……」 「それでは遅いのです!」 彼女達の背後で太陽は今まさに沈もうとしている。急がねばすぐに夜が来る。リーディングを使うしかないかとエーデルワイスが覚悟を決めた時だ。 「そうだわ、結婚式の時のビデオ! ちょっと待って、あれならすぐに見つかるわ」 思いがけない申し出にラインハルトとエーデルワイスは顔を見合わせる。玄関で立ち話していた彼女達を女性は居間に通した。 そしてビデオを再生する。 着飾った男女の姿がテレビに映し出された。新郎に手を引かれ、トーチを点してゆく新婦の口元には幸せそうな笑みがある。まるでお伽話の最後の1ページのようにきらびやかな瞬間がそこにあった。 「……息子さんは、彼女と結婚する事を何と言ってたでありますか?」 「ええと……そうねえ。ああ、そう。『好きな人ができたんだ』って、言ってたわ。『一生一緒にいたいから結婚するんだ』って」 亡き息子の言葉は彼女を通してしっかりとラインハルトの中に刻まれた。ビデオの内容を克明に記憶したエーデルワイスは女性に礼を言って再び4WDに乗り込む。 絶望の淵にいる女へ伝えなければならないのに、しかし、夜の訪れは容赦無い。 「宵闇の紫……まるであの蝶のような……」 エーデルワイスはひたすらアクセルを踏み込んだ。間に合わないと悟ったラインハルトが仲間達に通話を繋ぐ。 せめて、言葉だけでも彼女へ届けるために。 ●紫翅 「っ、く……」 黄昏を越えて辺りが闇に包まれる頃、泣きつかれた女は一時の眠りに落ちていた。夢の中でも泣いているのか、時折しゃくりあげる。 「あの……」 「ん……」 「あの、起きて下さい。連絡がつかないと言うので、様子を見てくるよう頼まれたんですけど」 夢うつつの女はゆっくりと目を開けた。知らない人がいる。幻視で顔の造りをぼやかしたレイチェルは優しげな声で彼女を揺り起こした。 「そろそろ起きる時間ですよ。泣くなとは言いません、ですが顔を上げて下さい」 「無理よ……そんな力わいてこない……」 女はいやいやと首を振る。 顔を手で覆い、子供のように寝転んだままうずくまった。 「帰って……私もう、生きたくないの。死ぬのよ」 「生きる事を放棄した人は、天国には行けないんだよ」 ウェスティアの言葉に女は乾いた笑みをもらした。それはあまりにも虚ろな笑みであり、絶望の彩りを紅の代わりに刷いた唇が象る死を予感させた。 「そう……ふふ、ふふふふ……生きてもあの人に会えない、死んでも会えない。最悪ね」 女の首筋にある徴が輪郭を太らせ、ひと回り大きくなるのを糾華は見た。 いけない、と首を振る。 (現実から目を背け、誰からも遠ざかりただひとり哀しみを抱えるしかない気持ちは分かるわ) だからそっと、畳の上に膝をついて女の手に触れた。 「なに……?」 「立ち上がりましょう」 冷たい手のひらを握り締め、宣言する。 「貴女は立ち上がる事ができないのではなく、立とうとしていないだけ。貴女が死んだらその責任を……重い罪を背負わねばならないのが誰だか分かっていて?」 きょとんと目を瞬く女はその答えを探るように糾華を見つめ返す。途端、徴がぴくりと動いたように見えた。 絶望の中、一筋の疑問が女の胸に芽生える。 「誰……?」 「貴女の旦那さんよ」 ゆっくりと目を見開く女のもう片方の手を、ウェスティアが握った。 「貴方が気持ちを整理する時間が必要なのはわかるよ。だけど、また旦那さんに会うためにも、前を見る事を止めちゃ駄目だよ」 大丈夫、できるよ――。 二人の少女の訴えは閉ざされていた女の心を僅かに開いた。天岩戸に閉じこもった女神のために美しく舞った踊り子のように、美しく気高く。紫蝶の徴が、どくん、と蠢いた。要はその機会を逃さない。 「今貴方が残されて悲しんでいるように、貴方を喪って悲しむ方がいる事を忘れないで下さい」 「辛くても立ち上がって下さい、必死に生きてください」 レイチェルは二つの事を知っている。 ひとつは、大切な人が死ねば自分も絶望し彼女と同じ事を望むかもしれないことを。 けれど、絶対にそれを開いてが望まないだろう事を。 「でも……でも……!!」 「貴女は一人ではありません……貴女一人の命では」 意味深げな言葉と視線に女が「え?」と目を見開いた。驚愕の隙をつくように、電話越しの叫び声がその場にいる全員の鼓膜を震わせる。 はっとして顔を上げる女の目の前でディートリッヒが携帯電話を掲げていた。そのスピーカーから女の子の声が、張り裂けんばかりの大音量で迸る。 『彼から貴女へ、メッセージでありますっ!!』 それは彼の母親を、ラインハルトを通してようやく愛しい人に届く『言葉』だ。 (どうか、どうか、負けないで) 願いによって増幅された想いの力が伝えるメッセージが女の胸を貫き、思い出させる。愛しさを、あの日確かに祝福される一日があったことを。 「あ……ああ……和哉さん……!! 私も、好きよ……世界の誰よりもあなたを愛してる……っ……!!」 女の、架織の絶叫がとどろいた瞬間だった。 寄生の徴がまるで羽ばたくように脈打ち、震える。 「あああああぁぁぁあああ!!」 苦しみもがき首筋をかきむしる女の指の合間から紫の翅が産まれようとしていた。 まるで産道を押し開き生まれ出る胎児のようにぬらぬらとした粘液にまみれ、そのアザーバイドは宿主の体から這い出した。 否、追い出されたという表現の方が正しい。絶望を苗床とする〈ヴァイオレット〉は愛を嫌う。架織の心に愛しい感情が甦った時、彼女は宿主としての資格を失ったのだ。 「ようやくおでましか」 全身に闘気をみなぎらせて、ディートリッヒが飛び出した。レイチェルは背に架織を庇いつつ精神を集中させる。 「夢野さんが架織さんを離脱させるまで、私が壁になります」 「ああ、任せた!」 駆け出す背中に十字架の加護を与えるのは、要の祈りだ。 「サンキュ」 「負う傷など気にせず、存分に力をふるって下さい」 言葉通り、要は自らを中心としてまばゆいばかりの光を放つ。清浄たる神威の輝きは紫の鱗粉、その微かな昏い燐光をかき消すように戦場を支配した。その間にも糾華の身を影の膜が包み込む。 まるで、蝶が羽ばたくように揺れる闇が糾華の髪をなびかせた。 「……蝶は好きだけれど、貴方みたいなのは好みじゃないわ」 呟きに呼応するかのように〈ヴァイオレット〉の右翅が爆弾で吹き飛ぶ。 「今よ」 「行け……!!」 態勢を崩したそこへ、あまりにも激しい閃光が瞬いた。 絶望には希望を。 闇には、光を。 宿主から抜け出た〈ヴァイオレット〉は架織のほぼ真上で翻る。鋭く研がれた刃をレイチェルはその身で受け止めた。二名を欠いている分、火力が足りない。滑らかな肌を傷つけられ、深手を負った糾華はそれでも背筋を伸ばして立ち上がる。凛とした眼差しで〈敵〉を射抜き、仲間の盾と化す。全力で。 レイチェルが血を吐きながら魔弾をよりあげ、放つ。 「この程度の絶望、撃ち砕く……!!」 連なる弾音。〈ヴァイオレット〉の翅に穴が開き、ひきつれた左翅をディートリッヒの剣が切り裂いた。 「ぐっふ……!!」 だが、それは鋭い翅刃の迎撃と引き換えになる。肉を深く切り裂かれた男はだが、血を吐き捨てて笑った。後退など考えない。何故ならば、歌声が聞こえるからだ。胸元に手を添え、どこまでも高く澄んだ声で歌うウェスティアの歌声が至上の音楽を紡ぎあげる。 遂に両の翅を喪った〈ヴァイオレット〉はなお、神秘なる力で浮遊し続ける。再びの翅乱舞。だが同時にディードリッヒの前へと滑り込む不屈の化身が居た――要だ。光の祝福を纏う彼女は彼の傷を肩代わりして促す、決着を。 「いってください」 「おうよ……!!」 頭上から振り下ろされる一撃が、〈ヴァイオレット〉を蹂躙する。二つに裂ける胴体の合間から死を告げる糾華の眼差しが覗けた。 「バイバイ」 その瞬間、〈ヴァイオレット〉の体が文字通り爆ぜる。 後にはなにも残らない。 絶望の残り香すら。 「その色はそぐいませんよ。心が折れた人を食い物にするあなたにはね」 車中で成功の報告を受けたエーデルワイスは小さな笑みを唇に刻んだ。ハッピークラウンは謳う。あくまで前向きで絶望とは相容れない、強かな強欲を。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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