●哀をその手に(2009.07) 愛すべき師が己の命を投げ出してまで救い上げた運命が歯車を回し、動き出す。彼の末路がどうなるかはわからない。けれど、もし護りたいものがあるのなら、きっとここへとたどり着く。 だから、これは誰も知らないような、奥深くに隠すのが丁度いい。私では使いこなせないだろう。彼にも、使えるかどうか。 だったら、誰が使うのだろう。誰も気付かぬままに在り続ける可能性もあるだろう。そうなるのなら、それでいい。この『盾』の在り様は随分と私に似ている。信仰者の風貌をしながら何一つ信じない私と、信仰を模りながら信望を嘲笑うこの『盾』は余りにも似たもの同士。 ――だから何時かこの『不信心』が報われることを願う。 楽園の奥に安置されたその盾は、明確に世界を侵食し、彼の大悪を生み出したことは考えるまでもない事実だった。 ●楽園の残滓に愛を込めて(2011.10) 「少し、厄介なことが起きました」 モニター上に多数の画像を投影させた状態で、『無貌の予見士』月ヶ瀬 夜倉(nBNE000201)は深刻そうな声色で召集されたリベリスタにそう告げた。僅かに垣間見える視線からも、常ならぬ緊張感が見て取れるだろう。 拡大されたのは、とあるラージシールドの画像。中心部の意匠は、正位置と逆位置、白と黒の十字架。ダイヤ型で囲まれたそれは、見るものを引き寄せる寒気があった。 「アーティファクト『Faithless Aesis(無神論者の大盾)』。先日、とある廃墟から発見され、アークに搬送中――強奪されました」 物々しい名を持つ盾であることも無論だが、アークから苦もなく強奪する程の手練だ。フィクサードとしての能力が低いとはとても思えない。 「強奪したフィクサードはクロスイージスとデュランダルの二人組で、クロスイージスがデュランダルを全面的にサポートするタイプで、アーティファクトを所持しているのも前者です。元の性能も無論ですが、現在はアーティファクトの能力で更に厄介になっているものと思われます」 「……で? アーティファクトの性能ってのは?」 「硬くて軽い、というのが一点。サイズからは考えられませんが、投擲武器として使用可能な軽量盾です。そして、その軽さからすれば相当、硬い。これだけでも厄介ですが、盾の外縁から刃が、正面から棘が飛び出すようになってまして、それらに毒が塗ってあるようで。厄介ですね、正直」 困ったものです、と首を振る彼に向け、別のリベリスタが素朴な疑問を投げかける。 発見場所とは、何処なのかと。何らかの事前情報がなければ、廃墟などに立ち入るまい。 「三高平市郊外の廃教会――通称『ガーデン』です。以前偶像がエリューション化した事例がありましたので、再建も含め調査した結果、隠し部屋らしきところから発見されました。フィクサード側がその関係者でない、とは言い切れません。皆さんの目的は、飽くまでもアーティファクトの奪還です。くれぐれもお気をつけ下さい」 因縁は三度。忘れ去られた神の園、偽りの聖女が笑っている。 ●Dancein' with Faithless 「僕は神様が嫌いだ。自分に信仰を集める屑は尚更だ。だから僕は何者をも信仰しない。命乞いもしない」 白い翼と黒いカソック。身の丈を凡そ超越した大剣を構え、少年はリベリスタたちに告げる。 「私は世界が嫌いね。信じて裏切られるなんて真っ平。私が信じるのは自分自身の運命だけ。神こうなんて存在しないわ」 件のアーティファクトを携え、真っ白なドレスを纏った少女は宣言する。髪の色すら銀であり、その口元には牙が覗く。 そこは深い森の中。昼でさえ差し込む光が薄いそこで、年頃の少年少女は宣言する。 「それでも、この『瞬間』だけは信じてあげる」と。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:風見鶏 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 2人 |
■シナリオ終了日時 2011年10月23日(日)22:22 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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■サポート参加者 2人■ | |||||
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●信仰を棄て佇つ共依存 闇の中に差し込んだ光は、その多くが人工物のそれである。自然が与える光はほんの僅か。鬱蒼たる木々は外界の干渉を嫌う様に茂り、佇む少年少女は正気を拒むように、その矛と盾を正眼に構え、リベリスタと対峙する。 「貴方達が誰を嫌おうと何を信じようと構わないけれど」 『運命狂』宵咲 氷璃(BNE002401)は、彼らから遠い位置に身を置きながら、最も通る声で語りかける。彼女の推測通りなら――否、概ねその推論は当たっているのだろう――少年少女こそが運命に翻弄されたフィクサード『女神様』の落子の一人ひとりで、その運命のあっけなさを受け容れているのだろうと感じられた。 「貴方達の主張は、聞き分けの悪い子供のようで滑稽だわ」 「子供であることを恥じる必要はないと、僕は思う。ここで争うことも、或いは真理であるなら受け容れようと思う……そして勝つことは変わらないけれど」 「さあ、それを渡して下さいまし。運命が貴方達から離れぬ内に」 半ば自己陶酔を交え、自らの勝利を確信して止まない弥を前に、しかし『宵歌い』ロマネ・エレギナ(BNE002717)の言葉は冷静だった。信仰を尊ぶことも蔑むことも由としない身ながら、それがある「意味」を肯定するのが彼女の立場なれば、その落ち着きも当然といえようか。 「出来ない相談だと、分かっていっている物言いなのね。いいわ、なら選ぶといいのよ。私たちから死ぬ気で奪うか、その身でこの盾の威を味わうか、ね」 正眼に構えた盾を、アンナは僅かに傾ける。ガシャリ、と重々しい音を響かせて閃くのは、その外縁を縁取る刃と無数の棘。近付くものを裂き、近づかずとも傷つける悪意の背信は、その姿を以て挑戦の意思を指し示す。 「私も無神論者なのかも……貴方達の考えに多少の共感はするわ」 そんなアンナの戯れに応じるように前へ踏み出したのは、『サイバー団地妻』深町・由利子(BNE000103)だった。言葉に違わず、その表情には多少の翳りすら感じられる。もし神が居るのなら、と想い返したことは一度ではないことは、その雰囲気からも理解はできよう。だが、同時に信仰を否定しようとしないのもしないのも彼女だ。 「神はいない……その言葉には同意である。……奇跡等と言う物は、自らの手で現実を捻じ曲げ、作り出す物である」 不遜な表情を崩さずに、『Dr.Faker』オーウェン・ロザイク(BNE000638)は宣言する。無神論であるならば、最後に縋るのは何時だって自分自身。それを弁えているからこそ、するりと口に出せる主張なのだろう。 「だから私は人の手で人を救う。神様ではなく私が、そう決めたのです。自ら定め自ら決めた。私はただの人として、私の為に人を護る」 だからこそ、か。『イージスの盾』ラインハルト・フォン・クリストフ(BNE001635)の宣言はどこまでも朗々と、力強くあったのは、その決意の重さ、強固さからきていると断言できよう。誇るべき自意識。誇示すべき意地。背信の盾を否定せんと燦然と輝く白銀の盾をして、その言葉は熱を帯びる。 「じゃあ、その意思を壊せばいいんだね。なに、難しい話じゃない」 「この『瞬間』を永遠に。その決意を穢れた世界の片隅に。私達が助かる為に、貴方達を退ける。『この世界』が嫌いなら、創る決意も厭わない、だから」 「……この瞬間の闘争だけは、私も信じてあげる。始めよう、楽しい楽しい、闘争を」 応じる弥とアンナの言葉を引き継いだのは、『ゼログラヴィティ』星川・天乃(BNE000016)。一瞬を無限に引き延ばし、絶えず強さを求める戦いを。一切の気の衒いなく、求めるままに勝利の糸口を奪い合う戦いを。今の彼女が求めるのは、ただ、それだけ。 「因縁という物は……あるものですね」 「……エリスは……今回が……初めてだけれど……この因縁は……これで……断ち切りたい」 因縁を間近にて見届けてきた『星の銀輪』風宮 悠月(BNE001450)に去来する想いと願いがどのようなものかなど、今更語るまでもなく。 それを断ち切ると断じたエリス・トワイニング(BNE002382)の決意がどれほどに重いかなど、彼女自身が知っていればいいことだ。 八の数差を覆さんとするのは、たった二人の決意と強固過ぎる自己信念。森閑とした世界は、三度戦場の音に満ちる。 ●願わくば、叶えない選択肢を 「信じないのは勝手だが、当たり散らすな見苦しい」 弥を視界に収め、『普通の少女』ユーヌ・プロメース(BNE001086)の放った闇が顕在化する。不運の影に彼を沈めようとした刹那、盾を掲げて受け止めたのは他ならぬアンナだった。リベリスタ達がそうしたように、会話の段階で既に戦端は開かれていた。既に、最善を選択する準備など終えて久しかったのだ。 だが、逆に考えれば……ユーヌの星儀がアンナを捉えた事にもなる。つまり、実質的な不利などあってないに等しい。それすら見越した布陣であるならば、成程、彼らの連携は慣れたもののひとつである、ということだろう。 「動きを、封じさせて、もらう」 続けざまに放たれたのは、天乃の気糸の乱舞。アンナの盾を躱し、硬質ですらあるそのドレスをも絡めとり、彼女の動きを阻害しようとするが、しかし確実に捉えたかといえば、些か浅い。 「このまま畳み掛けさせて貰――」 「アンナを――」 言葉通り、畳み掛けるように次撃を放とうと飛び上がったオーウェンに対し、割り込むようにして踏み込んできたのは弥だった。オーウェンの一撃は、確実にアンナへ届く。彼の意図は間違いなく達成されるだろう――しかし。 「――おうか!」 「――護るって決めた!」 アンナの盾にオーウェンの一撃が触れる刹那、弥の爆発的な斬撃が彼の胴を大きく薙ぎ払う。弥の一撃に後退させるそれはないとしても、オーウェンの体力を半ば以上削り取るには十分過ぎるものだったと言えよう。懐に飛び込んだ愚を笑うことなど出来まい。この一瞬をして、弥とアンナはオーウェンの一撃で弾き飛ばされ、分断されてしまったのだ。 (……運命の導きという物を、今この時だけでも信じます) アンナと分断され、しかし彼女の方へ即座に向き直った弥の視界を覆ったのは、悠月が生み出した巨大な死の鎌。彼を肩口から大きく裂いた一撃をして、その一撃の大きさが伺えるというものである。だが、それでも彼は退きはしない。 「回復は……エリスに……」 片膝を付き、次の行動を模索するオーウェンへ向け、エリスの癒しの息が流れていく。完全にはやや遠いが、それでも彼が戦線を維持するには十分過ぎる回復量だ。 「言葉の割にはあっさりとしたものなのね。そのまま終わるというのなら、それでいいでしょうけれど」 「それは、他人が決めることじゃない! 僕達の終わりは僕達が決める!」 氷璃の放った魔曲を最小の動きで受け止め、流して弥は尚も叫ぶ。不信心を叫ぶ彼の瞳は、未だ受け続ける苦痛に屈する気配を見せることはない。意思を刃に変える力――身を削ってでも誇りを貫く力の恐ろしさは、リベリスタ達が何より知るそれに等しい。 そして、その意思の昂りは七布施・三千(BNE000346)の探知の網をも揺らすほどの激情がそこに蔓延ることを如実に知らせる。それがどれほどの威を持つかなど、言うまでもない。 「運命を信じると決めた以上、私は弥を護る為に、貴方達を――倒すわ」 「皆さん、構えて下さいっ! 強力な一撃が来ますっ!」 彼の言葉が届くか、否か。アンナへ向け前進するラインハルトの脇を抜けたアンナの、大振りな動作から放たれた『Faithless Aesis』が孤を描いて抜けていく。全周を覆う刃は回転を得て鋭く閃き、夥しい棘はその軌道に変則性の高いそれを与え、飛ぶ。 辛うじて三千を護る位置にあった由利子であったが、彼女でもその軌道を歪めることは不可能に近い。続けざまに後衛の幾人かを裂き、再びアンナの手へと吸い込まれた盾目掛け、打ち付けられたのはラインハルトの騎士盾――『イージス』の名を借り受ける守りの盾だ。 「裏切りは恐い、だから信じるのは自分だけ。でありますか」 「そうね、世界も神も、裏切り合いが得意分野でしょう?信じる行為が唾棄すべき物に堕ちたなら、信じないことを信念に据えること――それは何の偽りでもない願いの表れだと思うわ。違って?」 互いの盾を打ち付け、互いの言葉を叩きつけ合う。冷静な中に僅かな怒気を孕んだラインハルトのそれを、返すアンナはしかし飄々と躱し、言葉を紡ぐ。 「ではその恐れを克服出来ない者が、どうして神の目から自由になれるのでありますか? 運命なんて、神を言い換えただけの詭弁に過ぎないでありますのに」 「……運命を神と呼ぶのなら、私を護るのは正しく私自身という『運命』であり『神』なのよ。信じるものではなく侍るものだわ」 ラインハルトの言葉を躱すように、アンナは言葉を紡いでいく。だが――その言葉の一つひとつが自己矛盾であるならば、それは如何ともしがたい歪であるのは確か。 「人が前を向き生きていく為に縋るのが信仰ならば、それを必ずしも否定はしない。少なくとも、私はね」 「僕も、同感です……っ、信じるのは、自由ですからっ」 天使の歌を紡ぐ三千の前に立ち、尚も彼を庇う姿勢を見せる由利子は、自らの言葉を紡ぎ、二人へと語りかける。何にも縋らない人間など存在することもままならない。なら、その対象が人か神か、或いは自身の運命か、それだけの違いにすぎないのだ。 「信じないことも、否定されるべきではない――僕は! 『あの人』の願いに報いる為にも、貫くべき主義がある!」 「なら、誰にも会わず主張せず、静かに消えればいいだろう。見苦しい」 弥、そしてアンナの意思は強固だ。それがたとえ、多少の自己矛盾を挟んだとて、彼らにとってそれは些細な問題だ。であれば、その上から嘲弄を以て薙ぎ払うのは、ユーヌの放つ様な辛辣な言葉であろうことも相違ない。 二人を分断した状況下で、再び不吉の影が舞う。弥の膝を屈すに値する呪いの類は、限界を超えたその身のギアを落とすことすらしてのけた。 加えて、彼らが合流を図ろうとしても分断された状況を、リベリスタ達が容易に手放すなど考え難い。 「だったら、お前から先に倒せば」 苛立ちを隠さずに、弥はユーヌへ向け大剣を振り上げる。しかし、その刃はあらぬ方へと逸れ、傍らの木を徒になぎ倒すのみ。当てることを意図した一撃としては、余りに粗末なそれは正しく彼にかけられた不吉の体現であると言えた。 「ああ、自分にすら裏切られたか、滑稽だな?」 その場を動かずして弥の一撃をかわしたユーヌの表情には、自らの業の帰結を信じ疑わない色が見えた。戦闘に於いて、自らを疑わないこともまた、意識の有り様としては正しいし、彼らの求めるものの一つであるともいえるだろう。 「わ……」 「他人に意識を割くほど、今のお前さんに余裕はあるのかね? 甘く見ないで貰いたい!」 ラインハルトとの鬩ぎ合いがあって尚、弥へ意識を割いたアンナだったが、その隙を見逃すほどオーウェンは愚かではない。寧ろ、彼の想定した策を弄すまでもなく造られた、会心の隙。 オーウェンの指先が閃き、気糸がアンナの目を撃つ。苦鳴を上げる愚を犯さずとも、膝を屈すには十分な衝撃。彼女が視野を取り戻すまでの数秒は、リベリスタ達にとっても十全たる猶予。悠月の一撃が、ロマネの速射が弥を苛んでいく。それでも彼は倒れはしない。一縷の糸を手繰る様に不運を覆し、リベリスタ達の一撃の致命性を低めて耐え抜き、抗う。アンナも、弥に固執する愚をそれ以上犯すことはない。盾を振り上げ、爆ぜた十字の閃光をエリスへと放ち、自らへ注意を引くことを選択する。 優位性に抗う為に、全力を尽くして自身の運命を従え、叫ぶ。 運命を燃やすまでは行かなくとも。倒れれば立ち上がる猶予など持っていなくとも。 「僕は、僕自身の力で――生き抜くと決めた!」 咆哮と殺意を一撃に込め、弥の刃がユーヌを襲う。一拍遅れて放たれた天乃の気糸が完全にその動きを止めたものの、ユーヌの運命を削り取るには十分過ぎる一撃は、彼の意識を刈り取るのが遅ければ或いは、そう感じさせるに十分すぎたと言えるだろう。無論、それをしてアンナの手には未だアーティファクトが宿っている。 「アンナ・アストレイア。お前さんに提案があるが――受け容れる用意はあるかね?」 最後の抵抗を無駄とばかりに断じるオーウェンの言葉は、その手に握る刃同様、自らルールを生み出そうとする不遜さ、勝利に対する絶対の自信に満ち満ちていた。 ●その背信にただ、裁きを オーウェンの提案は、至極単純なものだった。拘束された弥の生存とアーティファクトの供与を交換条件にする、ただそれだけ。弥の生存がアンナにとってどれほどの重さがあるかなど、考えるまでもなく……彼女は、結果として投降することを選択せざるを得なかったのだ。 「簡単に嫌えるほど、世界の在り方は一つじゃないの」 拘束を受け容れたアンナに対し、由利子は静かに、諭すように言葉を紡ぐ。 彼女も、そして他のリベリスタも、運命に裏切られ、それを呪ったことなど一度ではないだろう。それでも乗り越え、リベリスタとしての誇りを喪わないのは、それでも信じるべきものがあるからなのだろう。 「人生はずっと、ずーっと続くんだから、お子様が答えを出すにはちょっと早いわよ?」 「……そんなの、私が決めることだ」 アンナの返答は憮然としていながらも、それでも受け容れようとする一片の意思が見て取れた。それだけが答えだった、ということだろう。 「ガーデンが、探索できればよかったけど……この様子じゃ、今回は難しい、かな」 「これで全てが終わった……そう、思いたいですけどね」 フィクサードの後送という任を得たリベリスタ達にとって、『ガーデン』の探索を任せるのは難しい。ともすれば、新たな脅威がある可能性も否定はできないが……少なくとも悠月は、最後まで見届ける覚悟を以て挑んでいる。 「世界は理不尽で、とうの昔に神は死んだ。それでも私達は、生きているのでありますよ」 ぼろぼろになった自らの盾を携え、ラインハルトは誰に告げるともなく静かに宣言する。 自分自身の力で助かろうともがき続ける、多くの革醒者の一人として。 信望する神も救いを告げる女神も、その最後の祈りすらも楽園からは消え失せた。 全てを喪い信望に於いて「更地」と化したその地は、最後の救いを待っている。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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