●可及的速やかに 「……やっと見つけたわ」 世界に散らばるいくつもの中継点を経て、ようやく目的のPCらしきものを特定した鏡・電子(かがみ・でんこ)は、やれやれと言った表情で呟いた。 アーク本部にあるPCルーム。彼女は、『電子の妖精』たる特技を存分に奮って、ある事件の末に流出した画像の行く先を探っていたのだった。 「えっと、場所は……帝王ホテル!? そんなトコでいったい……?」 さらにPCを操作を加速する電子。 「スイートルーム!? 借りてるのは……幸福配達社?」 この時代、PCは扱う者の技量1つでかなりの情報を引き出すことが出来る。しかし……。 「さすがにこれ以上は無理かしら。外から画像を消すのは無理みたい。」 ●8月のある日の事件 ――さて。 8月も半ば。暑さ真っ只中の兵庫県明石市で起こったあの事件を、諸兄は御存知だろうか? 最近、ローカルに話題沸騰中のAKC49、その8月期オーディションの舞台裏で事件は起こった。 被写体の衣類が透けた状態の写真を撮ることが出来るという、究極の煩悩具現カメラ。それを手にしたフィクサードによる被害を防ぐために向かったリベリスタたちが、他への被害こそ防いだものの、まるで代償とでも言わんばかりに『あられもない格好』を撮られ、写真をデータで奪われてしまうという事件だった。 中には、単なる裸に留まらない、R18指定間違いなしの写真を撮られた者もいる。だが、問題の本質はそれだけに留まらない!! もっと重要なことは、撮られた者たちは皆AKCの研究生や近い将来のメンバー入りが有望な面々と言う事実。つまり事態は個人に留まらず、新人とは言え芸能界の一大スキャンダルに並び立つかも知れない。 アーティファクト『透け透けカメラ』の分析でその事実を知った『運命オペレーター』天原和泉(nBNE000024)は、可及的速やかに事態収拾を図るべく、リベリスタを召集したのだった……。 「誰もいないはずでした。だから……。いえ、私たちは判断を誤ったんです!」 ●誤った判断 部屋の一角に置かれたPCと26インチのディスプレイ。そして大きなプリンタ。 そして、ディスプレイには幸福配達社の文字と商品リストの画面。もちろん件の『透け透けカメラ』も並んでいる。 非合法な商売であればこそ、テナントでオフィスを構えるより遙かに安全ゆえ理には適っている。コストパフォーマンスさえ度外視するならば……。 (よし。それじゃ肝心のデータを探して……と) アークの手引きにより、秘密裏に侵入したリベリスタの電子は、さっそくPCの元へ。 「あぁっ!!」 PCに向かった電子は、画面に表示された文字に驚く。 商品リストの一番下に『芸能人の透け透け写真』という文字を見つけたから。ただし、『Coming Soon!』。 ホッとしたのも束の間、隣に『予約受付中』のボタンを発見。クリックすると送付先の入力画面に飛ぶ。 よく見れば脇のプリンタからは、顧客リストと思しき個人情報が排出されたまま。 (でも予約ってことは、まだ出回ってないのよね。早く探さないと……) ――しかし、フォルダ内の画像データを探し始めた瞬間。 画面がフラッシュし、中から奇妙なモノが勢いよく、電子よりも4m近く後ろまで飛んだ。 現れたのは、おもちゃのように歩く奇妙なモノ。「生物」と呼ぶのも憚られるそれは、言うなれば具現化したポリゴン製のアヒルやクマ、そしてカエル。いずれも30cm程度。 ただ、そのコミカルな外見とは裏腹に、何とも剣呑な殺気を漂わせていた。 (逃げ……きれるかしら?) 電子は目測でポリゴンたちとの距離を図ると、一瞬の判断で逃走を図る。 だが……その瞬間、ジュッという音とともに激痛が走り、バランスを崩す。小柄なその身体には小さな3つの穴が穿たれて。ポリゴンたちが放った赤/青/黄のレーザーによるものだった。 (……もうダメ、かな) ピピピ、ピピッ…………。 電子の額、喉、心臓。それぞれに照準を定めたと思しき光が当たる。 「1人で来るべきじゃ、なかったな……」 それが電子の最期の言葉となった。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:斉藤七海 | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2011年09月25日(日)22:52 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●スイートルーム 「う~ん。普段ならそういう写真にも興味があったけど、この状況じゃあ、そんな気分にはならないな」 今回のミッション唯一の男性、『臆病強靭』設楽 悠里(BNE001610)はそんなことを呟きながら、『みにくいあひるのこ』翡翠 あひる(BNE002166)と共に帝王ホテルのフロントに赴いた。 「あ、あの……カードキー、お借りできます、か」 あひるがIDを提示し用向きを端的に告げると、フロント係は速やかにキーを差し出した。 それを待っている間、『病んだ目つきの妹』結城・ハマリエル・虎美(BNE002216)は最悪の未来を想像する。つまり、かの18禁確実な写真がネット上に流出し、撮られた娘らの生活が脅かされる、という未来。 そうなったら、いかなアークとて対処は難しいだろう、と。 「悲惨だよね……。現役アイドルだとかデビュー前だとか、そんなの関係無しに人生狂っちゃう!」 「ほんと、冗談じゃない。絶対許さないっ! これから一緒にやっていく仲間に、何てことしてくれたのよっ!」 前回のオーディションでいち早く合格していた『双面転廻魔王角』伏見・H・カシス(BNE001678)も、憤りを覗かせる。 ――これは決して他人事じゃない。『透け透けカメラ』は、彼女らの立つ夢のステージを、一瞬で壊しかねない代物なのだから。 (カチッ) その瞬間、脳内スイッチが切り替わる。 「……で、も、これって、誰の仕業なんですか?」 「そう、それが問題。まずは何とか流出を食い止めて、怪しい背後を突き詰めたい所だね」 カシスの変貌ぶりにも、冷静に頷き返す虎美。 そして、カードキーを受け取ったあひるは、合流するや、答えになり得ない事を知りながらも、こう応じた。 「幸福の配達人とか名乗っているみたいだけど……。皆を不幸にして、人を殺めて。こんなことまでして、一体なにがしたいの、かしら……?」 「そう、それが分からないの。自身で楽しむ、という訳でもなさそうだし」 『ネメシスの熾火』高原 恵梨香(BNE000234)が頷いた。 「それにしても前回のデータ送信機能は予想外だったわ。アタシも撮られた訳だし、流出だけは阻止したいわね」 勿論、他の仲間の分も、ね。と真面目な顔で付け加えたのだった。 「では、とりあえず目的の部屋に向かいましょう」 エレベーターのボタンを押下する『薔薇の吸血姫』マーガレット・カミラ・ウェルズ(BNE002553)。 「ルーメリアも撮られたって言ってたし、さすがにそんな写真が広まるのだけは避けないと。……まぁ、ボクには見たがる人の心情もよくわからないけど」 「そして、今度こそ幸福配達社の情報を手に入れ、追い詰めてみせるわ!!」 エレベーターを降りたところで恵梨香は、千里眼で室内・周辺を索敵。特に敵影は認められず、横たわる電子の姿だけが生々しく映った。 「さてさて、電子さんとデータ、両方とも鮮やかに回収といきましょうか。怪盗ぐるぐにお任せあれ!」 様子を聞いてなお、やる気を漲らせる『Trompe-l'œil』歪 ぐるぐ(BNE000001)。 一方、『イエローナイト』百舌鳥 付喪(BNE002443)は、今や何も語れぬ身となってしまった電子に思いを馳せた。 「まったく……こんな婆さんより先に死ぬなんてねえ、本当に運の無い子だよ。油断と言えば油断かも知れないけど……やりきれないだろうねぇ」と。 こうして、目的の客室の前へ。 カードキーを挿して入るも、当然ながら中には誰の姿もない。 部屋の片隅には、大きなデスクトップPC。画面には、相変わらず怪しげなサイト『幸福配達社』が表示されたまま。どうやら今も着実に予約者は少しずつ増えているようだった……。 「じゃあ、ぐるぐさんよろしくね」 PCの操作は1人で十分……と、悠里が席を譲る。 「電子さんに成し得なかった事、完璧にこなして見せますよ」 ぐるぐは、限界まで集中力を高めると、PCにデータメモリを差し込み、慣れた手つきでキーを叩きはじめる。 「見ぃつけた!」 瞬く間にそれらしいフォルダを発見。片手を挙げて合図をすると、一気に……ダブルクリック! その瞬間、画面がフラッシュし何かが飛び出す。 「来たっ!!」 数m先、『何か』の着地先を見据え、一斉に身構えるリベリスタたち。 ――現れたのは、拍子抜けしそうなほどユーモラスな奴ら。そう、ポリゴンで描かれたアヒル、クマ、カエルの3体だった。 ●ポリゴンの守護者 敵の出現を見届けたぐるぐは、仲間を信頼してPCの操作を続行。 そんな彼女に向けて、3体のポリゴンたちが歩みを始める。が、その瞬間、恵梨香の手から火球が迸り、3体まとめて炎に包んだ。 しかし炎が消えた後も変わらぬペースで歩くポリゴン。 その前に悠里が立ちはだかる。 「君たちは単に与えられた役目をこなしてるだけかも知れない。でも、君たちは鏡さんの仇だ!」 きっぱりと告げて放った蹴りは、空を切り裂く衝撃となり、アヒルの躯を傷付けた。 アヒルが一瞬、歩みを止める。そしてピピピッという音と共に照準の光が明滅し、更には同期を取るかのようにクマとカエルからも音と光が漏れてくる。狙いは、もちろんPCを操作するぐるぐ。 (カチッ) 「そうはさせないわ!」 カシスが宙に小さな魔法陣を描くと、中から飛び出した矢がアヒルの口中を貫いた。 (まずは確実に1体ずつ落とそう) マーガレットが部屋の空間を有効に使い、大きく回って距離を詰めると、アヒルの背に重さのない何かを取り付ける。チッチッチッ……BANG!! 凝縮したオーラの塊が炸裂。アヒルは輪郭が歪み、ところどころドット絵が欠けたような姿に――なんとも無駄なリアルさである。 でも、その様子に手応えを感じたのか、虎美は両腕を交差させてAlcatrazzとRising Forceを構えると、正確にアヒルの胸部を撃ち抜いた。 「あひるのアヒルグッズの仲間にしたいけど……そうは行かないわね。存在していけないプログラムは、消去よ」 少しの未練を断ち切るように、あひるが魔法陣から矢を放つ。砕けそうな躯になってなお、声もなく標的に向かう敵の姿は、健気というよりは哀れ。 でも、そんな心なきものに奪われた生命が今そこに。 「せめて、仇くらいは討ってあげるとするかね……」 付喪が描いた魔法陣に魔力の弾が浮かぶ。弾は勢いよく飛び、敵元辺りで炸裂。アヒルは砕け散るように、跡形もなく消え去っていった。 その間も、ぐるぐは食い入るようにモニターを見つめ、指先は高速で動き続ける。だが、ロックオンされていることを感じ取っていたのか、盾をPCに立てかけて席を立つ。 その瞬間。黄と青の光が部屋を横切る。が、その光が放たれるより僅かに早く、悠里がその射線上に割って入った。 ジュッ! 2人の胸を、熱をともなった光線が灼いた。 「まったく……女の子に乱暴な事するね。感心しないな」 落ち着き払って告げるも、一瞬で体力の半分以上、ぐるぐに至っては約8割を奪われた傷が平気な訳がない。すぐにカシスが、聖なる存在に祈りを捧げ、あひるが福音を響かせて癒しの力を伝えるも、回復量が追いつかない。 (次の相手はクマ……ね) レーザーを放った直後の空虚なクマの身体を掴んで、マーガレットが牙を突き立てる。血の味こそしないものの、確かな『力』を吸い取るべく。 (同じ攻撃は繰り返さないように……) 恵梨香がグリモアールの力ある言葉を解き放つ。 が、やはり先にアヒルを倒した時に比べると、火力不足は否めない。倒しきれないままクマとカエルが再びレーザーを放つ。交錯する2色の光が、再び2人を貫く。 これらは、カシスとあひる、2人が癒しに集中しても戦線を維持できるか微妙なライン。 「一刻も早く倒さなくちゃね」 マーガレットが再びオーラを炸裂させる。それに続いて、敵の狙いを惑わすように大きく動いた虎美が、横っ飛びに転がりながら光弾を放ち、クマを貫く。 続けて恵梨香と付喪の魔力弾。クマの躯はかなりの損耗が見て取れるが、それでもまだ崩れ落ちはしなかった。 更なる熱光線。が、今度は悠里にも庇い切れず、ぐるぐ自身も1つは躱したものの、もう一方の光を躱し切れず、ついに彼女の胸を貫いた。 傷口を押さえ膝をつく、ぐるぐ。 「PCを守らなくっちゃ。それに……フザけたデータだけはこの手で」 必要なのは腕っぷしだけじゃない。電子の犠牲を無にせぬためにも……。 そんな強い気持ちが彼女を踏み止まらせ、再び立ち上がる。 「ぐるぐさんは一旦、休んでください。まずはあのクマを倒さないと……」 癒しだけでは持たないからと、カシスが攻撃に転じる。 炎宿りし拳でクマを弾く。転がったクマを抑え込んだのはマーガレット。 「これで終わりにしよう」 カプッと噛み付き『力』を吸い取る。ポリゴンで描かれた躯がドット絵のように端から崩れ落ち、やがて完全に消えていった……。 「さて、あとは1体ね。クールに決めるわよ」 虎美の精密射撃がカエルの腹に穴を穿つ。 恵梨香は、レーザーの狙いがPC操作者であるという確信を胸に、ぐるぐの代わりにPCの前に立った。 そして、あひるの唇から福音の調べが響く。その澄み切った声に包まれながら、付喪は続く戦いに向け、精神を集中させていた。 腹に風穴を穿たれたカエルだったが、小さな穴は瞬く間に再生。跳ねると同時に照準を恵梨香に重ねた。 「もう好きにさせないよ」 ある程度傷の言えた悠里が、再び斬風脚を放つ。空間を切り裂く風が、跳ねた瞬間のカエルを叩き落とした。 しかし、逆さまに落下しながらもカエルの口からはレーザーが迸る。一度ロックオンした以上、外すことはないという揺るぎない自信。 そんな高出力のレーザーを、恵梨香は全力防御で受け止める。無論、被害は免れないけれど、直撃するより遥かにマシだろう、と。 その直後、カシスの祈りによる癒しの風が吹き抜ける。 カエルは、僅かな間に逆さまの体勢から立ち直ったものの、その背でマーガレットのオーラが炸裂。爆煙に紛れつつ、背を飛び越えるようにして上から光弾を叩きつける虎美。 アクションの派手さは随一かも知れない。 そして、あひるの歌声が再び室内に響き渡る。 歌声の中で飛ぶ、付喪の魔力弾。カエルの躯が次第に崩れかける。 そこにトドメを刺したのは、悠里。悠里が拳をカエルの躯を叩きつける。冷気纏いし拳が、カエルの背から次第に全身を凍りつかせたかと思うと、そのまま砕け、消えてしまった……。 ●えっちぃ写真は可及的~(以下、略) 「しかし、これはセキュリティに引っ掛かったのか、罠にかけられたのか。一体どっちなんだろうねえ?」 付喪は、消えて行ったポリゴンたちを思い出すように呟いた。 だが、答えは誰の中にもない。僅かに嘆息すると続けて告げた。 「まぁいいさ。PC操作はよく分からないしねえ。得意なのに任せるとするよ。写真なんかにも興味なんか無いしねえ」 そんなことをしてる間に、カシスとあひる、2人の尽力もあって一同の傷はだいぶ癒えてきた。ぐるぐは再びPC操作を始めると、画面に件の写真を次々表示。 「くわぁぁ……!! は、ハレンチ、だわ……!!!」 思わず、のけぞるあひる。直後、男性が居たことを思い出し、焦って削除よ、削除! と叫ぶ。 「ちょっと待って、ルーメリアの分だけキープさせて」 「いや。出来れば止めておいて欲しいわね。これは撮られたうちの1人としての頼みよ」 マーガレットの申し出を止めようとする恵梨香。 「お願い。決して不純なことには使わないと誓うから。というか実際、中身には興味ないんだ」 必死な様子に折れる恵梨香。その様子に虎美も保存を申し出る。が、単なる個人的興味との話ゆえか、悠里とカシスが口を挟んだ。 「命をかけて消去しようとした人がいるんだ。その人に免じてやめてほしいな」 「私も。何があるか分かりませんから、出来ることなら守りたいです」 さすがにそこまでして持ち帰りたい訳でもない。虎美は、写真こそ諦めたものの代わりに幸福配達社のデータを洗いざらい持ち帰ることを提案。こっちは誰も拒否するような話じゃない。 そこで一通りの写真を削除した後、今度はデータのダウンロードを始める。 ダウンロードが終わるまでの間、カシスと恵梨香、虎美とあひるは透視や千里眼を駆使して徹底捜索。そして悠里は画面に表示されたものを1枚残らず写真に収め、顧客リストも当然回収した。 (どこでデータが消えるか、分からないしね……) 「ダウンロード完了! あとは……」 ぐるぐは続けて仕掛けを施す。1つは予約した客相手に『お宝いただきマシた@怪盗ぐるぐ2世』、そして幸福配達社のサイト自体には閲覧時に感染するウィルスを。 「これで、この商売も続かなくなるかちら?」 ●電子、おつかれさま その間に、付喪は娘を見るかのような眼差しで電子の姿を整える。あひるも付き添い、血を拭き取って。 「傷だけは埋めて、隠してあげたいです」 カシスは、小さく『ありがとう』と告げながら、電子のすべてを瞳に焼き付ける。 (彼女はどんなベリスタだったんでしょう……) 「あとは、徹底的に破壊して……良いわよね?」 機材を物理的に壊す恵梨香。決して再利用など出来ないように。 その後、ホテルに借り手の素性を確かめようとしたが、何故か署名等はいずれも中途半端なままで。それに支払もキャッシュで前金。連絡先もすべて通じないらしい。 残念ながら、こっちの道は途絶えた。あとはPCの情報と、電子自身に何か……。 「ううん。今は考えない。それより、ほんとに……おつかれさま」 「ちゃんと、おうちに連れて行くからね、電子」 皆で手を合わせ、シーツを掛けてから、外に出る。そんな彼女を抱え、ぐるぐは自らの胸の痛みに耐えながらも人目につかぬよう、闇に紛れて空へ飛びたつ。 「さぁ、帰りましょう」 混迷深まる中、リベリスタたちは事態の報告をすべく、アーク本部へ向かうのだった。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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