●BANG! たきゅん、と広い空き地に銃声が響いた。 しかしそれは作り物、紛い物の銃声。 紛い物の銃口から飛び出した紛い物の銃弾は空き缶を弾いてちょっとだけ凹ませて、空しく地面を転がしただけ。 さて、次は――男は別の空き缶に照準を合わせる。 その刹那。 バンッ、と広い空き地に銃声が響いた。 それは本物の銃声。吹っ飛ばされた空き缶、否、今や無残なスチールの破片。 「にっひひひひひぃ」 ふーっ……銃口の硝煙を吹き飛ばす音、砂利を踏むウエスタンブーツの音、不敵に笑う音。 愕然とした男が振り返ったそこに立っていたのは、一人のガンマン。 「ヘイユー、ミーとテッポーでビンビンな事ヤッっちゃうかぁい?」 「…… !!」 男は声を上げるのも忘れて後ずさった。 見開く目に映ったのは―― 「ギンギンにアツアツに無我夢中、弾幕ランデヴーとシャレこもうゼイェーーーイ!!」 陽気な声と共に向けられた、四つの銃口。 ●射手VS……? 「……スターサジタリー。 スターサジタリーは素晴らしい遠距離攻撃性能を誇るシューターです。 装備の影響から回避力は犠牲になりますが補って余りある破壊力と命中力が頼もしい存在です。 何人もスターサジタリーの狙いから逃れる事は出来ません。彼等の狙いは違う事無くその敵を射抜くのですから」 書類に書かれた文字を口にして――『リンク・カレイド』真白イヴ(nBNE000001)は顔を上げた。 「スターサジタリーに酷似した能力を持つノーフェイスが現れたよ。その名も『SN』……スターサジタリーモドキノーフェイス、の略ね」 イヴがモニターを操作する。映し出されたのは四本の腕を持った西部劇ガンマン姿の異形――体格は普通の人間と変わらない。顔には目が四つあり、腕は全て銃となっている。これがこのノーフェイスの武器なのだろう。口径の大きな銃の一撃は正確で確実で、だからこそ脅威となるであろう。 「皆の中にもスターサジタリーの人がいると思うから良く分かると思うけど、『SN』は命中率と攻撃力が自慢のシューターだよ。もういっそ『回避』よりも『防御』を優先した方がいいだろうね。 それと『SN』には状態異常系が効かないよ、厄介な事に。 『SN』の攻撃方法はスターサジタリーのそれとほぼ一緒。でも自己強化術は持ってなくって、代わりに独自の強力な技があるの。着弾すると大爆発する弾丸を四つ発射する攻撃で、業火とノックB、必殺を伴う場合があるよ。でも『SN』はこの技を使った後、反動で腕が痺れて一定時間命中率が低下するんだって。 この時間を上手くチャンスに繋げてね」 言い終わると、一応渡しておくねと手にしていた書類から一枚を抜き出し卓上に置いた。スターサジタリーのスキル説明が記載されている――後でしっかり読むとしよう、必要があれば仲間のスターサジタリーに色々訊いてみるのも良いかもしれない。リベリスタ達は顔をあげてフォーチュナへ意識を向けた。 「次に場所についての説明」 リベリスタ達の顔が自分の方を向いた所で、イヴが説明を再開した。モニターには夕紅が美しいだだっ広い空き地が映っていた。 傍に狭い道路が一本通っている他には何もない。草藪と木ぐらいだ。空き地は砂利が多く、視界良好である。 「今回の戦場となる場所はこの空き地。――うん、見ての通り何にも無いね。傍に道路があるけど、多分誰も通りかからないから安心して。 光源に関しても必要ないかも、これだけ明るいから。 ――説明はこれでおしまい。それじゃ、皆」 イヴのオッドアイが真っ直ぐにリベリスタ達を射抜く。そして一間の後に、静かな声がブリーフィングルームに響いた。 「頑張ってね。くれぐれも気を付けて」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:ガンマ | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2011年09月13日(火)22:14 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●SHOOT&SHOT! 嗚呼実に。実に、自分勝手。 好きよそういうの。だから気に入らない。 (腕が沢山有るのも目が沢山有るのも銃も硝煙も…… 気持ちが悪い、吐き気がする、いやむしろ吐くくらいに好みだけれどね、まあそれはいいや) 夕暮れの中。暮れ泥む中。『悪夢喰らい』ナハト・オルクス(BNE000031)は温度の無い溜息を吐いた。 「リベリスタやフィクサードの能力に酷似しているモドキが複数…… ただの偶然なのか、それとも意図的な発生なのか。 人為的なら今回の戦いで断片をつかまれば良いな」 そう呟きつつ四条・理央(BNE000319)は守護結界を展開する。吹き抜けた一陣の風が荒れた空き地に砂煙を漂わせた。 「我迷ズ、だね」 吹き抜ける風に軍服とコートを混ぜ合わせた様な奇妙な装束『装甲戦闘服』とその金髪を靡かせて『闇夜灯火』夜逝 無明(BNE002781)は彼方を見据えたまま言う。 今回の敵は決して相性のいい相手とはいえない。 しかし自分は器用ではないから、正面から打ち砕くのみ。 「真っ直ぐに切り開き、味方の進路と相手の冥道を照らすだけさ」 無明の傍ら、前髪の奥から機械の片目でそれを捉えつつ神谷 要(BNE002861)は僅かに俯く。 (この方は人の命を奪う場面ですら陽気なままなのですね…… ノーフェイスでなかったとしてもこの世界とは相容れない存在ですね) 「男はガッツだ。汗と泥にまみれて行こう」 一歩前に出たのは『背任者』駒井・淳(BNE002912)。彼を始め、リベリスタはすっかり臨戦態勢だ。 「――さ、愛し合いましょ。 冷たい弾丸と刃で、怪我するぐらいに熱く、熱く。 分かるかしら。分からないかしら。暑苦しいものね見た目から。 ……ま、どれにしろ。君には私の愛なんてあげないけど」 ナハトの言葉と、視線の先。 SNはニヤつきながらゆっくりと振り返った。 「にっひひひひひ……ヘイy「貴様のようなスターサジタリーが居るかあ! あ、モドキでしたな、失礼!!」 SNが言葉を発しようとした瞬間にわざとらしく割り込んだのは『怪人Q』百舌鳥 九十九(BNE001407)。ゴホン、と一息空けるとショットガンを肩に勇然と言い放つ。 「私は百舌鳥 九十九――スターサジタリーです。 モドキでない本物の実力というのを見せて差し上げます。 後、実は私、回避には少々自信がありましてな?」 フフンと笑う怪人の横、『Star Raven』ヴィンセント・T・ウィンチェスター(BNE002546)もショットガン『Angel Bullet』の銃弾を装填しつつ薄く笑ってみせる。 「本物のサジタリとして思うところはありますが、正直こういうノリは嫌いではありません」 もしSNが敵でなければ、と思わなくもない。 だが、全力で倒しにいくのみ。愛銃を握り直す彼の眼光は猟人の如く。 最中、両手で愛オートマ銃『モーゼル・シュネルフォイヤー』『アストラM902』を回しながら『ガンナーアイドル』襲・ハル(BNE001977)が前に出る。 「スターサジタリーもどきかあ。面白いじゃない」 自分は決して強いとは言えない。けれど、スターサジタリーという誇りを胸に。 「ガンナーアイドルの意地、見せてやるわ!!」 そして空中キャッチした相棒をSNへ向け、ニッコリと言い放った。 「へい、カウボーイ! 腕自慢なら私たちと勝負しない? 楽しいわよ。 ただし、私たち強いわよ。それだけは覚悟しなさいね!!」 「あたりきしゃりきのコンコンチキだゼェ全くー! ミーだってショッパナからそのつもりサ!! さぁっ始めようかぁあーーい? 最高で! 最強なッ! 弾幕ランデヴーをねぇえ!!」 SNが四つの銃口をリベリスタ達に向けた。その瞬間、「あ、ちょっと」九十九が片手を上げる。 その手にはその辺に落ちていた空き缶が。 「戦う前に、腕前を少し見せてくれませんかのう?」 言いながら空き缶を中空へポーンと放った。紅の空に、赤い缶――一瞬。遠く響く銃声と、硝煙と、粉砕された空き缶。 「ニッヒヒヒー! ドヤ! ミーは百発百中地上最強のガンマンだぜぇ!!」 「へー凄い凄い」 「やるわねーふーん」 完全に棒読みで理央とナハトが答えた。 そしてSNが気付いた時にはもう遅い。 二手に分かれたリベリスタの挟撃体勢が完成してる。 「……ああぁああ!!? ユッ、ユー達っミーを騙したなァアア!!?」 「ふふーん。騙される方が、悪いのよっ!」 ハルの愛銃達が火を吹いた――戦闘開始、である。 ●弾丸GUNGUN 「さあこっちだガンマン。ここは西部ではないけれど、命の遣り取りは同じ。存分に遣り合おうじゃないか」 気付けば囲まれた状態、アタフタと周囲を見渡すSNに凛然と立ち向かうのは直剣『電光刃』を大上段に構えた無明。 「にひゃー上等だッゼ!!」 四つの銃口が無明に向けられる。 恐れるものか。彼女が怯む事はない。 銃声―― 「グルァァァァアア!」 「ひょえっ!?」 しかし弾丸が彼女に当たる事はなかった。 徹底妨害。SNに淳が組み付いたのだ。隙だらけ、無明の魔落の鉄槌が炸裂する! 「イデェ!! ったくコンチキ!」 四つの目を吊り上げたSNの銃口の内、二つが淳の体にぴったりくっつけられた。もう二つは無明の背後にて銃を構える九十九とハルへ。 放つのはピアッシングシュート。鋭い弾丸が淳の体を貫き、九十九とハルを―― 「負けませんぞ!」 「勝負ッ!」 九十九のショットガンから放たれるのは同じくピアッシングシュート、ハルのオートマ銃が放つのは1$シュート。弾丸達は空中でぶつかり合い、相殺する。 「ごふっ……」 しかし零距離で二発もの弾丸に体を貫かれた淳の体からは血が滴ると共に力が抜け、更にSNに振り解かれた所でそれぞれのチームへ二つずつ銃口が向いた。 「ヘイ! 数で勝てると思っちゃナンセンスだゼーー!?」 二つずつの目が獲物を捉える。銃口から迸るのは蜂の襲撃の様な猛連射、弾丸の数だけのひっきりなしな銃声。 咄嗟に要はラージシールドを携えて淳を庇いに入った。下がれる者は下がり、防げる者は防ぐ。しかし一見滅茶苦茶な乱射に見えてSNは此方をしっかり狙っていた。弾丸に穿たれるリベリスタの体から血潮が迸る、けたたましい銃声が鼓膜を叩く。 ――偽物にそう簡単にやらるものか。 「サジタリもどきというよりテメェは的がお似合いだ。ですよ……!」 銃撃と硝煙の真っ只中、それでもヴィンセントは臆す事無く『Angel Bullet』を構えた。師匠曰く『根性で当てろ』――根性でどうこうなったら苦労しません、なんて思いつつもトリガーを引いた。 弾丸の嵐を突きぬけ、放たれる硬貨をも打ち貫く一撃――それは的確にSNへヒットする。 「痛ッ! ……ひひひぃ、やるじゃねーの」 「まぁサジタリですし」 冷静に答えつつヴィンセントは更に狙いを定める。九十九もハルも相棒を構えた。 最中、理央は要が護った淳へ傷癒術を行い、「死にたくないし」と射程外に対比していたナハトは詠唱しつつ一歩、一歩。 「歓喜に寄せて、――頼りにならない愛をどうぞ」 An die Freude。我々はもっと心地よい、もっと歓喜に満ち溢れる歌を歌おうではないか。 愛無し、清らかでいて清らかじゃない福音。それでも傷は癒えてゆく。 「オラオラァイエァア!!」 「こなくそですぞ!」 「当ったれー!」 「ブチ抜くです!」 回復役が活躍する中、ガンマン達は激戦を繰り広げていた。 弾幕。 1$シュート。ピアッシングシュート。弾丸、弾丸。 撃ちつ撃たれつ、飛び交う弾丸、様々な銃声。 射手の領域。弾丸と硝煙がモノをいう世界。 その最中、彼らの動きを見切ったSNが大きく跳んだ。そのまま地面を転がる――しかし銃口は真っ直ぐ、仲間を回復すべく詠唱していたナハトへと。 「くっ……!」 咄嗟に無明が庇いに入った。呪縛の弾丸は容赦なく彼女を撃ち抜くと共に拘束する。ナハトはすぐ無明へ天使の息を飛ばすと共にSNの射程外へ跳び下がった。 それを横目に、再び妨害に飛び込んできた淳の脚を1$シュートでぶち抜きつつSNはリベリスタ達をぐるりと見渡した。その体の傷は決して少ないとは言えない。 「フッフン……瞠目しやがるがいいサ!!」 ジャキン、と不敵に笑うSNが銃口を構えた。 「――!」 スターサジタリーには分かる、自分達はしないモーション――これは。 「来ますぞ!」 九十九が注意を促す声を張り上げた。リベリスタ達が身構える、刹那――! ……何が起こった? なんて錯覚してしまう様な。 凄まじい爆音と、爆風と、衝撃と。 気が付いたら吹き飛ばされ、地面に倒れていた。 起き上がる者もいれば、起き上がらない者もいる。 耳がキーンとする。咥内には砂利が、体には燃え移った業火が。 血潮に沈んだのは理央を護った要、淳、身動きの取れなかった無明。 いや、このままだと体を焼く炎でもっと倒れる者が出る――理央とナハトはすぐに天使の歌を奏で始めた。 「にひひっ、耐え切ったかい」 しかし容赦はしない。SNは銃を構えようとして――眼を僅か見開く。 「まだ、倒れるわけにはいきません……。 今度こそ、護ってみせます!」 運命を消費した要が地に塗れながらも立ちあがった。その目は鋭く、闘志は消えず。 護る。今度こそ。もう失わない為に。 「奇遇だね……私も同意見だ」 無明もフェイトを糧に立ちあがった。構える電光刃は曇る事無く夕日を赤く照り返す。 淳も同じくフェイトを消費し立ち上がった。 「……にゃーん」 その口から漏れたのは誰の耳にも入らなかった情けない声。ローブの下では膝が笑っている。死ぬかと思った。 「ひっひひひ……超エキサイティンって奴じゃねーのォ。 さぁて、第二ラウンドとシャレこもうぜぇイェーーイ!」 寧ろ意気揚々、体勢を立て直し切っていないリベリスタへSNが弾丸を放つ。が、明らかにその命中精度は下がっていた。 そこへヴィンセントが一気に間合いを詰め『Angel Bullet』を零の距離で差し向ける。 「無駄に頑固な性分なもので、本職のシューターとしてこの敵に背は見せられねーんですよ」 笑った。撃った。衝撃にSNが仰け反った。 瞬間、ハルの1$シュートがSNの目を一つぶち抜いた! 「ぎゃーーーーーー!」 SNが銃の腕で顔を抑えて絶叫する。腕を振り回してヴィンセントを撥ね退け、そして手を離した顔は血と怒りで真っ赤に染まっていた。 「テンメェエエエ! ファxク!」 怒りに任せて銃口をシューター達に向けた。眩い閃光弾が放たれる。 技の反動によって命中率は下がっているとはいえ、元々が高い。閃光は射手達の目を光で塞いだ。 「に、ひひ……これでおあいこだゼェ」 「上等ですよ、ふふふ……同じガンマンに負ける訳にはいきませんからな!」 九十九が、SNが、弾丸を放つ。空中で交差したピアッシングシュートはお互いの体を貫いた。よろめく。しかし倒れない。ガンマンの誇りがそれを許さない。 そこへ躍り掛かる無明と淳へSNは素早く銃口を向けた。瞬間にヴィンセントの弾丸がSNのウエスタンハットを吹き飛ばしたが怯まず、貫通する弾丸を撃つ。続け様にハルへ呪縛の魔弾を放った。 しかし要がブレイクフィアーを、理央とナハトがそれぞれ冷静に回復を施してゆく。 「皆、頑張って!」 頷いた無明が跳躍した――要も加わり、剣戟二閃。ヘビースマッシュ。 「ふぐっ……」 「――シャァア!!」 回避もままならずふらついたSNへすかさず淳がタックルした。諸共に倒れ込む。 「チキショ! さっきからユーはッ……」 「……さっさと死んでくれたらいいのに」 吐き捨てるのは絶対零度、ナハトのマジックアローがSNを射抜く。 「んがぁあああああああ! ヤられて! たまるか! ミーはソドミラのスカポンタンやSNのチャランポランとはちがぁああう!!」 淳を振り解き、銃撃を撃ち落とし、立ち上がって弾丸を撒き散らす。 リベリスタの戦線がジリジリと後退する。 ――否。弾丸の嵐の中、前進する三人の射手。 ショットガン。 モーゼル・シュネルフォイヤー、アストラM902。 Angel Bullet。 それに応えるSNの銃口。 この弾丸に全てを賭けて。 ――勝負。 ●誇りを胸に 交差した弾丸。 射手達の目には、一瞬でいて永遠に見えた。 ――ォォン…… 遥かに銃声が響く。硝煙が漂う。 静寂。 「……」 三つの目がそれぞれの射手を見る。 「フフン……」 SNが笑んだ。――そのまま、倒れた。 しかし射手達は見た……倒れながら、それはとても満足そうに微笑んでいたのを。 完全な静けさ。気付けばもう日は暮れかけ、辺りは薄闇に包まれている。 リベリスタ達は勝利したのだ。 「終わった、か……」 息を吐いた理央が髪を掻き上げた。無明や要も息を吐き、武器を下ろす。淳もやっとプレッシャーから解放されて心底安堵したようだ。 「……一騎討ちなら貴方が勝っていたかも知れない。だが、これは殺し合いでしてのう。 せめて、一対八で戦い抜いたことを誇りに眠って下さいな」 倒れたSNへしゃがみ込み、九十九はその目を閉じさせる。 「悪くない戦いでした。モドキとはいえ同じ射手として敬意を表します」 その傍へやって来たヴィンセントの手には火の点いた煙草。手向けとして物言わぬ骸と化したSNに咥えさせた。 ハルは黙ったままそれを眺め――天に向けて愛銃を、放つ。 それは弔いの弾丸。 (バラしてもいいかなァ……) 駄目かなァ。ナハトはそんな事を思いつつも――十字を切る。 気に入ったので。貴方みたいな気持ち悪い『ヒト』。 ――かくして残るのは硝煙と、紫煙。 薄闇の空に縷々と、靡き、上り、……消える。 『了』 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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