● 年明けの平日はねらい目だと聞いていたけれど。 「結構混んでたな」 知れてしまえばそんなものなのかもしれない。 「そうだね」 振り返るジース・ホワイト(BNE002417)に、八文字・スケキヨ(BNE001515)が相槌を打つが。 「なんだよ」 なぜだか返してしまういつもの憎まれ口は、なんだか微笑ましい。 「でも一杯乗れたよ。ね、エスターテちゃん」 「はい」 隣の親友エスターテ・ダ・レオンフォルテ(nBNE000218)へ、ふわりとした笑顔を向けるルア・ホワイト(BNE001372)は、まだまだ元気一杯の様だ。 「たまにはいいかもだが」 人ごみというのは辟易とするものでもあるが、激戦に身を委ねるリベリスタ達にとって、こんな機会は数少ないものでもある。 「お茶には、少々遅い時間かもしれませんが」 珍しく僅かに躊躇った風宮 悠月(BNE001450)に、一足早いがホテルに戻ってもいいかもしれないと新城・拓真(BNE000644)は提案した。 「エスターテちゃんはもう少し遊ぶ?」 「え、と。はい」 「それでは私達は先に戻るのもいいかもしれませんね」 こういう場所というのは独特の疲れがあるもので。拓真の顔が、少しだけ強張っていたから。 「うん、また後でね!」 「そうだ、ルア君」 頭のずっと上のほうから、スケキヨの優しい声が聞こえる。 「なになに?」 だから、くるりと上を向く。 「ちょっといいかい?」 仮面の下の表情は、ルアだけが知っている。 大切な恋人の少し曖昧なお誘いに、なぜだかルアは親友へ向けてちらりと視線を送った。 「行って来いよ」 「え、と。はい。私は大丈夫です」 二人に促され。 「エスターテちゃんを危険な目に合わせたらダメだからね」 「お、おう」 「エスターテちゃん! ジースを信用しちゃだめ」 「おい!」 「え、えと」 そうして二人は去っていくが。なんだか間が持たない。 「そ、そうだな。よし、あれに乗ろうぜ!」 「え、と。はい」 そういえばまだ乗っていなかった、人気の奴が丁度空いていた。 ● 「水がでた」 ブリーフィングルームで『リンク・カレイド』真白イヴ(nBNE000001)が告げる。 けれど。わざわざリベリスタ達を呼び出したのだから、ダウジングに成功したとか、水道管の凍結が直ったという類の話ではない。 「敵か」 端的に問う葛葉 牡丹(BNE002862)に、イヴはこくりと頷く。 「テーマパークにボートのアトラクションがある。その水が革醒して大変なことになる」 なんかいろいろな意味でヤバそうな事態らしい。 「敵の特性は判明しているか?」 「一言でいえば、ぱない」 そうか。ぱないか。 今回イヴの説明は非常にいい加減だが、それもそのはず。この敵めっちゃ弱いらしいのである。 とりあえず激しくボートを揺らして、驚かせるという能力があるらしい。まあ、この辺りはきっとどうでもいい情報だ。 「一応現地にアークのリベリスタが居るけれど」 さっきの映像の奴等だろう。相当な手練揃いの筈だが。 「折角だから、そっとしておいてあげてほしい」 今日は優しいイヴに免じて、忍務に徹するのも悪くないだろう。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:pipi | ||||
■難易度:EASY | ■ リクエストシナリオ | |||
■参加人数制限: 6人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2015年02月09日(月)22:38 |
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■メイン参加者 6人■ | |||||
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■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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