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誰も僕を責めることは出来ない

●あんなことが起きるだなんて、このとき誰も想像できなかった……。
「『クノイチフュリエ』リシェナ・ミスカルフォ(nBNE000256)が二十歳の誕生日にお酒飲みたいんだって。どうする?」




■シナリオの詳細■
■ストーリーテラー:どくどく  
■難易度:EASY ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ
■参加人数制限: 8人 ■サポーター参加人数制限: 0人 ■シナリオ終了日時
 2014年10月28日(火)22:11
 どくどくです。
 仕方ないよね。お酒のせいだもんね!

◆成功条件
 飲め! そして騒げ!

◆説明ッ!
 十月十三日はリシェナの誕生日。二十歳になったリシェナは誕生日プレゼントに何がほしいと聞かれてこういいました。

「お酒ってどんなものか飲んでみたかったでござる」

 そんなわけで集まった者たちで酒宴を。飲めない人はジュースで乾杯と相成りました。
 ところがその飲み物全てが『メタメタノール』というE・ゴーレムになります。服用者は肉体的には全く影響はありません(アルコール0%)が、精神的に変調をきたします。
 因みにエリューションは飲むだけで倒せます。
 具体的には『メタ』なことしかいえなくなる。噛み砕くとPLの素が表に出るという。そんな状態。プレイングはキャラクターがどう行動するかではなく、『あなた』がどうしたいかを書いてください。
 幸か不幸かリシェナは抵抗判定に成功したが、他参加者は抵抗に失敗(確定)。まるでお酒に酔ったかのように喋りだしてし、そして行動します。
 つまりあれです。PLレベルでリシェナを好きに弄っていい依頼です。しかも全てエリューションのせいです。あるいはお酒のせいです。あなたは悪くない。

 なおBNEは全年齢でなので、あまりな命令や行動が飛んできた場合は何故かたらいが降ってきて頭を直撃します。
 細かく考えてはいけません。ギャグシナリオです。箸休めにどうぞ。

◆場所情報
 アークビル内の会議室。つまり神秘秘匿の必要なし。スキルも常識の範囲内で使用可能。
 大声出しても声が漏れず、逃亡しようにも出口は一つ。飲み物とおつまみやお菓子は机の上にありますが……もはや意味を成しません。
 酔っ払いにびびってるリシェナは、大抵の言うことは聞いてくれます。幻想クローゼットでコスプレしたりできますので、好きなお召し物で遊んでください。

 皆様のプレイングをお待ちしています。


参加NPC
リシェナ・ミスカルフォ (nBNE000256)
 


■メイン参加者 8人■
サイバーアダムクロスイージス
新田・快(BNE000439)
ハイジーニアスクロスイージス
白石 明奈(BNE000717)
サイバーアダムインヤンマスター
焦燥院 ”Buddha” フツ(BNE001054)
ビーストハーフホーリーメイガス
臼間井 美月(BNE001362)
ハイジーニアスデュランダル
楠神 風斗(BNE001434)
ジーニアスホーリーメイガス
氷河・凛子(BNE003330)
★MVP
ナイトバロンクリミナルスタア
熾竜 ”Seraph” 伊吹(BNE004197)
ハイフュリエホーリーメイガス
カトレア・ブルーリー(BNE004990)


「リシェナ誕生日おめでとう! 乾杯!」
『デイアフタートゥモロー』新田・快(BNE000439)と『ミサイルガール』白石 明奈(BNE000717)と『てるてる坊主』焦燥院 ”Buddha” フツ(BNE001054)と『From dreamland』臼間井 美月(BNE001362)と『不滅の剣』楠神 風斗(BNE001434)と『境界の戦女医』氷河・凛子(BNE003330)と『無銘』熾竜 ”Seraph” 伊吹(BNE004197)とカトレア・ブルーリー(BNE004990)は杯を掲げ、一気に中の液体を飲み干した。
「お酒のことなら新田酒店! 俺に任せてくれたまえ!
 まずは飲みやすい自家製の梅酒あたりから。リシェナさんがイケる口なら、日本酒『三高平』にも行ってみようか」
「おー。甘いでござる」
「いつも思いますが新田さんはお酒のことは深いですよね」
「二十歳は、この地では一人前と認められる歳。これからは一人の大人として節度と良識をもって行動することを心がけてほしい」
「アイドル☆一気飲み! イエーイ! あ、ノンアルコールだよ」
 わいのわいの。

「『負け役』に大切な事とは何だろう?」
「な、なに言い出すでござるか美月殿?」
「物理的に肉体的に精神的に社会的に状況的に負ける。敗北する。絶対負けたりしないでも勝てなかったよ! それは必要な役所だよね僕はそう信じてるよ君もそうだよね!
 でもね? しかし例えば『負けてやろう』何て言う上からな考えでは駄目なんだそう言うのは滲み出るし中途半端になるからね負けるなら心底本気で負けるべきだね情けなくて哀れで間抜けでなくてはいけないそう思わないか思うよね思ってる筈だよだって君はその辺完璧だもんね!」
 全く同意である。あ、今回地の文はどくどくSTの思考が混じります。。
「そしてもう一つは『憐れ過ぎてもいけない』事だね。只管酷い目に遭い続ける天丼も過ぎればそれはもうただのイジメだね気まずくなるよね誰も楽しめないね!
 となれば必要なのはある程度『原因』を自力で賄う事だ、言う返ればある程度自業自得にした方が良いんだ勘違いで失敗でウッカリ負けるその因果が気まずさを緩和する! 周りが止めとけって言っても君は踏むよね! 地雷!」
 もうプレイングコピペでいいや。プロとしてどうよ、ということなかれ。そのほうがいいと判断すれば邪道でもそうするのも、プロの形なのだ(言い訳)。因みにリシェナはただ圧倒されて頷いている。よくわかっていないって顔して。
「例えばそう……一人だけ精神異常のバッドステータスに抵抗しちゃったりさ?
 君こそがこの場の負け役ナンバーワンだ! だから僕はここで最後まで見届けてるね!」
 サムズアップする美月。そのまま少しはなれて椅子に座る。まるでこれから起きることが分かっているかのように。
「リシェナ、誕生日おめでとう。プレゼントは俺だ」
「ひょああああ!」
 背後から抱きつく伊吹。そしてその姿を見て二重に驚く。サングラスに……乾坤圏。
「服!? 伊吹殿の服着てないー!」
「そんなことはないぞ。股間に乾坤圏(腕輪)。顔にリボンとグラサンだ。さぁ、共に叫ぼう! カンコンケーン!」
 腰を動かした所でたらいが落下して伊吹の頭に命中した。六道のキマイラ研究者もあの世で大泣きである。
「リシェナちゃんをいぢめたいのです」
「にょわああ!」
 後ろから抱きついたカトレアの行動に驚くリシェナ。そのまま流れるようにカトレアはフュリエの耳を舐めたり、首筋をぺろぺろしたりしている。
「むぅ、フュリエ同士の絡み! 同種族ならではの素晴らしい攻めと受け!」
「BNEのヒロインとして足りない色気(ところ)を埋めていくのだ」
 フツと快がその絡みを微笑みあいながら見ていた。カトレアの『いぢめ』は止まることない。
「ああ大丈夫ですよー怖くないですよー。かわいい女の子見かけるとちょっと弄りたくなるだけですからねー」
「怖いよっ! どうしたのカトレアっ!?」
「清純派的なキャラやってると結構フラストレーション溜まるんです。毒吐きたいのに吐く場所がなかったりしますし」
 気持ちは分からなくもない。そろそろ落ち着け、と書かれたたらいが振って来ていぢめ終了。
「とりあえずリシェナにセクハラする。した。確定ロール!」
「ひゃううん!」
 三番手、明奈。堂々と真正面から行きました。わし掴みです。何と、とは言わないけど。
「フュリエって生まれが植物だと考えると中性的キャラが多いと思ったら、蓋を開けたらおっぱいエルフばっかだよね!」
 一応代表NPCフュリエのエウリスはちっぱいさんですけどね。
「まて明奈さん。エルフといいましたか」
 声を荒くして立ち上がるのは倫理の守護神新田快。彼は酔っていないだろうと期待を篭めた目で見れば、
「幻想クローゼットでこの格好に変身するんだ。あ、装備はレイピア。できるなら金髪ロングで」
 快が見せたのは一冊のダンタジー小説の挿絵だった。若草色のチェニックと藍色に染め抜かれ、金の縁取りで装飾された革鎧。まぁ、そういう格好をした耳が尖った亜人の絵である。
「うーん、炎が永遠で風はファンタジアだね」
「あの、ごめん。何言っているかわからない」
 精霊を扱えそうな魔法戦士の姿で、リシェナが首をひねる。二十歳だしね!
「時にリシェナ、二十歳がカエルのバックプリントを履くのばごきゃ」
 説明しよう。リシェナの側で寝転がって上を見ていた風斗が、顔を赤くしたリシェナに踏まれた音である。
「そうですよ。大人として相応しい行動と格好は必要です」
 静かに凛子が言いはなつ。リシェナはようやくオアシスを見つけたとばかりに振りむいて、
「それはそれとしてファンタジー系のコスプレはアークの倉庫の中にもあまりなかったですよ。とりあえず医者らしく僧侶の格好で」
 そこにいたのは聖職者の格好をした凛子だった。いつものクールはどこに行った。
「これなら一緒にパーティにいけそうですね踊り子と僧侶」
 愛する人の写真を見ながら言う凛子。踊り子の格好をした男性が写っている。クールな口調でノロケが始まる。
「キャラクターというのはプレイヤーの願望を反映してるワケですよ。そりゃあ現実にかわいく生まれたかったしコスプレだってしたいんですよ」
 突然熱く語り始める明奈。確かにその通り。操り手の願望なきキャラは『熱』が違う。
「BNE始まってから4年、白石さんが心に決めたルール。
『非戦闘スキルは取らない』……ワタシは人としての魅力でアイドルになりたいから、スキルで人気取りはしない!」
 うんうん、立派な心がけです。人を惹きつけるプレイングこそPBWの真価。
「と自らを禁じていた縛りを今ここでこんなシナリオで投げ捨てて!」
 ん?
「ワタシも取りました幻クロ! ソシャゲみたいな略だけど気にするな! オラァ何でもリクエストしろや! リシェナと同じコスプレしてやんよ!」
 おもわずどくどくSTガン見しました。はぃぃぃぃぃ?! な感じで。
「これが……酔っ払いパワー!?」
「語尾語尾」
「でござるか!?」
 指摘されて言い直すリシェナ。そして酔いが足りないとばかりに飲み物に手を付けるリベリスタ。実際はアルコールなんて入っていないが、それによりカオスが加速していく。


「物語的に『負け役』求められる役割は二つ。相対する相手の実力を推し量る為の物差しと、物語を回すためだ」
 机をドン、と叩き美月が語りだす。
「前者は言ってしまえバトル系における『負け犬』と呼ばれるものだ。負け負け負けて、無様道をさらす。だが忘れることなかれ、そういったキャラクターはけして無駄ではない。否、弱くとも挑むその姿は勇気あるものとして賞賛されるべきではないだろうか!?
 後者は主人公が行き詰った時にあえて無茶な選択をし、それにより光を示す存在だ。これは『普通なら思いつかないこと』をするために奇人であることがある。普段はスケベなことしか言わない親友が、その経験から女の子の気持ちを察して背中を押すように!」
 熱く語る美月をBGMにリシェナはくるくる回転していた。芸者の格好で。
「そうだリシェナ、酒の席にその忍者装束は合わないな。もっと場にあった服装にするべきだ」
 事の経緯は風斗の一言だった。確かに忍者衣装で飲むとかないわー。いや、そういう酒場あるけど。
「このJAPANには、ニンジャ、サムライに並ぶもう一つの偉大な存在がある。
 ゲイシャだ」
 何出だすかこの男。
「古来よりクノイチとゲイシャは切っても切れぬ関係でな。酒の席においては、ゲイシャの格好をすることもあったという。レッツゲイシャガール! ゲイシャガール!」
「ゲイシャガール! ゲイシャガール!」
「ゲイシャガール! ゲイシャガール!」
「……数の暴力だー!」
 多大なシュプレヒコールにより、リシェナは泣く泣く芸者風に幻覚をまとう。
「芸者アイドルこうりーん!」
 明奈が共に芸者の格好をする。修得したてほやほやの幻想クローゼットである。
「あ、リシェナちゃん。幻覚纏うんだから下にこれ付けない? BNE倫理ギリギリのランジェリー。大人の階段です!」
 カトレアがリシェナの芸者服(幻覚)の下にあぶないしたぎを履かせようとしていた。服から下は幻覚で見えないが下着を履かせると言うことはいつもの忍者服はまぁ、その、ごにょごにょ。
「よし、酌をしろ! くるしゅうない」
「まー、これくらいなら」
「隙ありリシェナの膝枕げっと。あ、幻覚だからお肌すべすべ!」
 風斗の命令で正座して酌をしたリシェナの膝に滑り込む伊吹。そのまま頬を摺り寄せて肌の感触を楽しむ。攻勢技巧派のすりすりに、リシェナはたじたじだ!
「よし、踊れ! そして跳べ!」
「ひーん」
 風斗の命令でリシェナはぴょンぴょん跳ねていた。跳ぶたびにおぱーいがぱいーん。
「お、私も私も!」
『脱ぐと凄い』明奈も一緒になって跳ぶ。
「ここは桃源郷か……!」
 フツが感極まった声を出す。一人では恥ずかしいだろう乙女達の助け合い。それにより生まれる見るものを感動させる光景。あとたゆんぽよん。素晴らしい。極楽浄土はここですか。
「そしてこれが極めつけ! キムスメコママワシだー!」
 風斗が芸者の帯を持って、思いっきり引っ張る。
「あーれー。おやめになって、おやめになってー!」
「よいではないか、よいではないか」
 悪乗りする風斗。いやま、芸者服幻覚なんだけどね。
「アレは男の夢だよね。キャラクターロールなら投扇興とかで粋がってみるところだけど、今回はメタメタだしね!」
 むしろそのシチュエーションがいい、という快。
「ところで俺は幻想殺しを持っているのだが。今のリシェナがどういう格好で回っているかを暴露することが――」
「なんでもしますからそれだけは」
 快の発言にガチで土下座するリシェナ。
「何でもするといったか。ではこの俺の――」
 裸リボンで仁王立ちする伊吹に落ちてくるたらい。いい音がした。
「……ところでフツさんはさっきからおとなしいのですが、大丈夫なのですか?」
 倒れた伊吹を介抱しながら凜子が尋ねる。カオスな宴を笑って過ごす。徳の高さとはこういうことか。
「ウム。今回俺は『見』に徹する」
 腕を組み、フツはカオスな現場を見ていた。
「女子もメタメタノールを飲めば、リシェナに絡む。女子同士が絡み……それを見る!
 四人の女子が、それぞれリシェナと絡む。まずこれで四通りだ。だが、必ずしも一対一、というわけでなくてもいいわけだよな。リシェナ一人に対して女子二人、あるいは三人、四人……こう考えていくことによって、組み合わせはまさに無限大!」
 だめだこの坊主、早く何とかしないと。
「全年齢だからこそ感じることのできる、いたずらに体を触れ合わせることではない心のふれあい……それこそが、女の子同士を見るときの醍醐味ではないだろうか?」
「全年齢の制限がけっぷちですが」
「女子の体は女子が一番よく知っている。繊細で、壊れやすいものだということを……。
 知っているから、体のふれあいは最低限なのだろう。だが、その分、心は、思いは、深く触れ合っていくことができる……!」
 割と容赦なく触れ合っているんですが、まぁ。
「なるほど……つまりこういうことですね」
 凛子が立ち上がり、白衣を正す。リシェナの耳に口を近づけ二・三言告げた。黒のセーラー服に幻想をまといなおすリシェナ。
「私、将来凛子先生みたいな立派な養護教諭になりたいです」
「そうですか。もしリシェナさんが養護教諭になれば、もしかしたら一緒に仕事をすることになるかもしれませんね」
「先生と一緒にお仕事……そうなったら、凄く素敵な毎日になると思います!」
「ふふ、そのために努力しないといけないですね。リシェナ、先ずは身だしなみから。スカーフが曲がっているわよ」
「せ、先生……」
 近づきスカーフを直す凛子。その鼓動と息遣いが聞こえてきそうだ。思わず上気するリシェナの頬。
 ふと見つめあう二人。そのまま、時間は静かに流れていく……。
「そう、こういうのです!
 非生産的とか言うな! 大事なのはそういうことじゃないんだ!」
 ゆりゆり空間に拳を握って叫ぶフツ。もうしんぼうたまりません。
「もー部屋でゴロゴロとだらけながらお酒飲んでいたいです。
 あと休みが欲しいです。一週間の睡眠時間が三十時間切るのは流石にいけないと思います」
 リシェナいぢめも一段楽したのか、カトレアが椅子に背中を預けて気だるそうに呟く。一日四時間強の睡眠は流石にどーかと。
「美味しいもの食べたいですねー。最近だと巨峰のパフェとか、しめじのスパゲティとか、モンブランとか、秋っぽいし美味しくていいじゃないですかー」
「三高平市駅前に美味しいスイーツ店見つけたでござるよ」
「おー。食べに行きたいですねー、でも仕事中なので無理ですよねー。きっと宅配をしてくれるんじゃないですかー?」
 ニコニコしながらカトレアはリシェナを見る。
「え? え? あの店宅配してないけど?」
「きっと宅配をしてくれるんじゃないですかー?」
 ニコニコ。
「宅配をしてくれるんじゃないですかー?」
 ニコニコ。
「いぢめだー!」
「元気な子を見るといぢめたくなるんです」
 あー、うん。理解はできるかな。


「負けることは恥じではない。だからといって負けを受け入れるようなキャラは『負け役』にはなりえない。
 最大限に努力し、その上で負ける。それを如何にコミカルにやれるか。やりすぎれば悲壮的になる『負け』のロールプレイ。ネタの範疇に入りながら、如何に負けるか。そのさじ加減に細心の注意を払ってこその『負け役』ではないだろうか!」
「お色気も必要でしょ。
 だが安易に脱がすのは短慮だ。大事なのはポーズですよ。ちょっと前屈みになってみるとかね!」
「セクシー系を目指していたはずなのに緊縛系だとか残念系なんだってうるせえよ! 万年次点も抜けだしたんだよウワーン!」
「そう、乙女と乙女は触れ合いながら愛を育む。これだよ、分かれ!
 大切なのは愛なんだよ、愛。すべてはそれで許されるんだ、ウム」
「フュリエなのでファンタジー衣装を所望する! 薄着で! 白い布系で見えそうで見えないのが基本だ! ダメージを受けるたびに少しずつ破れていくとか!」
「ふふふ。タイが曲がっておいでよ」
「腰からダブルアクションカンコンケーン! アンド眼帯引っ張ってびたーん」
「ごろごろだらだら布団で寝たいから抱き枕になれー!」
「わーん。お酒なんてもうこりごりー!」

 そして気がつくと、宴は終わっていた。
 酒に強い快と医者の凜子は割りと平和な顔をしていた。本部からメタメタノールの連絡を受けて、ああ、そういうことかと納得している。
 風斗、明奈、美月、フツの四人は部屋の真ん中で眠っていた。心地よい寝息。アルコール0%なので二日酔いの心配はない。目が覚めた時に記憶があるかどうかは個人差だ。
 伊吹とカトレアは『やりすぎっ!』と書かれたタライの山に埋もれて、眠っていた。伊吹の頭の上に『一番ひどかったんでMVP』と書かれたタライが乗っている。
 で、リシェナはというと散々弄ばれて部屋の隅でさめざめと泣いていた。もうお嫁にいけない、とフィアキィと一緒に泣いていた。うん、まぁ、BNEは全年齢。今更だが。
 

 後日談だが、今回のことがトラウマになったのかリシェナは酒の類は一切飲まないと誓いを立てた。酔っ払いにも近づかないようになったという。
 エリューションのせいということもあり、今回の件は水に流すようだ。何事もなかったかのように笑顔を振り撒き、皆と接するリシェナ。
 そんな彼女に明奈が近づき、一つ尋ねた。
「前から思ってたけどリシェナって結構シニカルだよね。アホの子演じるの大丈夫? 疲れてない?」
「ああ、リシェナは『忍者のことを信じている以外は常識的』なので、実はアホの子ではないのですよ。シニカルに見えるのはその影響かも」
「……メタ発言?」
「ひっくっ」


■シナリオ結果■
成功
■あとがき■
二十一歳の誕生日は、嘘が本当になるアーティファクトによる大混乱ドタバタ劇場です。
タイトルは『欺き欺かれて』――