●お楽しみはこれから♪ 神奈川県、横浜市内の某所。 今は使われていない倉庫。何も置かれておらず、隠れる場所のない倉庫内の中央には、たくさんの人影があった。立っているのはいずれも女性である。 「ウフフ……」 怪しい笑みを浮かべる女達。その数は10人ほどいるが、いずれも正気を失っていて、狂ったような笑い声を上げる。ノーフェイスとなっているのは明らかだ。その中でも一際妖艶さを漂わせる3人の女が口元を釣り上げ、中央にいる者達を見下ろす。 そこにいたのは、まだ小学校低学年くらいの男の子達だ。5人の少年達は皆ロープで手足を縛られ、猿ぐつわをかまされている。囲まれた女性達の殺気にも似た異様な雰囲気を感じ、男の子達は怯え、あるいは泣き出してしまっている。 一時前まで、男の子達は公園に集まって携帯ゲームで遊んでいた。それをノーフェイスの女性達は誘拐してきたのである。周囲に親の姿はなく、数人いた目撃者は彼女達の手にかかって亡き者となってしまっている。殺人をも恐れず、己の欲を見たそうとする彼女達に、もはや人としてのモラルなど残されてはいない。 「ああん、可愛いわぁ。ホント、食べちゃいたい」 「ダメよ。皆で順番よ」 舌なめずりして、1人1人の幼い少年達の顔を見つめる女性達。少年達は悲鳴を上げ、両親を呼ぼうとするが声にならず、この場から逃げ出そうと必死にもがく。 「あら、おいたはダ・メ・よ」 暴れる少年に近づく女は、平手打ちを少年の頬へと叩きつける。涙をにじませる少年。無駄だと観念したのか、抵抗を止めてしまった。 「さぁて、お楽しみはこれからよ♪」 色めき立つ女性達。少年達はただただこれからのことを考え、恐怖に震えることしかできないのである……。 ●どいつもこいつも、ショタコ……なんでもない 「……依頼、準備はいい?」 これから話すけど、という言葉を端折るイヴ。リベリスタ達もそれが分かっているのか、続きを彼女へと促す。そのイヴはどことなく浮かない表情をしている。見たくないものでも見てしまったのだろうか。 「男の子達を誘拐した、ショタ……ノーフェイスの女達が倉庫に立てこもってる」 公園で携帯ゲームをして遊んでいた少年達を女性達は平然と誘拐し、とある倉庫へと監禁している。その狙いは。 「彼女達は少年が大好き。それこそ、仕事や食事なんかよりも、ずっと」 その全てを自分のものにしたい。殺してでも。そんな邪念が、もしかしたら彼女達をエリューションへと変えたのかもしれない。ただ、天はフェイトまで恵んではくれなかったが。 ともあれ、ノーフェイスとあらば世界の敵。女性達を全員倒す必要がある。 女性の数は10人。いずれも成人してはいるが、その年齢は20~30代とバラつきがある。そのうち、フェーズ2が3人。うち、1人がリーダーとなっている。鞭を持ったボンデージ衣装の女なので、見れば一目で分かるだろう。他2人はOLのようだが、平手撃ちやハイヒールでのキックを繰り出す。 配下となっている他の7人はフェーズ1。主に伸びた爪でこちらを薙ぎ払ってくる。時折、爪は空間と共に遠くまで裂いてくるので、注意したい。 倉庫は以前、とある業者が使っていたものだが、経営破綻した後、放置されているものだ。中小企業だったようで、この倉庫もそれほど大きくはないが、中には何も残されていないこともあり、ノーフェイス達と戦闘するには十分な広さだ。 それにと、イヴが続ける。 「あと、三尋木の協力者が同行する」 三尋木は高い神秘諜報能力を持ち、さらに世界中に巡らされた情報網を持つフィクサードの組織だ。この三尋木に対して不信感を持つ者もいるかもしれないが、この体制に反発する組織の切り捨てや吸収を自力で進めているので一応信用できるらしい。 敵の数も多い。その為、彼らの協力はありがたいが……。今回同行する者達も、敢えてこの任務を選んだ者達らしい。少年に興味津々の男達。こいつらも外道と言わざるを得ない連中だ。 「協力するのもいいけれど、敵対しても構わない。それは皆に一任する」 協力する場合は共に依頼を解決するといい。もっとも、一癖ある連中なので、注意するに越したことはないが。また、敵対する場合は、事件解決後もしくは途中で三尋木のメンバー達の撃破するとよい。場合によっては、殺害も止むを得ないとアークは考えているようだ。 「ただ、この判断が三尋木との決着にあたって重要な選択肢になると思う。選択は慎重にね」 何気ない依頼が今後の命運を分けることになるかもしれない。リベリスタ達はそのことを実感しながらも、依頼へと出かけていくのである。 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:なちゅい | ||||
■難易度:NORMAL | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2014年10月22日(水)00:04 |
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■メイン参加者 4人■ | |||||
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●偏屈者達の宴 普段は利用者もおらず、静かなはずの倉庫。その日は、そこに数名の女性達が集まっていた。 「ああん、可愛いわぁ。ホント、食べちゃいたい」 「ダメよ。皆で順番よ」 中心で怯える5人の少年達を、舌なめずりして品定めする女性達。その瞳は狂気で彩られてしまっている。秘められた美しさは妖艶さにとって代わり、ノーフェイスとして己の欲望に忠実な獣と化してしまっている。 さて、倉庫の外にはまさに突入しようかという三尋木メンバーの姿。敵の様子を確認する彼らの表情は、どことなく綻んでいるようにも見える。 三尋木メンバー達が頷き合うところに駆けつけたリベリスタ達は、一行の存在に気づいてやおら振り返るフィクサード達としばし言葉なく対峙する。 (「三尋木と顔合わせんのは初めてだけど、まさか共闘することになるとはな……」) 三尋木の噂は、『輝鋼戦機』鯨塚 モヨタ(BNE000872)でなくとも、リベリスタならば知るところ。ただ、共闘となると、抵抗感を拭い去ることはできない。 「子供いじめ、怖がらせはかっこ悪い……で、何かしたら貴方達も攻撃対象ですからね?」 最初に沈黙を破ったのは、『』雪白 桐(BNE000185)だ。彼は成人にはなっているものの、初等部の制服を着ていて少年と違わぬ外見をしている為か、三尋木達は生暖かい視線を彼へ向けているようにも見える。 そんな彼らへ、『ラビリンス・ウォーカー』セレア・アレイン(BNE003170)もまた、笑顔を絶やさずに語る。 「ま、ほら。一般人にあんまし被害を出しちゃうと、アークと三尋木の関係が拗れて厄介だから。一般人は早々に保護して、神秘は秘匿する方針で行きましょ?」 「それについては異論ないな」 4人のリベリスタの姿を認めたリーダー、鷲見・明史が少し唸ってから答える。食えなさそうな男だが、職務は忠実。聞いていた通りの男だ。 「今回は見逃してやるつもりだけど、この子達に手ぇ出したらぶった斬るからな!」 モヨタが声を荒げて三尋木メンバ―を牽制する。これには応えぬ鷲見だが、両手が出かかっているのを、配下が抑えようとしている。鷲見は咳払いをして、リベリスタの話にまた耳を傾けた。 「できれば、子供に手を出そうとする相手の対処をお願いできますか? 貴方方がわざと怖がらせるのはあれですが、相手がすでに怖がらせてる子を見て楽しんだり、近くでの戦闘に怯えるのはなんとも言えませんし」 桐の提案を受け、鷲見は部下達に一度目をやる。部下達は鷲見に全幅の信頼を置いているのか、リーダーにお任せするといった素振りを見せた。 「いいだろう。ただ、こちらは勝手にやらせてもらう」 とはいえ、突入のタイミングはこちらと合わせるようだ。その方が三尋木にとっても都合がいいのだという。 中の様子を窺うモヨタ。異様な雰囲気の女性に囲まれて怯える少年の姿に、彼は憤りを隠しきれない。 (いくら好きだからって、ちっちゃい子をこんな目に遭わせんのは許せねぇぜ。待ってろ、すぐ助けてやるからな) 一方、セレアは中で少年を監禁する女性達など、もはや眼中にない。 「サクッと仕事を終わらせて、アフター5はしっかり遊ぶ方針で行きましょ」 とはいえ、アークスタッフはともかく、リベリスタにアフター5などないわけだが。彼女の言葉を意訳すると、「早々に終わらせて雪白さんを弄りたい」ということらしい。 それを聞いた妹、セリカも姉と同様のことを考えている。 (セレアお姉様は言いました。「ショタの男の子を徹底的にhshsすることに何の問題があろうか」と) hshsは興奮することである。念の為。それはそれとして、姉の言葉を思い返すセリカの瞳は、すごく輝いている。 (そして、「でも、一般人にはご迷惑をおかけしないのがリベリスタの矜恃よ」とも) ――つまり。 「速攻で仕事を終わらせて男の子を愛でればいいのですね!」 きょとん。モヨタはセリカが何を言っているのか分からず、おめめをぱちくり。 ダメだこの姉妹も。早くなんとかしないと。その様子に、桐は嘆息してしまう。 子供好きな女性達と、フィクサード達からただ漏れしている色々なものが漂う倉庫で、子供を巡る戦いが始まる。 ●子供達を助けろ! リベリスタ達は倉庫のシャッターをこじ開けて、大きく開く。 「おねーさま方、退治させてもらいに来ました」 ジャガーノートを自身に付与したばかりの桐が、中にいたフィクサード達へと凛として見つめつつ呼びかける。敢えて小学生の制服を着ていた彼は、「屈服させたいなら正面から向かってくればいい」と主張さえしていた。 真剣な表情の桐に対し、女性達は新手の少年がやってきたとあって表情を引き締めることさえできない。 「あら、美味しそうな子が自らやってくるなんて!」 妙齢の女性からは思わず涎が。全く持って欲に忠実なノーフェイスである。 三尋木はリベリスタの後に続いてきた。ただ、桐の頼みに応じるつもりらしく、彼の前に立ち塞がる。 ノーフェイス達は喜ぶ表情から一転、男性ばかりの三尋木の登場にイラつきをみせていた。 「おじさんはお呼びじゃないのよ、引っ込みなさい!」 折角の少年の登場に水を差され、女性達はひどくご立腹である。 セリカは早速とばかりに、シャッター側にいる女性達へと狙いを定める。とにかく、子供達よりも自分達に意識を引き付けねばならないのだ。 長い詠唱を紡ぎ出し終えたセリカは杖を天へと突き出して、空から鉄槌の星を振らせる。少年を視認することで彼らに星を振らせぬよう気をつけながらも、セリカはノーフェイスだけに鉄槌を叩きつける。 その間にモヨタは脇にある扉からこっそりと倉庫に忍び入っていた。仲間と三尋木が敵の気を引く中、兎の着ぐるみに半ズボンという出で立ちの彼は、手前の女性へと身の丈ほどの大剣を叩きつける。闘気を篭めた一撃。その威力に1人の女性が大きく飛ばされてしまう。 「何!?」 取り巻きのОLが叫ぶ。現れた少年が大剣を身構えているのだ。しかも、兎の着ぐるみを着て、半ズボンからは生足をのぞかせている。敵とは分かっていながらも、思わずうっとりとしてしまうのは少年好きの本能ゆえか。 さらに、桐も持てる力の全てをエネルギー弾に篭める。そうして、完成されたアルティメットキャノンをノーフェイスへとぶっ放す。OLの1人がもろに受けてしまい、奥へと吹き飛ばされた。 三尋木もまた、少年を襲う女性達を殲滅すべく前へと躍り出る。そんな彼らへと後ろから声をかけるのはセレアだ。 「あ、三尋木の皆さん、ノーフェイスの処遇は最終的に倒せばいいので、速攻潰されたくないのがあったら言ってね?」 「ふん、女性とはいえな。ノーフェイスにかける情けなど持ち合わせていない」 鷲見は色気に惑わされることはないと言い放つ。もちろん、配下達も胸を張って同意する。さすが、職務には忠実だというチームだ。……ショタコンだけど。 そのやりとりが多少気になるモヨタだが、そんなことよりと少年達の救出に全力を尽くす。三尋木が前へと駆け出し、鋭く爪を光らせる女性達に己の拳を叩き込んでいくのを見て、彼は少年を拘束するロープを断ち切る。 さらに、戦いに集中する敵の隙を見計らい、桐が少年達へと丸めたメモを投げつけた。拘束から解かれた少年の1人が、そのメモを広げる。 『おねーさん達がこっちに注意を向けている間に皆で壁際を出口まで走って』 この人達は、自分達を助けに来てくれたのだと、少年達は実感する。脱出を図る少年達だが、1人が手足を痺れさせて動けない。その少年を、モヨタが負ぶってシャッターへと駆け出した。 (なんとしてでも守ってやるんだ) 彼は必死に、ノーフェイスの魔の手から少年を逃がそうと全力で走る。 「そこ、待ちなさい!」 折角捕まえた少年に逃げられ、手を伸ばすリーダー、瀬戸。その前には桐が立ち塞がる。 「さて、やりあいましょうか?」 OLと女性達も再度から動こうとするが、左からは三尋木、右からはリベリスタがその進行を体を張って止める。 「ふん、お前達、やっておしまい!」 手にする鞭を床へと打ち付け、女性達を鼓舞するリーダー、瀬戸。女性達は鋭く爪を光らせてにじり寄ってくるのを、セリカが杖を突き出して牽制する。 「『アタッカー』の本当の意味、教え込んであげましょ。その体に、ね」 嬉しそうに微笑むセリカの視線に、女性達は寒気を覚えるのだった。 ●男の子は渡さない! 敵は中央にリーダー瀬戸、左右にOLが1体ずつと、残るノーフェイスが半々にバラけて布陣する。対するリベリスタ達は、敵の貫通攻撃を受けぬよう、ある程度散開してノーフェイスに立ち向かう。 「あたし悪いけど両刀だから。ついでに趣味は茶道とサドだから」 フェーズ1のノーフェイス相手ならば、引けを取るつもりはセレアになかった。彼女はマレウス・ステルラをただ唱え続け、女性達へと攻めたてる。 女性はリベリスタの強さに悲鳴すら上げる。爪から真空波をセレアへと放つも、彼女は多少の攻撃に屈せず、むしろ、楽しそうに新たな術式を組み上げようと詠唱を始めていた。 「苦悶に満ちた女の子の表情ってのもそそるのよねぇ。ショタを愛でる前菜にはちょっと勿体ないぐらい」 ノーフェイスならば、更生させることもない。ならば。 怯え始める女性の様子に、セレアはくすりと笑いながら、鉄槌の星を振らせる。叫びを上げて潰れるノーフェイスに、セレアはさらに愉悦を感じてしまうのである。 ノーフェイスは決して弱くはないが、少年を助け出すという意気込みが、リベリスタ、三尋木の混成軍の方がやや上回っていたのだ。人数的にも劣勢だったこちらの軍だが、瞬く間にノーフェイスの数を減らしている。 戦況を確認し、頃合いを見計らうセリカ。少年達は無事にこの場から脱出できたのだろう。彼女は力を解放して陣地を張る。異様な雰囲気に、女性達の表情が強張った。 されど、ここから脱出もできないことを知らない女性は、敵を倒そうと爪から真空波を生み出す。セリカは後方にいながらもそれをまともに受けてしまうが、余裕を一切崩さない。 「悪いけど男の子はあたし達だけで楽しませてもらうから」 杖を振り上げるセリカが再度降らせる鉄槌の星。女性の1人がそれに押し潰されてしまう。 少年達を外へと無事に逃がしたモヨタも倉庫へ戻ってきていた。傷つくメンバー達へと彼は自らの体力を分け与える。そんな彼に群がるノーフェイスの爪を受け、モヨタの体から血が飛び散る。 「オイラこんなにモテたの初めてだぜ……でもノーフェイスと男かよぉ……」 時折、怪しげな視線が三尋木メンバーから向けられていることに、モヨタは感づいている。攻撃を受け続けるモヨタへと、さらにOLのハイヒールが、彼の体へと食い込むように炸裂した。 「これくらいの痛みじゃオイラは泣かないぜ?」 「ふふ、気丈に振る舞うのもいいじゃない、ボク?」 舌なめずりするOLに、モヨタは悪寒がとまらない。三尋木が炎を纏った拳を叩きつけ、別メンバーが気を流し込む間に、寒気に耐える彼は裂帛の気合と共に闘気を篭めていく。そして、彼は荒ぶる闘気が駆け巡る大剣を、OLへと叩きつける! 「あん、おとこのこと、遊びたか……た……」 エリューションとしての力が潰えてしまい、OLは地を這って動かなくなってしまった。 三尋木リーダー、鷲見も負けてはいない。配下はリベリスタよりは劣るものの、鷲見は遺憾なくその力を振るう。腕は獅子のそれへと変わり、両の拳が女性の体を殴打する。白目を剥く女性に見向きもせず、彼は敵を殲滅させようとさらに拳を振るう。 「ほらほら、女王様とお呼び!」 瀬戸は三尋木メンバーへと鞭を振り回す。鞭で雁字搦めに縛り付けられたメンバーの1人が力尽き、倉庫の床へと倒れ込む。 しかしながら、ノーフェイスの数が減っていたこともあり、リベリスタお呼び三尋木の攻撃は徐々に瀬戸にも及んでいた。そんな中、桐は瀬戸へと攻撃を繰り返す。 「そうやって集団でしか動かないから、男が引いて婚期を逃すんですよ?」 さすがに桐のその言葉は、瀬戸には堪えたようで。 「あなたも周りの男と同じことを……っ!」 瀬戸の目に涙が浮かぶ。無理して気丈に振る舞う彼女は、高笑いを行う。桐はそれにプレッシャーを覚えたが、構わず瀬戸へと巨大なマンボウを象る剣を120%の力で振り下ろす! 「男の子にまで……、私も男の子とデートしたかっ……」 涙をにじませながら、瀬戸はがっくりと崩れ去っていった。 ●まさか仲良くなるとは思わなかった その後、残るOLを含め、全てのノーフェイスを倒した、リベリスタと三尋木メンバー。 その遺体をそのままに、セリカが鷲見達へと呼びかけた。 「三尋木のお兄さん達! アークは一般人の犠牲を良しとしません。でもそれじゃ面白くないので、多少手荒なことをしても大丈夫なショタっ子リベリスタを連れてきました。組織間の関係が拗れない程度に遊びましょうね! ってことで」 桐は分かっていたと、抵抗すらしない。まあ、その為に呼ばれたのだからと、桐はセレアのおもちゃとなることを受け入れているようだ。 「……いったい三尋木と何話してんの?」 セレア、セリカ姉妹と三尋木とのやりとりを遠くでモヨタが聞いていたものの、いまいち理解できないのか、きょとんとしていた。 「一般人の安全のためにリベリスタが多少、犠牲になるのは仕方ないわ」 とはいえ、さすがに14歳はまずいという考えはあったのか、モヨタに興味を抱けど、手を出そうとする者はいない。メンバーが代わる代わる、その光景を見せないようにと手で視界を遮る。 女の子の衣装に着せ替えた桐を後ろから抱きしめてぺろぺろするセレア。それをセリカは全力で『●REC』を行う。自らがやるのもいいが、これはこれでと、三尋木達もご満悦だ。 尊い1人のリベリスタの犠牲によって、リベリスタと三尋木はなぜか交友を深め合うのであった……。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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