●崩界への抵抗 無謀の神が招いた災厄によって崩壊深度が更に進んだことはもはや周知の事実である。 現状だけを見ても七割近い崩壊率を示し、このまま放置すれば遠からぬ未来に世界の崩壊が訪れるだろう。 アークはそんな現状を打開すべく、『意図的な歪みの修正』を謀ることにした。 「その舞台のひとつが、ここ白幡神社です」 千葉県某所にあるというこの神社には、昔から怪しい噂が飛び交っていた。 やれ生首が落ちてくるだのやれ猟奇殺人が起きるだの幽霊が頻繁に出るだのと……しかし、そのうち一つとして具体的な怪談話は存在していない。 明らかに何かがあるはずなのに、何も無い。そういう異常なスポットなのだ。 「それもその筈で、周囲で起こりうる様々な歪みを吸収し隠蔽するという働きを、この神社は担っていたんです」 具体的なことを述べるなら、発生するはずのエリューションを発生させず、中にその歪みをため込み続けてきたということだ。 逆に言えば、この『溜め込んだ歪み』を一度に開放し、尚且つ倒すことができたなら、崩壊率を引き下げることも可能なレベルであるということだ。 つまり 「そうです。皆さんには、ここで発生する強大なエリューションと戦って頂きます」 ● 『運命オペレーター』天原和泉(nBNE000024)の話によれば、既にエリューションを意図的に放出する準備は整っているそうだ。 だがエリューションの強大さは凄まじく、そのまま町へ飛び出してしまえば被害は免れない。どころか、最悪崩壊率の上昇すらありうるという。 そこで、神社にもともと備わっていた結界を同時に発動させエリューションを固定。更に結界効果である程度弱体化させた状態で叩くという作戦をとることになった。 「先にも述べましたが、エリューションは非常に強力です。数にしておよそ八体ですが……そうですね、弱体化を計算に入れたとして、アークの模擬戦上級試合で上位に食い込む程度の戦力でしょうか」 高火力全体攻撃で三十秒決着もザラという、あのレベルに相当するという。 弱体化してもそのレベルということは、おそらくかなりの苦戦を強いられることになるだろう。 「しかも、結界の効果で『一度倒れた者はそれ以上戦えない』仕組みになっています」 具体的にいえばフェイトによる戦闘継続の不可である。戦闘不能と同時に結界外へはじき出されるため、それ以降の戦闘に参加できないのだ。 「そうとう厳しい戦いになると思います。ですがどうか……よろしくお願いします」 |
■シナリオの詳細■ | ||||
■ストーリーテラー:八重紅友禅 | ||||
■難易度:HARD | ■ ノーマルシナリオ 通常タイプ | |||
■参加人数制限: 8人 | ■サポーター参加人数制限: 0人 |
■シナリオ終了日時 2014年06月27日(金)22:14 |
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■メイン参加者 8人■ | |||||
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●『俺がモブのリベリスタだったら死んでたな』――二千十二年四月、天道烈斗 はじめに申し上げておくことがある。 この戦闘は、開始から30秒(3ターン)で決着する。 どちらかが全滅しての、終了である。 その経緯を完結に、そして明確に述べて済ませることもできるが、あえて……ここはあえて、この戦いに挑んだ八人のリベリスタの戦闘スペックと主な特徴を先に述べさせて頂きたい。 「よくわかんないけど、根性で敵をぶん殴ったら崩界がちょっとでも戻るんだろ? 万々歳だ」 二本の長尺トンファーをくるくると回す『覇界闘士<アンブレイカブル>』御厨・夏栖斗(BNE000004)。 アークリベリスタでも五本の指に入る知名度をもち、経験した戦場も数知れず。フィジカル振りの覇界闘士で、体力と物理攻防性に優れる。覇界闘士としては比較的速力が高く、前のめり。 「私も、難しいことはぴんとこないよ。でも……頑張ろう。いってくるね」 指先を一瞥してからぐっと手を握る『尽きせぬ祈り』アリステア・ショーゼット(BNE000313)。 メンタルとキャパシティにリソースを割いたいわゆるひとつの純正ホーリーメイガス。EP1780によってデウス・エクス・マキナを7ターンに渡って連射可能。その上安心の絶対者スキル持ち。約800の回復量が保証されているようなものである。むろん狙われなければ。 「バカつえーからなんだってんだ。相手によって生き方変えてたまるか」 専用のグローブをはめ込むカルラ・シュトロゼック(BNE003655)。 かなり珍しい『拳で撃つ』スタイルのスターサジタリー。スペック自体は標準的だが、実戦における挙動がとにかく派手。戦闘シミュレーターなんぞではかけらも語ることの出来ないリアルな魅力が詰まっている。恐らくだが、意地を張らせたら最強になれる。 「これは『縁』だ。古のよどみをこらえた自然のあり方へ、経緯を払おう」 恐ろしく薄いナイフをベルトから抜く『神速』司馬 鷲祐(BNE000288)。 アークでも……いや世界でも希少なレベルの超速度型ソードミラージュ。現在の通常速力910。ブリッツクリーク込みで1080。戦闘シミュレーターにおいて『どう考えても無駄』と言われるその速力が、実戦ではかなり重要な役割を持っていることを知るものは意外と少ない。これについては本戦をお楽しみ頂きたい。 「そうそう。わたしたちがやらねば誰がやる、だね!」 太刀を豪快に素振りする『腐敗の王』羽柴 壱也(BNE002639)。 アーク最高水準を誇るまな板……じゃなくてデュランダルである。ジャガーノートによるBS無効と併せて高水準の自己再生能力が特徴。その分物理攻撃力は700台と同型と比べて低めだが、毎ターンのダメージを強制的に240分回収するスペックは相当な魅力。さすがまな板は格が違った。 「大丈夫だよ、お姉ちゃんも、司馬さんもいるしね!」 魔法少女的なステッキを指先で回す『魔法少女マジカル☆ふたば』羽柴 双葉(BNE003837)。 短期決戦型マイ……いやマグメイガス。消費ターンの削り方で差を出す彼女たちの中ではトリッキーな、高速詠唱とダブルアクション値で手数を稼ぐスタイルが特徴。その分神秘攻撃力は控えめ。 「懸念事項の先送りなんざいいことねえと思ってたが、こんなこともあるんだなあ。こういう後手になら、回っても悪くねえ起死回生、一発逆転……得意技だ」 拳をごきごきと慣らす『消せない炎』宮部乃宮 火車(BNE001845)。 死に際で粘り続けることを得意とする特殊タイプの覇界闘士。低い速力と不安な命中・回避性能で一見劣っているように見えるが、体力が1000をきる頃になると途轍もない強さを発揮する。それに加えてのドラマ値46がこのフェイト復活無効の空間でどれだけ有効かを考えると、戦う前から既に恐ろしい存在である。ちなみに縮地法も含めた最高時のスペックは大体で速力260台・命中160台・回避200台・物理攻撃力500台。因みに弱点は必殺攻撃である。 「えー。自分、じりじり粘る持久戦の方が得意なんですけど……ま、いいでしょう。勝ちましょう」 わざとらしい仕草で背伸びをする『桃源郷』シィン・アーパーウィル(BNE004479)。 正統派の奇策師にして邪道派の毒舌家。対人戦略で虚を突くことを得意とし、対人戦術で裏をかくことを特技とする。スペックは長期戦向け。通常チャージ160に加えてグリーン・ノアを活性したことで半永久的にミステラン系スキルを撃ち続けることが可能。RPG序盤における『強制負けイベントの敵キャラ』に近い。 ……と、このようにアークの中でも高水準のリベリスタがそろい踏みした。 制限時間制、フィールド限定、戦闘不能時に即リタイア。ここまで見ると戦闘シミュレーターのそれに近いが、明確な違いが……ざっと思いつく限り三つある。その三つをいかに活用するかがこの勝負の分かれ目であり、彼らの実力の見せ所である。 以上。 前置きが長くなってしまって本当に申し訳ない。 では、運命の三十秒へと突入しよう。 ●「後で泣き喚いて『こんなのズルい!』と文句を垂れろ。私は笑顔で唾を吐いてやる! イッツショータイム、アーハー!」――二千十二年五月、御柱プラ妻 重々しい太鼓の音と共に特殊結界が発動。 リベリスタたちの正面に固まる形でエリューション・フォースが凝固、発現した。裏話になるが、この戦闘開始位置も事前の準備によるものである。 「先に始めるぞ。この世界は遅すぎる」 全員が身構えようとした、その段階で既に動いていた者が居た。誰あろう司馬鷲祐である。戦闘シミュレーターにおいては『誰よりも先に動ける』というアドバンテージがここでも生きたのだが……一番重要なのはそこではない。 回避クロスイージス型のフォース。巨大な鉄球から大量の手が生えたような物体が、まだ『動く』という動作すら行なっていない段階で鷲祐が組み付き、ブロッキングしたのだ。 「なんだ、まだ構えてすらいないのか?」 今更釈迦に説法のようで申し訳ないが、ブロックとは戦闘状況において敵前衛を味方後衛に通さないための動作である。通常数が多い方が競り勝ち、敵に対し貫通力を行使できる。ただしここにはちょっとした穴があり、『ブロックする順番』によって戦闘配置が大幅に変わってくる。 簡単に述べると、相手の後手に回った場合、ブロックする前に抜かれたり、ブロックする際に味方前衛が大きく引き離されたりすることがあるのだ。 その際重要になるのが『どちらが先にブロックしたか』であり、その判定対象になるのがイニシアチブ……つまり速度値である。 司馬鷲祐の速度値910はつまり、実戦場における配置優先権を自由に操作できる立場を保証してくれるのだ。 E能力者において、高回避高防御クロスイージス型は同時にそれなりに高い速力をもつが、仮にこれの配置優先権が奪われた場合、残りの前衛メンバー、絶対者型クロスイージスと高火力デュランダル型は速度的に遅れをとることになり、必然的に鷲祐の近くに群がる形で自らを配置しはじめる。 となると――。 「いい位置、もらい!」 ほぼ同時に滑り込んできた夏栖斗が絶対者クロス型をブロック。からの虚ロ仇花を繰り出した。 貫通攻撃を前衛で使うとお得な理由はいくつかあるが、ブロッキングを行ないながらほぼ確実に二人以上の敵を狙い撃ちできるのが一番だと言っていい。 物理攻撃力七百台後半。クロス型も充分に削れる威力だが、彼が一番狙いたかったのは他でもない。敵のホーリーメイガス型である。 物理防御や回避の低いホリメ型がこれを食らえば体力の三割減以上は確実である。 ホリメ型に夏栖斗の虚ロ仇花が襲いかか……るより少し早く、ホリメ型に黒い鎖が巻き付いた。 そう。羽柴双葉の葬送曲である。 彼女は潤沢なDA値を確保するため、必然的に速度を大量に確保していたのだ。 加えて高確率発生するダブルアクション。 双葉は一つの口から二つの詠唱をデュアルチャンネルの如く発声した。それもブレス部分をカットしてかぶせ編集したような強制早口によってである。 「紅き血の織り成す黒鎖の響き、其が奏でし葬送曲。我が血よ、黒き流れとなり疾く走れ」「魔を以って法と成し、法を以って陣と成す。描く陣にて敵を打ち倒さん」 発動、魔陣展開・葬操曲・黒。 「いけっ、戒めの鎖!」 威力は確かに控えめだが、呪縛さえついてしまえばこっちのものである。 これはうまくワンターン封殺が効くか……と思ったが、今回は敵も高水準。ギリギリの所でしのいできた。これは味方にも言えることだが、後衛陣が必要も無いのにピッタリ寄り添っていることはあまりない。扇形に広がっているのが普通である。 と、ここで光ってくるのが後衛ピンポイント射撃に定評のあるスターサジタリーだが……。 「硬くもねえし速くも決して強くもねえ、だが……負けてらんねえんだよ!」 カルラが大きく振りかぶり、空間を殴った。 同時に噴射されたエネルギーが空間を伝わって十数メートルほど離れたホリメ型のど真ん中にヒット。防御をまるごと貫通して破壊した。 威力は600台だが防御無視。更に命中160台からの致命つきである。体力を七割ほど失った上に致命までついたホリメ型はもはや死に体である。 「一番大事な仕事はしたぜ。あとはぶち抜け、いいな」 「はいはいできる限り、っと」 指を天空に向けてくるくる回すシィン。 途端空に穴が空き、大量の隕石が敵陣へと降り注いだ。 だがそれはシィンだけのものではない。敵陣からも炎の矢と電撃がほとばしり、シィンたちへと降り注ぐ。 マグメイガスの開幕全体攻撃はキャストレス・マレウス・ステルラとチェインライトニングということになるが、最高火力は1000~1400台にあり、高い神秘防御力を持っていても一気に削られてしまう。今回のリベリスタチームは神秘防御200台。高くて300台と言ったところなので最低でも半分は削られることになる。特に基礎体力の低い双葉は瀕死だ。 対してシィンのバーストブレイクは威力600台後半。敵全体をそれなりに削ることは出来るが、肝心要のホリメ型を仕留めきるにはまだ足りない。 もう一手。もう一手だけが足りないのだ。 「だったらわたしの出番だね!」 「そうですいちやさんこっちこっち!」 「真顔で言わないで!」 ホリメ型目指して一直線に突撃する壱也。が、その間にデュラ型が挟まり、ブロッキングを仕掛けてきた。 これでは壱也の攻撃が前衛に吸われてしまう。ホリメ型を落としきることができなければ1000以上の回復を許してしまう。ホリメ型を落とせる機会が更に遠のくことになるのだ。その間にこちらの戦力がどれだけ落とされるかを考えれば、致命的な『一手足らず』ということになるのだが……。 「にひひ――」 壱也は怪しく笑うと、デュラ型をあろうことか馬跳びしてスルーしてしまった。 まさかそんな挙動を許すわけにはいかない。ひっつかんでブロッキングし直そうとした、その時。 「おいこら。テメェの相手はオレだろうが」 がしり、と火車が相手の顔面(と思われる部位)をわしづかみにした。 人数差によるブロック貫通、である。 反射的に強烈な打撃を繰り出してくるデュラ型。火車はそれを壮絶な笑みで受けながらも、両腕でがっちりと相手をホールドした。 「お行儀のいいバトルしやがって……だからテメェは負けるんだよ」 ブロックを抜けた壱也の狙いは、勿論ホリメ型である。 本来これが人間相手だったなら、サジタリー型かマグメ型あたりを予備のブロックに回していただろうし、壱也の攻撃もそこに吸われていたかもしれない。 だが相手の、スペックに任せの機械めいた戦闘アルゴリズムは、前衛の浸透を予期していなかったのだ。より正確に言うなら意識的な集中攻撃を予期しなかったのかもしれないが。 「もらった!」 豪快に繰り出された壱也の太刀が、ホリメ型を一撃で粉砕。1000近くのオーバーキルでもって相手の数少ない(恐らく唯一の)回復手段を根絶した。 「うん、大丈夫……最後まで、頑張るから」 胸に手あてるアリステア。 場合によっては自分がその立場になるかもしれなかったのだ。が、自分はまだ立っている。デウスエクスマキナを惜しげも無くばらまいた。リカバリーできたのは受けたダメージの半分程度だが、これでBSを次に引き継ぐ心配はほぼ無くなった。 さて勝負は2ターン目。 なにげに初撃のソードエアリアルがホリメ型にまともにヒットしなかった鷲祐だが、配置のイニシアチブを握っている事実は未だ変わらない。 回避クロス型の攻撃をまるでそよ風でも感じているかのように軽々と回避してから、殺陣・斬劇空間を火車と絶賛取っ組み合い中のデュラ型へ二連打した。 戦闘シミュレーターに慣れてしまうと『前衛をブロックしつつ集中攻撃ができる』のが当たり前に感じてしまうが、ブロックによる配置のズレを含めた場合、思うように集中攻撃ができないことがある。主に敵のイニシアチブによって分断されたときがそれにあたるが……今回配置の主導権を握っているのは他ならぬ鷲祐である。思う存分、好き勝手に敵前衛への集中砲火が可能だった。 それも速度型クロスイージスの強み、『出て当たり前』のダブルアクションから繰り出す殺陣・斬劇空間である。威力800台を二連打。 デュラ型の体力を一気に1000近く削ることができる。 とはいえ高火力デュラは体力も豊富。まだ半分も削れていない。 そこへ追加で繰り出されたのが夏栖斗の虚ロ仇花である。デュラ型を削りにかかりつつ、射角をとって先程全体に炎の矢を打ってきたサジタリ型を同時に削っていった。というのも、この手の攻撃ができるサジタリ型は神秘よりと決まっているので、物理防御が弱そうだなと思ったからである。 案の定ごっそり削れた。先刻のシィン・バーストブレイク分と併せて5割程度である。 更に双葉の葬送曲で追い打ち……したい所だったが、今打ち込むと夏栖斗たちを巻き込むことになる。優先順位を飛ばしてサジタリ型へ葬送曲を叩き込んだ。削り。わずかでも確かな削りである。 だが黙ってやられるサジタリ型ではない。すかさず炎の矢を発射。 対してカルラもほぼ同時にハニーコムガトリングを発射した。 発射というよりも『虚空へ向けての拳乱打』だが、その全てが綺麗に敵後衛へヒット。デュラ型やクロス型にはともかく、サジタリ型を撃破することに成功した。残りのマグメ型(1ターン以上溜めている時点で恐らく残りもマグメ型だ)も順調に削っている。 更に加えてシィン二度目のバーストブレイク。デュラ型を順調に瀕死に追い込むと共に、マグメ型をガンガン削りにかかる。 が、ここで残りのマグメ型が攻撃に入った。1溜の高速詠唱マレウス・ステルラと同等のものである。 その威力、炎の矢とチェインライトニングを併せて約3000超。アリステア、双葉、シィン、カルラが一気に落とされるだけのダメージ量である。 ちなみにここに鷲祐が入っていないのは、ダメージを半分以下にまで軽減できるほどの回避性能ゆえだ。 「そんな――もうっ!」 悔しげに歯噛みしながら結界から強制退場させられる双葉。 「あぁあ、だから短期決戦は嫌なんですよ」 シィンもまた、肩をすくめて退場する……が、かき消える寸前にニヤリと笑った。 「でもこれ、自分らの勝ちが確定しましたね」 なぜならば。 「……舐めるな。舐めるなよ」 「みんな痛くても、頑張ってるんだから……私だって、私だって……!」 アリステアとカルラが、ギリギリの所でドラマ復活を決めてきたのだ。 これぞ実戦。根性という名の確立上昇である。 こうなれば、もはや敵なし。 壱也が恐らく次のターンで極大魔法をぶっぱしてくるであろうマグメ型を一刀両断。見事に破壊してみせたことでこの勝負がほぼ決したのだ。 アリステア、気合いのデウスエクスマキナ。他のメンバーが追っていた感電系火炎系のBSをぬぐい去り、瀕死の状態から離脱。 そして決着の3ターン目。 もう後が無いデュラ型。得意の高火力攻撃は全部火車に吸われ、全く佳いところ無しだったデュラ型は夏栖斗と鷲祐に刈り取られ、残りのマグメ型はカルラのハニーコムガトリングと相打ちになって撃沈。最後にわびしく残ったクロス型二体を壱也の120%タックとアリステアのエアリアルフェザード、更にさんざんダメージを食らったおかげで起死回生状態に突入していた火車の業炎撃でもって見事に沈んだのだった。 よってこの勝負。 戦闘タイム、30秒。 エリューションフォース側、全滅。 リベリスタ側、三名リタイア。 よって、リベリスタの圧勝――である。 |
■シナリオ結果■ | |||
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■あとがき■ | |||
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